ITの転職フェアに参加するメリットを解説!服装や持ち物は?参加者の体験談や注意点をエージェントが紹介
「転職フェア」というイベントをご存知でしょうか。転職フェアは新卒の就活イベントと同じように転職者向けに開催されるイベントです。今回は転職フェアに参加するメリットや参加する上でのポイント、ITに特化した転職フェアなどについてご紹介します。
目次
転職フェアとは
転職フェアとは、言ってみれば転職希望者を対象にした大規模な企業の合同説明会です。
会場には企業ごとにブースが設けられ、企業の人事担当者や先輩社員と会い、企業の雰囲気や職務内容などの話を聞くことができます。
最大の魅力は応募する前に企業の社員と会い、話ができる点でしょう。
転職を考えている人であれば誰でも参加することができ、基本的に参加費は無料・予約も不要・入退場も自由なイベントです。
年齢制限はあるか
転職フェアには年齢制限はありませんので、基本的に誰でも参加することができます。
参加者は20〜30代がメインですが、50代の参加者もいます。
但し、第2新卒向け・女性向けなど対象者特化型の転職フェアもあるので応募要件はよく確認しましょう。
どのような人が参加しているか
転職フェアには様々な人達が参加していますが、特に以下のような目的で参加する人が多いようです。
・初めて転職する人
・転職先が未だ定まっていないので情報収集がしたい人
・1度にできるだけ多くの企業を見たい人
・Web上の情報では知り得ない企業の雰囲気を知りたい人
転職フェアのメリット
Web上で必要な情報は大方得られてしまう昨今においても転職フェアに参加するメリットは何でしょうか。
1度に多くの企業と出会い、比較検討できる
転職フェアの最大のメリットはこの点でしょう。
数多くの企業がブースに出展している転職フェアでは、本命企業以外の企業とも出会いがあります。
これまで興味が無かった業種・職種にも興味を持つきっかけにもなり得るでしょう。
また、同業種の企業の採用担当者から直に話を聞くことで社風や待遇をじっくりと比較することができる点も魅力です。
応募するか分からない企業の話も気軽に聞くことができる
本来であれば書類選考が通り、面接の場になるまで会うことができない企業の社員の話を気軽に聞くことができます。
転職先として視野に入れていなかった企業でも採用担当者と話してみることでその企業の魅力に気づくかもしれません。
書類選考・1次面接が免除になる可能性も
企業によってはブースを訪れた参加者の中でポテンシャルを感じる人材を見つけた場合、書類選考や1次面接を免除することもあるようです。
求人サイトに載っていない求人との出会い
場合によっては求人サイトに載せていない求人と出会えることがあります。
転職の進め方やキャリアアップに関するセミナーが無料
転職フェアでは企業ブースだけでなく、転職活動をサポートする様々なセミナーや相談コーナーが設けられています。
これらのセミナーを無料で受けられるのも転職フェアの特典といえるでしょう。
転職フェアで受けられる便利なサービス
1人で密かに進めなければならない転職活動はある意味孤独な闘いとなります。
転職フェアでは以下のようなキャリアアップセミナーやカウンセリングを無料で受けることができるので、転職活動の心強い味方です。
キャリアアップセミナーや面接準備講座
自分に合った仕事の見つけ方・職務経歴書の書き方・面接での自己アピール方法など、転職活動に役立つ様々な講座が開催されます。
講師はキャリアアドバイザーや会社経営者であることが多いようです。
初めての転職活動で何から手をつけて良いか分からない場合などには1度参加してみると良いかもしれません。
キャリアコンサルタントによる個別カウンセリングコーナー
セミナーだけでなく、個別に1対1で相談できるカウンセリングコーナーもあります。
時間は30分程度で、応募書類の書き方やキャリアプランの立て方・業界の動向などについて相談したり話を聞いたりすることができます。
書類選考に不可欠な履歴書や職務経歴書をプロのキャリアコンサルタントに見てもらえたら心強いですよね。
また、転職すること自体迷っていたりどの業界・職種へ転職するか分からない場合もカウンセリングを受けてみると良いでしょう。
履歴書用写真の撮影コーナー
大きな転職フェアでは、履歴書用写真を無料で撮影してくれるコーナーがある場合もあります。
応募書類は写真が変わるだけで大きく印象が異なってきます。
プロのカメラマンに撮ってもらうと高額になってしまうので、この機会を利用しない手はありません。
写真撮影コーナーは人気の上ほとんどの場合人数制限がありますので、利用したい場合は早めに来場して予約しましょう。
転職フェア当日の持ち物や服装
転職フェアは気軽に参加できる上、ほとんどの場合は服装や持ち物の規定はありません。
しかしそうは言っても後から「こんな服を着ていかなければ良かった」「あれを持っていけば良かった」など後悔するのは避けたいところです。
転職フェアへ参加する目的によっても異なってきますので、下記を参考に自分なりの服装・持ち物を準備しましょう。
服装
基本的に清潔感のあるオフィスカジュアルであれば問題ありません。
しかし当日はスーツで赴く参加者が圧倒的に多いので、浮いてしまうことが気になるようであればスーツで行く方が無難でしょう。
既に目的の企業が決まっており1次選考が行われる可能性がある場合もスーツを着ていくと安全です。
但しスーツの勤務が一般的ではない企業・職種であればオフィスカジュアルでも問題ありません。
また、履歴書用写真撮影のサービスを利用したい場合もスーツで行くことをお勧めします。
持ち物
筆記用具とメモ帳は用意していきましょう。
スマホで投影されるスライドを撮ったり動画を撮ったりする行為は良い印象を与えませんし、禁止している企業もあります。
また、キャリアアドバイザーのカウンセリングを受ける可能性があれば履歴書と職務経歴書を持っていくとスムーズです。
転職フェアを有効活用するコツ
転職フェアを最大限に活用するためにもフェアへ行く自分なりの目的を明確に持ち、その目的に沿った事前準備をしておくことが大切です。
転職を希望している企業の採用担当者に会いたい場合
通常であれば面接まで進まないと会えない企業の採用担当者と直接話をする絶好の機会です。
事前にしっかり企業研究を行い、質問事項も整理しておきましょう。
同業他社を比較検討したい場合
転職フェアでは同じ業種の企業が固まって配置されているとは限りません。
限られた時間内で広い会場内を効率良く回るためにも、興味のある業界の企業のブースは事前にチェックしておきましょう。
また、比較検討するために自分が転職先の企業に求める条件を整理して、当日確認漏れが無いようにしておくことも大切です。
キャリアについて相談したい場合
セミナーやキャリアカウンセリングを目的として転職フェアへ参加する場合は、履歴書と職務経歴書を用意していきましょう。
これまでの経歴がまとまっていればスムーズに有意義なアドバイスを受けることができます。
また、職務経歴書の書き方についてもアドバイスをもらえるチャンスです。
主なIT転職フェア
転職フェアは日本全国で様々な企業によって開催されていますが、ここでは特にITに特化した転職フェアをご紹介します。
ITエンジニアのためのdoda転職フェア セレクト
日本最大規模の転職フェアを主催するdodaのITエンジニア向けの転職フェアです。
当日はdodaが厳選した企業のみがブースを構え、事前にプロフィールを登録しておけば出展企業から面談オファーが届くこともあります。
転職活動の進め方についてdodaのスタッフに相談できるコーナーも用意されているなど、参加者の満足度が高いことで知られています。
@typeエンジニア転職フェア
@typeは転職フェアの老舗で、特にITエンジニアやITコンサルタントの転職に強いことで有名です。
開催頻度は低いですが、IT企業のみならず機械メーカーなどのものづくり企業も出展しています。
来場者が事前にキャリア・スキルを登録しておくと出展企業からスカウトメールが届くことがあります。
転職フェア参加者の体験談
実際に転職フェアに参加した参加者の感想をご紹介します。
・色々な企業の担当者から沢山話を聞くことができた・良い勉強になった
・特別講演会での有名人や著名人の講義は色々な気付きがあった
・キャリアアドバイザーと話して視野が広がった
・特別フローでの選考を受けられる企業もあった
・ある程度企業を絞っていないと時間が足りなくなる
・転職・再就職組含めて賑わっており、転職を希望する人の多さに驚いた
・転職を考えているのであれば来る価値は十分あると思った
転職フェアに参加する上での注意点
これまで転職フェアに関する良い情報ばかりをご紹介してきましたが、参加する上で気をつけておきたい点もあります。
必ずしも魅力的な企業が見つかるとは限らない
転職フェアは、開催地域や時期によって出展企業が変わります。
そのため、せっかく時間を取って参加しても魅力的な企業に出会えるとは限りません。
場合によっては出展企業が少なくてガッカリすることもあるでしょう。
希望する企業を回りきれないことも
希望する企業が人気企業の場合は来場者が集中して行列ができることが多いようです。
順番が回ってくるまで待たされた結果、時間が無くなってしまい希望する企業のブースを回りきれずに終わってしまうこともあります。
行列に並んでも採用担当者と話せる持ち時間が短かったために上手くアピールできずに終わってしまったなどという話も聞きます。
せっかく有給を取って足を運んでも、期待していた収穫が得られない可能性もあることは心に留めておいた方が良さそうです。
人疲れしてしまう
特に規模の大きな転職フェアは、ビッグサイトや幕張メッセなどの大会場で開催されることが多いです。
出展企業は数百社に上り、日本最大級といわれるdoda転職フェアでは開催期間3日間の来場者数が12,000人を超えることもあります。
広い会場内を人混みを縫って希望企業のブースをあちこち歩き回っている内に人疲れしてしまう人もいるようです。
ライバルの多さに自信を失ってしまう
自分が希望する企業ブースに長い列ができているのを見て、ライバルの多さに気持ちが萎えてしまう人も少なくないようです。
綿密に企業研究を行い企業ブースで採用担当者へ積極的に話しかけてアピールする人などを見て自信を失ってしまったりします。
自分に自信が無い人や公の場での自己アピールが苦手な人は参加しない方が良いかもしれません。
まとめ
転職フェアは希望する企業の話を聞く以外でも様々な活用方法があります。
転職先を決めかねている人・転職すべきかどうか迷っている人はひとまず参加してみると良いでしょう。
2020年の新型コロナの流行の影響でオンラインで開催する転職フェアも出てきました。
オンラインであれば会場まで足を運ぶ必要も無く人疲れしてしまう心配もありませんので、参加する敷居も低くなります。
これから転職を考えている人は是非1度参加してみてはいかがでしょうか。
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