探究心を自己PRで上手に伝える方法をエージェントが解説!評価されるコツは?例文をエピソード別に紹介
就職活動における自己PRは採用担当が重視する項目の1つで、効果的にアピールするための下準備をする余地が十分にあるものです。「探究心」をアピールポイントといて選んだ場合どのような点に注意すべきか、例文もあわせて紹介します。参考にしつつ自己と向き合い分析することで、効果的な自分らしい自己PRが作成できるでしょう。
目次
自己PRは準備が肝心
よほど縁故や知人の引き抜きでない限り、ほとんどの就職活動で自己PRは必須事項です。
採用担当も重視している項目の1つです。では採用担当者は何を求めているのでしょうか。
入社後どのように活用できるか
就職活動、あるいは転職活動ならなおのこと企業の求める人材と面接者の能力が合致しているかどうかのチェックです。
自分が企業の求める人材であることをアピールする必要があります。
人柄を判断する
自己PRを通して企業が求める人柄であるか、与える予定の業務をつつがなくこなせる人柄であるかをチェックします。
コツコツ経験を積み上げて行けるのか、社交性を発揮して営業に向いているのか適性も判断される重要なポイントです。
自己PRで探究心を取り上げるには
探究心とはどんな意味を持っているのでしょうか。
知っているつもりでも、いざ言葉で説明しようとすると勘違いして覚えていたり意味を混同して覚えていたりすることも。
しっかり意味を理解して自分のものにしておきましょう。
探究とは読んで字のごとく、探って研究し見極めることです。「究」という字には追求する・極めるといった意味があります。
また探究心とはWeblio国語辞典では「物事について深い知識を得たり、原因を解明したりしようとする気持ちのこと」とあります。
本質を見極め、物事を解き明かしたいというという気持ちのことです。
自己PRで取り上げるなら、物事に対する深い知識や考察・研究や技術取得などに対する積極的な姿勢がアピールポイントでしょう。
技術職や研究職、マーケティングなどにの面接に相性が良い性質です。
企業にどのように貢献するかにつなげる
企業は自社に貢献してくれる人物を求めています。
自身を商品に見立てて企業に売り込むための自己PRですので、探究心を述べるにとどまらず貢献できるとアピールする必要があるのです。
「この探究心を活かして○○につなげたいです」と、入社後の活躍をイメージしてもらえるように意識しましょう。
そのためには志望する企業の業務にできるだけ関連した探究心のエピソードをピックアップする事、そして企業が求める人物像をしっかりと把握しておきましょう。
探究心の類語
よく似た言葉もあります、混乱しないようにしっかりと理解しましょう。
探求心
読み方は同じ「たんきゅうしん」です。
探究心と似た意味ですが、こちらは物事に興味をもち手に入れようと強く求める気持ちを意味します。
求の字には求める・手に入れようとするという意味があります。
探求心よりもっとアグレッシブな意味があります。手に入れるまで求め探し続ける気持ちです。
どちらも長所としてアピールポイントになり得ますが、意味を混同しないように注意しましょう。
追求心
目的を達成するためにどこまでも追い求める気持ちを表します。これは知識や物事だけではなく、求めるものはもっと広義です。
探究心と同じく目標を追い求める心のことなので、こちらも長所としてアピールできます。
希望する職種によって使い分けましょう。
探究心が強い人の特徴
特徴と傾向を紹介します。自分は探究心が強いのか、客観的に見てあてはまるか分析してみましょう。
物事を深く知り理解したい
探究心が強い人の、最も大きな特徴です。
1つの問題に対し、通り一遍の答えでは満足できないタイプです。問題を深堀しあらゆる角度から調べ上げます。
例えば人物なら簡単な経歴では満足せず、生まれた環境・親兄弟・その他親族・時代背景どうしてそのような人物になったのか。
すべての要素を知り理解したいと望むのです。
よくいえば納得がいくまで深く掘り下げていく根気と、本質を見極めることが得意な性質です。
夢中になりやすい
1度集中してしまうと、探究心が強い人はそのこと以外目に入らなくなってしまいがちです。
集中力があるのは良い成果を望む上で必要な要素ですが、組織で働くとなると少し困ったことも。
組織で働く場合は、2つ以上の仕事を並列して行わなければならない場合もあります。
優先順位を決め周囲とペースを合わせて進めていかなければなりません。
時に自分のこだわりを捨てなければならないこともあるでしょう。夢中になりすぎないよう気を付ける必要があります。
考えすぎてしまう
探究心が強い人は自分の意見をめったに曲げません。
基本的に思慮深く多数派や感情に流されてしまうことはないので、大きなミスはないでしょう。
反面、人から言われた想定外の意見などに自分は間違っているのだろうかと考え込み過ぎてしまうことがあります。
考えすぎて大きなチャンスやタイミングを逃してしまわないよう、気を付けましょう。
探究心の強い人の短所
人間短所があって当然です。
無理に隠そうとせずどのように改めていくかを前向きにアピールすると、短所もアピールポイントになり得ます。
上手に話を組み立てて進めていきましょう。
興味の有無によって対応に差がある
探究心が強い人は興味を持ったらトコトン探究せずにはいられませんが、反面興味のないことには淡泊な反応になりがちです。
好きなことしかしたくないという主張をするのはマイナスの印象を持たれてしまいます。
仕事で自分の興味のあることしかしないわけにはいきません。面接では会社に貢献する姿勢をみせましょう。
頑固
こだわりと頑固は紙一重です。自分の興味のあるものにのみ強くこだわり、周囲が見えなくなっていることも。
一緒に働く同僚のペースに合わせることをせず、自分勝手に物事を進めてしまうようなことはありませんか。
周囲の意見に耳を傾ける姿勢をつくり、全体を客観視しながら物事に取り組みましょう。
頑固な人は視野が狭いと思われがちです。集中力があることと柔軟性があることを合わせてアピールしましょう。
探究心のアピールは企業に評価される?
「探求心」がある人は、課題に対して、自分が納得できるまで根気強く取り組み続ける意思があります。
そのため、上手にアピールすれば「集中力が高い」「最後までやりきる力がある」「さまざまな知識や経験を吸収して成長してくれそう」と評価してもらえることがあります。
どのような職業でも成果を出すためには日々のインプットや分析が重要です。だからこそ、積極的に知識を深めたり、ひとつの事項を極められる探求心のある人は、その強みをさまざまな企業にアピールすることができます。
注意したいNG例
「探求心があるとよく言われる」「探求心が旺盛だと思う」といった表現ではなく、語尾は言い切るようにしましょう。
また、探求心のみに言及して具体例がないのもNGです。
嘘をつく必要はありませんが、実体験を元に構成すると良いでしょう。
仮に内容が具体的であったとしても、仕事に全く関連がなく活かせない事例やマイナスイメージを与えかねない事例は避けるべきです。
大事なのは仕事での再現性です。
あくまで企業の利益につなげようとする意志を伝えるための自己PRである事は忘れないようにしましょう。
自己PRで伝えたいことを組み立てるポイント
自己PRは予測できる質問です、あらかじめしっかり考えて対策しておくことが肝心です。
相手に自分の良い点を上手にアピールすることは、謙虚な日本人はとっさに行うことが難しいからです。
バランスを考える
探究心を仕事にどのように活用できるかを考えます。探究心は好奇心とも密接しています。
好奇心にかられ物事を深く知ろうとする性質はとても良い姿勢なので、あとはそれをいかに会社に貢献できるかです。
面接を受ける業種にもよりますが、限定的な領域を探求しプロフェッショナルへとキャリアプランを考えているのか。
さまざまなものに興味を持ち広く知識を得たのか、求められている仕事へ活かすためのアプローチ方法を考えましょう。
例えばエンジニアやプログラマなどは、新しいコードや技術を探求しプロフェッショナルへの道をアピールできます。
広い範囲で新しいことの知識を深めることが好きな場合は、コンサルタントやプロジェクトマネージャーのような職種です。
プロセスも大切
社会人たるもの、結果は重要です。
しかし面接で行う自己PRは、そのプロセスからうかがい知れる人間性を量っています。
特に探究心のようなアピールは、多少の失敗や困難をどうこえていくかが鍵になります。
探究した実際の出来事や行動を、具体的なエピソードで伝えるようにしましょう。
わかりやすい数字
具体的なエピソードからあなたの人間性を量りたいと思っていますが、採用担当者が想像し難いエピソードもあるでしょう。
相手が分かりやすくイメージできるようわかりやすい数字を入れると、伝わりやすい場合があります。
営業職であった場合「売り上げを上げるためにお客様へのヒアリングを徹底的に行い3カ月で売り上げを2倍にした」などです。
相手の求める人材であること
相手の会社がどんな職種で募集し、どんな能力を持った人材を求めているかをしっかり理解しましょう。
相手が求める人材に適合している点を採用担当者にアピールしなければ、どんな資格があっても印象に残りません。
自己PRのつくるときの構成の考え方
文章の基本の構成はPREP法といって、Point(要点)・Reason(理由)・Example(例)・Point(要点)の順にまとめたものです。
これを応用し、自己PRの構成は「結論→概要→課題→結果→貢献」を意識しましょう。
伝えたいことである「長所は探究心が旺盛であることです」と、まず結論から持ってくることが大切です。
その後、具体的なエピソードをあげていきます。
つまずいたり乗りこえたりした課題を説明し、どうなったか結果を導きます。
最後に、この経験をいかし御社にはこのような形で貢献できます、とアピールする流れが採用担当者に伝わりやすいです。
文章に迷ったらこの構成を思い出し、当てはめて考えてみましょう。
このような流れで記述を行うと内容が理解しやすい自己PRになります。
自己PRで探究心をアピールするときの例文
上記を踏まえて、例文を紹介します。自身の立場に置き換え、自分の言葉で説明できるように考えましょう。
課題をどうクリアするかに対する探究心
私の長所は、課題に対して納得できるまで諦めない探究心があることです。
化粧品メーカーの販売促進業務を行っていました。
自社の商品をどのように使ってもらうと良いか、わかりやすい言葉で伝えるのかを考えるのに四苦八苦していました。
そこで上手な化粧品の使い方や化粧の仕方の動画を3カ月で50本以上見て、わかりやすい説明法を勉強しました。
また同時にマーケティングについての本を10冊程読み、そこで得た知識を実践してトライ&エラーを繰り返しました。
結果、スキンケア商品の売上は前年対比135%を達成することができました。
御社でも担当のスペシャリストを目指すという課題をたて、探究心をもって業務に取り組んでいきたいと思います。
探究心の継続性
私は1度興味を持ったことは長く探求します。
探究心が強く、興味をもったことにはとことん学びたくなるため、TOEICで750点、英検1級の資格を取得しました。
もともと語学には関心が強く、学生の頃には米国留学経験もあり国際連合公用英語検定などを取得するなどしていました。
しかし資格取得が目標になってしまい、実際に役に立つスキルにはなっていないと考え英語を学びなおしました。
結果、TOEIC750点と英検1級の資格を取得することができました。
日本企業における経験をいかし、英語力を生かして貴社でマーケティングリサーチャーとして業務に取り組みたいと考えています。
まとめ
探究心は自己RPで十分な強さがある長所です。
探究心が強ければ知識が深まり研究や技術職ははかどりますし、プログラムの効率の良い書き方などを突き詰めていくことができます。
しかし伝え方を誤ると、視野の狭い頑固者に捉えられてしまうこともあります。
志望する業種によって、どのようなアピールが効果的なのかを見極めることが大切です。
企業理解を探求することによって、採用ニーズが高まるでしょう。
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