面接で転職先の雰囲気を掴む方法│チェックすべき点を解説
転職先を選ぶ際に重要なポイントとなるのは、その企業の社風や雰囲気です。実際に入社してから自分に合わないと思っても、それは手遅れになります。そのようなミスマッチが起きぬよう、今回は事前に転職先の雰囲気をつかむ方法やチェックすべき点をご説明します。
目次
転職先の職場雰囲気は非常に重要
転職先を選ぶ際に、職場の雰囲気や企業の社風は非常に重要です。
心機一転、自分で見つけた会社に転職したのに、自分には合わない社風では苦労することが目に見えています。
また、自分の能力を発揮するのに時間がかかり、自分のキャリアアップへの道のりが遠回りになる可能性もあるでしょう。
例えば時間をかけ正確かつ着実に仕事をこなす人がスピード感を重要視する企業に入れば、認められるのに時間が掛かるかもしれません。
付き合いやダラダラした会議などが嫌いな人が付き合い重視の企業に居ると、ストレスが溜まることもあるでしょう。
厚生労働省は毎年「雇用動向調査結果の概要」を公表しており、そこには転職入職者が前職を辞めた理由の統計がとられています。
その2019年(令和元年)分を見ると、男性ではおよそ10人に1人、女性ではおよそ7人に1人が職場の人間関係が原因で転職しています。
自分に合う社風の企業を見つけるには、実際に働いた際の周りの雰囲気はどうなのか熟考する必要があります。
転職入社前に雰囲気をつかむ方法
入社前に企業の雰囲気をつかむ方法をご紹介します。
企業のホームページやSNSをみる
これは基本中の基本ですが、企業の採用ホームページや公式SNSをチェックをしましょう。
企業の採用ホームページを覗くと、実際の職場の写真などが掲載されており、社内の雰囲気をうかがい知ることができます。
なかには先輩社員の紹介をしている企業もありますので、要チェックです。
また、ホームページには会社概要や会社の方針、代表者コメントが載っている企業が多くあります。
代表者が考える会社のあり方や今後のビジョンなど、自分も共感できるか良くチェックすることも大切です。
ネット上の口コミは真実か直接確認する
今の時代、ネットで検索すればどんなものでも口コミを見ることができます。
ただし、なかには嘘やいわれのない誹謗中傷も書き込まれていたり、個人の偏った見方で書かれている可能性があります。
なので、そのまま鵜呑みにしてはいけません。
もし気になる口コミがあった場合は本当はどうなのか、それとなく直接採用担当者に質問を投げかけてみましょう。
真摯に回答してくれたり、実際は口コミとは違う点を知ることができるかもしれません。
匿名のネットの口コミよりも、目の前の担当者を信じることが大切です。
採用担当者以外の社員から話を聞く
採用担当以外の社員から話を聞くことは非常に重要です。
採用担当者が会社から受けているミッションは、優秀な人材を採用に結び付けることです。
そのため、企業見学や合同説明会の際には自社の強みをアピールするのはもちろん、弱点はフォローする形で伝えてきます。
もちろん質問すれば採用担当者も真剣に受け答えしてくれますが、実態がつかみにくい可能性があります。
一方実際の現場で働く社員は、採用に結び付けることが最大のミッションではないため、リアルな声がきけます。
チャンスがあれば採用担当者だけではなく、実際の現場で働く社員の生の声をきいてみましょう。
ただし、生の声だとしても1人の意見だと、考え方に偏りがある可能性がありますので、複数人の意見を聞くことが最善です。
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社員の身だしなみをチェックする
社員の服装や髪型・アクセサリーなどをチェックしてみると、業界により差はありますが、ある程度の自由度がわかります。
社員がスーツ姿で髪色も染めておらず、アクセサリーや時計類も地味である場合、他の規則においても堅く定めている可能性があります。
仕事ができるのは勿論、ある程度オシャレも楽しみたいと考えている場合、周囲の目が気になり肩身が狭い思いをするかもしれません。
逆に仕事一筋でオシャレにはあまり興味がない人もいます。そんな人には居心地が良い環境かもしれません。
よって、身だしなみも企業見学の際などにチェックするべき重要な点になるといえます。
休憩所・お手洗い
休憩所やお手洗い、さらには給湯室などをチェックすることでも雰囲気をつかめるでしょう。
休憩所などは社員にとって唯一の息抜きできる場所のため、社員が一番気を抜く場といえます。
社員がリフレッシュできる環境かどうか、清潔で喫煙所は分煙されているかなど、意外と目につくポイントがあります。
また、社員同士のなにげない会話が聞けると、非常にリアルな企業の裏側が分かるかもしれません。
企業見学の際などに、出入りが許可されている場合は、絶好のチャンスだと思ってぜひチェックしてみてください。
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面接でチェックすべき点
採用面接は自分の能力や適性をアピールする場ですが、企業の社風が分かるチャンスでもあります。
なぜなら、面接官は採用するべきか否かを判断できて人事決定権がある人、つまり役職がある人が担当する場合が多いためです。
こちらから質問を投げかけた際、採用担当者とは違った見方で解答してくれますので、企業の屋台骨に触れることができるでしょう。
実際にどのようなことを面接時にチェックするべきかご説明させていただきます。
社員の意見は吸い上げてくれるのか
社員が意見した際、会社側は社員の声に耳を傾けてくれるのか、それとも意見が流されてしまうのかということです。
このような質問は、相手を試しているようで投げかけにくいかもしれませんが、非常に重要な点です。
意見したすべてのことを仕事や制度に反映してもらいたいという話ではありません。
会社の経営状態や便宜上、社員の意見を採用することが難しい場合もあります。
ですが、それでも社員の意見には耳を傾けるという会社側の誠意や、社員を大切にしているかどうかがこの質問で明るみになるでしょう。
どのような人材が活躍できるか
どのような人材が活躍できるのかを聞くことで、その企業で自分が活躍できそうか否か、イメージが湧きやすくなります。
例えば自分と同じような経歴や境遇の人が活躍してれば安心できますし、逆に不安要素が分かる質問です。
不安要素が分かることも非常に大切で、受けている企業が自分に合っているか否か考える材料になります。
また、企業側が求めている人物像から社風を読み解くことができるかもしれません。
さらに、入社後に活躍したいという誠意がうまく面接官に伝われば、好印象を持たれる可能性もあります。
入社後に覚悟して欲しいことを確認する
入社後に覚悟して欲しいことを聞き出すということは、企業の本音や裏側、泥臭い一面を聞き出すということです。
この質問をすることで企業の実態が見えてくるため、自分に向き不向きかを判断する良い材料にすることができます。
さらに、実態を探ると同時に志望度の高さをアピールすることができる質問です。
勤務形態や給与など、採用ホームページを見ればわかるような情報や簡単な疑問は採用担当者に確認すれば事足ります。
なので面接では、このように一歩踏み込んだ質問を投げかけることが重要です。
踏み込んだ質問をすることで面接官に本気度が伝わり、やる気があると判断してもらえるメリットもあります。
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面接官は面接のプロではない
書類選考や適性検査は難なくこなせても、直接顔を合わせる面接となると不安を覚える人もいます。
ですが、不安になる必要は全くありません。
面接官は業界のプロではありますが、面接のプロではありません。逆に初めてだったり苦手な場合もあるでしょう。
そして、面接官も面接を受ける人と同じ人間ですし、怖がっていてもそれがプラスに働くことはないに等しいです。
自分に自信がある人とそうでない人とでは、面接官はどちらを選ぶかは言うまでもありません。
事前に準備しっかりして自信をつけ、面接では堂々とした態度で臨みましょう。
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不採用でも落ち込む必要は全くない
面接で不採用になったときに落ち込んでしまう方が多いですが、落ち込む必要は全くないといえます。
中途採用の場合は人手不足の解消・新規事業への参入などの理由で人材を募集していることがほとんどです。
企業側は、即戦力になる人材を募集をしていますので、新卒採用とは違い具体的に採用したい人物像が既にあります。
なので仮に不採用となっても、それは自分の落ち度ではなくマッチングの問題であることが多いのです。
頭脳明晰なタイプより体育会系の人材が欲しい、またはその逆など、企業の欲しい人材は企業の都合で決まっているのです。
逆にミスマッチな企業に入った場合、自分が今後苦労する可能性があります。
そのため、企業側でミスマッチと判断してくれたほうが本人の為になることもあります。
これらのことはいい経験だと思い、気持ちを切り替えましょう。
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自分に合っている職場の雰囲気を知る
受ける企業の職場の雰囲気を知ることも大切ですが、自分に合っている職場の雰囲気とは何かをを知る必要があります。
ですが、会社の雰囲気が完全に自分とマッチしているということは、なかなかありません。
多少の妥協は必要になりますので、これだけは耐えられないということや、嫌ではあるが耐えられることを整理する必要があります。
これまでの自分の悩みなどを振り返り、耐えられなかったことをクリアしている企業が、自分に合っていると考えても良いでしょう。
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企業の大きさによっても雰囲気は違う
企業の大きさによっても雰囲気や社風に特徴があります。
大企業
昔から続いているような大企業は、従業員数も非常に多いため公平性を保つために統制をとる必要があります。
そのため、細かく規則で決められていることが多い傾向にあります。
個性を尊重して欲しい人にとっては多少窮屈に感じることがあるかもしれません。
中小企業
中小企業は代表者の会社に対する想いや方針に影響力があります。
なので、代表者考える会社のあり方について共感できる場合は、社風も合っているといえます。
逆に代表差の価値観が合わないと感じる場合には、合っているとはいえません。
ベンチャー企業やスタートアップ企業
ベンチャー企業やスタートアップ企業の場合は、従業員が少ないためスピード感がある場合が多いです。
仕事面では個人の裁量が他の企業に比べると非常に大きく、自由度が高い職場が良い人には合っているといえます。
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面接での質問に悩んだら転職のプロに相談しよう!
人間関係が原因で転職する人が多いため、転職先の職場の雰囲気や社風は非常に重要です。
よって、事前に職場の雰囲気・社風をつかむ必要があります。
そのためには、事前の調査は欠かせません。
そして、企業見学や面接時が最大のチャンスになりますので、事前にチェックするポイントを決めて参加することが大切です。
また、面接官もプロではないこと、採用される人物像は企業により偏りがあることを理解し、面接への苦手意識をなくしましょう。
少しでも転職後の後悔がないよう、転職先の雰囲気をつかむためのお手伝いができたら幸いです。
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