転職の面接での趣味・特技の回答例を紹介!思いつかない時の対処法とは?面接官の意図をエージェントが解説
転職活動中の面接で、趣味や特技について質問されることは往々にしてあります。ほかの質問と比較すると気軽に答えられる内容であるため、しっかりと対策をしておくことが大切です。この記事では、趣味や特技について聞かれた場合の対策についてアドバイスします。
面接で趣味や特技を聞く理由
履歴書を作成するときにも頭を悩ませる人が多い項目が、趣味・特技です。
面接でも、趣味や特技について質問されることは多くあります。
仕事の面接なのになぜ趣味や特技を聞くのか、疑問に感じる人もいるでしょう。
面接で趣味や特技を聞くことの真意について解説します。
適性を知るため
会社で仕事をすることは、チームで物事に取り組むことに通じます。
パーソナルな部分を知ることで、会社の雰囲気になじめるかを確認する作業ともいえるでしょう。
チームワークを乱さず、仕事に取り組むことができるかをチェックされているということです。
人柄を知るため
仕事に関した質問では、わからない人柄がわかるのも趣味・特技の質問になります。
自分が熱中していることを語る時、人は思わず熱が入り深く語りたくなるものです。
話し方や、内容をチェックして素に近い部分を見ようという意図があります。
仕事を行う上でどのような力を発揮できるかもチェックされていると考えてよいでしょう。
コミュニケーション能力を知るため
趣味や特技に関する質問は、仕事に関連するものよりも気軽に答えやすい場合もあります。
軽めの質問をどのように自分の言葉でわかりやすく相手に説明できるかどうかもチェックポイントです。
雑談的な内容に対して、相手のことも考えながら会話ができるコミュニケーション能力も仕事を円滑に進めるためには必要な能力になります。
どんな趣味や特技を選ぶとよい?
面接で語るには、どのような趣味や特技を選ぶとよいのでしょうか。
趣味や特技がたくさんある場合には、選ぶのに困ることもあります。
ここでは、面接で語るのに適している趣味や特技の選び方について解説します。
長所を語れるもの
面接で趣味や特技を聞かれる意図は、人柄、コミュニケーション能力などをチェックするためです。
その点を踏まえて、趣味や特技から自分の人柄を印象付けることができるものを選ぶとよいでしょう。
単純に好きという趣味や特技ではなく、自分の長所をアピールできるものを選択するのもひとつです。
例えば、よくありがちな読書の場合。
読書が好きということに加えて、どんなジャンルのものが好きか、なぜ読書が好きなのかが説明できるとよいでしょう。
知らなかった知識を得ることが楽しいから、などと理由を加えることで向上心があるという印象を与えることもできます。
本当に好きなもの
これなら深く語ることができる、という趣味や特技を選ぶこともひとつです。
特別詳しくないとダメということはありません。
趣味や特技について、自分の意見をしっかりと語れるものであればよいでしょう。
イキイキと語ることで、相手にもよい印象を与えることができ、会話に弾みをつけるきっかけにもなります。
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回答する時のポイント
面接で回答する際のポイントを押さえることができれば、さらによい印象を与えることができるでしょう。
ここでは、質問に対する回答のポイントについて解説します。
希望企業の職種にあった内容にする
趣味や特技は特別なことを話す必要がないと考えている人もいるかもしれません。
ただ、面接である以上は何を話してもよいというわけではないことは理解しておきましょう。
無理やり仕事の内容につなげる必要はありませんが、どこかで共通点を持たせることができるとベストです。
自然と仕事内容につなげることができるのであれば、はっきりとその点をアピールしても問題ありません。
ただし、企業によっては趣味や特技の内容が問題となるケースもあります。
たとえば、「ゲームをするのが趣味です。オンラインで戦って相手を倒した時はスッキリします」といった答えは好ましくない印象を与えるかもしれません。
この場合は、「パソコンが趣味です。ストレス解消にオンラインでゲームをすることもあります」程度にしておくとよいでしょう。
理由についても説明する
趣味や特技になった理由をエピソードとして解説できると相手に自分を印象づけることができます。
「趣味は?」「特技は?」と聞かれて、一言で返してしまうと会話が続かないことが多いでしょう。
「特技は、野球です。小学生の頃から10年以上練習を続けてきました。最初はできなかったことが、練習を重ねることでできるようになり、どんどんと楽しくなっていきました」
このように、具体的にどのように楽しさを感じているのかなどを付け加えることができるとよいでしょう。
こうした内容であれば、粘り強さがあることなども同時にアピールできます。
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回答する時の注意点
趣味や特技について質問された場合、ほかの質問と比べて気軽に答えやすいと感じる人もいるでしょう。
ただ、ここで失敗してしまう人も多くいるためよく注意しておくことが大切です。
気軽に話をしすぎて、印象を悪くしてしまうことを避けるためにここで紹介する注意点をよく覚えておきましょう。
嘘をつかない
これはどんな状況にも当てはまることですが、嘘をつかないというのは大前提です。
趣味や特技として、何も思いつかない場合などにありがちなのが、無難な答えを用意してしまうというケースでしょう。
読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、旅行などはありがちな趣味で、答えやすいと考える人もいます。
本当にこれが趣味であれば問題ありません。
ただ、もしも嘘だった場合は、さらに突っ込んで質問された時に答えに詰まってしまうこともあります。
たとえば、「最近、読んだ本で面白かったものはなんですか?」と聞かれ、とりあえず適当な本の名前を答えたとします。
するとさらに「その本のどんなところが面白かったですか?」「その作者のほかの作品は読みましたか?」などと聞かれることもあるでしょう。
突っ込まれて困るような内容は、趣味や特技としてあげないようにすることがポイントです。
面接官は、多くの面接希望者に対応しているため、嘘かどうかをある程度は見極めることができると考えておきましょう。
ベラベラ話しすぎない
自分が好きなことについては、いくらでも話ができるという人もいるでしょう。
ただ、面接では自分ばかりがベラベラと話してしまうことは避けるほうが無難です。
採用面接では、趣味や特技の質問は主要なポイントではないこともあります。
そのため、できるだけ簡潔にまとめながら、うまく自分の長所もアピールできる内容をあらかじめ考えておくことも大切です。
マイナスイメージになっていないか
いくら自分が好きなことといっても、世間的にみてマイナスイメージを与えがちな趣味や特技もあります。
たとえば、飲酒、競馬、競輪、麻雀、パチンコなどがあげられるでしょう。
ゲーム、アニメ、SNSに関しても、会社によってはあまりよい印象を与えないことがあります。
相手がどのような印象を持つだろうかと考えて、答えることも大切です。
また、企業の職種にあわせた内容で話すということもポイントになります。
たとえば、ゲーム関連の企業の場合。
「ユーザーの気持ちを理解するためにもゲームを楽しみながら新しいアイデアを考えることにもチャレンジしています」とチャレンジ精神をアピールすることはよいでしょう。
趣味を聞かれたときの回答例
趣味について質問された場合の回答例について紹介します。
具体的なエピソードを盛り込むなどして、うまくアピールしてみましょう。
スポーツを趣味として答える場合の回答例
私の趣味は、サッカーです。
小学生の頃に初めて、今も友達とチームを組んで試合をしたりしています。
ポジションはキーパーです。
子どもの頃に、初めてキーパーとして試合に出て、ゴールボールを受け止めた時の音と感触が、今でも強く残っています。
練習は辛いこともありましたが、最高のプレイができた時の喜びが辛さを乗り越える糧になったと感じています。
休日もボールを持って公園に行くなどして、ストレス発散することもあります。
読書を趣味として答える場合の回答例
私の趣味は、読書です。
幼少期から母がよく図書館に連れていってくれていたこともあり、いつの間にか本を読むことが当たり前の生活になっていました。
今でもその習慣は変わらず、通勤時間や休日を利用して週に2、3冊のペースで本を読んでいます。
新刊だけでなく、1度読んだ本を読み返すこともよくあります。
1度目には気がつかなかったこと、感じなかったことに気がつくこともあり、そのような点も読書の楽しみだと感じています。
家事を趣味として答える場合の回答例
私の趣味は、掃除です。
どちらかというと几帳面な性格と言われることが多く、物が整頓されていると落ち着きます。
どこに何があるのか一目でわかる片付け方が特に好きです。
パソコンの中身などもきちんと整理しておきたいので、データにできるものはデータ化して整理するようにしています。
部屋と同じで、仕事をする上でも情報や作業内容が整理されている状態を作っておくことは、効率化にもつながると考えています。
特技を聞かれたときの回答例
特技について質問された場合の回答例について紹介します。
趣味と同様に、具体的なエピソードを盛り込むなどして、うまくアピールしてみましょう。
家事を特技として答える場合の回答例
私の特技は、料理です。
将来のために資格を取りたくて、節約をするためにはじめた料理ですが、今では特技といえるほどになりました。
今でも節約メニューを考えたりして、買い物は1週間分を計画的にまとめて買い出しをするなどしています。
最近では、栄養面でもバランスが取れるような食事を作るように心がけています。
そのため、栄養についての勉強をすることも今の楽しみとなっています。
楽器を特技として答える場合の回答例
私の特技は、ピアノです。
母もピアノが得意で、幼い頃は母に教えてもらっていました。
小学生になってから、ピアノ教室に通わせてもらうようになり、コンクールなどにも出場してきました。
大きなホールで演奏することはとても緊張しましたが、こうした経験が私に度胸をつけてくれたと感じています。
大人になってからも時間があればピアノに向かって、自分の好きな音楽を弾くことを楽しんでいます。
楽譜のない曲でも、耳で聞いて弾くことができることも特技といえる理由です。
性格を特技として答える場合の回答例
私の特技は、すぐに人の顔と名前が覚えられることです。
前職では、営業担当として働いていたこともあり、この特技が特に生かされる場面が多くありました。
一緒に働く仲間の顔と名前もすぐに覚えられます。
そのため、あわせて誕生日や趣味なども覚えて円滑にコミュニケーションがはかれるように自分なりに工夫して仕事をしてきました。
お客様とお話した内容は、覚えていてもメモに取るなどして間違いのないようにしています。
次にお会いする前には、メモを確認して会話が弾むような内容を考えてから商談に臨むようにもしていました。
自分の特技を生かしながら楽しく働くための工夫をすることが、私の楽しみでもあります。
趣味や特技がない場合
趣味や特技がなくて困っているという人もいるでしょう。
これといって特別なことがない場合でも、質問されて「特にありません」と答えるわけにはいきません。
そのため、趣味や特技についてきちんとした回答を考えておくことが必要です。
本当に趣味や特技がないでしょうか?
自分が気が付いていないことが、実は趣味や特技だったりします。
日頃からよく行う行動、習慣化していることはないでしょうか。
友達と話している時に、どんな話をしているかもチェックポイントです。
会話が弾む内容が何かを考えてみると、自分の好きなことが見えてきます。
それ以外では、他人から褒めてもらったことや感心、感謝されたことなどを思い出してみることも趣味や特技探しの要素となるでしょう。
どうしても見つからない場合は、人に聞いてみるという方法もあります。
素直に答えることが1番
趣味や特技について質問された時の対応方法について解説してきました。
人によって回答の仕方はそれぞれでしょう。
大切なのは、聞き手の気持ちを考えながら素直に自分の好きなことについて語ることです。
転職活動では、前職でその趣味や特技がどのように生かされていたか、などもアピールポイントになることがあります。
気軽な質問と考えずに、しっかりと対策を取って面接に臨むようにしましょう。
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