面接でパソコンスキルを伝える例文3選!企業が求めるレベルの目安とは?
簡単なようで意外と答えにくい「パソコンのスキルはどの程度か」という質問。そつなく答えるために事前に準備をすることが大切です。今回は、企業が知りたい内容や、実際の面接での答え方を解説します。
目次
面接でパソコンのスキルを聞かれる理由
企業の採用試験の面接において、パソコンのスキルを問われることがあります。
企業側がパソコンのスキルを聞く理由は、どの程度のレベルから教育する必要があるか、即戦力になるかどうかを確認するためです。
そのため、企業側はざっくりとした情報ではなく具体的にできる作業を知りたいと考えます。
エンジニアの場合は、使えるOSや言語を確認されたり、過去の成功談・失敗談を聞かれる場合もるでしょう。
自分のスキルを具体的に把握する
パソコンのスキルについては、事前に回答を準備していないと意外と答えにくい質問です。
パソコンのスキルといってもさまざまなソフトやツールなどが存在し、スキルの幅が広く漠然としています。
この漠然とした質問に対し、企業が満足する答えを出すには、自分が持っている具体的なパソコンスキルを把握していなくてはなりません。
また、自身の持っているスキルは一般的にみると初級なのか、それとも上級なのかを押さえておく必要があります。
こんな受け答えはNG
採用試験の面接で、面接官に「パソコンのスキルはありますか?」と問われた際に「はい」・「いいえ」で回答してはいけません。
なぜかというと、パソコンのスキルがあるか否かを判断する基準にはバラつきがあるため、適切に面接官に自分のスキルを伝えられないためです。
例えば多少のパソコン作業はできても、前職ではあまり使う機会もなく自信がなかったため、「いいえ」と回答してしまったとします。
ですが、企業側では高度なスキルを求めているわけではなく、応募者が持っているスキルで十分だった場合を想定しましょう。
具体的に回答すれば好印象を残すことが可能でしたが、「いいえ」で回答したためにマイナスの印象を持たれてしまいます。
このように自己判断せずに、企業側の求めているスキルを想定したり、逆質問してスキルの基準を見つけることが重要になります。
パソコンスキルって何?
そもそもパソコンのスキルとは何を指すのでしょうか。ここでは、一般的にパソコンのスキルとして確認されるものを挙げていきます。
タイピング能力
パソコンのスキルといって真っ先に思い浮かぶのは、タイピング能力です。
文字の入力速度は仕事の速さにも直結する場合がありますので、入力が早いに越したことはないでしょう。
タイピング速度を測るツールなどもありますので、一度測ってみるとおおよその速さがわかります。
Word(ワード)
Wordは、今や義務教育でパソコンを習う時代ですので、ほとんどの方が知っているソフトです。
文書作成のしやすさに長けていて、契約書や請求書、研究報告書などさまざまな書類を作成することができます。
また、文書作成に必ずといっていい程印刷はつきものです。その印刷しやすさもWordの魅力です。
Excel(エクセル)
ExcelもWordと同様に広く知れ渡っているソフトです。
Excelは文章というよりも数値を扱うことを得意とし、関数を使用することでさまざまな表計算・データ集計・グラフ作成ができます。
また、マクロ機能は一度組んでしまえば複雑な数値の計算も一瞬で処理することが可能です。
このように、数値の処理のしやすさに長けており、パソコンを扱うほとんどのビジネスパーソンが使用しています。
PowerPoint(パワーポイント)
PowerPointは、プレゼンテーションを円滑にするためにプロジェクターで投影する、スライドの作成ができます。
PowerPointで作成したスライドは、視覚的に見ている人に訴えかけることができるため、プレゼンテーション資料をつくるのに適したソフトです。
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パソコンスキルのレベル一覧
次は、自分のパソコンスキルがどの程度のレベルなのかを把握するために、スキルの目安をご紹介します。
タイピングのレベル
タイピングの速度は、1分間に80文字入力することが一つの基準になり、平均といわれています。
そして1分間に100文字入力することができれば優秀なレベルといえます。
もちろん、早ければいいという訳ではなく、正確に打てる文字数ということです。
さらに、ブラインドタッチができるか否かもスキルを判断する材料になるため、ブラインドタッチが可能であることもポイントになります。
Wordのレベル
文字入力は問題なく、書式設定が難なくできて文章のレイアウトを整えることができれば初級レベルといえます。
また、印刷や画像の挿入も基本的なものですので、初級レベルに該当するでしょう。
次に、表の作成やインデントの調整は、初級と比べて手のかかるものであるため、中級レベルと考えて問題ありません。
そして、何度か経験しないと難しい差し込み印刷やリンク貼付、校正機能の活用ができれば上級レベルといえるでしょう。
Excelのレベル
簡単なSUMやAVERAGEといった関数を使うことができ、印刷設定や書式設定でレイアウトを整えることができれば初級クラスといえます。
また、セルに罫線を引いて簡単な表をつくることも基本中の基本であるため初級にあたります。
そして、複雑な関数であるIFやCOUNT、VLOOKUPなどを使いこなすことができ、ソートをかけることができれば中級クラスです。
さらに、グラフ作成やデータの並び替えなども中級クラスのスキルといえるでしょう。
上級クラスになってくると、難しい関数であるピボットテーブルを使いこなすことができ、
簡単なマクロも使用できます。
PowerPointのレベル
スライドの作成・グラフや画像の挿入をすることができ、スライドショーを使えれば初級レベルといえます。
中級は、アニメーションの設定やWord・Excelのデータと統合するスキルが挙げられるでしょう。
そして、動画の挿入ができ、校閲機能を使いこなすことができていれば、上級レベルといえるでしょう。
どのように回答するべきか
それでは、面接でパソコンスキルを聞かれた場合にはどのように回答することが好ましいのでしょうか。
この項目では、回答方法をご説明していきます。
回答の流れ
回答の流れとしては、簡潔に客観的なレベルを述べた後、具体的に自分ができることや経験があることを伝えましょう。
そして、それに関連させて自分が得意とする作業をアピールすることもできます。
企業の求めているスキルレベルが基準
企業は、応募者が自社で求めているレベルのスキルを持っているかを探りたいと考えています。
そのため面接を受けている企業が求めているスキルレベルを想定し、そこを基準として回答しましょう。
そうすることで、ちぐはぐでかみ合わない受け答えになりにくくなります。
経験の有無を伝える
パソコンのスキルを聞かれた際に、今まで経験してきた作業を具体的に話すことで、一気に信憑性が上がり、信頼を得ることができます。
「WordとExcelの一般的な知識はあります。」とだけ伝えるよりも、イメージしやすく面接官の心に届きやすいでしょう。
スキルに自身がない場合
もし、企業側が求めているスキルレベルに自信がない場合は、現在勉強中であることをアピールしましょう。
通信教育を受けているなど、具体的に努力をしていることを明かせば、スキルがなくても上を目指す姿勢を伝えることができます。
スキルが低いと回答するよりも、より好印象になるでしょう。
実際の回答例3選
次は、実際に面接でパソコンスキルを問われた際の回答例をご紹介いたします。
回答例1
Microsoftのオフィス系ソフトであれば、不自由なく使用できます。
前職では研究報告報告書や通知など日々Wordを使用しており、表の作成や画像の挿入も問題ありません。
そして、Excelでは顧客データの管理を行っており、グラフ作成や一般的な関数は問題なく使用できます。
具体的には、VLOOKUPやピボットテーブルを活用しデータ管理・収集することが可能です。
また、顧客向けにプレゼンを行うことが多く、PowerPointを使用して相手に伝えたいことを視覚的に訴えかけるスキルが身に付いています。
タイピングはブラインドタッチが可能で、入力速度には自信があります。
回答例2
Wordのスキルは中級程度で、文章の作成は勿論、表の作成やインデントの調整は問題なくこなすことができます。
Excelのスキルは上級で、さまざまな関数を使用したデータ管理に加え、マクロを作成し自動処理を行うことが可能です。
前職でも、そのスキルを活かし業務効率化を図っておりました。
PowerPointは使用する機会が乏しかったため、現在通信教育にて効果的なPowerPointの使用方法について学んでいます。
回答例3
Word・Excel・PowerPointを使うことができます。
前の会社では毎日のように、Word・Excelで作業しており、PowerPointについては月に1回程資料作成していました。
Wordでは差し込み印刷を頻繁に使用しており、効率的に資料作成・印刷が行えます。
Excelの関数については、独学ではありますが複雑な関数やピボットテーブルを活用できるように、学習を進めています。
PowerPointは内部用の資料を作成することが多かったため、必要であれば顧客向けに見やすいレイアウトも学びたいと考えています。
まとめ
採用試験の面接でパソコンスキルについて問われるのには、どの程度のレベルから教育する必要があるかや即戦力になるかを確認するためです。
そのため面接者のパソコンスキルとあわせて、経験や具体的にできる作業を伝えることが大切です。
そのためには自分のスキルのレベルを知り、また、企業の求めるレベルを想定してそれを基準に話を進めましょう。
スキルに自信がない場合でも、勉強中であることや勉強する予定を伝えることで、そつなく答えることができます。
是非、今回の回答事例を参考にしていただき、自分の言葉で相手に伝わるように回答を準備してしていただければと思います。
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