Web系システムエンジニアの職務経歴書の書き方を解説!自己PRのポイントは?書き方のテンプレも紹介
今回はWeb系システムエンジニアとして転職する際の職務経歴書の書き方をご紹介します。職務経歴の書き方のポイントや自己PRでの効果的なアピール方法なども併せて解説していきましょう。Web系システムエンジニアへの転職を検討している方はこの記事を参考にして頂ければと思います。
目次
Web系システムエンジニアの職務経歴書
書類選考は転職活動における最初の関門であり、書類選考において重要度が最も高いのが職務経歴書です。
職務経歴書では、採用担当者に対して自身のアピールしたい経歴を書面で自由にプレゼンできます。
Web系システムエンジニアとしてのこれまでの経験や自身の魅力を的確に伝えるには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
今回はWeb系システムエンジニアが職務経歴書を書く上で気をつけるべき点や、より評価されるようにするためのポイントをご紹介します。
見たいエンジニアの職務経歴書とは?
職務経歴書のフォーマットは決まっていません。
WordでもExcelでもGitHubでもGoogle SpreadSheetでも構いませんが、重要なのは次の事項が読みやすく、簡潔に書いてあることです。
・エンジニアとしてのキャリア
・これまでに得た知識や経験
・これから実現したい事
自分のエンジニアとしての活躍をPRするために、最適なフォーマットで作成しましょう。
提出する際は、すべてPDF形式にして1つのファイルにするといった工夫も「見たい」と思ってもらうためのポイントとして大切です。
また、書類に目を通す採用担当者にエンジニアとしての知見があるとは限りません。
相手の読みやすさへの配慮には人間性などのソフトスキルも現れるため、気をつけたいポイントです。
Web系システムエンジニアの職務経歴書の書き方
職務経歴書に記載が必要な項目は、主に次の通りです。
・職務要約
・職務経歴詳細
・テクニカルスキル
・得意分野
・資格・免許・語学力など
・自己PR
それぞれの項目について、Web系システムエンジニアが注意する点についてそれぞれ解説します。
職務経歴要約
職務経歴要約では、自身の業務経験と実績、マネジメント経験などを盛り込み、自身について特に伝えたい部分を端的に記載します。
職務経歴書内でアピールしたいポイントを3〜4行程度にまとめて書きましょう。
職務経歴詳細
職務経歴欄では、どのようなシステムの開発に携わってきたのかを明記しましょう。
プロジェクト内容を記載する際には、職務内容と担当業務や開発環境・自身の役割、プロジェクトに携わった期間についても具体的に書くようにしましょう。
期間を明記することでどの程度業務に携わってきたのかが分かりやすくなります。
また、実績についても併せて記載することで採用担当者がスキルレベルを把握しやすいです。
テクニカルスキル
開発言語、開発環境、OS、フレームワークなどは、企業が求める職務を担当できる人材か判断するための大切な材料です。
具体的にどの程度扱えるかが分かるよう工夫して記載しましょう。
業務で扱った期間も加えることで、より詳細に伝わりやすくなります。
得意分野
職歴だけでは伝えきれない部分を「得意分野」欄で補うような形にしましょう。
その際、募集要項と照らし合わせて自分の能力と合致する部分を重点的に記載することが大切です。
採用担当者にも、自社の需要にマッチした人材であると印象付けることができます。
応募先企業がどのような人材を求めているのかを考えながら、どういったことを重点的に書けば自分が魅力的に見えるかを意識しましょう。
特定の業界へ強い場合や複数の言語での開発経験がある場合には、明記することでプラス評価に繋がりやすいです。
資格・免許・語学力など
資格は応募求人に関連するものを優先し、取得した順に正式な名称で記入します。
複数の級を取得しているものに関しては、最上位の資格のみで構いません。
TOEICや検定等スコア、また語学を使った実務経験もアピールになるため、経験年数とあわせて記入しましょう。
語学力を求める企業は増加傾向にありますので、現在勉強中のものがあれば内容を書き足します。
自己PR
自己PRは、抽象的な内容となってしまわないように具体的な書き方をすることが重要です。
例えば「どのようなプロジェクトに携わったか」、「どのような成果を得たか」など実際の経験を記載しましょう。
自身の成功体験を記載して、これまでの実績からどのような点が優れているのかを具体的に伝えられる文章を意識することが大切です。
また、応募する職種で重視される能力を意識して書くと、採用担当者も入社後の活躍する姿を想像しやすくなるでしょう。
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Web系システムエンジニアの職務経歴書のテンプレート
上述した記載項目をふまえたテンプレート見本は以下の通りです。
職務経歴書のテンプレート見本
職務経歴書
20xx年xx月xx日現在
氏名
■職務経歴要約
株式会社〇〇に入社後、4年間システムエンジニアとしてWebシステム開発を中心とした業務に携わり、要件定義や設計から、開発・運用までを担当。
現在は開発リーダーとして10名のチーム管理を行っており、業務系アプリケーション開発プロジェクトの進捗管理や他部門との調整などが主な業務です。
業務改善のために管理方法の効率化を提案して、メンバーの事務作業時間を20%軽減することに成功し、結果として生産性向上を実現しています。
■職務経歴詳細
20xx年xx月~現在 株式会社〇〇 |
事業内容:Webシステム開発運営事業・ITサービス事業 資本金:〇〇万円 売上高:〇〇万円 従業員数:〇〇人 所属:〇〇事業部 |
20xx年xx月~現在 物流システム・製造システム開発 | ||
■概要 | ■開発環境 | ■規模 |
【プロジェクト】 【担当フェーズ】 【業務内容】 【実績・取り組み】 |
【言語】 【OS】 【DB】 |
全10名(プロジェクトリーダーを担当) |
20xx年xx月~20xx年xx月 ○○開発 | ||
■概要 | ■開発環境 | ■規模 |
経歴を遡って記載 |
■テクニカルスキル
OS | Windows | 〇年〇ヶ月 | 環境設計・構築が可能 |
Linux | 〇年〇ヶ月 | 環境設計・構築が可能 | |
言語 | Java | 〇年〇ヶ月 | 最適なコード記述・サポート・改修が可能 |
JavaScript | 〇年〇ヶ月 | 最適なコード記述・サポート・改修が可能 | |
PHP | 〇年〇ヶ月 | 最適なコード記述・サポート・改修が可能 | |
C# | 〇年〇ヶ月 | 基本的なプログラミングが可能 | |
COBOL | 〇年〇ヶ月 | 業務で使用経験がある | |
環境 | SQL Server | 〇年〇ヶ月 | 環境構築が可能 |
Oracle | 〇年〇ヶ月 | 環境構築が可能 |
■得意分野
・PHP、Javaのプログラミング
・10名規模のチームのマネジメント
・業務効率化の仕組みづくり
■資格・免許・語学力など
・普通自動車第一種運転免許取得:20xx年xx月
・基本情報技術者試験合格:20xx年xx月
・ITパスポート試験合格:20xx年xx月
・PHP技術者認定試験:20xx年xx月受験予定
■自己PR
<業務効率化によるコミュニケーションの時間確保>
クライアントの満足度向上のために、ヒアリングを重視しています。少ない時間で多くの情報を聞き出せるよう、業界ごとの特色に加え企業の強みや弱みを分析した独自のヒアリングシート作成や、クライアント視点での提案資料作成が得意です。
また、業務効率化によって捻出した時間はメンバーとのコミュニケーションにも充てることで、全員でモチベーションを高く保った状態で業務にあたるよう心掛けています。納期の遅れを防ぐために、メンバーそれぞれの得意不得意の把握と早期のフォロー体制構築にも努めます。
<継続的な学習と業務への活用>
関連資格の取得と学習を3年間継続しており、毎年1つ以上の資格取得を目標にしています。
資格取得のほかに、セミナーやコミュニティに参加して最新情報のキャッチアップを行い、メンバーへの共有が日課です。自チームの取り組みは社内でも共有され、現在では全社で定期的に行われるようになりました。
新しく学習する技術は既存のプロジェクト、もしくはクライアントへ新たに提案予定のプロジェクトに関連するものを選別しているため、業務への活用や新しい提案にも役立てています。
以上
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職務経歴書のセルフチェック項目
提出前にチェックが必要な項目は以下の通りです。
- 基本的な記入事項はすべて埋まっているか
- 誤字脱字がないか
- 入社・退社などの年月は正しいか
- レイアウトは工夫されているか(タイトル・見出し・改行など)
- 他の応募書類と内容は異なっていないか
- 「以上」で締めくくっているか
改めて読み返す事で、誰が読んでも意味が分かるような書き方になっているかも確認しましょう。
Web系システムエンジニアの職務経歴書のポイント
職務経歴書を書く際に重要となるポイントをご紹介します。
これらのポイントを逃さないように記述していきましょう。
テクニカルスキルを明記する
システムエンジニアと一概にいっても、それまで関わってきた現場によってどのようなOSや言語を使用してきたのかは変わってきます。
そのためWeb系システムエンジニアは自身のテクニカルスキルは細部まで明記することが必要です。
企業側も自社に実際に現場で活躍できる人材かということを具体的に考えやすくなり、求める人物像とマッチしていた場合、転職の成功率も大きく上昇するでしょう。
自身がこれまでに使用した開発言語、OS、フレームワークの記載は必須です。
サーバ運用の経験がある場合も書き加え、Web系システムエンジニアとしての担当領域の幅をアピールしましょう。
採用担当者は募集要項とこれらの記載を照らし合わせ、入社後も即戦力として活躍してくれそうかを考えます。
経験したプロジェクトについて詳しく書く
Web系システムエンジニアの職務経歴詳細では、自身が経験したプロジェクトについて詳しく記載することを心がけましょう。
特にプロジェクトに携わった年数や開発言語・プロジェクト内での役割などは、経歴をより詳しく伝えるために役立ちます。
また、どんなサービスを担当していたのか、開発するまでの工程で担当していた部分があれば加えましょう。
プロジェクトでマネジメント経験がある方は、Web系システムエンジニアの転職では大きな強みとなるため必ず記載します。
新しいものから・重要なものに絞って・正確に
採用担当者が知りたいのは直近の情報です。
職務経歴書には新しい経歴から書くようにしましょう。
また、志望する企業・仕事内容に求められているスキルに絞る事も大事で、転職先の企業で活かせるものを優先的にアピールします。
言語の表記ミスやバージョンなどの抜け漏れも必ずチェックしましょう。
枚数・レイアウトの工夫
枚数は2~3枚にまとめるのが一般的です。
職務経歴書はあなたのプレゼン資料なので、レイアウトは読みやすくするための工夫が必要です。
見出し分けや改行など、全体を通して一貫性を持たせましょう。
和暦・西暦は職務経歴書内ではもちろんですが、他の応募書類とも統一します。
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職務経歴書に書くべき能力
ここではWeb系システムエンジニアが職務経歴書でアピールするべき能力をご紹介します。
Web系システムエンジニアに求められている能力を知ることで、どういった形で自身についてアピールすればよいかが自ずと分かってくることでしょう。
コミュニケーション能力
Web系システムエンジニアとして要件定義などの上流工程に携わる場合には、クライアントからヒアリングを行うなど折衝する機会があります。
顧客折衝の場で大切になるのがコミュニケーションを取る能力です。
また、開発現場でもチームのメンバーと話し合う機会がある他、チームリーダーと相談をしながら進める必要もあるため、Web系システムエンジニアにコミュニケーション能力は欠かせません。
Web系システムエンジニアとして活躍していくためには、テクニカルスキルだけでなく、こうしたヒューマンスキルも大切です。
職務経歴書では「コミュニケーションが得意です」といった抽象的な表現にならないよう、「誰(どんな人・何人)と」「どんな内容で」「どのくらいのスパン・期間」でコミュニケーションをとり、それがどのような結果に結びついたかまで具体的に伝えましょう。
論理的思考
Web系システムエンジニアに求められるソフトスキルは、コミュニケーション能力だけではありません。
システムの設計・開発では論理的に状況を整理したり、要求を分析することが求められます。
特にクライアントがどういったシステムにして欲しいかを会話から汲み取るには、情報を論理的に分析する能力も必要です。
マネジメントやチームリーダーとして活躍するためには、特に必要不可欠な能力です。
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自己PRのポイント
自己PRを書く際には、以下のポイントに気をつけましょう。
採用担当者により分かりやすく自身の長所や強みを知ってもらうための方法を解説していきます。
成功体験を具体的に書く
自己PRには、自身の業務上の成功体験を具体的に書くことでより情報としての信憑性が上がります。
その際、成果を定量的に書くことがポイントです。
こうすることでアピールポイントが具体性を持つため、採用担当者にとって求職者が自社においてどのように活躍してくれるかを想像しやすくなります。
自己PRは抽象的になりがちな項目です。注意して書きましょう。
他者から評価されたこと
自己PRで重要なのは、他者からの評価についても言及することです。
社内からの表彰や会社からの評価を記載することによって、そのPRポイントが自分からだけではなく他者から見ても優れていることがわかります。
客観的な目線を入れることによって自己PRしている内容の信頼度が増すでしょう。
こうすることで採用担当者の高評価にも繋がります。
キャリアパス
Web系システムエンジニアは、今後考えている自身のキャリアパスについても明記するとよいでしょう。
将来的にどうなりたいかを記載することで、企業側も採用後にどのようにキャリアを積んでいくかが想像しやすくなります。
今後のことが見えやすくなることでミスマッチを防げるだけでなく、ニーズと合致している場合は採用に1歩近づくことができます。
Web系システムエンジニア未経験者が書くべきこと
Web系システムエンジニア未経験の方は、実務経験が無いため経験者よりも転職が厳しくなります。
システムエンジニアは多くの場合、即戦力を求められる技術職です。
未経験歓迎という求人であっても、ある程度ITへの知識があることを前提とされるでしょう。
そのためには、Web系システムエンジニアとして自身でIT技術全般について学ぶことが重要で、特にプログラミングやシステムに対しては深く学ぶ必要があるでしょう。
セミナーに参加したり個人的に開発を行うことで、転職に向けてアピール材料にできる実績となります。
自己PRでは自身の努力をアピールすることによって、入社後も自己研鑽を続けることができる主体的な人材として評価されやすいでしょう。
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まとめ
Web系システムエンジニアの職務経歴書は書類選考において特に重要な書類です。その出来によって選考の結果が大きく左右されます。
また、その後の面接においても職務経歴書に記載したことが質問内容などに大きく影響するため、企業が求める人物像にいかにマッチするかをアピールすることが大切です。
「Web系システムエンジニアとして上流工程に携わりたい」
「IT・Web業界に転職して年収を上げたい!」
「もっとモダンな環境で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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