キャリアの棚卸しとは?具体的なやり方から無料のフォーマットも紹介!
職務経歴書の作成の前に行う「キャリアの棚卸し」や「自己分析」。実際にキャリアの棚卸しをやろうとするとどこから手を付けて良いか悩む方もいるのではないでしょうか?本記事ではキャリアの棚卸しの棚卸のやり方を分かりやすく解説。転職活動に活かせるキャリアの棚卸しシートもダウンロードできますので是非ご活用ください。
目次
キャリアの棚卸しのやり方は?
それでは実際にどうやってキャリアの棚卸しをするのか、やり方を4つの段階に分けて解説していきます。
STEP1:キャリアの棚卸し項目一覧
専用ツールやシートがなくても、キャリアの棚卸しは可能です。
次の項目を参考にしてください。
ポイントは「会社ごと、部署ごとに作成する」「最新のものから遡る」の2点です。
- 勤務先・職種(会社名・所属部署・役職を正確に)
- 経験した業務名・業務内容(部署や業務の特徴も)
- ポジション・役職名(異動・昇進なども)
- 期間(年月日)
- 得られたスキル・経験(レベル感問わず思いついたものから)
- 実現した実績(目標達成率、売上実績、通過企画などを数字で)
- 失敗や教訓(その後に影響を及ぼした出来事をピックアップ)
- 自己評価・満足度(その理由も)
キャリアの変化についてはその時の背景や目的があれば一緒に記載しておくことで、面接の際にもより詳細に自身の言葉で話すことができます。
もしも機会があれば、客観性を人に見てもらえるとなお良いでしょう。
STEP2:具体的な仕事内容を書き出す
上記の項目を部分を整理したら、それぞれ具体的な仕事内容や役割・取り組み・経験プロジェクト・実績などを書き出していきます。
この時に気を付けたいのが、抽象的な内容にならないようにすることです。
曖昧な内容では棚卸しになりませんので、出来る限り具体的に言葉にしてください。
例えばシステムエンジニアなら「プログラミングをした」では足りません。
「○○のシステム開発プロジェクトに○○に関するプログラミングを○月○日から○月○日まで行った。開発環境は○○で、〇〇言語を用いて○名で開発を行った。」と、できる限り詳細な情報を書き出すのがポイントです。
こうして具体的な仕事内容や業務範囲について書き出すことで、自分のキャリアについて具体的かつ客観的に把握することができます。
STEP3:気持ちや考え方まで書く
具体的な事実内容だけでなく、その仕事をしていたときどんな考えや意識をもって取り組んでいたのか、そして転職理由まで言語化しましょう。
面接では応募者の考え方を聞いて志向性を探ることがほとんどです。
しかし気持ちや思考のアウトプットは難しいので、キャリアの棚卸しの際に一緒に言語化しておくと良いです。
加えて自分が頑張ってきたことや仕事で意識して取り組んできたことについても、具体的に書き出していくと後々の自己PR作成に使えます。
そのため小さなことでもいいので出来るだけ言語化しておくのがおすすめです。
例えば正確さや効率化、チームワークなどにおいてどのような価値観を持って業務にあたっていたか、もしもそのなかで具体的に成果につながった事例があれば積極的にアピール材料にしましょう。
またこれまでに転職を経験している人なら、各企業ごとの転職理由についても書き出して整理しておくと面接で非常に楽になります。
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STEP4:キャリアプランを考える
具体的な仕事内容と自分の気持ちや考え方を書き出したら、今後の方向性に目を向けてみましょう。
これまでにやりがいを感じたことから、転職でどのようなことを叶えたいか、そして自分がどのような強みを活かせるかを考えます。
具体的なキャリアプランを考えることができなくても、方向性から関連する職種を検討し、活かせる強み、そしてその強みが評価される企業を見つけるのに役立ちます。
強みを効果的にアピールするために、裏付けるエピソードもまとめておきましょう。
複数用意しておくことで、志望する企業ごとに最もマッチするものをアピールに活用できます。
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キャリアの棚卸しとは
実は、キャリアの棚卸しをしているかどうかで転職活動の進めやすさが全く変わります。
まずはキャリアの棚卸しが必要な理由について見ていきましょう。
そもそもキャリアの棚卸しとは
キャリアの棚卸とは、自身が行ってきた業務内容や成果などを時系列順に並べていくことです。
所属していた企業や職種(ポジションや担当業務)を書くだけではなく、どのような業務を行ってきたのか具体的に書き出します。
詳細に書き出すことで、自身の中でより細かに今まで行ってきた業務内容を整理することができます。
詳しくは後述しますが、職務経歴書や自己分析とは少し異なります。
職務経歴書の作成や自己分析は、キャリアの棚卸しを行ったうえで行うものになるため、キャリアの棚卸自体はその基盤となるものです。
重要なのは残した結果ではなく過程
「これまでのキャリアの書き出し」と聞くと、「特別に成し遂げた事はない…」「長い経歴はまだない…」と感じてしまうかもしれません。
しかし、キャリアの棚卸しで必要なのは「残した結果」の振り返りではなく「行って来た業務の過程」です。
日常的に行っている業務を振り返るからこそ現れる、あなたの人間性や自分の強みが見えて来るのがキャリアの棚卸しだと言えます。
キャリアの棚卸しの目的
転職活動の際にキャリアの棚卸しをするのには、目的があります。
キャリアの棚卸しによって自分のスキルや価値観が明確になることで企業が求めている人物像と比較がしやすくなり、ミスマッチを防ぐことができます。
さらに長期的なキャリアについて考えることができるため、転職の選択肢の幅を広げることで、より自分に合った職場を見つけやすくする点もキャリアの棚卸しの重要な目的です。
キャリアの棚卸しは転職活動の最初に行う
上記の理由から、キャリアの棚卸しを行うべきタイミングは転職活動の一番最初です。
志望する業界や企業決め、自身の強みや求めるもの、転職で何を実現したいかといった転職軸の基となるのがキャリアの棚卸しという工程だからです。
目指すものが決まれば転職先の選択肢も定まります。
そもそも転職のタイミングか否かも判断できますので、キャリアの棚卸しは転職活動を考えたらまず最初に行うことをおすすめします。
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キャリアの棚卸しの具体例
キャリアの棚卸8項目の記入例
キャリアの棚卸し方法とポイントを参考に、具体的な事例を見てみましょう。
1.勤務先・職種
…株式会社〇〇・Webディレクター
2.経験した業務名・業務内容
…△△事業部・自社Webサイトの運用
3.ポジション・役職名
…Webディレクター(アシスタントディレクター3年9ヶ月経験後)
4.期間
…令和2年4月より2年10ヶ月
5.得られたスキル・経験
…Webディレクション・コンテンツ開発・スケジュール管理・SEO・Webマーケティング・Web解析
6.実現した実績
…アクセス数年間125%達成・リピート率2年連続150%以上達成
7.失敗や教訓
…就任直後に業務の優先順位が整理できず一時的にPV数が減少・品質管理不足で満足度下降
→メンバーと確認の場を増やす機会になった・ニーズの再確認とメンテナンス時期を固定した
8.自己評価・満足度
…80点(一度後手にまわってしまった教訓を活かし、先手を打てるようメンバー管理が徹底できるようになった。現在の満足度は高いが、品質管理など業務をマニュアル化をした事で自身は次のキャリアへのステップを考えたいと思うようになった。)
アピールすべきキャリアの選び方
ここでは整理した経歴を「キャリアの価値の比重は年数で決まらない」という点に着目して、どのキャリアに価値があるのか判断していきます。
例えば「営業部に5年在籍、その後企画部に2年在籍」した経歴があるとします。この場合、より長い営業としての経歴に最も価値があると捉えがちです。
ところが、一概に年数ではなく実務内容や役職で判断したとします。
企画部への異動が営業での実績を高く評価された事による「キャリアアップ」だった場合、営業部での経歴より価値があると捉える事もできます。
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棚卸ししたキャリアの情報を職務経歴書へ反映させる方法
上記のように整理した情報を職務経歴書に反映させていきましょう。
すべての項目で反映させることができますが、今回は職務経歴書を書くときに難航する項目2つに絞って紹介していきます。
仕事内容を書こう
仕事内容については、基本的に棚卸しで整理した内容をそのまま書き写せば問題ありません。
ただ経歴全てを書き出すと書類が長くなりすぎる場合は、重要度の高い仕事内容をピックアップして記載していきます。
また、仕事の幅が広い場合には、仕事の属性ごとに記載項目を分けると分かりやすくなります。
例えば販売員の人なら、店頭での接客業務のほかに幅広い業務を行っていることが多いですが、その場合には下記のように分けてみましょう。
・「接客や売り場作りなどの店頭業務」
・「バックヤードやカウンターでの事務業務」
・「SNS管理やDM発送などの販促業務」
こうして分野ごとに区切って仕事内容を記載すると分かりやすくなります。
自己PRを書いてみよう
自己PRは棚卸しによって整理された経験・強みについてバランスよくピックアップしていきましょう。
例えば事務職を経験してきた人がPCスキルや資料作成についてだけPRをしても、強みが偏ってしまいバランスが悪くなってしまいます。
そのため対人折衝が必要な場面や優先順位を付けながらスケジュール管理をしてきた経験があればPRとして記入します。
社会人経験が短い方なら2~3つほどの強みを書いておければ問題ありません。
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キャリアの棚卸しをするメリット
会社の選び方や転職活動の軸が定まる
キャリアの棚卸しをすることによって、自分の経験や培ってきた強み、どんな環境で仕事をしてきたのかなどを客観的に把握することが出来ます。
そうすると自分がどのような仕事内容・社風・環境の会社であれば転職目的が叶うのか、活躍出来るのかが見えてくるのです。
転職活動において会社選びの重要度は非常に高く、効率的な転職活動には「会社選びの基準」が明確になっていることが役に立ちます。
これは転職活動における「軸」を決めることともいえるので、本格的に転職活動を始める前にキャリアの棚卸しをしておくことが推奨されるのです。
価値観の再確認ができる
自分自身を客観視する事で、これまでに気づけなかった価値観に気付ける場合もあります。
自分がどういった基準に重きをおいているのか再確認する事は「働きたい職場」選びにとても重要です。
また、価値観を再確認する事が転職の幅を広げる事につながるケースもあり、本当に満足できる転職の実現にもつながります。
職務経歴書が書きやすくなる
職務経歴書を作る際はいろんな情報を詰め込み過ぎても、逆に情報が足りなくても適切ではありません。
経歴や実績について記載すべき内容やあえて省くべき内容を精査して魅力的な職務経歴書を作るために、キャリアの棚卸しが非常に重要です。
特に職務経歴書は履歴書と違ってある程度自由度の高い状態で書類を作成するため、重要な情報とそうでない情報の振り分けが欠かせません。
職務経歴のどの項目にその情報を記載するべきか考えるときに、キャリアの棚卸しを出来ていると非常にやりやすくなります。
面接対策がしやすくなる
面接では転職理由や志望動機・自己PRなど様々な質問をされますが、自分のことを理解できていないと受け答えもスムーズにはいきません。
たとえ面接対策を万全に行ったとしても、面接での質問をすべて予想して回答を準備することは非常に難易度が高いのです。
そのためその場その場でしっかりとした回答が出来るためにも、キャリアを棚卸ししておくことは重要となります。
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キャリアの棚卸しのポイント
実際にキャリアを棚卸しするにあたって押さえておくべきコツがあります。
ぜひ下記をチェックして有意義な棚卸しをしてください。
ノートや紙に書き出すのがおすすめ
Wordやメモパッドなどで棚卸しを行う人もいますが、ノートや紙などに自分の手で書き出す方法がおすすめです。
デジタルツールで棚卸しをすると、キレイに整えながら書かないと後から見返しにくくなったり、重要性による仕分けが面倒になってしまうこともあるでしょう。
そのため文字の大きさや位置・アンダーラインや囲い込みなどを使って情報を整理しやすい手書きによる棚卸しの方が、思いついたことを気軽に書き込んだり、注釈や色を付けることも容易です。
キャリアの棚卸しに慣れない人は、ノートや紙を使って書き出してみましょう。
思いついたことはすべて書き出してみよう
小さなことでも思いついたことや感じたこと、仕事でやってきたことについては全て書き出しましょう。
書きながら思考を整理したり優先順位を付けていくのは難易度が高いため、一度すべて書き出してしまった方が良いです。
一通り書き出し切ってから優先順位が低いものを消したり、重要な項目については強調するなど手を加えてキレイに整えましょう。
重要度やジャンルごとに整理しよう
上記でも少し触れましたが、言語化した内容は重要度に合わせて整理しましょう。
優先順位が高いこと・重要度が高いことと、そうでないことに分けて整理をすることで自分のキャリアや志向性について分析しやすくなるからです。
加えて仕事内容については分野やジャンルごとに仕分けをしておくと後から見返しやすくなります。
また共通点や類似点を探すことも効果的です。
各項目で共通点があれば、仕事に関して重要視しているポイントや一貫して大事にしている点が見えることがあります。
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キャリアの棚卸しで何もないと感じたら
冒頭で述べた通り、重要なのは成し遂げた結果ではなく過程です。
それでもなかなか進まない、具体的に書き出せないという人は改めて次の項目もチェックしてみてください。
- 学べたこと
- 身についたこと
- 特に意識したこと
- うまくいったこと
- 失敗したこと
- 失敗から学んだこと
- 熱中できたこと
これらを最新の業務内容から遡って当てはめて考えてみるといかがでしょうか。
なかでも重要なのは「意識して取り組んだこと」「情熱を注げたこと」です。
例えば営業職であった場合、身につくスキルや学びは「企画提案力・プレゼン力・顧客折衝力・調整力・論理的思考力・組織論」などが挙げられます。
競合他社に負けた失敗から、提案やプレゼンの準備をより入念に行うようになった、表現の方法を工夫した、顧客視点を学んだといった「失敗からの学び」を見つけましょう。
その結果、「過去10年の実績まで遡るなど根拠の部分に注力するようになった」など特に意識して取り組むようになったことや、「より企画書の作成にこだわるようになった」「ゼロからのアイディア構築」のように情熱を傾けるようになったことが見つかるかもしれません。
苦労した事柄や成長したと感じるポイントは、友人や家族からの一言で気づくこともあるため、当時のプライベートでの出来事なども照らし合わせると、より分かりやすいこともあるでしょう。
経験が浅い人向け対策
「キャリアと呼べるほど経験がない」と思う人ほど、上述したような業務における考え方や意識に着目してみましょう。
また、他者からの評価もアピール材料になります。
資料が見やすい、丁寧、仕事が早い、情報の整理やまとめ方がうまいなど、上司や取引先から評価してもらったことはないでしょうか。
何を褒められたのか、それはどのようなことに意識を向けた結果だったのか、またその後さらに取り組んだ工夫や改めた考え方などはないか思い返します。
「目的」「工夫や考え方(プロセス)」「成果」に分けて自分が携わった業務を考えてみましょう。
その業務を誰と行い、どんな役割だったかも考えることで、得られたものがよりはっきりするはずです。
1社に長く勤めた人向け対策
1社に長く勤めて来た方も、どの経歴をピックアップすべきか判断が難しいかもしれません。
先ほどのキャリアの棚卸し8項目に加えて「気持ち」も思い出してみましょう。
いつどのタイミングで感情が動いたかを知ることで、転職で何を叶えたいと思い転職活動を始めたのか振り返ることができるのではないでしょうか。
やりがいを感じること、モチベーションアップすることが分かれば、キャリアの方向性が定まります。
また1社に長く勤めていると、「このままで良いのか」という漠然とした不安から転職を考える人も多いでしょう。
会社の将来性に不安を感じる、キャリアアップの機会が得られないといったネガティブな不満は、転職活動においてはポジティブな言い換えが大切です。
「キャリアアップできない体制だから」ではなく、「年功序列の社風で新しい技術に挑戦する機会が少なく、〇年以内に〇〇のポジションに就きたいと考えているためキャリアアップ制度が充実した御社へ転職を考えた」というように、「なぜそう考えたのか」の部分を整理しておきましょう。
棚卸しはプロジェクトベースよりも役割が変わったタイミングごとに行うとよりスムーズです。
転職先の業界・職種を軸に考える方法
自分の業務内容を洗い出すのが難しい方は、志望する業界・職種をベースにピックアップする方法もあります。
関連する業務だけを書き出すことで、アピール材料となる強みを絞ることにもつながるでしょう。
この場合、志望する企業の募集要項だけでなく社風や理念、将来の展望などを掘り下げる「企業研究」とマッチさせることが肝心です。
求められているのはどのスキル・経験を持つ人材なのか、またどのような考え方や仕事への取り組み方を持つ人材なのかを的確に把握し、自分のこれまでの業務のなかで評価の対象になると考えられる部分を明確にしましょう。
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棚卸ししたキャリアの内容を面接対策へ活かそう
棚卸しした内容を面接対策へどうやって活かしていくかを解説していきます。
特に面接が苦手な人はキャリアを棚卸ししておくと非常にやりやすくなりますので、ぜひ下記内容を参考にしてください。
転職理由について
書き出した転職理由の中でも重要度が高いものか、ポジティブな理由を選んで考えていきます。
もしネガティブな理由を伝えるのであれば、重要度が高い理由を一つだけ選ぶようにしましょう。
面接官から見て、ネガティブ転職な理由が2つも3つもあると印象が悪い方へ傾くケースが多いので、愚痴のようにならないように注意が必要です。
またポジティブな理由であれば、なぜそう考えたのかという「理由」について説得力があるかを考えます。
いくら前向きな理由でも「なんとなく」と感じられてしまえば懸念材料になってしまうため、「なぜ」そう考えたのかを整理しましょう。
もしキャリアの棚卸しをして「転職の軸」となるものが明らかになっていれば、転職理由としてそれを伝えられるのがベストです。
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志望動機について
志望動機というと自己分析よりも企業研究のイメージが強いかもしれませんが、実際は自己分析も非常に大きな関わりがあります。
なぜなら説得力のある志望動機は、これまでの経験と何かしらの接点があるからです。
接点というのは関連性や親和性のことで、これまでの経験と違う方面へチャレンジしようと思えば思うほど「接点」が重要になります。
例えば手に職を付けたいとIT業界を志望した場合、手に職を付けたい理由やIT業界を選んだ理由が伝えられないと志望度の高さが伝わりません。
その「なぜ」をこれまでの経験に紐づけて話すことで、説得力のある志望動機が伝えられるようになります。
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自己PRについて
面接での自己PRは職務経歴書とは違うコツが必要とされます。
なぜなら経歴書では「幅広い企業向け」として書いていたものを、面接では「その企業向け」に作っていく必要があるからです。
つまり面接先の仕事内容を理解して、自分の活かせる経験をPRする必要があります。
そのため、棚卸しした自分のこれまでの経験の中で近しい経験や、仕事の進め方が似ている点など「親和性」を見つけていきましょう。
異業界・異職種の転職でも即戦力として評価してもらいやすくなります。
キャリアの棚卸しをしたことで分かった経験・実績を裏付けとして、自分が企業にどのように貢献できるのかという視点で自己PRを作成してみましょう。
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キャリアが整理できていることの重要さ
これまでキャリアの棚卸しの方法や、棚卸しした内容の活用方法について解説してきました。
しかし書類や面接だけならわざわざ棚卸しをしなくても良いのではないかと考える人もいるでしょう。
そこでこれまで説明してきた点に加えて、キャリアの棚卸しが重要となる理由についてお伝えします。
面接で想定外の質問に対応できる
面接では転職理由や志望動機・自己PRのような質疑応答以外に、イレギュラーな質問も多いものです。
例えば会社選びのポイントについて聞かれたり、仕事での成功体験や挫折した体験について聞かれることは珍しくありません。
つまり過去の行動・考え方・決断に対する質問です。
このような質問によって企業は応募者の志向性や考え方・忍耐力などを確認したいと思っています。
イレギュラーな質問に対する準備を万全にすることは難しいでしょう。
しかしこれまでの経験や志向性について整理が出来ていれば、予想外の質問にも苦労せずに答えることが出来るようになります。
「なぜ?」という深堀の質問に素早くこたえられる
面接官は上記の通り、応募者について詳しく知りたいと思っています。
そのため質問への回答が曖昧だったり、より深く知りたいと思った場合に「それはなんで?」とさらに深掘りして質問をしてくるのです。
一歩踏み込んだ質問へ適切に回答するためには、普段から自分の思考について深く考え、かつアウトプットしておくことが効果的だといえるでしょう。
キャリアの棚卸しをしておくことで、深掘りの質問への対策も出来るのです。
向いている仕事に結びつけることができる
キャリアの棚卸しで掘り下げられたこれまでの職務に関して、まずは今後も続けたいのか、続けたくないのかを考えます。
もしも続けたくない、変えたいと思うのであればその理由を探りましょう。
例えば業務内容が理由なのか、社風が理由なのか、待遇や条件面なのか、それによってどのような仕事に就きたいと考えているのか分かります。
転職活動の軸が定まることでスムーズに進むだけでなく、ミスマッチを防ぐことができるのです。
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キャリアの棚卸しに困ったら転職エージェントを使おう
キャリアの棚卸しや転職活動に少しでも不安を感じているなら、転職エージェントの活用もおすすめです。
転職のプロが、キャリアの相談や棚卸しから実際の選考、面接対策まで一貫したサポートを提供しています。
面接官の視点からの客観的なアドバイスや、自分のスキルや経験がどのような企業や仕事に活かせるのか、ひとりひとりの市場価値をお伝えすることも可能です。
特に異業界・異職種やIT業界のような専門分野に進みたいと考えている人は、スムーズな転職活動への効果を感じてもらいやすいでしょう。
【IT業界への転職ならGeekly】
弊社GeeklyはIT業界に特化した転職エージェントです。
IT業界で転職をするなら、業界や会社の情報・知見が豊かなアドバイザーに転職支援をしてもらうと安心です。
IT業界は特に専門知識や専門用語も多い業界であるため、詳しくないエージェントとの面談では希望する仕事内容や環境に関して「話が通じない」状況になってしまうことも珍しくありません。
望まない転職を繰り返さないためにも、自身が希望する業界や仕事に詳しいアドバイザーの力を借りてみましょう。
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