面接で「あなたの課題は?」と聞かれたらどうする?面接官が見ているポイントと印象の良い回答例を紹介
面接の際に「あなたの課題は?」と聞かれた場合、どのように答えたらよいか迷いますよね。本記事では面接官が見ているポイントと印象の良い回答例と注意点について解説します。
目次
面接官が「あなたの課題は?」と質問する意図
面接官は「あなたの課題は?」という質問で、どのような答えを聞き出そうとしているのでしょうか。
この質問に込められた面接官の意図を説明します。
自分自身を客観視し、課題意識があるかどうかを確認する
「課題」は「問題」に気付きそれを解決するための行動などを意味しています。
課題を問われて答えるためには、まず自分自身の問題点に気付けていなければなりません。
そして自身の問題を知るためには、自分を冷静に客観視できていることも必要です。
さらにその問題を解決するためには何が必要か、どうすれば良いのかまで考えていなければ課題とは言えません。
面接官は問題解決のための具体的な行動を模索する「課題意識」があるかどうかを見極めようとしています。
仕事に対する意欲を確認する
課題は「なんでも良い」「どうでも良い」と、何も考えずに過ごしていては気付けません。
「何がいけないんだろう」と理由を模索し、「どうすれば良いのだろう」と前向きに考える意識が不可欠です。
それは仕事への意欲にもつながっていると考えられますね。
企業が「ただ与えられた仕事だけをこなせば良い」と考える人より、自ら意欲的に仕事に取り組む人を評価するのは当然です。
面接官は課題を問うことによって、意欲的な人材であるかどうか見極めようとしています。
成長していける人材かどうかを確認する
課題は、問題点とその解決策のことであり、解決してより良い状態になることは、人の成長の礎です。
企業や会社にとって、自身のスキルや置かれている状況に満足せず、良い状態を目指して成長する人材は魅力的といえるでしょう。
面接官は質問を通して問題意識を確認し、成長を見込める人材かどうかを確認していると考えられます。
課題意識のある人材は企業にとってどのような魅力があるのか
面接によって課題意識の有無や仕事に対する意欲・成長性を見極められていることがわかりました。
それでは意識や意欲が高い人は、企業にどのようなメリットがあるのでしょうか。
問題意識の高い人材に対して企業がどのようなことを期待しているのかについて解説します。
業務の効率化などが期待できる
毎日の業務の中には、習慣化されていている仕事が多くあるでしょう。
そのようなルーティーンはやり方や進め方に疑問を感じにくく、無駄が多く進歩しないものもあると考えられます。
しかし問題意識の高い人材は、その中でも省けるものや効率化できるものを見つけ出すと期待できるのです。
1つの業務が効率化すると、それによって得られた時間で他の仕事を充実させたり、残業時間が短縮されるなどの効果があります。
課題に気付ける人材が、働きやすい職場環境を作るのかもしれません。
新商品や新サービスの提案開発力を期待できる
課題意識の強い人は、「もっとこうなれば良いのに」「このような機能があれば良いのに」と、解決策を模索します。
その感覚は、新しい商品やサービスの開発に発展する可能性を秘めているのです。
企業において新商品や新サービスの開発は、非常に大きな価値があります。
面接官は面接の時点で、その可能性を秘めた人材を探し出そうとしているのかもしれませんね。
「あなたの課題は?」に回答する際の注意点
「あなたの課題は?」という質問を通して、企業への貢献度の高さを見られている可能性がわかりましたね。
それでは、面接で質問された場合、どのような回答をすればよいのでしょうか。
まずは回答時の注意点を説明します。
ネガティブなことは言わない
「課題」という言葉には「問題点」が含まれているので、回答時にご自身の短所について触れる必要があります。
しかし、いくら問われたからといって、なんでも正直に言いすぎるのは考え物です。
課題が意味する「問題点と解決策」が語れる内容をチョイスしましょう。
ネガティブなことだけでなく、ポジティブな内容も回答の中に含めて話してくださいね。
課題の紹介だけで終わりにしない
「あなたの課題は?」と聞かれたからといって、自分の問題点だけを紹介して回答を終わりにしてはいけません。
面接官がはかり知ろうとしているのはどんな弱点を持っているかではなく、弱点を理解して克服の対策ができるかどうかです。
自分にどのような問題点があり、それを解消するためにどのような努力をして、どのような結果につながっているのかまでを話しましょう。
実行できないような解決策を言わない
いくら解決策を示すことが大切とはいえ、実現できそうもない夢のような内容を語っても意味がありません。
冷静な判断ができていない幼稚な印象を与えてしまい、評価が悪くなります。
必ず実行できる具体的な内容を答えるようにしましょう。
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「あなたの課題は?」の質問に対する回答例
課題を質問される意味や、面接官が回答から何を知ろうとしているのかがわかりました。
それらを踏まえて、具体的な回答例を紹介します。
転職のパターンによって2つの回答例を記載しますので、ご自身のケースに合うものを参考にしてください。
異業種や未経験の職種へ転職する場合の回答例
私の課題は慎重になり過ぎることです。
それは決して悪いことばかりではないと考えておりますが、私はさらに自分だけで考えこむところがあります。
そのためいつまでも決心がつかず、結果的に納期ギリギリになったこともありました。
しかし、スピード感を重視して仕事の手を抜くのは間違いだとも考えています。
そこで特に新しいことにチャレンジする時など、判断に迷えば1人で抱えずに周囲に相談するように心がけました。
その結果決断が早くなっただけでなく、自分1人では思いつかなかった新たな視点を得られ、仕事の幅が広がったと感じます。
これから新しい職種にチャレンジしたいと考えておりますので、思い悩む場面が現れるはずです。
その際には周りを信頼して相談し、視野を広げながらもゆくゆくは自分自身の決断力も強化していきたいと考えています。
同じ職種でキャリアアップ転職の場合の回答例
私の課題は学びの不足です。
現在プログラマーとして仕事をしておりますが、既存の顧客様が多く新しいシステムへの挑戦は多くありません。
仕事自体にはやりがいを感じながら取り組んでおりますが、日々革新される技術から取り残されていると感じるようになりました。
そこで昨年から社外の勉強会などに参加し、最新技術を学ぶ機会を作っております。
非常に興味深くモチベーションも上がり、現在の目標はそのスキルをより活かせる環境への挑戦です。
新規顧客獲得や新技術への取り組みに力を入れておられる御社で、腕を磨きたいと考えております。
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課題意識が高い人の特徴や性格とは
これまで課題意識の高い人は会社にとって有益だと説明してきましたが、性格や特徴はどのような人なのでしょうか。
主に次のような人物だと考えられます。
・前向き
・冷静
・思考力がある
・努力家
・真面目
自分の問題点に気付いても、「もっと良くしたい」という気持ちが無ければ解決策は得られません。
それができる人はとても前向きな人物だと考えられますね。
さらに、問題に気付いて良くしようと前向きに考えていても、ただ思うだけでは解決にはなりません。
目標に向かって実際に行動し、それを続けなければ結果につながらないでしょう。
行動し続けられる真面目で努力家な性格の人物なので、一緒に働く仲間としてとても魅力的といえますね。
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自分の課題に気付ける人材になるためには
課題に気付けることは、社会人としても人としても成長が見込める大きな力です。
その課題発見力はどのように身に付けるのかを知りたい方もいらっしゃることでしょう。
課題に気付く力をつけるためには、日頃から次のようなことに注意してください。
・「なぜか?」の視点を持つ
・「もっと良くする」の意識を持つ
・目標を見失わない
・結果と過程の両方に目を向ける
日常のすべての事柄は、目標・行動・結果から成り立っています。
たとえばコップが倒れて水がこぼれた場合でも、水を飲みたいという目標があり、コップに注ぐ行動があったはずです。
この時「こぼれてしまって残念」と思うだけでは課題に気付けていません。
「置く場所を変えよう」「蓋つきのタンブラーにしよう」と考えて行動すれば、課題の発見と解決策につながります。
このような日常の積み重ねで自分の課題発見力を磨きましょう。
まとめ
面接で「あなたの課題は?」と聞かれる意図や答え方の回答例などを解説してきました。
わかったことを最後にまとめましょう。
・課題意識や仕事への意欲を確認しようとしている
・課題意識が高い人は成長性が見込める
・効率化や新規開拓を期待できる
・回答の際は問題点だけでなく、解決策までを答えてポジティブな内容にする
・問題発見力を身に付けるために日頃から現状に満足しない姿勢を心がける
自分の問題点を知るだけでなく、その解決策までを問われる「あなたの課題は?」の質問に答えるのは簡単ではありません。
転職活動中の方は、この問いに対する対策をしっかりおこなっておきましょう。
面接対策として自分自身の理解を深めることで、実際に課題に気付けて自分磨きにもつながるかもしれませんよ。
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