「コンセプチュアルスキル」とは?転職の選考でアピールするためのポイント
コンセプチュアルスキルは、マネージャークラスや経営層に求められる「本質を見極める力」「正解のない答え」を導き出す力です。転職の選考でコンセプチュアルスキルをアピールすることができれば、魅力を伝えられること間違いありません。この記事では、コンセプチュアルスキルの意味やアピールする方法についてご紹介します。
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コンセプチュアルスキルとは?
コンセプチュアルスキル(概念化能力)は、複雑化している物事から本質を見極め、正解のない答えを導き出す力のことを指します。
コンセプチュアルスキルを身につけると、変化の激しいビジネスの世界でも、個人や会社単位で「どのような事業を行うべきか」「どこに力を注ぐべきか」を判断することができます。
そのため、コンセプチュアルスキルを身につけている人は、会社で重要な役割(マネージャークラス以上)を任せられることが多いです。
このコンセプチュアルスキルは、1955年にハーバード大学の経営学者のロバートカッツ氏が提唱した「管理者が持っておくべきスキルの1つ」としても知られています。
コンセプチュアルスキルを構成する要素
コンセプチュアルスキルは、14つの異なる能力から構成されています。
【ロジカルシンキング(論理的思考)】
物事を順序立てて説明できる、論理的に考えて説明できる能力。
【ラテラルシンキング(水平思考)】
固定化されている概念や既成概念にとらわれず、自由な発想ができる能力。
経営者や起業家の多くがラテラルシンキングを身につけていることが多い。
【クリティカルシンキング(批判的思考)】
物事を批判的に捉え、分析することができる能力。
組織の古い体制などを根底から覆すことができる能力ともいえます。
【受容性】
新しい価値観、自分とは違う価値観を受け入れることができる能力。
【多面的視野】
目の前のことを1点からだけではなく、複数の視点から見ることができる能力。
【柔軟性】
トラブルなどに対して、焦ることなく柔軟かつ臨機応変に対応できる能力。
【探究心】
物事に対して、深く興味を持ち、掘りすすめることができる能力。
【洞察力】
物事の本質を見極めるだけではなく、将来の展開についても分析できる能力。
【知的好奇心】
知らないものに対して興味を持ち、それを自分から取り入れることができる能力。
【チャレンジ精神】
誰もが無理だといったものに対しても、果敢に挑戦できる能力。
【直感力】
直感的に物事を捉えて、瞬間的に反応する能力。
【俯瞰力】
物事を広い視点でとらえることができる能力。
【先見性】
まだ未知の領域に対して、将来的な予測ができる野力。
【応用力】
知識や技術を応用して、他の物事に適用させる能力。
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コンセプチュアルスキルを向上させる方法
コンセプチュアルスキルは、経営者やマネージャークラスの人に必要な能力だと認識されています。
しかし、コンセプチュアルスキルは20代や30代のこれから転職をしようと思っている人こそ身につけるべきスキルです。
このスキルを身につけていれば将来有望であると見込まれますので、転職先で1つの上の役職から仕事をスタートすることができます。
コンセプチュアルスキルを向上させる方法についてご紹介していきますので、参考にしてください。
定義するクセをつける
コンセプチュアルスキルを向上させるためには、日頃から物事を定義する癖をつけましょう。
具体的には「成功とはこのような状態である」「失敗の本質は○○だ」というように、定義付けする癖をつけましょう。
定義づけの癖を身につけることで、複雑化している物事の本質を見極める力をつけることができます。
抽象化するクセをつける
抽象化とは、関係性がなさそうな物事の共通点を見つけたり、物事がうまくいくパターンを見つけたりすることです。
抽象化するクセをつけるためには、日頃から様々な事例や経験から「このパターンはなぜ上手くいったのか」「このパターンはなぜ上手くいかなったのか」などを分析するようにしましょう。
そして、分析した結果をもとに共通点を見つけ出すクセをつけましょう。
計画を立てるクセをつける
物事を定義し、抽象化した後は、計画を立てるようにしましょう。
具体的には、「成功するためには〇〇をせずに、〇〇に力をいれる」というように計画を立てるのが理想です。
また、計画を立てる際は数字などを用いて、できるだけ具体化するようにしましょう。
この計画を立てるまでの一連の流れを日頃から行うことができれば、自然とコンセプチュアルスキルは身につきます。
コンセプチュアルスキルはIT業界では必須のスキル
コンセプチュアルスキルは、複雑化している物事の本質を見極めることができるスキルであるため、身につけていると業界に関わらず評価されます。
特に、IT業界などの変化の激しい業界では、重宝されるスキルです。
そのため、これからIT業界に転職しようと思っている人は、身につけておいて損はしないでしょう。
コンセプチェアルスキルを持っていることで、他の人との差別化をすることができます。
コンセプチュアルスキルを転職の選考でアピールしよう
コンセプチュアルスキルをアピールすることが、採用を勝ち取ることに繋がります。
エントリーシートでは、論理的な組み立てができている志望動機を書く。
面接では、感情論だけではなく論理的な回答をする。また、質問に対して「一貫性のある回答」をする。
これらのポイントを抑えて、転職の選考に挑めば、コンセプチュアルスキルを持っている人だと認識してもらうことができます。
逆に、転職の選考で「一貫性のない回答」をしてしまうと、コンセプチュアルスキルがない人だと認識されます。それだけではなく、「この人は嘘をつく人だ」「この会社に本気で入りたいと思っていない」と思われてしまい、採用に進むことは難しくなってしまいます。
転職の選考において、コンセプチュアルスキルを持っていることをアピールすることは、とても大事なことですのでしっかりと抑えておきましょう。
まとめ
コンセプチュアルスキルは、マネージャーや経営層のみに必要なスキルだと認識されていることが多いですが、決してそうではありません。
20代や30代、これから転職しようと思っている人にこそ必要なスキルの1つです。
コンセプチュアルスキルを身につけていると、複雑化している物事の本質を見極めることができ「正解のない答え」を導き出すことができます。
これは、ビジネスの世界において最も重要なスキルともいえます。
コンセプチュアルスキルを持っていることで、当たり前という固定概念にとわられずに、自由な発想ができるようになります。
変化の激しいIT業界では、固定概念にとらわれず、自由に想像し行動できる人材が求められています。
これから、IT業界に転職しようと思っている人は、コンセプチュアルスキルをしっかりとアピールしましょう。
アピールすることができるかできないかが、転職活動を成功させる鍵となるといっても過言ではありません。
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