転職の自己PRで使える「調整力」とは?アピールするためのポイント
IT業界に転職するのに必要とされる「調整力」についてご存知でしょうか?アピールするためのポイントを知っておくと転職の自己PRで使えます。そこで、こちらのページでは、転職活動の自己PRで使える「調整力」について詳しくまとめました。IT業界への転職を考えている方は必見です!
目次
転職の自己PR!IT業界でアピールできる3つの調整力
「調整力」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
パッと考えて、すぐに思い浮かべることが難しいかもしれません。
IT業界で求められる調整力は次の3つの調整力に分けられます。
・プロジェクトを完結させる調整力 ★重要
・システム発注で必要とされる調整力
・チームのモチベーションをあげる調整力
これから調整力について、過去の経験と照らし合わせて、自己PRで利用してみると良いかもしれません。
こちらのページでは、各々の場面で求められる調整力について、IT業界の業務を経験から、説明をしていきます。
締め切り厳守!IT業界では納期を守る調整力が必須
IT業界で求められる調整力の中で「プロジェクトを完結させる調整力」が1番大事なスキルです。
こちらのスキルについて、次のポイントに絞って順番に説明をします。
・プロジェクトを完結させるスケジュール調整力が大事な理由
・プロジェクトメンバー欠員時に対応できる力
・残業・休日出勤で納期を間に合わせる行動力
スケジュール調整力が大事な理由
IT業界ではプロジェクトの締切があります。IT業界において、納期の厳守は最も重要です。「一度納期が遅れたら、信用を無くして以後取引ができなくなる」といったケースもあります。
会社は売り上げをあげることで成り立っています。この売り上げに直結するのが「スケジュール調整力」なわけです。
転職活動では自身のITスキルを軸に自己PRをしても良いですが、この会社経営に直結する調整力をアピールすることで「より優秀な人材」と思われて、採用される確率があがります。
この調整力をアピールできる体験談を紹介していきます。
プロジェクトメンバー欠員時に対応できる力
IT業界のプロジェクトは、システム開発が順調な晴れの日もあれば、順調でない雨の日もあります。
プロジェクトメンバーに欠員が出て、システム開発が思うどおりに行っていない時、調整力が求められます。
例えば、あるプロジェクトの中で、メンバーが欠員をして、他のメンバーに業務のしわ寄せが来て大変な状況に陥ったとします。
上位の役職であれば、欠員が出たらすぐに新しいエンジニア採用してプロジェクトの立て直しを図った経験をアピールできます。
また、下位の役職であれば、過酷な環境の中で弱音を吐かずに業務に取り組みます。必要とされる作業をリストアップして、業務量が多いのであれば自らが提案して、外部に発注する仕組みを作る。
先輩の業務の中で、自分がやれそうなことを自らが提案して仕事を貰い、プロジェクトが上手くいくために調整した経験をアピールすると良いです。
残業・休日出勤で納期を間に合わせるチーム力
IT業界では、チームのキャパシティーを超えた、極端に納期が短かったり業務量が多いプロジェクトに遭遇することがあります。
エンジニアは平日に出勤して残業なしで定時で退社するスタイルが理想ですが、プロジェクトが上手く進まないことも多いです。
自分の作業の遅れで残業や休日出勤をしたことをアピールするのは良くないですが、チーム内の進捗が上手く行かないときに、残業や休日出勤をして納期に間に合わせるために仕事をしたという経験はアピールできます。
いざというときに頼りになる存在、その人柄をアピールできると採用される確率がグンッと上がります。
システム発注で必要とされる調整力をアピールしよう!
IT業界のシステム発注において必要とされる調整力についてご存知でしょうか?
システム発注におけるマネジメントスキルはIT業界で求められています。
こちらでは、システムエンジニア・プログラマーが外部へ発注するときに必要な調整力について、次のポイントに絞って、順番に説明をします。
・外部にシステム発注をスムーズに行うマネジメントスキル
・事前に問題となる箇所を把握して対策を打つ調整力
・発注先のモチベーションをあげる調整力
システム発注をスムーズに行うマネジメントスキル
IT業界においてシステムの外注は重要な作業です。システムの発注をするときは次の考えが、発注側と受注側で起こります。
・発注側:納期を短く納品したい・開発費用を抑えたい ・受注側:バッファーを取るために納品日を長くしたい・工数のかかる実装は減らしたい・開発費用を多めに請求したい
この中で、必要とされる調整力は、良い着地点を見つけ出すことです。
交渉の中では、
・発注側:納期を短くしてほしい、その代わりシステム開発費を多めに支払う ・受注側:実装が難しい機能を追加しますが、その代わりシステム開発費を多めにお願いします
といった折衷案に落ち着くことが多いです。
このようにシステム開発における外注先と調整して発注をした経験があると良いアピールポイントになります。
事前に問題となる箇所を把握して対策を打つ調整力
また、システムの外注をするときは、事前に問題となる箇所を予測しておき対策を打っておく調整力もアピールできる材料になります。
・外注先に送るシステムの仕様書が難しい場合は、詳しく解説する ・プロトタイプを先に作ってもらい、納品イメージを先に確認する ・システムのバグが多い箇所は、早めに納品してもらって先に検証する
といった仕事の進め方を転職の面談でアピールできます。
発注先のモチベーションをあげる調整力
システムを発注するときに、厳しい要求を続けていたら受注側のモチベーションは下がってしまいます。
そこで、発注先のモチベーションをあげる調整力は大事になってきます。
・他の取引先に比べて優秀だから、あなた(会社)に頼んでいる ・納品物の品質を褒める
といった、「仕事に対してのやりがい」を相手に与えることが良好な関係を続けるうえで大事です。人によっては当たり前かもしれませんが、良好な関係を築く調整力は転職活動でアピールできます。
「面接者からシステムの発注をするときに気をつけていることは?」と聞かれたら、モチベーション管理もあわせて伝えると良いです。
チームのモチベーションをグンッとあげる調整力
部下のモチベーションをあげる調整力についてどう考えますか?
システム開発においてチーム(部下)の士気を高めるように動く調整力は大事です。
こちらでは、チームのモチベーションをあげる調整力について、次のポイントに絞って、順番に説明をします。
・チームの士気をあげる調整力
・チームの課題に対して解決策を提示できる調整力
チームの士気をあげる調整力
面接ではチームの士気をあげた経験をアピールできます。
例えば、
・夜遅くまで働いて疲れていたら、差し入れのピザを注文する ・根詰めて働いていて悩んでいる人がいたら、悩みを聞く機会をつくる ・プログラミング技術が好きな人に、プログラミングの情報を提供する
といった調整力です。
面接官から「チームビルディングで気をつけていることは?」と聞かれたら、チームの士気をあげた経験を語れると良いでしょう。
チームの課題に対して解決策を提示できる調整力
また、チームの士気をあげるのと同様に、チームの課題について解決策を提示した経験もあると良いです。
例えば、
・システムにバグが多い課題があれば、品質の勉強会を月1で開催する ・実装力が低いのであれば、定期的にプログラミングの勉強会を実施する
といったチームの課題に対して実用的な解決策を提示して、実行してきた経験があればアピールできます。もちろん、数値化してアピールできるようにしておくと良いでしょう。
まとめ
以上、IT業界転職の自己PRで使える「調整力」について説明してきました。
まとめると、自己PRで使える調整力は
・プロジェクトを完結させる調整力 ・システム発注で必要とされる調整力 ・チームのモチベーションをあげる調整力
に分けられます。
こちらの経験を「調整力」で自己PRするときの参考にしてみてください。この機会に過去の調整力を発揮した体験を整理して、面談で語れるようにしておくと良いかもしれません。
また、求められる調整力は会社によって変わってきます。最近の傾向を知りたい方はこの機会に転職エージェントへ相談してみてはいかがでしょうか。
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