面接で最近読んだ本を聞かれた時の答え方を解説!上手に答えるコツは?転職エージェントおすすめの本も紹介
転職時の面接では、面接官から「最近読んだ本はありますか?」という質問をされることがあります。その場で焦らないようにしっかりと対策をしておきましょう。面接官の印象が良くなるような答え方のコツやNG回答例、転職エージェントが厳選したおすすめの本も紹介しています。この記事を読めば、面接官の心を掴む回答ができるようになります。ぜひ面接対策としてインプットしておいてください。
目次
面接官はなぜ最近読んだ本について質問するのか
まず最初に、面接官が最近読んだ本について質問する意図を知っておかなければいけません。
面接官は、ただ単にあなたが最近読んだ本を知りたいわけではなく、明確な意図を持って質問をしています。
ここでは何の本を読んだかは重要ではありません。面接官の意図を理解して、どう回答するかが重要になってきます。
論理的説明力、コミュニケーションスキルの確認
面接官が読んだことがない本でも、それがどんな本なのかが分かるように論理的に説明する能力を問われています。
面接官が「その本を読んでみたい!」と思えるくらいの説明ができれば完璧です。
エンジニアやwebマーケティングの仕事でも、チームメンバーや他部署、クライアントとの関わりの中で仕事をします。
そこでは、論理的説明力とコミュニケーションスキルが求められます。あなたを採用した場合に、職場でこれらのスキルを発揮できるどうかを見られているのです。
また、答えた内容に対して面接官がさらに深堀りして質問してくることもあります。
その時どのように会話のキャッチボールをするか、コミュニケーション能力もチェックされていると思ってください。
読書習慣があるかどうかの確認
あなたに読書習慣があるかどうかも確認されています。読書習慣があるということは、自ら進んで学ぶ意欲がある人間だと見なされます。
採用後も、スキルアップや最新の知識を取り入れることができる人間かどうか。
つまり、知的好奇心・向上心があるかどうかを見られているのです。
また、読書習慣があるということは幅広い知識を有していて、人間としての深みもあると見られます。
もし日頃から読書習慣がないなら、転職を機に読書するように心がけるのも良いでしょう。
人柄の確認(アイスブレイク)
面接官が場の雰囲気を和ませたりあなたの緊張をほぐすために、あえて最近読んだ本の質問をしている場合もあります。
緊張している状態では、本当のあなたの魅力を引き出せないでしょう。
同時に、あなたの人柄や内面、どんなことに興味を持っているかも知ろうとしてくれています。
面接官にとって最近読んだ本の質問は、あなたがどんな人間なのかを知る手がかりになるのです。
面接官の印象が良くなる答え方のコツは?
では、一体どのような答え方が正解なのでしょうか。面接官の印象が良くなるような答え方のコツは5つあります。
回答の基本構成、プラスアルファで用意しておいた方が良い答えも紹介します。
題名・作者
まず最初に、題名と作者名を答えます。
正確に答えられるようにしておきましょう。ここを曖昧に答えてしまうようでは適当な人間だと思われてしまいます。
作者の経歴やバックグラウンドなど、簡単なプロフィールも頭に入れておくと良いでしょう。
本の内容や概要
次に、どのような内容の本なのかを簡潔に分かりやすく伝えましょう。
その本を知らない面接官が聞いても分かる説明をすること。そしてあまり長ったらしくならないように説明することが大事です。
その本を読もうと思った理由
3番目に、あなたがその本を選んだ理由を説明しましょう。
なぜ数ある本の中でその本を読もうと思ったのか、どんなことを期待して読んだのか、どんな点に興味を持ったのかです。
面接官は、あなたが普段どんなことに関心・問題意識を持っているのかを知りたいと思っています。
本を読んで感じたこと・学んだこと・活かしていること
最後はあなたがその本から何を学び、仕事や人生にどう活かしているのかを話します。面接官が一番知りたいことです。
ただ本の紹介をして終わりでは意味がありません。
本で得た知識や気付き、他者からのアドバイスなどを生かして成長できる人間であることをアピールしましょう。
次に読もうと思っている本まで答える
これは答えても答えなくても構いません。
面接官から「次に読みたい本はありますか?」という追加の質問があったときのために、対策として用意しておくぐらいに考えてください。
次に読む本まで考えていることで、読書習慣があって勉強熱心、知的好奇心が高いことをアピールできます。
順序立てて簡潔に説明する
最近読んだ本についての質問は、面接のメインの質問ではありません。
面接官は他にも聞きたい質問がたくさんありますので、ここでダラダラ長い話をすると印象が悪くなってしまいます。
ここで、押さえておきたいポイントは「話の構成」です。
1. 題名・作者
2. 本の内容・概要
3. その本を読もうと思った理由
4. 感じたこと・学んだこと・活かしていること
この基本構成の順番通りに、結論からスパッと答えて簡潔に説明するようにしましょう。
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面接で最近読んだ本を聞かれた時のおすすめ本
最後に、面接で答えやすいおすすめの本を10冊ほど挙げておきます。
面接だけでなく仕事や人生にも役立つ良書ばかりです。気になる本があれば、ぜひ手に取って読んでみてください。
1. 『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』 キングス・レイウォード著
2. 『マッキンゼー式 〜世界最強の仕事術〜』 イーサン・M・ラジエル著
3. 『GIVE&TAKE 〜与える人こそ成功する時代〜』 アダム・グラント著
4. 『FACTFULNESS 〜10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣〜』 ハンス・ロスリング著
5. 『生き方』 稲盛和夫著
6. 『人を動かす』 デル・カーネギー著
7, 『道を開く』 松下幸之助著
8. 『LIFE SHIFT 〜100年時代の人生戦略〜』 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著
9. 『スイッチ! 〜変われないを変える方法〜』 チップ・ハース/ダン・ハース著
10. 『影響力の武器 〜なぜ人は動かされるのか〜』 ロバート・B・チャルディーニ著
最近読んだ本を面接で聞かれたときの回答例
ここで最近読んだ本について質問された時の回答例を2つほど紹介します。参考にしてみてください。
回答例①:経営者の自叙伝
私が最近読んだ本は、稲盛和夫さんの『生き方』です。
この本は、日本を代表する経営者の稲盛和夫さんがどのような信念を持って仕事をしてきたのか、生きてきたのか。
成功者の人生哲学が書いてあります。
この本を読んだ当時、私は仕事も人生もつまらなくて悩んでいました。この本を読めば熱く生きるヒントが見つかると思い手に取りました。
生きるということは、魂を磨くこと。人として大事な道徳を胸に、人の役に立ちたい一心で仕事をするということを学びました。
この本を読んで、今まで自分のために、自分のことだけを考えて仕事をしてきた自分が恥ずかしくなりました。
今は、少しでも私の周りの人の役に立ちたい、周りの人を幸せにしたいという思いで仕事をするようになっています。
回答例②:ビジネス書
私は最近、デル・カーネギーの『人を動かす』という本を読みました。この本には、人を思い通りに動かすような小手先の社交術やテクニックが書いてあるのではありません。
どうすれば人が気持ちよく行動してくれるのか。「コミュニケーション術」や「人としてのあり方」が書いてありました。
以前の職場で管理職だった私は、部下やチームメンバーのパフォーマンスが悪く、業績が下がっていることがストレスでした。
みんなが気持ちよく仕事ができる環境を作りたい、尊敬される上司になりたいという思いで、この本を読んでみることにしました。
それまでの私が、いかに恐怖や命令で相手を動かそうとしていたかに気付きました。
そして人を動かすには、相手に自己重要感を持たせ、心から励まし称賛することだと学びました。
この本を読んでから、私は決して部下を怒ることなく、認めて褒めてあげることでチームの業績を伸ばすことができました。
「最近読んだ本」の選び方
では、実際にどんな本を回答に選ぶのが良いでしょうか。
ここでのポイントは、IT業界やエンジニア関連の本を答える必要はないということです。もちろん感銘を受けた本であれば構いません。
でも、あなたが自分の業界のことを勉強しているのは当然のことです。
それよりも他業界や他ジャンルの本を選ぶ方が、あなたの人間としての魅力や深みをアピールできます。
以下、どのように本を選ぶべきかのポイントについて解説します。
今まで読んだ本のなかで一番感動した本
人生で一番感動した本を回答しましょう。
自分が感動した本であれば特別な思い入れもあるでしょうし、どれだけ自分に影響を与えてくれたのかストーリーを熱く語れるはずです。
直近で読んだ本
直近で読んだ本であれば、記憶が鮮明です。
より詳しく具体的な説明ができるので、質問で深堀りされた場合でも流暢に答えることができます。
話題の本・流行っている本
最近の話題の本であれば、面接官も同じ本を読んでいる可能性がありますので話に花が咲くこともあるでしょう。
また、あなたが流行に敏感であること、常にトレンドにアンテナを貼っていることもアピールできます。
これだけはやってはいけないNG回答とは?
最近読んだ本を質問された時に、これだけはNGという回答・答え方もあります。しっかり対策しておきましょう。
「あまり本を読みません」はNG
もし読書習慣がなくても、それをいったらおしまいです。面接官の印象も最悪です。
最近読んだ本について質問をされることを想定して、面接対策として数冊は本を読んでおくと良いでしょう。
それに、読書は面接対策のためだけではありません。
本はたくさんのことを教えてくれますが、知識・教養だけでなく人間としての深みもまた読書によって得られるのです。
自分の「言葉」や「アウトプット力」を磨けるのも読書のメリットで、コミュニケーション能力の高い人は読書習慣があります。
また、年収1000万円以上の人のうち63%が、1ヶ月に一冊以上の本を読むとデータが出ています。
転職でキャリアアップしたいなら、これを機に読書習慣を身につけてみるのはいかがでしょうか。
嘘をつく
読んでいない本の話をするのは絶対にやめましょう。
ネットに書いてあるあらすじや概要だけに目を通して、あたかも読んだ本かのように話すと深堀りされたときにボロが出てしまいます。
そうなると、面接官はあなたがその本を読んでいないことを見抜きます。信頼を失いますので、必ず自分で読んだ本を話すことが大事です。
漫画や小説・ライトノベルもNG
面接官はあなたが最近読んだ本で「学びがあった本」を聞いているのであって、「好きな本」を聞いているのではありません。
できれば経営者の自叙伝や、ビジネス書・自己啓発本などが望ましいです。
転職の面接では、面接官の意図・質問の目的に沿った回答をするようにしましょう。
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転職の面接ではここがポイント!
転職時の面接は、新卒採用時の面接とは内容が違います。
転職時の面接で聞かれるのは、「志望動機」「職務経験」の2つで9割だと思ってください。特に職務経験の方が比重が大きいでしょう。
なぜなら、面接官は即戦力を求めているからです。
あなたが以前の職場でどんなことをして、どんな実績を出してきたのか、面接官はそこが知りたいのです。
また、「現場でこういう問題が起きたらどのように解決しますか?」など、実践的な質問をされる可能性があります。
さらに踏み込んで、なぜその解決策がベストなのか、解決できない場合はどうするか、なども聞かれたりします。
転職を考えるなら、面接でアピールできるだけの実績を作ることや、常に問題意識を持って仕事をすることを心がけていきましょう。
面接が不安ならプロの転職エージェントに相談しよう
もし面接に不安があるなら、転職エージェントに相談してみてください。
転職エージェントは、過去に面接でどんな質問が出たのかや、どう答えるのがベストなのか、業種別にデータ・ノウハウを蓄積しています。
また、職務経歴書の書き方や、面接に備えてどのような対策をすれば良いかもアドバイスをもらえるのがメリットです。
万全の状態で面接に臨み、内定を確保するためにも転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントである株式会社ギークリーでは、面接対策に関するご相談も承っております。
転職や情報収集を考えている方はお気軽にご相談ください。
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