集団面接が苦手な人の解決法を紹介！人事に聞く集団面接の評価軸とは？事前準備をして転職を成功させよう

集団面接では即戦力になりうるか評価される

採用試験において集団面接を行う理由は、職場で即戦力となる可能性・仕事への姿勢・立ち振る舞い等を評価するためです。

企業が転職者を採用するメリットは即戦力として働けることなので、集団面接を通して採用後にどんな働きをみせてくれるのかを見ています。

グループディスカッションがある場合、それがより顕著に評価されることを理解しておきましょう。

自分の意見や考えがブレないこと

即戦力として期待されるのは、意見や考えをしっかり持った人間です。

集団面接を受ける前にそれらをしっかり固めておきましょう。

面接当日は、他の転職希望者の話を聞きながら自分をPRしていくことになります。

中には非常にレベルが高く優秀な受け答えをする人もいますが、抗して自分を良く見せようと見栄を張る必要はありません。

当然企業としては優秀な人材が欲しいですが、それよりも集団面接で知りたいのは採用後にどんな働きができるかです。

周りに流されて二転三転するようでは仕事を安心して任せることはできませんので、自分の意見や考えがブレないようにしましょう。

他者の話をよく聞き協調性を見せる

他の転職希望者の話をよく聞き相槌を打つなど、協調性のアピールも重要です。

他者の話を聞かない人は、業務において人の意見から有益な提案を考えることができない人間と評価されてしまいます。

また、会社というチームで活躍するには当然協調性は必要です。

自分の受け答えが済んだからといって気を緩めず、会議に参加しているつもりで他者の意見をしっかり聞きましょう。

そうすれば、おのずと姿勢が変わってきます。

自分なりの強みをPRし周囲と差別化する

企業側は集団面接を通して、転職希望者独自の強みを知りたいと考えています。

例として、営業力は誰にも負けない、企画立案の経験が豊富、といった前職で培ってきた経験は強みです。

「面接はこういう答えが好まれるはず」といった受かるための回答を意識し過ぎると、他の転職希望者に埋もれてしまいます。

差別化を図るためにも前職の経験から自分だけの強みを見つけておきましょう。

職種が違っても前職の経験は必ず活かせる

前職がなんであれ、必ず次の仕事に活かせるものがあります。

それが転職者である自分の強みであり企業が求めるものなので、よく考えておきましょう。

転職希望先の業種が前職とまったく異なるかもしれません。

それでもコミュニケーション能力や社会人としてのマナー、スケジュール管理等どの企業でも求められるスキルは培っているはずです。

その中でも自分自身が強みだといえるものを見つけて、集団面接でアピールしていくべきです。

言い方ひとつ変えるだけで差別化できる

例えばスケジュール管理に自信がある場合を例に挙げてみましょう。

・職場の徹底したスケジュール管理を行っており、様々なプロジェクトを工程通り完遂に導いた。

・採用されたらこの経験と強みを活かし〇〇を達成したいと考えている

このように答えることで、ただスケジュール管理が得意な人と差別化することができます。

スケジュール管理は社会人として当たり前と思われるかもしれませんが、突き詰めれば自分だけの強みになります。

企業側としても転職希望者を運用するための検討材料とすることができるので、些細なことでも面接までにピックアップしておきましょう。

結論から話して端的に短くまとめる

質問の受け答えをする際、長くても1分程度で簡潔にまとめましょう。

また冒頭に結論を話すことで企業側に自分の意図が伝わりやすくなります。

回答の内容も当然見られますが、企業としては話のまとめ方なども評価しています。

業務の適切な報告や会議でのプレゼン、クライアントとの打ち合わせなど端的にわかりやすく伝えなければならない場面は多くあります。

そのため話を分かりやすくまとめる能力は必須です。

長く話すことは逆効果

長く話すことで評価が高くなることはありません。大事なのは分かりやすく端的に答えることです。

集団面接では各自に与えられる時間は多くありません。

もし自分が長く話し過ぎてしまった場合、他の転職希望者の時間を使ってしまうことになります。

企業側の立場で考えると、自分の話を延々と続ける人間を高く評価するでしょうか。

むしろ、聞きたいことを簡潔に報告してくれる人間が欲しいと考えます。

転職だからこそのアピールをグッと抑える

転職の場合、それまでの経験やスキルなどが豊富な方はアピールしたいことが沢山あるでしょう。

せっかくのアピールが逆効果となっては意味が無いのでほどほどにしておくと良いです。

ポジティブな転職理由を準備しネガティブな発言は控える

転職理由はほぼ確実に質問されますが、前向きな転職希望であることを伝えるよう心掛けましょう。

逆にネガティブな発言はマイナスであり、不採用の原因となってしまうので注意が必要です。

集団面接では他の転職希望者よりもよく見られようとするあまり前職と比較する方もいますが、それは逆効果です。

スキルアップのため、昔から夢だった職業への転職など良い印象が与えられるようポジティブな転職理由を準備しておきましょう。

前職に対するネガティブな発言はしない

前職の悪い部分を引き合いに出すのはNGです。

企業側には「自社についても悪く言われてしまうのではないか」と疑われる可能性があります。それでは採用されるはずもありません。

企業はイメージが重要です。

もし採用後にSNSなどで会社に対するネガティブな情報を投稿された場合、企業イメージが悪くなる恐れがあります。

誤解を与えないよう、前職のことを話す際はネガティブな発言にならないよう気を付けましょう。

企業の立場になって転職理由を考える

転職理由を決める際、企業側が採用したくなる人の特徴や理由は何か意識することが必要です。

複数の希望者の中で「この人材は欲しい」と思われなければなりません。

そのためには転職希望の企業について詳しく調べ、求めている人材を理解しておく必要があります。

他の転職希望者の話を聞いてとっさに思い付いた程度では企業からは見透かされてしまいます。

事前の準備が重要です。

上手く話すことよりも自分の言葉で話すことを意識する

集団面接にて受け答えする際は、自分なりの言葉で意見や考えを伝えましょう。

上手な話し方をしようと不自然になってしまうと、自分の魅力がアピールできません。

企業が転職希望者に求めるのは即戦力であり、トーク力ではないことを理解しましょう。

集団面接への苦手意識を払拭

集団面接が苦手とされる原因に、大人数の前でうまく話せないことがあります。

ですが、無理に上手く話そうと意識せず会議の一環くらいの気持ちで臨んでみましょう。

前職においても、上司やクライアントとの会話などは少なからず経験したはずです。

集団面接もその一つと考え、企業に対して自分の良さを提案していくつもりで話すと、より自分自身の姿が企業に伝わりやすくなります。

社会人経験から質問に答える

企業側が知りたいのは採用後に即戦力となりうるのか、転職希望者の持っている経験や得意分野は何かです。

それを念頭に置いて、今までの社会人経験から質問に答えていきましょう。

集団面接は特に時間が限られるので無駄な前置きは省略し、自身の得た経験・スキルを簡潔に伝えるのが効果的です。

これまでの経験から自分に何ができるのかを企業へアピールしましょう。

必ず聞かれる質問には複数の回答を準備しておくこと

集団面接では必ずといっていいほど聞かれる質問があります。

・転職理由（前職の退職理由を含む）

・自己PR

・転職希望者自身の強み・弱み

頻出質問に対しては、複数の回答を準備しておきましょう。

集団面接では他の人と回答が重複することがありますが、短い時間で企業にとって有益であるかを評価する場です。

同じ回答では印象に残りません。

出来るだけ多く回答を準備することで、当日慌てることが無いようにしましょう。

転職に対する真剣さは事前準備の有無で伝わる

企業側は上記の質問が定番であることは承知しています。

事前にわかっていることに対して準備を行い、真剣に臨んでいるかも評価対象です。

いくら優秀で能力が高くても、この会社で働きたいという意欲が見えなければ採用されません。

面接に対する姿勢は仕事への姿勢であると捉え、事前準備はできる限りしましょう。

想定外の質問は対応力を評価するもの

集団面接では短時間のうちに良い人材を見つけなければならないため、想定外の質問で転職希望者の対応力を図ることがあります。

「明日から〇〇部署でリーダーをやってもらいます。まず初めに取り組みたいことを教えて下さい」

こうした突発的な質問に対し、いかに考えをまとめることができるかによって柔軟な対応力を評価します

答えが多少的外れであっても構いません。

大事なのは指示・提案に対するレスポンスなので、回答できず終わることがないようにしましょう。

身だしなみや社会人としてのマナーを守ること

第一印象が重要なのは新卒でも転職者でも変わりありません。

集団面接では特に他と比較されやすいため、身だしなみや社会人としてのマナーを再確認しておきましょう。

それまでの社会人経験から基本的なマナーが身についていると思い込んでいる人がいます。

しかし自分が正しいと思っていても実は間違っていることもあるため、基本に立ち返っておく必要があります。

また前職で使用していたスーツ等で面接に臨む人がいますが、できる限り新たに用意していくべきです。

集団面接で面接官の前に並んだときに、使い古したスーツや革靴などを履いていると悪目立ちしてしまいます。

まずは第一印象を良くすることで、その後の自己PRに繋げていきましょう。

おわりに

集団面接には必ず評価軸が存在します。

転職者としての経験を活かし即戦力となりうるかなど、企業が何を求めているのかをよく理解して集団面接に臨むことが採用されるコツです。

集団面接を苦手とする人が多いからこそ、ひとつでも苦手を克服することで他の転職希望者よりも有利になります。

今回解説したポイントを参考に事前準備を進め、不安な点があればぜひ転職エージェントにご相談ください。

エージェントと二人三脚で希望の転職を成功させましょう。