転職面接で話の矛盾を指摘された時の対処法を解説!矛盾しやすい内容は?面接官がチェックする点をご紹介!
面接官から話の「矛盾」を指摘された時の正しい対処法をあなたは御存じでしょうか?転職面接でも多い矛盾の指摘には面接官の隠された意図やチェックポイントがあります。矛盾しやすい内容とNG対処を把握して転職面接の最終局面を乗り切りましょう!
目次
準備万端でも起こり得る「矛盾」
準備万端で挑んだ転職面接であってもやはり誰もが緊張してしまうものです。
面接官の質問にきちんと答えているつもりでも緊張のあまり話が矛盾してしまうことがあります。
転職面接で今後の人生が大きく変わるわけですから、緊張してしまうのも無理はありません。
重要なのは面接官から話の矛盾を指摘された後のあなたの対応です。
そこで上記の状態に陥った際の正しい対処法について詳しく解説します。
「矛盾」が発生しやすい状況
緊張する場面ほど人の「ミス」というものは起きやすいものです。
では矛盾の発生しやすい面接であえて「矛盾」を指摘するのは一体なぜでしょうか?
面接官の行動の理由について解説していきましょう。
面接官が「矛盾」を指摘する大きな理由
いくつもの面接をこなしてきた採用担当者は転職者が緊張しやすいことを知っています。
つまり転職者が緊張のあまり言い間違えることは面接官にとって許容範囲なのです。
それでもなお転職者に話の「矛盾」を指摘するのは面接官にとって重要だからに他なりません。
「矛盾」部分があなたを判断するうえで不可欠な情報であり正確でなければいけないのです。
「矛盾点を解消して正確な情報で転職者を判断したい」
面接官が話の「矛盾」を指摘する理由はこの一点につきます。
あえて予想外の質問をぶつける面接官も
矛盾点の解消は転職者を見極めるうえで重要な「判断材料の確保」が目的です。
同じ理由からあえて予想外の質問をぶつけて転職者の反応をみる面接官もいます。
この反応によって転職者の不測の事態への「対応力」を見極めるのです。
話の矛盾を指摘された後の対応は転職者にとっても大切なシーンだと覚えておきましょう。
指摘された時の心構え
自身の間違いを指摘された場合、誰でも「恥ずかしい」という感情がまず先立ちます。
その際、自身の感情に流されて咄嗟に否定的な言動やウソをついてしまう人がいるのです。
このような対応は面接の場に関わらず相手に疑問を与えてしまいます。
また面接官が「矛盾」を指摘する行為は、転職者に「興味がある」からこその行為なのです。
面接時に「矛盾」を指摘された時の心構えを2つまとめます。
・面接官の目的は決して転職者を「否定することでは無い」 ・転職者への興味が高いからこその「指摘」である
この2つのポイントを心に留めておけば矛盾点の指摘にも焦らずスマートな対応ができるでしょう。
面接官が「矛盾」の指摘で得られるもの
矛盾を指摘することで転職者について得られる情報があります。
それは転職者の人柄や人材としての力量を測るうえで欠かせない判断材料です。
以下にて面接官が重要視する判断材料について詳しくご紹介しましょう。
突発的な課題への「問題解決力」
応募者にあえて予想外の質問をぶつけることで「問題解決力」を見極めることがあります。
どんなに事前準備を整え計画的にプロジェクトを進めても突発的なアクシデントは起こるものです。
その際、解決すべき課題の原因を見つけ解決に向け柔軟に対応する必要があります。
このような「問題解決力」の高い人材は管理者(リーダー)職に適した人物です。
プロジェクトを安心して任せられるため、どの会社でも欲しがる人材といえるでしょう。
そのため矛盾の指摘は転職者の「問題解決力」を測る良い判断材料なのです。
対応力とコミュニケーション能力
面接時に矛盾を指摘することで垣間見える転職者のスキルを面接官は見逃しません。
その際には「対応力」と同時に「コミュニケーション能力」についてもチェックしています。
コミュニケーション能力は幅広い分野で活用できる共通スキルですが経験によって培われる能力です。
近年では技術職でも求められるようになり元営業やサービス業経験者の転職募集が増えています。
自社サービスを提供する企業など顧客と関わるポジションでは特に重要視されるスキルです。
このため臨機応変な対応力やコミュニケーション能力を面接官は重要視しています。
ストレス下でも客観的に判断する自己分析力
会社の重役や役員が面接官を務める最終面接で矛盾を指摘されることがあります。
転職活動で最終ステージといえる最終面接は転職者のプレッシャーも大きくなります。
一次や二次を突破して油断していたところに「指摘」されれば転職者の動揺は計り知れません。
あえてプレッシャーの大きな場面で「矛盾」を指摘するのは面接官のある‟意図”が隠されています。
それは転職者がどのように困難な課題(矛盾の指摘)を乗り切れるかを見るためです。
つまりストレスの大きな局面でも的確に状況を把握し客観的に判断できる「自己分析力」になります。
あらゆる課題にも適切に対応できる自己分析力は大切な判断材料なのです。
なお企業によって重視するポイントは変わるため希望する企業について企業研究をしましょう。
面接官がチェックするポイントは?
面接官が矛盾がないかチェックするポイントを解説しましょう。
面接時の回答と履歴書の内容の矛盾
履歴書の内容というものはあなたのこれまでの「行動」の概要になります。
この行動と面接時の言動が食い違う場合、面接官からの指摘も多くなる傾向です。
たとえば志望動機について「海外でも活躍できる人材を目指している」と回答した場合。
面接官はなぜ自社なのか、海外での具体的なキャリア形成についても質問するでしょう。
海外を意識しているにも関わらず留学経験が無く英語も話せないという「矛盾」は必ず指摘されます。
一次面接からの回答内容との矛盾
役員が面接官を務める最終面接では会社への理解度や志望度を最も重視します。
そのため転職理由や志望動機に関わる部分は入念にチェックしており「矛盾」も発見されやすいのです。
また役員へのアピールを意識しすぎると話が大げさになりやすいため注意しましょう。
これまでの面接官とは異なる顔ぶれでも一次面接から最終面接まで一貫した回答を心掛けてください。
矛盾しやすい内容と発生理由
面接時に指摘されやすい「矛盾」を以下にまとめます。
・他社ではなく自社を選んだ理由 ・将来のキャリアビジョンについて ・やりたいことや大切にしていること等
このように面接時に指摘されやすい矛盾とは「深く掘り下げた質問」になるほど発生しやすくなります。
これらの質問は志望度や自社との適性を測るうえで重要な質問です。
はっきりとした自分の軸が分からないままでは回答内容の矛盾も多くなるため注意が必要です。
「矛盾」を指摘された時のNGな対応
面接時の「矛盾」は誰でも起こり得る課題でしょう。
その課題に対してどのような対処を選択するかがターニングポイントです。
「矛盾」を指摘された際のNGな対応もチェックしておきましょう。
誤魔化しやウソをつく
「矛盾」を指摘された時の間違った対処の1つ目は「ウソ」をつくことです。
たとえ「矛盾」自体に悪気は無くても、その後にウソをついてしまえば信憑性を失うでしょう。
また何人もの転職者を面接してきた採用担当者は相手のウソもすぐに見抜きます。
実際、面接を突破したものの入社後にウソが発覚して働きづらくなったというケースもありました。
まさに「百害あって一利なし」のウソは矛盾を指摘された時もNGな対処法です。
採用担当者(会社)と良好な信頼関係を築くためにも誠実な対応を心がけましょう。
言い訳と受け取れる回答
矛盾を指摘された時の間違った対処法として多いものは「言い訳」です。
矛盾の指摘に慌てた転職者が「悪意が無いこと」を証明しようと言い訳がちな回答をしてしまいます。
しかし、このような転職者の対応は面接官にとって不安要素に映るでしょう。
入社後も言い訳ばかりでは人間関係やコミュニケーションが不安です。
また仕事でも予想外の課題が発生するたびに責任逃れをするかもしれません。
このように「言い訳」という行為はイメージも悪くなります。
矛盾を指摘された時は素直に受け止め下手に言い訳をしないことです。
反論や否定的な反応をする
面接時の「矛盾」指摘には面接官のさまざまな意図が隠されていることをご紹介しました。
それらを把握していない転職者の多くが指摘されたことに対して反論や否定的な対処をしています。
矛盾を指摘した面接官に対して否定や拒絶など「負の感情」を持ちやすいことが原因でしょう。
しかし「何度もチェックしたから自分が間違えるはずがない」と決して感情的になってはいけません。
上記の「指摘された時の心構え2つ」を忘れずに面接に挑みましょう。
「矛盾」を指摘された時の対処法まとめ
上記で面接官から矛盾を指摘された時の間違った対処法をご紹介しました。
それぞれ異なる反応ですが、どれも感情的で反射的な行動がNGな共通点といえます。
面接で矛盾を指摘された場合の良い対処はまず面接官の指摘を素直に認めることが大切です。
そのうえで正しい回答によって矛盾を訂正し面接官の疑問を解消しましょう。
なお訂正の際は履歴書の記載内容に沿った回答になるように注意して答えてください。
あなたのスマートな対応に面接官もきっと好印象を抱くことでしょう。
面接時の矛盾を作らないために
面接時の緊張を消すことはできませんが矛盾を作らないようにすることは可能です。
一番有効な手段としては、やはり「面接の準備」を丁寧に行うことでしょう。
自分の経歴や資格などのスキルなど履歴書の内容を完全に把握する。そして将来のキャリアパスについても一貫性のある内容か何度もチェックしましょう。
当日に慌てないよう面接会場までの道順を詳細に調べ、実際にそのルートを歩いてみるのも有効です。
また第三者の客観的な意見も自分では気づかない矛盾の発見に役立ちます。
友達や家族のほか面接官と同じ視点を持つ転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
「矛盾」の指摘に正しく対処して、ぜひ理想とする企業の転職面接を突破してください。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事