未経験でバックエンドエンジニアに転職できる?転職に役立つスキルや資格も解説
「未経験だけどバックエンドエンジニアに転職したい」バックエンドエンジニアはデータベースやサーバーなどサイトの裏側を構築するエンジニアであり、「サーバ構築」「プログラム開発」「保守・運用」ととても幅広い領域を担います。今回は未経験でバックエンドエンジニアになる方法や転職を成功までの流れを解説します。
目次
未経験からバックエンドエンジニアに転職する方法
①最低限必要なスキルマップを理解する
膨大な知識量を必要とするバックエンドエンジニアですが、未経験者はまず最低限必要なスキルの習得から始めましょう。
・OSについて
・データベースについて
・APIでのやり取り
・プログラミング
・セキュリティについて
例えば使用頻度の高いLinuxコマンドや、クエリ、DB構造といったデータベースへの理解は欠かせませんが、都度調べながら対応できる部分もあります。
フロントエンドとのやり取りのためにRESTful API・HTTPメソッドは理解しておきましょう。
②サーバサイドのプログラミング言語習得
サーバサイド機能を実装するための文法やフレームワークの知識も必要です。
対応できる案件の幅を広げるために、複数習得を目指すエンジニアも増えています。
未経験で始めるために、優先的に習得が必要な言語の詳細は後述します。
③実務経験を積み、詳細設計書通りに設計できるようになる
実務に携われるようになると、設計書に書かれている機能を実装できるようになります。
経験を積む事で、システム全体へと目を向ける事ができるようになるでしょう。
設計書の意図を理解し、正確にプログラムすることが求められます。
④クラウド、フレームワーク、データベースへと視野を広げる
普及が進むクラウド化や、フレームワーク、データベースなどの知識・スキルを習得することも未経験からバックエンドエンジニアへ転職するために有利です。
プログラミング以外のスキルを高めることができるようになると、バックエンドエンジニアとしてのレベルアップにもつながります。
未経験者がバックエンドエンジニアへの転職を成功させるコツは?
未経験からバックエンドエンジニアに転職するコツを3つ解説します。
自分に合ったプログラミング言語の習得方法を見つける
バックエンドエンジニアにはプログラミング言語のスキルが必須です。
勉強方法として近年特に人気なのが、呼ばれるオンラインプログラミング学習サービス「Progate」です。ユーザー数は100万人を越え、初心者向け学習サービスとして人気を集めています。
無料会員になればプログラミング言語の基礎知識を勉強できるため、自分に合っているか試すこともできる魅力的なサービスです。
必要なプログラミング言語については後ほど詳しく解説します。
実績を作る
バックエンドエンジニアに転職するために、実績を作ることも有効です。特に未経験者は、実際にWebサイトを作ってみましょう。
エンジニアへの需要が高まっている昨今では、実績がない場合でもエンジニアとして採用を行なっているベンチャー企業や中小企業もあります。未経験者を採用している企業で実績を積み上げ、ステップアップを狙うというのも方法の1つです。
ポートフォリオを作成する
自分の実績を見てもらうために、ポートフォリオを作成することも大切です。
プログラミング言語などの専門的な知識が必要なバックエンドエンジニアでは、実績が最もアピールポイントになります。自分が開発したプログラムやWebサイトをポートフォリオにまとめれば、未経験であっても採用担当者に自分の能力をアピールできるでしょう。
【あわせて読みたい】ポートフォリオの作り方のコツはこちら⇓
バックエンドエンジニアとは?フロントエンドエンジニアとの違いも
フロントエンドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアと比較してよく話題に上がるのがフロントエンドエンジニアです。
表に見えない部分を構築していくバックエンドエンジニアに対し、フロントエンドエンジニアは表に見える部分を構築していくエンジニアを指しています。
普段利用しているwebサイトのデザインや仕様を構築しているのがフロントエンドエンジニアです。
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バックエンドエンジニアの基礎知識
バックエンドエンジニアとは目に見えないサイトの裏側を構築するエンジニアと言われています。
目に見えないとはwebサイトを利用するユーザーから見えないことを意味しており、サイト内部のことを指します。
私たちが普段利用しているwebページには、データベースやサーバーと呼ばれる表には見えないwebサイトの土台があります。
バックエンドエンジニアは、このような土台の部分を構築していく仕事です。
【合わせ読みたい】バックエンドエンジニアの年収や将来性について解説
仕事内容と流れ
バックエンドエンジニアの主な仕事内容は「サーバ構築」「プログラム開発」「保守・運用」ととても幅広い領域にあたります。
ショッピングサイトや企業のホームページなど、webサイトにも様々な種類があるため、用途によって必要なデータベースやサーバーの種類も異なります。
バックエンドエンジニアはクライアントの要望を元にサーバーやデータベースを選択する作業を行います。
プログラミング言語を駆使して土台を構築する業務です。
サイトが完成した後、クライアントの要望に基づいたサービスの変更やユーザーの動向を元にしたデザインの変更などを請負うこともあります。
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バックエンドエンジニアに必要な知識・スキル
システム運用と修正のスキル
新しいサービスの実装や機能を開発しただけでは終わらないのがバックエンドエンジニアという仕事です。
プログラムを開発した後や開発したサイトがローンチした後、正常に機能するかシステムを運用して確認します。
不具合が生じた際に修正することも求められる作業の1つです。
自分が開発に携わったプログラムの管理やアフターケアを担うケースも少なくありません。
1つの案件に対して長期的に関わることができるのもバックエンドエンジニアの特徴です。
コミュニケーション能力
プログラミングの知識や運用などの技術的な能力以外で見落としがちなのがコミュニケーション能力です。
バックエンドエンジニアは複数の相手とコミュニケーションを取りながら、相手が必要としているプログラムを構築していきます。
クライアントの要望に応えられるプログラムを組むためには、しっかりとコミュニケーションを取ることも大切な能力です。
バックエンドエンジニア未経験であっても、コミュニケーション能力をアピールできるエピソードがあればアピールしましょう。
あると優遇される経験
次のような経験を持っていると、未経験からの転職の際に優遇されたり、高年収が狙いやすくなります。
まずはプロジェクトマネジメントの経験です。
顧客折衝の豊富な経験や開発現場で使われる技術への理解、複数のメンバーを取りまとめた経験はバックエンドエンジニアの現場でも重宝されます。
マネジメント経験は、未経験者が特にアピールしたいポイントです。
次にネットワーク、サーバ、データベース、クラウドなどインフラ全般の設計、構築経験です。
ひとりでインフラ全般をカバーできるスキルは、バックエンドエンジニアの仕事にも役立ちます。
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バックエンドエンジニアに必要なプログラミング言語
PHP
PHPは、掲示板サイトやショッピングサイト、問い合わせフォームなど動的なwebサービスに必要なスクリプト言語です。
PHPはプログラミング言語の中でも世界的に人気があり、初心者にもオススメの言語として知られています。
人気が高いため現在も多くのアプリケーションやサービスで使用されており、1度習得したら活躍できる場面が多い点が魅力です。
Python
Pythonはシンプルで覚えることが少ないために未経験者向きのプログラミング言語でありながら、初心者からプロまで幅広く使われているという特徴があります。
一行で多くの処理を行うプログラムを構築できるという魅力があり、書かなくてはいけないコードが減るというメリットがあるプログラミング言語です。
Ruby
日本で開発されたプログラミング言語として活用されているのがRubyです。
日本国内で人気が高いRubyには、作業効率の高さという大きな利点が挙げられます。
Ruby on RailsというWebアプリケーションフレームワークを使用するのが一般的です。
数回コマンド入力を行うだけでWebサイトを自動生成できるという便利な機能があります。
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バックエンドエンジニアの市場価値
IT業界が急速に発展していく中で、日本国内ではエンジニアが不足しているのが現状です。
IT人材の供給は2019年をピークに減少していると言われており、経済産業省は「IT人材が2030年には最大で79万人不足する」と算出しています。(参考:経済産業省『IT人材育成の状況等について』)
バックエンドエンジニアという職業に対する需要は高く、手に職をつけたい方に適しています。
バックエンドエンジニアの将来性
開発スピードやコスト削減が図れるプラットフォーム「Firebase」の登場や、AIやIoTの発達によって将来性を危惧する声も上がっています。
しかし、AIとIoTを繋ぎ合わせるのはバックエンドエンジニアの役割です。
また、需要が高まり続けているWebアプリケーションの開発にはバックエンドエンジニアは欠かせません。
大規模な開発になるほど重要性も高まる仕事であるため、AIに仕事を取られる、仕事がなくなるといった事は当面ないでしょう。
Web業界の市場規模に伴って需要も拡大
IT業界全体の市場規模は少なく見積もっても10~20兆円規模となっています。そのなかでインターネット・Web業界は市場をけん引する存在です。
インターネット業界(インターネット付随サービス業)の市場はすでに4兆円規模にまで成長しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。(参考:総務省『令和3年版 情報通信白書』)
世界のトップ企業がWeb関連企業であることからも業界全体の将来性は明るいと考えることができます。インターネット・Webの根本に携わるバックエンドエンジニアの需要は続くでしょう。
バックエンドエンジニアのキャリアパス
バックエンドエンジニアのキャリアパスは大きく分けて「エンジニアとしてより専門性を高める」「スキルの幅を広げる」「独立する」の3つがあります。
エンジニアとしてより専門性を高めるキャリアパス
より専門性の高いエンジニアを目指すのであれば、フロントエンドエンジニア、システムエンジニア、システムアーキテクト、セキュリティエンジニアなどがキャリアパスとして考えられます。複数のエンジニア経験を積むとフルスタックエンジニアも目指せるようになるでしょう。
社内でのキャリアチェンジを考える場合はプロジェクトマネージャーなどがあります。
Webスキルを活かすキャリアチェンジ
WebディレクターやWebマーケターなどは、バックエンドエンジニアで培った知見があればシステム開発を伴う案件のディレクションも可能になるなど仕事の幅が広がります。
経験を積むことでITコンサルタントも目指せるようになります。
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バックエンドエンジニアに向いている人
ひとつの事に打ち込める人
フロントエンドエンジニアと異なり、保守・管理寄りの仕事を任されるのがバックエンドエンジニアです。
そのため、日々似たような業務内容を淡々とこなしていく事になるため、それが苦にならない方は働きやすいと感じるでしょう。
また、チームを組んで一丸となって目標に向かうというよりも、ひとりで黙々と作業に打ち込む方が向いていると感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
裏方としての要素が強い職種ですので華やかさはありませんが、他者に干渉されない方が仕事でパフォーマンスを発揮できるタイプの方は向いています。
キャッチアップが得意な人
バックエンドエンジニアは基礎的な情報技術に関する知識・教養への深い理解が必要です。
先述の通り習得しておくべき知識量が多いのは、フロントエンジニアのようにパソコン1台あれば行える仕事ばかりではないためです。
また、常に情報が更新し続ける業界ですので、自ら進んで学ぶ姿勢が求められます。
情報収集を行い効率的に自分のものにして、現在の仕事やスキルアップへとつなげる事ができる方は活躍が期待できるでしょう。
慎重派な人
携わる仕事が大きければ大きいほど、エンジニアのミスひとつで大きな遅延が発生してしまう可能性があります。
バックエンドエンジニアには、慎重で計画的に物事を進められるタイプの方が適正があるでしょう。
また、キャリアアップして行くにつれてリスクの想定や危機回避の思考が重視されていくようになります。
思いつきで直感的に行動してしまう方には難しいかもしれません。
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バックエンドエンジニアへの転職に役立つ資格3選
PHP技術者認定試験
バックエンドエンジニアだけでなく、エンジニア職全般で使用できるのがPHP技術者認定試験です。
PHPのスキルがどれぐらい身についているか評価されます。
初級/準上級・上級/認定ウィザードと呼ばれる階級に分かれており、幅広く使われているPHPの技能を証明できる資格として人気です。
Linux技術者認定試験(LPIC)
Linuxの技術者として、知識や技能の証明となるのがLinux技術者認定試験(LPIC)です。
LinuxとはmacOS・Windows XP・Windows10 などと同じOSで、Linux技術者認定試験は世界180カ国以上で展開されています。
世界中で実施されている採用試験なので、国外でエンジニアとして活躍したい場合に持っていると役立つ資格です。
Oracle認定javaプログラマ
Javaの知識や技能をどれだけ身につけているか証明できるのがOracle認定javaプログラマです。
IT業界などでの認知度が非常に高く、転職する際に所得しておくメリットが大きい資格です。
特徴の1つに、javaがバーションアップするたびに試験内容が変わり、一度所得した資格が古くなるという点があります。
転職で使用する際には、自分の所得している資格が最新のものであるかチェックしておくとよいでしょう。
【あわせて読みたい】バックエンドエンジニアのキャリアパスについてはこちら⇓
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バックエンドエンジニアの年収
収入の相場
需要が高いバックエンドエンジニアですが、気になるのが収入です。
フリーランスとして活動している人も多いバックエンドエンジニアの収入にはばらつきがあり、約300万円〜600万円が相場だとされています。
また使用できるプログラミング言語の数やレベルによっても収入が変化します。
未経験者の年収は?
実際の求人案件を見ると、未経験可の求人案件で提示されている年収は300~400万円ほどが多いようです。
経験者では600万円以上の提示もあることから、経験を積むことでより高年収を目指せることが分かります。
年収を上げる方法
バックエンドエンジニアの必須スキルとして求められるプログラミング言語をマスターし、扱える言語の幅を広げることで対応できる仕事の幅も広がります。
Python、Java、Rubyは提示年収が高い傾向にありますが、それぞれ特徴が異なります。
例えば大手からベンチャーまで幅広く採用されているJavaなら、求人案件も豊富です。
RubyはWeb系の求人が多く、学習難易度も高くないため、将来的にWeb業界で年収アップを目指す方に向いています。
Pythonはディープラーニングに必須です。
一方で、バックエンドのトレンドとして注目され始めているのがGoです。
他言語に比べまだ発展途上にあるため、扱えることで今後市場価値を高める可能性もあるでしょう。
年収を上げるにはこういったプログラミング言語の需要やトレンド情報を積極的に収集することをおすすめします。
また、サーバーサイドフレームワークについて学ぶのもよいでしょう。
その他には基本的なビジネススキル、ポータブルスキルを磨くことも年収アップには欠かせません。
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未経験からバックエンドエンジニアになるには転職のプロに相談
エンジニアと聞くと未経験者にはハードルが高い職業のように感じられます。
しかし、勉強する意欲と必要な知識をしっかり身につければ、活躍の場がたくさんあるという点こそがバックエンドエンジニアの魅力です。
未経験からバックエンドエンジニアを目指したい方は、求められるスキルや人物像を把握し、強みをアピールしましょう。
「バックエンドエンジニアの仕事に携わりたい」
「IT・Web業界へ転職して年収を上げたい!」
「もっとモダンな環境で働きたい!」
などのキャリアのご相談はぜひ、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にお任せください。
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