1. HOME
  2. Geekly Media
  3. 転職する上で企業の雰囲気ってどうやれば分かる?ミスマッチを防ぐために気を付けるポイント

転職する上で企業の雰囲気ってどうやれば分かる?ミスマッチを防ぐために気を付けるポイント

ようやく転職先が決まって入社しても、「思っていた仕事場じゃなかった」「人間関係が最悪だった」ミスマッチと感じる人は少なくありません。しかし、転職活動において準備を怠らなければ未然に防げることもあります。この記事では、前もって企業の雰囲気を知る方法や、入社後にミスマッチが起こらないための準備について解説します。

ミスマッチを起こしがちな転職とは

 

 

企業の規模による雰囲気

 

転職する企業の規模によって雰囲気がことなるケースが多いです。そこを把握せず転職すると事前のイメージと違い、入社後にミスマッチが起こりやすくなるケースがあります。

要因としては中小企業と大企業では、仕事に対する意思決的権のスピードが違います。

個人に委ねられる権限が大きい中小企業。一方、大企業は組織が大きいため、ルールや独特の習慣が強く仕事のスピード感自体が違うのです。

人によっては、同じ業界・業種でもまったく違う仕事の流れや、人間関係に戸惑うことになりかねません。

例えば単純に安定と待遇の良さを求めて、中小企業から大企業へと規模の大きく違う組織に転職する人もいるでしょう。しかし、あらかじめ大きく社風が変わる覚悟をして転職を決めなければ、まったく変わる環境に適応できず、ミスマッチになってしまう可能性もあります。

 

転職先の業界・企業研究不足

 

業界や企業の研究をしておくと、転職を希望する企業の雰囲気というものが、おぼろげながら掴めてきます。様々な業界がありますが、業界の特徴によっては年功序列制度が根強く、トップダウン方式の社風が根強かったりします。

年功序列の強い社風の企業に、よく調査せず、実力主義でのし上がっていこうと考えている人が転職を希望すると、ミスマッチになる可能性が高いです。

また、仕事の速さや効率を重んじる業界もあれば、慎重さや堅実性を大事にしている業界もあります。こういった業界ごとの仕事の流れや、特色はしっかり掴んでおきましょう。業界で働く人達の人間像も見えてきます。

業界研究を通して職種を研究し、「人間関係をあまり気にしなくて済むビジネスライクな職種なのか」「横の繋がりが強く、人間関係を重んじる保守的な職種なのか」など想像できます。転職先の業界や企業リサーチを怠ると、せっかく良い企業に入れたとしても、ストレスに追われる日々になることでしょう。

 

 

ミスマッチを防ぐ2つの抑えておきたいポイント

 

 

転職先で実現したい目標・プランを明確に

 

転職するということは大きな人生の転機になります。そうなると自分のキャリアプランを改めて、見つめなおす必要があります。

例えば、若い時はチャレンジ精神が高く、歴史の浅い業界や未知の職種に多少なりとも憧れ、ベンチャー企業などに入社したとします。ですが、その後安定した収入や待遇が欲しくなり、また、年齢を重ねるにつれて築いてきたキャリアに相応しい社会的身分を欲するように変わるかも知れません。

つまり働くということに対して、自身が持つ価値観が大きく変化している可能性があるのです。

社会人○○年目の転職活動で思い描くキャリアプランと、新卒の就活で思い描いていたルーキー時代のキャリアプランが違うのは当然です。現時点での働き方を含めた人生設計を見つめ直し、どのような職場に就きたいか考えましょう。

転職先の企業に求める1番大事にしたい条件も、給与なのか勤務体系なのか職種なのか、どの条件をもっとも重要視したいか改めて洗い出し、マッチする企業をみつけるべきです。

 

粘り強さも時として大事になります。雰囲気がマッチした企業をみつけても、前職で「合わなかった」「モチベーションが保てなかった」といった業種への転職は、長続きしないことがあります。

前に上手くいかなかった、もしくは現職を辞めるきっかけになった業種に、再び就いてもそれはミスマッチというものです。長く続けられる業種を選ぶのも、マッチする企業選びのコツです。少ない求人数でも自分に合う業種を待つ・探すことも転職には必要です。

 

企業を知り己を知ってもらう

 

自分のスキルや経験が正確に企業へ伝わるかも、ミスマッチの転職を防ぐポイントになります。なぜなら、転職でゲーム会社へデザイン職として面接を受け、いざ採用されてみれば、エンジニア職を転々とされるなどのミスマッチがあるからです。

「履歴書や職務経歴書に書いていれば職種のミスマッチは起きないだろう」と考えていても、企業側の相手も人です。印象で決める部分も多いのです。

その時の企業状況によって、転職希望者の、希望どおりの部署に配属するとは限りません。「この人は見た目も清潔感があるし、コミュニケーション能力が高そうだから広報や営業もできるのではないか?」などと考える採用担当者もいます。

面接ではしっかり自分がどんなキャリアを築いてきて、どんな職を志望で、スキルをもっているか熱意をもってアピールしましょう。

それと同時に、よく転職希望の企業を研究して、どういった仕事に就ける人を多く募集しているかなどもしっかりリサーチしておくと良いです。

 

また、企業の取り扱っているサービスや製品についても研究しましょう。自分がまったく知識のないものや、興味がもてないものを売りにしている企業だと、転職後、仕事へのモチベーションが続かないこともあります。

 

 

転職先の雰囲気を事前に知る方法とは

 

 

求人広告・Webサイト

 

求人サイトの企業メッセージなどに注目しましょう。どのような経営理念があるか、職場の写真など自分なりに前もってチェックしておきたいポイントをチェックしておきましょう。

また、企業のWebサイトもあれば見てください。社長の出自や経歴、発言なども要チェックです。

経営者の発言内容に好感を持つ、または逆に懸念を抱くなどあるはずです。

経歴は経営者が営業や経理などといった、どのような経歴をもっているかで、社内のどの部門に注力している可能性があるかなど、想像できるからです。

 

転職エージェント

 

転職支援のプロである転職エージェントを利用すれば、詳細な企業の雰囲気を知ることが可能ですのでおすすめします。

実際に支援した転職者の話や、離職した人の話なども詳しいので、よりリアルな企業の「今」を知ることができるでしょう。

さらにメリットとして、転職エージェントは企業の人事で活躍する採用担当者と直接繋がりがあるのも強みです。信頼度の高い転職を支援するプロの目から見た企業の情報を、転職希望者に伝えてくれるはずです。

しかし、人によっては、転職エージェントの方が感じたものとは違う雰囲気と感じ取る方もいます。実際に選考を受け、面接会場や直接会社に訪問してみるなどの手段も有益です。

 

 

面接で読みとれる企業の雰囲気

 

 

質問からわかること

 

企業の雰囲気を知るために聞いておきたい質問として、社員の年齢層があります。

アラフォー、アラフィフ世代も若手と変わらないくらいに、在籍している企業は働きやすい可能性が高いです。それだけ長期で働けるということは、社内環境が良いからです。

また、勤続年数が最低3年以上経っている社員の数も、企業情報で確認できるのなら把握しておきたいポイントです。多ければ、それだけ職場の人間関係などに満足している人が多い証拠になります。

こういう情報を隠している、または求人数が毎年やたらと多い企業は、入れ替わりが激しく、離職率が高い可能性があり、社内環境も悪いことがあるので注意してください。

 

面接官以外の社員にも注目

 

明るい笑顔で挨拶されて嫌な思いをする人は、あまりいません。面接で企業に訪れる際には、面接官以外の社員がいればそちらにも注目しましょう。

お客様や同僚でもない、会社へ面接に来た転職希望者に対し、笑顔で挨拶してくれるような社員が多い企業は、雰囲気が良いところが多いです。誰に対しても、マナーの基本となる挨拶が自然と交わされているような社員のいる企業は、とても良い体質をしていると判断できます。

 

 

現場の声を知ろう

 

 

企業訪問

 

面接後、人事の方にアポイントを取り、企業見学が可能かどうか聞いてみると、OKが出る企業もあります。そこで実際に企業訪問して生の環境を感じてみると、集めていた情報とは違った部分も出てくるでしょう。

静まり返って黙々仕事をする雰囲気の職場もあれば、社員同士の会話があり仕事中も活発な雰囲気の職場職場もあります。自分の性格に合った雰囲気かみるとよいです。

また、お昼時は企業の雰囲気を観察するのに絶好の時間帯です。外に出ていく社員の服装や、表情や仕草、社員食堂や食事スペースがあるなら食事中の何気ない会話なども聞くチャンスがあり、企業の雰囲気がとても良くわかる機会です。

 

口コミ

 

企業情報サイトには元社員や現社員の口コミが書き込まれています。

雰囲気を知る1つの手段としては有効ですが、円満に退職できなかった元社員の口コミなど悪口ともとれる内容も多くあります。

書かれていることを鵜呑みにするのではなく、あくまで企業を知る上での1ツール程度にしておきましょう。

 

 

最後に

 

 

どういった会社の雰囲気が、転職を志す人の希望に合っているのかは、本人の価値観によるところが大きいです。

毎日長時間労働を課せられることが耐えられない人もいれば、稼ぎたい、もっと長く働きたいと考えている人もいます。

自分を客観的に見るために、自己分析し、現状の自分に合致した価値観を得られる企業をみつけてください。その企業がある業界も含めて研究しましょう。

自分を知り、企業を知れば転職のミスマッチを未然に防ぐことも可能です。

 

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

この記事が気に入った場合は、
SNSでシェアをお願いします

あわせて読みたい関連記事

この記事を読んでいる人におすすめの記事