IT転職で忍耐力のアピール方法を解説!気をつけるべきポイントは?書類・面接で効果的なPR例文を紹介
履歴書や面接で必須項目の自己PRで、特別なスキルや特技を思いつかない場合、忍耐力などの性格をアピールしたいと思う方もおられるでしょう。そこでこの記事では、IT業界の転職で忍耐力は長所となるのかどうかや、効果的な伝え方を解説します。注意するポイントや具体的な例文も紹介しますので、転職活動の参考にしてください。
目次
転職面接や履歴書で忍耐力はアピールポイントになるのか
転職活動で自己PRを求められた際、何が採用担当者に好印象を与えるのかわからない方もおられることでしょう。
「忍耐力」はアピールポイントとなるのでしょうか。
忍耐力がある人は、目標に向かって投げ出さずにやり遂げたり、困難な局面を諦めずに努力する力があります。
そのためIT業界やさまざまな業界において、忍耐力があることは大きな強みとして受け入れられます。
積極的に伝えて自分を売り込みましょう。
忍耐力は面接官にどのような印象を与えるのか
面接で忍耐力をアピールすると、面接官にどのような印象を与え、どのような評価を得られるのでしょうか。
期待できる良い評価を具体的にご紹介します。
ポジティブさ
忍耐力が強い人は、困難に直面した際にそこから逃げずに打ち勝つ強さを持っていると考えられます。
その姿勢から連想されるのは、くよくよと悩むより前向きにとらえて明るく突き進むポジティブな姿です。
何事においても、ネガティブに考え込む人よりポジティブに進む人の方が印象が良いのは想像できますね。
ビジネスシーンでも、どちらの人とより仕事をしたいと思うかを考えると、やはりポジティブな人でしょう。
忍耐力をアピールすると、採用担当者にポジティブなイメージを与え、高評価が期待できます。
仕事を簡単に辞めない
忍耐力をアピールするポイントとして、直接的でわかりやすいイメージが「仕事を辞めない」という事です。
もちろん前向きな転職が認められる世の中になりつつあるので、仕事を辞めるのは必ずしも悪いことではありません。
しかし、少し嫌なことがあったからと言ってすぐに仕事を辞める人は、企業にとって頭を抱える存在です。
堪えて乗り越え、長期間の会社での活躍が期待できる人は、採用担当者が求める人材と考えられるでしょう。
目標を達成するまで諦めない強さ
「忍耐力の強さ=諦めない力」とも考えらるでしょう。
仕事の中にはすぐに結果が出ずに待ちの時間があるものや、問題が発生して解決まで時間がかかるものがあります。
そのたびに落ち込んだり苛立つなどし、仕事の継続が難しい人は優秀な人材とは言いにくいかもしれません。
自分の忍耐力に自信がある方は主張し、投げ出さずに最後までやり遂げる責任感も一緒にアピールしましょう。
履歴書や職務経歴書・面接で忍耐力をうまくアピールするコツとは
自分の強みとして紹介できる忍耐力を、うまく紹介するにはどうすれば良いのでしょうか。
履歴書や職務経歴書の自己PR欄に忍耐力があることを書く際や面接時の、ポイントをご紹介します。
具体的なエピソードを書く
何事においても言えることですが、人となりや性格が伝わるような具体的なエピソードを入れ込むことが重要です。
ただ「忍耐力には自信があります」と書いただけでは、どの程度のことなのかイメージが付きません。
そこに具体的なエピソードが入ることで、伝わりやすくなるだけでなく、格段に信憑性が増します。
ご自身の強みを正しく伝えるためにも、前職で忍耐力を発揮した事例を思い起こし、紹介しましょう。
成し遂げたことや良い結果などを正直に伝える
具体的なエピソードの紹介する際、ただ事例を紹介するだけで終わってしまっては効果は薄いでしょう。
その出来事で忍耐力を発揮し、どのような結果を導いたのかまでを紹介してください。
ただ我慢しただけでなく、困難を乗り越える力があることを伝える必要があります。
もちろん良い結果を紹介するのがベストですが、仮に「努力したけれど結果が芳しくなかった」時でも、絶対に嘘はいけません。
「このような努力をしたが悔しい結果になった」ならばその通りに伝えましょう。
それに加えて「その教訓を活かして次の機会には成功した」のように、ポジティブな印象につなげて紹介すると良いですね。
協調性など他の強みも絡めてアピールする
得られた結果も加えて具体的なエピソードを紹介する際、周りとの関わりなども合わせてアピールするとより効果的です。
例えば「チーム全体で力を合わせた」という内容で協調性を伝えられるでしょう。
「諦めそうなメンバーを説得した」というエピソードならリーダーシップもPRできますね。
面接にたどり着くために重要なツールである履歴書や職務経歴書で、自分の魅力を存分に伝えられ得るように工夫しましょう。
忍耐力をアピールする自己PR例文
長所として忍耐力をアピールする場合の自己PRの例文を2つご紹介します。
営業系職種の例文
私は何事も粘り強くやり遂げることを信条としております。
それによって信頼関係が構築され、仕事の成功を導き出すと考えているからです。
私は前職で5年間営業として勤め、既存のお客様とのやり取りの他、新規開拓も行っておりました。
当然最初は門前払いされますが、私は諦めが悪く、長い時にはご契約まで1年以上通い詰めたケースもありました。
何度も通いつめるうち、少しずつお客様の対応が変わり、チャンスが巡ってきた時は全身が奮い立つ気持ちです。
ここぞという時には社内の技術担当者の協力も得てご説明に伺い、最終的にはその年一番の大型受注をいただきました。
私だけでなく、会社全体の信頼を勝ち取れた結果だと大変嬉しく、仲間と喜び合ったことが忘れられません。
持ち前の忍耐力とポジティブさを御社でも発揮し、お力になれるはずだと考えております。
サポート系職種の例文
私は前職でデータ分析を担当し、そこで培った忍耐力が強みだと考えております。
日々膨大な量の数字と格闘する業務はストレスが溜まる作業ではありますが、終わった時の達成感は大きいものです。
一度、社内で大量のデータ入力漏れが発覚し、通常なら1週間はかかる作業を1日で終えなければならない事態が生じました。
部署全体に投げ出すような雰囲気が流れる中、私の気持ちは「絶対に間に合わせる!」というものでした。
部署のメンバーにデータを割り振り、全力で作業しながらも周りに声をかけて時々気持ちを切り替え、何とか間に合わせました。
最初は諦めていたメンバーにも、終わりが見えてくるにつれ闘志に火が付いていくのが見て取れたことを覚えています。
私の諦めない姿勢は、場面や仕事を問わず力を発揮するはずです。
その忍耐力で、御社にも貢献したいと考えております。
採用担当者に悪い印象を与える忍耐力のPRの仕方
忍耐力は転職活動で長所とできるポイントではありますが、アピールの仕方を間違えると逆効果になりかねません。
採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があるNG例をご紹介します。
注意して自己PRを作成してください。
ただ何もせず我慢していたと感じさせる
「忍耐力」は「耐え忍ぶ」という字を書きますが、ただじっと耐えていることに価値があるわけではありません。
すぐに投げ出さずに、苦しい局面を乗り越えて解決する力が評価の対象となります。
そのため「つらいことがありましたが、我慢しました」のようなPRの仕方は逆効果になるかもしれません。
自分では何もせず傍観するような印象を与えてしまうからです。
自己PRの際は、我慢の先にどのような結果を生んだのかを明確に伝えるようにしましょう。
前職場の悪口を言う
企業が転職者採用する際、非常に嫌うのは以前の職場の悪口を言うことです。
もちろん世の中には「ブラック企業」と呼ばれる労働条件の劣悪な会社は存在し、退職もやむを得ない場合もあります。
しかしいくら酷い職場だったとしても、積極的に悪口を言う人のことを採用担当者は「信用できない」と感じるでしょう。
饒舌に全職場の愚痴を言い、「こんなにも酷い職場だったのに何年も耐えた」のような主張は自己PRにはなりません。
事実は事実として端的に伝え、悪口と感じさせるようなことは言わないようにしましょう。
忍耐力のある人はIT業界に向いているのか
忍耐力のある人はどのような仕事に向いているのでしょうか。
我慢強く、一つのことを長く続けられる忍耐力のある人は、コツコツと一人で努力するような仕事に向いています。
例えば次のような職業が向いていると考えられます。
・営業職
・研究開発職
・カスタマーサポート職
・プログラマー
・IT系エンジニア(システムエンジニア・データベースエンジニアなど)
・データアナリスト
顧客の要望を叶えるためにヒアリングし、根気強く付き合う必要がある営業職やカスタマーサポート職は忍耐力が必要です。
その他、すぐに結果が出ない研究開発職も忍耐力のある人に向いている職種と言えるでしょう。
データアナリストは大量の数字やデータ、プログラマーはプログラミング言語と一人で向き合うことになります。
コツコツと努力を続けられる忍耐力が不可欠と言えますね。
その他IT系のエンジニアは全般的に細かい作業と、周囲とのバランスが大切な業務内容です。
このようにさまざまな仕事で忍耐力が重要視されているとわかりますね。
中でもIT系の仕事はデータやコードと対峙する場面が多いため、忍耐力がある人に特に向いている仕事と言えるでしょう。
転職回数が多い人は忍耐力をうまくアピールする
会社やご自身の都合、キャリアアップのためにより、転職回数が多い方もいらっしゃることでしょう。
転職そのものは悪いことではありませんが、短期間で繰り返していると「飽きっぽい」と感じられてしまいます。
「我慢が足りない」と感じさせないために、自己PRの仕方には少し注意が必要です。
まず「キャリアアップ」「結婚による転居でやむを得ず」など転職理由を明確にし、ネガティブな印象を払拭しましょう。
その上で、忍耐力があることが伝わるエピソードを紹介し、ポジティブなイメージを与える必要があります。
忍耐力をアピールすることで、転職理由にも信憑性が増し評価につながるでしょう。
まとめ
IT転職で忍耐力をアピールする方法について解説してきましたが、最後にまとめると次のようになります。
・転職活動時、忍耐力は長所として紹介できる
・ポジティブで仕事をやり遂げる印象を与える
・具体的なエピソードと得られた結果を紹介する
・「協調性」などの他のアピールポイントと合わせて紹介すると良い
・忍耐力がある人はIT業界に向いている
・転職回数が多い人は忍耐力をうまくアピールしてネガティブイメージを払拭させる
どのような職種でも、仕事をする上で忍耐力は非常に重要な要素です。
ただし、ただ「忍耐強い性格です」と伝えるだけではその効果は薄いでしょう。
劇的でなくても具体的なエピソードで、忍耐力があることをうまく伝える必要があります。
しっかり自己分析して自分の長所を理解し、それを余すことなくPRして希望の職種に転職してください。
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