コンサル転職で「強み」のアピール方法紹介!選考通過ESによくある強みは?失敗例を元に成功のコツを解説
コンサルタントの仕事は近年非常に人気が出てきましたが、日系・外資系ともに選考通過の難易度が高いことでも知られています。特にコンサルタントの仕事に求められるスキルは非常に高いので、自己PRでどんな強みをアピールすべきかご紹介します。
目次
コンサル転職で押さえておきたいポイントは?
まずコンサルティング業界へ転職しようと考えた際に、押さえておきたいポイントがあります。
それは書類作成・面接・適性検査など、対策を進めるべきポイントが多数あり、効率よく準備・対策を進める必要があるということです。
SPIテストや玉手箱のような学力・適性検査は高難易度で設定されることが多く、面接も通常面接とケース面接両方がある会社が多くなります。
ケース面接ではその場で出された課題に対して、面接官に課題解決の方法についてその場で考えてプレゼンをしなければいけません。
加えて応募書類の段階からコンサルタントの素養を感じてもらう必要もあります。
そのため今回ご紹介する「強み」のアピール方法に加えて、ケース面接や適性検査などの対策も十全に進めていきましょう。
コンサル転職の書類作成における注意点は?
コンサルティング業界では、面接だけでなく応募書類についても万全に備える必要があります。
「強み」のアピール方法をお伝えする前に、書類作成全般における注意点を見ていきましょう。
ロジックを重視しよう
コンサルティングファームでは、「ロジックがしっかりとあるかどうか」が非常に重要視されています。
ロジックとはいわゆる「論理」や「思考の道筋」のことで、根拠や関連性を明確にすることですが、理屈っぽく話すとは別物です。
複雑なものごとに対しても整理・分析を行って、「分かりやすくシンプル」に結論まで導いていく過程が重要となります。
応募書類では上記のような「ロジック」を意識して作成しましょう。
結論から端的に書こう
コンサルティングファームへ応募する書類を作るには、どれだけ端的に書けているかも重要です。
そのため結論を先に書いて、その後に説明を付け加えて書くようにしましょう。
1度に何十人も応募がくることは珍しくないので、パッと見ただけで要点が理解出来る書類じゃないと、読まれないことすらあります。
書きたいことを書けるだけ詰め込むのではなく、ポイントを絞ってできるだけ端的に書くことを意識してください。
コンサル転職でよく使われる「強み」とは?
コンサルタントファームの応募書類やESの自己PRでよく使われる「強み」について紹介します。
上位3つをピックアップしましたので、参考にしてみてください。
信頼関係構築からの課題解決提案
顧客やクライアントに対して、信頼関係を構築して現状を把握し、課題解決の方法を提案・実行するという強みです。
上記を記載している人が1番多く、コンサルタントファームへ応募した人のおおよそ3割に該当します。
コンサルティングの役割である課題解決に重きをおいているので、即戦力性を感じてもらいやすいでしょう。
しかしそれだけ他候補者と類似する書類になってしまうので、上記を伝えるためのエピソードが重要になります。
周囲との協働体制構築
必要な部署や人材を巻き込んで業務を推進していくために、協働体制を作っていくという強みです。
こちらもコンサルタントファームへの応募者の2割程を占める「強み」となっています。
コンサルティングでは1人で仕事を進めることはなく、常に関係各所とコミュニケーションを取って協働していかなければなりません。
そのため先程の課題解決と同じくらい即戦力性を示せる強みですが、他候補者との違いを示すことが難しい強みでもあります。
そのため自分が協働体制の構築に際してどのような工夫・努力をしたのか、エピソードの書き方に気をつけましょう。
リーダーシップ
何かしらプロジェクトやチームを牽引してきた経験をもとに、リーダーシップについて書いている応募者も多いです。
コンサルタントになればプロジェクトを主導していくことになるので、戦力に感じてもらいやすいでしょう。
ちなみにリーダーシップには様々な捉え方があるので、自分の発揮してきたリーダーシップを具体的に落とし込みましょう。
定義のひとつとして、理念や価値観を軸に魅力的な目標を設定すること、そして実現するための体制構築があります。
また周囲の意欲を高めて成長を促し、課題や障害を解決するというのもリーダーシップです。
コンサルの書類選考に通過するESの強みとは?
コンサルへの応募でよく使われる「強み」についてお伝えしましたが、実際にはどのような強みが評価されやすいのでしょうか?
問題解決力
上記でも少し触れましたが、やはりコンサルタントでは問題解決力が書いてあると書類選考の通過見込みが高くなります。
問題が起こった原因やどのように解決したのかといった具体的なエピソードを記載してください。
なぜその解決方法を取ったのか・結果はどのようになったのかという成果まで、出来る限り具体的に記載しましょう。
リーダーシップ
リーダーシップも先ほど触れた通り、コンサルタントにとって非常に重要な要素です。
しかし若手の人はリーダーシップの「素養」だけを書いてしまう傾向があります。
例えば「これまでリーダーシップを発揮してきてスタッフをまとめてきました。」といった中身の無い内容です。
〇〇が出来ます・〇〇が得意です、といった中身を伴わない曖昧な表現はせず、しっかりとエピソードや実績で書くようにしてください。
ファシリテーション
ファシリテーションとは会議における司会進行役のことで、参加者の発言を促したり認識の擦り合わせをしたりします。
目的は議題における合意形成や参加者の相互理解ですが、そのためには意見が活発に出るような雰囲気作りが必要です。
加えて会議の目的に合わせて冷静に場をまとめつつ、時には感情を引き出すような問いかけも行います。
さらに状況や会話の整理を行い、会議の参加者の意見をまとめて意見を一致させるスキルも必要です。
そのためファシリテーションスキルを書く時は、会議をまとめコンセンサスを取るためにどのような創意工夫をしてきたのかを書きましょう。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトの立ち上げや運営にあたって、スケジュール管理や予算管理・人員マネジメントなどを行うのがプロジェクトマネジメントです。
上記のような仕事を行うには、プロジェクトの成功に向けて障害を取り払い、メンバーをまとめあげるためのスキルが必要となります。
これはコンサルティングで必要なスキルと類似する点が多く、即戦力性を感じてもらいやすい魅力的な「強み」となるでしょう。
応募するコンサル領域の経験
コンサルティングファームのほとんどは、担当する業界ごとに領域を分けて採用と配属を行っています。
そのため自分が応募する領域に関連する経験があれば、書類の段階からしっかりアピールしましょう。
IT領域ならシステム開発やIT商材を取り扱った経験、人材領域なら求人広告や人材あっせんなどに関わった経験などです。
コンサルタントの仕事は、担当領域の業界・事業について深く知り、専門家として経営・人事・経理など幅広い分野において課題解決を行います。
そのため応募する領域について実践を伴った実用性の高い知識・経験をアピールすることで、書類選考の通過率を上げることが可能です。
コンサル転職の「強み」アピール失敗例とは?
コンサルタントへの転職でおすすめの「強み」についてお伝えしてきましたが、失敗する例とはどのようなものでしょうか?
結論からお伝えすると、「強みのアピール数が多すぎる」「文章が長くて無駄が多い」「具体例がない」自己PRです。
上記でご紹介したような強みを書き、コンサルで活かせる経験をしっかり伝えたとしても、上記のような懸念があれば書類通過は難しくなります。
「コンサル転職の書類作成における注意点は?」の項目で伝えた通り、ロジックや結論ファーストは重要です。
しかし両方兼ね備えていたとしても、少し遠回しな文章であったり、具体的なエピソードがなかったりすれば、書類の通過率を下げてしまいます。
加えてアピールポイントが多すぎる場合にも懸念となることが多く、文章量が多い時点で人事が書類に目を通さないリスクさえあるのです。
そのためアピールポイントは 2~3つまでに絞り、人事が強みを把握しやすいようにしてください。
コンサル転職の「強み」アピールのコツとは?
コンサル転職における「強み」の例や注意点についてお伝えしてきました。
最後に「強み」を伝える自己PRのエピソードの書き方についてコツをご紹介していきます。
課題発見~施策の効果までを伝える
コンサルティング業界へ転職する際の自己PRでは、まず課題をどのように見つけたのか伝えます。
そこから課題を解決するための施策を考え、どのように企画・実行したのか、結果どのような効果があったのかを記載しましょう。
上記の課題発見・プロセス・成果について掘り下げて、どれだけシンプルに表現出来るかが重要です。
最初は思いつくことから書き出して大丈夫ですが、一度書きだした内容から無駄をそぎ落とし、本質的な内容だけ伝えられるようにしてください。
規模感が分かるように数字を伝える
上記についてより効果的に伝えるために、規模感が分かるような数字を入れることも重要となります。
例えばプロジェクトマネジメントであれば、予算の具体的な額やマネジメント人数・プロジェクトで求められる成果などの数字です。
上記がないと人事側も正確なスキル・経験の把握ができませんので、それが懸念となることもあります。
施策の具体例を伝える
上記のようにプロセスを書くことは重要ですが、その際に「〇〇という課題を解決するための施策を企画・実行しました」とだけ書く人もいます。
それでは実際に何をどうやって行ったのか、具体的な面が全く見えなくなってしまいます。
人事や面接官が知りたいのはその「具体的な施策内容とそれに伴う思考・行動」です。
そのため課題を解決するためにどのようなことを行ったのか、具体的な施策・戦略についてしっかりと記載しましょう。
コンサル転職なら転職エージェント
「強み」の伝え方について不安が残る場合には、ぜひ転職活動のサポートがあるエージェントサービスを使ってみてください。
自分の強みを客観的に把握し、自己PRの伝え方などをプロの目線から添削してくれるのはコンサル業界への転職において非常に心強いです。
特にコンサルティングファームで求められる論理的で端的なコミュニケーションと深い思考力を磨くには、独力ではなかなか難しいでしょう。
コンサル業界に強いエージェントや、希望領域の業界特化のエージェントなどを探してみてください。
まとめ
今回はコンサルティング業界への転職における「強み」のアピールについてご紹介しました。
コンサルタントの仕事は幅広く専門的な知識と、どんな状況でも課題解決のための論理的な思考力が求められます。
大変な分やりがいも大きい仕事ですので、コンサルティング業界へ興味がある方はぜひ今回の記事を参考に面接対策を進めてみてください。
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