退職予定だとボーナスはもらえない?満額もらうポイント3つとタイミングは
「ボーナスをしっかりもらってから転職したい」と考える人は少なくありません。ボーナスをもらってから退職の旨を伝えた方がいいのか、先に退職の旨を伝えてもボーナスに影響はないかは、転職活動の際に迷うことでしょう。今回は退職を伝えるベストタイミング、満額をもらうためにすべき確認ポイントや転職活動を始める時期について解説します。退職のタイミングに悩んでいる方は是非ご覧ください。
目次
退職予定でもボーナスはもらえる?返還させられない?
転職を考える際に気になるのが、タイミング次第でボーナスがもらえるかどうかです。
退職を早めに伝えたらボーナスをもらえないのではないか?支給後すぐに辞めたら返還を求めれるのではないか?
そんな退職を伝えるタイミングに悩む方に向けて、退職予定でもボーナスはきちんと支払われるのか、徹底解説します。
支給日に在籍していればもらえることが多い
退職の旨を事前に伝えていても、ボーナスの支給日に在籍をしていればもらえることが一般的です。
賞与に関する規則は法律で定めがなく、基本的には支給の有無・支給額・支給日など企業が自由に設定できまるため、自分がボーナスをもらう権利があるのか就業規則の確認が必要です。
ボーナスの支給日に在籍している従業員を支払対象とする「支給日在籍要件」が定められている場合、退職の旨を伝えたせいでボーナスが支給されないことは賃金未払い扱いとなります。
法律上のボーナスの扱いは?
厚生労働省が行う賞与の支給状況調査によると、およそ7割の企業が支給していることが分かっています。
言い方を変えると3割の企業はボーナスを支給していないということになります。これはボーナスとはあくまで企業の任意による支給であり、法的に定められたものではないということです。
だからこそ減額の可能性や該当するケース、満額支給の条件などを確認しておきましょう。
(参考:厚生労働省『毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査) 結果の概要』)
支給日に有給を消化していても在籍と扱われる
有給が1か月程残っていて、退職前にまとめて消化する場合も多いでしょう。
退職前の有給消化期間に関して、正式な退職日までは在籍中という扱いになります。
そのためボーナスの支給日に有給消化期間が被っていても、条件を満たせばボーナスを受け取ることができます。
支給後に退職しても返還しなくていい
支給後すぐに退職をした際にもし企業から返還を求められても、返還する必要はありません。
年俸制の場合でも同様です。月々にボーナスが含まれているとはいえ、退職の際にボーナス分だけ返還などはしなくても問題ありません。
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退職予定だとボーナス支給額が減る可能性がある?
減額の可能性は就業規則による
支給日に在籍はしても、先に退職の旨を伝えていた際には満額もらえるのでしょうか?基本的に企業の就業規則によって異なりますが、減額の可能性はあります。
就業規則に「ボーナス支給後◯ヶ月以内に退職する予定の労働者に対しては、◯割の減額をする」などの記載があれば、企業は問題なくボーナスを減額できます。
明確に満額支給の記載などがない場合にも、退職を理由に減額される可能性があることを覚えておきましょう。
活躍の期待を込めて支給額を決めているから
ボーナスの支給額が減る可能性の理由として、ボーナスの定義が関わってきます。
ボーナスは一般的に「過去の労働に対する評価」と「将来の活躍の期待」の要素があります。
退職予定者に対しては、「将来の活躍の期待」の要素がなくなるため、その分の減額されるという事例は実際に存在します。
ボーナスは支給が義務ではない
法律で賞与に関しての定めがない通り、元々ボーナスの支給は義務ではありません。
払うと明記していて払わないとなると未払いに当たりますが、支給額や支給日に関しては企業が自由に設定できるため、退職が理由の減額も可能性があることです。
通常賞与の場合最大2割ほど減ることがある
減額といっても、「将来の期待」に該当する金額は最大でも2割程度とされています。
予め支給額が決まっている年俸制ではない通常賞与の場合は、2割程度の減額がある可能性を目安として考えておきましょう。
しかし、就業規則に退職によるボーナスの減額が明記されている場合には規則に沿った減額が行われます。その場合は2割以上の減額も可能性があるため注意が必要です。
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ボーナスをもらった後に退職したい!いつ伝えるのがベスト?
せっかくボーナスがある会社で働いているのであれば、ボーナスをしっかりともらってから退職をしたいですよね。
退職を伝えるベストタイミングはいつなのでしょうか。注意点と共にご紹介します。
退職はボーナス支給後に伝えるのがベスト
ボーナスをもらってから退職をしたいのであれば、退職を伝えるタイミングで1番リスクが少ないのは「ボーナス支給後」です。
既に支給された後に退職を伝えても、返還の義務はありません。
減額される可能性もなくなるため、満額をもらうためにもボーナス支給後に伝えるのが良いでしょう。
退職を伝えてから退職まで1か月ほどかかる場合もある
「ボーナスをもらったらすぐに退職したい」と思っていても、実際に退職する旨を伝えてからは引継ぎなどで1か月ほどかかる場合もあります。
「何日前に退職の旨を伝える」などの決まりも企業によって異なるため、ボーナスに関する事項と併せて就業規則をよく確認しましょう。
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ボーナス満額もらってから退職するために確認しておくべきポイント3つ
退職の旨を伝えたからといって、ボーナスをもらえずに退職をするのは避けたいものです。
ボーナスをもらってから退職ができるように、確認しておくべきポイントを3つご紹介します。
①受給資格確定日
「支給日」は正式にいつなのかを確認しておきましょう。
もし会社都合で支給予定日に間に合わなかった場合、実際の支給日より前に退職をしたとしても「支給予定日」に在籍していればボーナスを受け取る権利があります。
ボーナスをもらってから退職をするためにも、正式な受給資格確定日を就業規則で確認しましょう。
②審査対象期間
ボーナスの金額を決定する要素の1つである「過去の労働に対する評価」に関しては、審査対象期間が企業によって異なります。
一般的にはボーナスが年2回の企業が多く、夏のボーナスは10月~3月、冬のボーナスは4月~9月を査定期間としています。
自分の会社が対象としている査定期間を確認しておきましょう。
③その他支給条件
支給日に在籍している従業員が支払対象となる「支給日在籍要件」や、支給額・減額条件について、ボーナス発生条件など就業規則に細かく明記されています。
企業によってボーナスがもらえる条件が大幅に異なるため、予め確認をすることでトラブルの予防ができるでしょう。
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転職活動開始はボーナスをもらう前と後、どちらがいい?
退職日に関しては上記の通りですが、実際に転職活動はどのタイミングでするのがベストでしょうか。
ボーナスをもらう前ともらった後に開始することを想定して、比較してみましょう。
ボーナスをもらう前に転職活動を始めた場合
ボーナスをもらう前に転職活動を始めていた場合には、メリットが2つあります。
転職前の会社と転職後のボーナスを期間を空けずにきっちりもらいたい方は、ボーナスをもらう前の転職活動がおすすめです。
内定があれば、ボーナス支給後すぐ退職を伝えられる
ボーナス支給前に転職活動を始めて内定を既にもらうことができれば、ボーナス支給後にすぐ退職の旨を伝えることができます。
ボーナス支給後から時間を空けて転職してしまうと、その期間のボーナスが転職前の会社・転職後の会社両方でもらえなくなってしまいます。期間を空けたくない場合には、ボーナスをもらう前に内定を獲得しておきましょう。
転職市場でライバルが少ない
ボーナスの支給時期は、7月、12月に設定している企業が多いです。
ボーナスをしっかりともらってから転職を考える人が多いため、一般的なボーナス支給日よりも前に転職活動をする人は少なくなります。
ライバルが少ない分、内定を早めに獲得できたりと転職活動がスムーズに進む可能性があるでしょう。
ボーナスをもらった後に転職活動を始めた場合
では、ボーナスをもらった後に転職活動を始める場合はどうでしょうか。
転職のタイミングとして良い理由は以下が挙げられます。
秋入社(10月入社)を目指すのに丁度良い
夏のボーナスを7月頃にもらった後に転職活動を始めれば、ちょうど10月入社を目指すことができます。
10月入社に向けて、7・8・9月は求人が増える傾向にあります。新卒採用も落ち着いてきたタイミングで、未経験可の求人も増えていく時期です。
求人が増加するタイミングで転職のチャンスも増えるため、中途採用にはベストな時期でしょう。
ボーナスをもらい退職した社員の欠員補充求人が増える
ボーナスをもらってからすぐに退職をするという考えの人も多いでしょう。
すると同時期に欠員がでるため、ボーナス支給後は人員補充のための求人が増える傾向にあります。
転職市場も活発になるタイミングで転職活動を始めれば、よりスムーズな転職になる可能性も高まります。
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転職エージェントを活用して転職を成功させよう
退職予定でボーナスはもらえるのか、満額もらえるための確認点・退職するベストタイミングについて解説してきました。
結論、賞与に関しては法律での定めがないため、企業の就業規則によって異なります。
その中でも一般的なのは、支給日に在籍していればボーナスをもらうことができます。ただし、退職の旨を支給日の前に伝えてしまうと減額をされてしまう可能性もあります。
退職を伝えるなら、ボーナス支給後が1番リスクが少なくベストタイミングと言えるでしょう。
また、転職活動を始めるタイミングは、人によってベストな時期が変わってくるかもしれません。
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退職のタイミングに迷っている方は、まずはお気軽にご相談ください。
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