転職で自己PRの強みがないときの対策方法を解説!アピールポイントを見つける5つの方法は?例文も紹介
転職活動の際に、まず自分を売りこむために必要になるのは「自己PR」ですが、いざ考えようと思ってもなかなかまとまらないものです。特に初めての転職の場合はつい弱気になってますます自分自身に自信がなくなってしまうようです。自己PRが書けない時にどうしたらいいか、対策方法を紹介します。
目次
自己PRは何故必要か
まず自己PRとはどうして必要なのかを知っておきましょう。
どうしても自分の良さをアピールするためのものと考えがちです。
しかし最も重要なポイントは企業・会社にとって求めている人材にあなたはマッチするか、採用することはメリットになるかどうかです。
求人でどんな人材を求めているのか、しっかり把握してから自己PRを作成すると成功率が上がるでしょう。
ありがちですが、一度考えた自己PRをそのまま変更せずに何社にも使うようでは十分にアピールすることは難しいです。
応募先ごとに相手が何を求めているかを考え、丁寧に作成しましょう。
自己PRがない
誰にでもできる仕事を毎日やってきただけで、目立った成果も資格もない自分にアピールポイントなんてない。
そんな風に考えて転職活動に後ろ向きになってしまう人もいます。
しかしアピールポイントのない人はいません。
まず、自己PRとは経歴や実績を伝えるためだけのものではありません。人柄や分析力、そしてアピール力を伝えるものです。
言葉として自覚していないだけで、必ずアピールできるところはあるものです。
アピールポイントを探していくにはちょっとしたコツがあるので、見つけやすい方法を使って探してみましょう。
アピールポイントの見つけ方①失敗について思い出す
自分の良いところが思いつけない人は、良いことより悪いことのほうが自覚しやすい傾向にあります。
長所に言い換える
短所や弱みをまず書き出してみましょう。
それをポジティブな言葉に変換して、強みとして伝えるようにするのです。
・心配性→慎重で計画性がある
・優柔不断・臆病→慎重、大きなミスにつながらない
・協調性がない→主体性がある
など、ひとつの言葉をポジティブにすることで、まつわるエピソードもポジティブに変換することも可能です。
また、面接などでは短所を聞かれることもあります。
自分の弱みを把握しその対処法を考えるには、客観的な自己分析力と判断力が必要です。
咄嗟に行うのはなかなか難しいので、自分の短所を把握しておくことは悪いことではありません。
失敗談を自己PRに
自己PRで使えるのは成功体験ばかりとはかぎりません。失敗エピソードも十分に自己PRに利用できます。
失敗は誰にでもあることです。そのときにどう考え、失敗をフォローし再発予防に努めたのかが大切です。
その行動によってあなたの考え方やミスをフォローする能力についてアピールできます。
アピールポイントの見つけ方②モチベーショングラフ
仕事中だけでなく人生の中でモチベーションがどう推移していったのか分析することで、自己PRに役立つエピソードが見つかるかもしれません。
モチベーショングラフを作成してみるといいでしょう。
これまでの生きてきた年月あるいは年齢を横軸、モチベーションの高低を縦軸に設定します。
ライフイベントの内容とモチベーションの推移を、曲線で書き出していきます。
モチベーションが高かったとき、何をして充実していたか理由を思い出してみましょう。
またモチベーションが低かったとき、上昇するきっかけになったものは何だったのでしょうか。
なぜモチベーションが上下したのかを思い出すことで、自分がどんなことにこだわり熱意を持っていたか思い出されるでしょう。
人生を振り返ることで、アピールできるエピソードやポイントが浮かんできます。
アピールポイントの見つけ方③趣味について考える
趣味というほどのこだわりはなくても、猫が好き・釣りが好き・野鳥が好きなどの好みは誰もが持っているでしょう。
一見仕事には関りないようなことでも、あなたが好きなことにはあなたの個性が表れます。
好きなことをするためにこれまでどんなことをしたのか、またそこから自己PRに活かせる長所がないか考えてみましょう。
釣りが好きというエピソードからなら、
・多少の天候の悪さなら気にしない=忍耐力
・釣果をあげるためにポイントを調べる=コツコツ調べる探究心がある
・釣り仲間が多い=コミュニケーション能力が高い
どんな釣り人であるかを考えるだけで個性が出てきます。
また、釣りに行くとリフレッシュできて気持ちを切り替えることができる、などメンタル面の強みにもなります。
趣味を通じて自分なりのアピール方法を考えてみましょう。
アピールポイントの見つけ方④周囲にきいてみる
自分が認識する強みや特技は、他人とはズレが生じることがあります。
どうしてもこうありたいという希望が含まれることがあるからです。
あなたのことを良く知る同僚、上司などに聞いてみるのも客観的な意見として参考になります。
会社の面談で指摘されていることはありませんか。いわれた長所や短所を思い出してみましょう。
また、あなたが覚えていないエピソードや気が付かなかったことなども教えてくれるかもしれません。
転職エージェントのアドバイザーなどの意見も参考になるでしょう。
アピールポイントの見つけ方⑤診断ツールを利用する
どうしても自分の強みがみつけられないときは、強みをみつけることができる診断ツールがあります。
無料のものから有料のものまで、色々とあるので利用してみるのもひとつの手段です。
自分の強みを客観的に把握できるので、自分では思いもつかなかった意外なポイントがみつかるかもしれません。
自己PRの書き方
自分の強みを理解したら、次はそれを自己PRとしてまとめて練っていきます。
考え方のポイントをご紹介します。
求められているものを理解する
まずは応募する企業・職種で求められているものが何かを理解することです
具体的にはまず求人情報をしっかり読みこみましょう。職種や勤務地、給与のほかに入社後の基本的な仕事内容も書かれています。
できれば次にその会社の情報を集め、会社の指針などを頭に入れておくといいでしょう。
自己PRを短い文章にまとめる
面接者や採用担当者は、何人もの履歴書や職務経歴書を見て自己アピールにも目を通しています。
要点が不明瞭である、小さな字が長々連なるなどの文章は読み辛く印象に残りにくいものです。
経験・実績・能力・スキルを簡潔にアピールして、入社していかに会社の役に立つかを明記しましょう。
履歴書・職務経歴書に書く自己PR
自己PRは履歴書・職務経歴書などの、応募書類に書かれるもの中では長い文章です。
いかに見やすくレイアウトを図るかということは非常に重要です。
箇条書きを利用する
自分のアピールポイントを箇条書きに見出しにし、「リーダーシップがある」など一目でわかりやすく書くこと。
自分が伝えたいことが一目で受け取る側に伝わります。
文章量は記入欄7~8割
箇条書きの本文部分になります。実務経験や実績、入社後の見込みなどを記載します。
具体的かつ簡潔に、を意識して段落ごとに改行しスペースをあけて見やすく整えます。
7から8割の文章量が理想的で、職務経歴書に書く場合は1テーマにつき3」行程度に収めるようにしましょう。
誤字脱字に気を付ける
間違っても修正はNGです。
応募書類から最低限のビジネスマナーや日本語能力をチェックします。
誤字脱字がある、文章にまとまりがなく不明瞭などは悪印象しかありません。
自己PRの例文
参考にできる自己PRの例文を紹介します。自分のケースにあてはめてみてください。
協調性をもって大きな成果に
前職では個人の成績を重視する傾向が強い職場でした。
しかし、営業間での風通しを良くし情報共有を努めたことにより、お客様へより適切なサービスの提供ができるようになりました。
結果として、チーム全体で前年度比〇%アップの売上を達成することができました。
個人ではなくチームでより大きな成果を上げることを目指すようになったことで、社内の雰囲気が良くなりました。
トラブル発生時もチームで連携することですみやかに対処することができるようになりました。
貴社でも協調性を大切に、チームでより大きな成果を得られる仕事を行っていきたいと考えています。
責任感が強いことを活かしたい
私は前職の営業の仕事をしておりました。
目標に向けてスケジュールを作成し、どんな問題が発生しても目標を達成できるように取り組んできました。
また、お客様からの依頼や約束事に関しては、どんな小さなことでも必ず対応し、よりよくして提供するために努力していました。
契約後も定期的にお客様のところに伺い、商品やサービスの使用感や近況を聞いていました。
解決することが困難な問題も、最後まで諦めずに取り組み、社内やお客様から支持を得ることができました。
私は、自分のこの性格を生かし、貴社に貢献したいと考えております。
社内外との調整役
金融業界のシステム開発でプロジェクトリーダーを担当しました。
自社のメンバーだけでなく、連携していたパートナー企業との各担当からの進捗状況の確認も徹底しスケジュール管理を行っていました。
システムの品質管理しつつ開発スケジュールを滞りなく進め、また要件定義の段階で顧客と調整にあたり納得してもらえるような折衷案を提示。
同時に丁寧なヒアリングを行いプロジェクト進行中に顧客との認識齟齬やトラブルの発生の予防に努めました。
円滑にプロジェクトを進め、顧客にも満足いただけました。
まとめ
自分の強みの見つけ方、自己PRの書き方の例を紹介しました。
いくつか例も紹介しましたが、あなたの経験はあなただけのものです、これまでの経験を思い出し、自分の言葉で自己PRを作成しましょう。
上手く経験をまとめて記載するのも大切です。
しかし自己PRは、あなたの人となりを伝える手段のひとつでしかありません。
面接などであなたのやる気や熱意を伝えられるようにしましょう。
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