【ワークシートあり】キャリアプランシートとは?作成方法やメリット、注意点を転職のプロが解説
「キャリアの目標がない」「自分が将来やりたいことがわからない」と悩んでいる方は少なくありません。人生の中で多くの時間を占めている仕事において、将来の目標やキャリアプランを持つことはとても重要です。キャリアの目標があると、転職や就職の軸が明確になり面接でも役に立ちます。今回は、理想のキャリア形成のために使用する「キャリアプランシート」について、作成の方法や得られるメリットまで転職のプロが徹底解説します。
目次
キャリアプランシートとは?
仕事をしていくうえで、将来のビジョンを持つことはとても大切です。現在行っていることで仕事における人生が形成されます。
理想のキャリアを実現させるワークシートの「キャリアプランシート」について、 詳しく解説していきます。
「キャリアプラン」の定義とは
「キャリアプラン」は、仕事を軸とした今後の人生計画のことです。
「仕事を通してどのような自分になりたいか」「どのような業務をしていきたいか」など将来の目標を定め、目標実現のために具体的に何をするべきかをプランニングします。
似ている言葉である「キャリアパス」は、社内で目標とする役職へ就くためのステップを表す言葉です。
「キャリアプラン」は自分の仕事における人生計画を指すため、就職活動や独立の際にも役立ちます。
厚生労働省によるジョブ・カードの1つ
キャリアプランシートはジョブ・カードのひとつで、厚生労働省も作成を推進しています。
ジョブ・カードとは、自分自身を理解して将来どのようなキャリアを目指したいか、そのために何をすれば良いかを考えるためのワークシートです。これまでの経歴やスキルを振り返り、整理することは転職活動に役立ちます。
履歴書をより深堀りする様式のワークシートであり、キャリアプランシートによって職務経歴や職業能力だけでなくキャリアの志向性まで理解することができるのです。
キャリアプランに必要な4つの項目
- ・会社の未来予測
- ・現在の自分の能力
- ・それの活かし方
- ・会社の利益に貢献する過程
会社の体制や今後目指す姿を踏まえて、現在の自分の能力に見合ったキャリアプランを作成する必要があります。
特に現在から将来的に会社にどのように利益をもたらしていくのか、その過程をしっかりと考えるようにしましょう。
キャリアプランシートとは
「キャリアプラン」を立てる際に使用されるツールが「キャリアプランシート」です。
これまでの職歴やスキル、自分の強み・弱みを整理して、現時点の状況から見た目標までの具体的な道筋を考えていきます。
キャリアを実現させるためのワークシートであるキャリアプランシートは、テンプレートもあり自分で作成することができるため、転職や将来について考えた際にまずは作成してみましょう。
キャリアプランシートを作成するメリット3つ
普段からキャリアプランをしっかり持っていると、現職の成果向上や転職の際に役立てることもできます。
キャリアプランシートを作成することで得られるメリットの代表例を4つご紹介します。
転職面接の書類作成に役立つ
転職活動に必要な書類作成にもキャリアプランシートが役立ちます。
転職における面接では、「転職希望者が描いているキャリアや理想を企業側が叶えられるか」を判断するためにキャリアプランについて聞かれることがあります。
キャリアプランシートを作成することで、最終的なビジョン、現状から見た改善点、志望理由などに一貫性を持たせることが可能です。職務経歴書の作成や面接の受け答えに活用すれば、納得感のある転職理由を回答することができるでしょう。
自己実現のためのアクションプランが明確になる
自己実現を達成するには、自分の理想や目指す姿に近づくために何をすべきかを把握することが重要です。
ワークシートでキャリアを整理することは効果的だと言えるでしょう。
キャリアプランシートを通じて自分の興味に基づいたキャリアの方向性を定め、アクションプランを明確にすることで自己実現に繋がります。
足りないスキルや知識があれば取得のために勉強をしたりと、今するべきである具体的な行動指針が見つかるでしょう。
転職の機会を見極めることができる
自分の夢や目標を叶えるためには、同じ場所に居続けるだけでなく、転職や部署移動をして経験を積むことも必要になるかもしれません。
キャリアプランシートを作成しておけば、現状で足りないスキルを身に着けてから転職をするなど転職のタイミングを選択することが可能になります。
ベストな転職のタイミングを見極めることができれば、転職において失敗することが少なくなるでしょう。
ギークリーの「キャリアプランシート」活用しよう!
「キャリアプランを立てたいけど、作り方が分からない!」「自分が将来やりたいことがいまいちわからない…」という方は、ギークリーのキャリアプランシートを活用するのがおすすめです。
キャリアプランシートでは、自分の過去を振り返り、興味関心を可視化することで「目標達成までのキャリアプラン」や、「次の環境で大切にしたいこと」を明確にすることができます。
・キャリアプランを見つけたい
・キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
・能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
ダウンロード無料ですので、上記に当てはまる方は、ぜひキャリアプランシートを活用してみてください。
キャリアプランシートの作り方を分かりやすく解説
キャリアプランシートの作り方①|過去の振り返りをする
まずはじめに、これまでの職務経験を振り返り、自分への理解を深めます。
過去の経験から得た考え方、価値観、やりがいや長所は仕事をするうえで大切な価値観です。
自分が培った強みを把握すると、自己分析がスムーズになり、働くための軸を言語化することができます。
キャリアプランシートの作り方②|現在の状況を把握する
過去を振り返った後は、現状の把握です。
例えば現在の業務でどのような役割を求められているか、活かせている強みは何か、一方で課題だと感じていることは何で、どのような考え方で取り組んでいるかという観点で言語化します。
現在の組織で貢献できている点と先ほどの振り返りから、最も大切にしている価値観を通して将来目指したい姿が確認できるでしょう。
また課題を認識することで、不足を補うために今やるべきことが分かります。
キャリアプランシートの作り方③|将来のキャリアを考える
続いて、理想像を具体的にします。
この際ポイントは、1年後、5年後、10年後というように時間軸を設定することです。
将来どのようにありたいか、働き方の希望や携わりたい業務など、キャリアビジョンを明確にする作業だといえます。
キャリアプランシートは、キャリアを明瞭にしたうえで具体的な実行計画に落とし込むことを目的にしたワークシートです。
より実現可能性が高いキャリアビジョンを作成するためにも、ライフプランと掛け合わせて考えるとより効果的でしょう。
キャリアプランシートの作り方④|将来のキャリアを実現する計画を立てる
最後に、将来の理想像を実現するために解決しなければならない課題を抽出し、不足しているスキルや経験から具体的な実行計画を策定します。
例えば身に付けるべきスキルは何で、どの程度の期間をかけて習得するか、伸ばすべき強みについても明確にしましょう。
期限を決めて実現するために必要な取り組みを具体的にリスト化することが、キャリアプラン実現のための計画です。
キャリアプランシートを作成するときの注意点
自分の興味やパッションを基にキャリアプランを立てることは大切ですが、何も考えずに希望だけを書いてしまうと達成できずに挫折してしまったり、一貫性が持てなくなってしまいます。
自分でキャリアプランシートを作成するときの注意点は次の3つです。
キャリアプランに柔軟性をもたせる
ライフイベントも踏まえたキャリアプランを考えるため、全てが計画通りに実現するとも限りません。
キャリアプランに沿って生活をしていく中で、自分の価値観や周りの環境が変化することも考えられます。
培ったスキルや経験は計画変更した先にも活きていくため、区切りを決めてプランを見直し、柔軟に修正をしていくことが大切です。
具体性のある目標・計画にする
キャリアプランを考える際に、期間を決めて具体的な目標を決めていきましょう。大まかに「10年後はこうなっていたい」だけでなく、1年後、3年後、5年後と細かく目標を設定します。
そして、その目標を達成するためには何をすべきかなど、逆算をして短いスパンで具体性のある計画を立てることが大切です。
具体的な数値も含めて目標を設定すると、転職面接の際にも納得感のある受け答えができるようになるでしょう。
実現可能性のある目標にする
将来の理想像といっても、あまりにも非現実的な目標では達成が難しくなります。
キャリアプランを立てる時に、現職と違うことを目標としても問題はありません。自分の興味を基に様々な可能性を広げることはとても良いことです。
ただ、理想を広げすぎずに細かくスパンを決めて目標を決め、本当に実現が可能かを確認しながら計画を立てていきましょう。
転職理由や志望動機と一貫性をもたせる
キャリアプランは、転職理由や志望動機とつながるように考えましょう。
例えば「もっと個人の成績を評価してもらいたい」という理由で転職を考え、個人プレーを尊重する社風の会社への入社を希望したとします。
そこでチームを尊重して活躍するキャリアプランを提示したところで、ちぐはぐな印象になってしまうのです。
一般的に面接の場ではキャリアプランより先に転職理由や志望動機を尋ねられますが、転職活動を進めるなかでキャリアプランシート完成後に転職軸を見直すこともあるかもしれません。
全ての書類、また面接の受け答えで一貫性を意識するようにしましょう。
キャリアプランシートを作成した後にするべきこと
実際にキャリアプランシートが完成した後には、何をすれば良いでしょうか。
作成した後の行動で、キャリアプランの精度は大きく変わります。キャリアプランシート作成後の行動をご紹介します。
計画したアクションプランを実行する
キャリアプランシートが完成したら、具体的な道筋や目標達成までの行動が明確になります。もちろん、ワークシートを作成して終わりでは意味がありません。
まずは半年後や1年後と、短期スパンの目標が達成できるように計画したアクションプランを実行しましょう。
1番大切なことは、計画を立てた後に実際に行動をすることです。長期的な目標と短期的な目標を両方立てることで、実行すべきアクションプランに迷いがなくなります。
定期的に振り返りをして情報を更新する
実際にアクションプランを実行してみたら気付くことや、環境や価値観の変化もあるかもしれません。
初めに計画したキャリアプランに固執せずに、都度柔軟に修正していくことが重要です。
挫折やモチベーションの低下を防止するためにも、定期的に振り返りをしてキャリアプランシートの更新をしていきましょう。
面接でキャリアプランを答えるポイントを確認
面接では、企業で活かせるスキル・経験を述べ、自分が将来実現したい働き方や就きたいポジションなどを伝えます。
これまでの職歴や経験から、志望する企業にマッチしたものをピックアップして回答しましょう。
例えばマネージャー職を志望しているのであれば、チームをまとめた経験などマネジメントに関連する経験をアピールします。
また、企業が目指す将来像に沿った回答であればより評価される可能性が高くなると言えます。
海外への展開やECサイトの充実といった企業が掲げる目標や理想に対し、自分がどのような能力を活かせると考えているかを伝えると効果的です。
転職エージェントに相談する
テンプレートを使用して自分でキャリアプランシートを作成することもできますが、1人で上手くいかなかったり目標や計画の具現化が難しい場合はプロに相談することをおすすめします。
転職エージェントは求人を紹介するだけではありません。無料でカウンセリングからキャリアプランシートの作成まで、丁寧に人生設計のサポートを行います。
キャリアプランシートを単なるワークシートではなく、キャリアを実現させるためのツールとして効果的に活用できれば転職成功に近づきます。
キャリアプランや目標が見つからなかったり、キャリアプランシートの作成に迷った時は是非活用してみてください。
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キャリアプランシートを活用して、理想のキャリアを歩もう
今回は自分の理想を叶えるためのキャリアプランシートについて、徹底解説しました。
必ずしも理想のキャリアプランは1つではありません。キャリアプランシートを作成することで、改めて自分でも気付かなかったやりたいことが見つかることもあります。
転職をするタイミングでなくても、キャリアプランシートの作成は現職のモチベーション向上や日々の充実に繋がります。このタイミングで作成してみてはいかがでしょうか。
IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介会社ギークリーでは、プロのキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行い、キャリアプランシートの作成をお手伝いします。
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