転職のインターンシップのメリットを解説！社会人インターンの求人や給料は？現役転職エージェントが解説！

社会人になった後でもインターンシップに行ける

インターンシップというと就職活動を本格的に始める前の学生が参加するイメージが先行しがちです。

しかし、実際にはインターンシップの参加対象になっているのは新卒採用の学生だけに限りません。

実は社会人インターンシップが世にいう働き方改革の影響で盛り上がりを見せています。

そもそもインターンシップというのは企業やその他組織などで職業体験をする制度を指す言葉です。

そのため、言葉の意味から社会人が参加することに何の問題もないということになります。

社会人インターンシップのメリット：企業側の視点

社会人インターンシップには様々なメリットがあります。

まずは応募する企業側の視点から見た社会人インターンシップのメリットについて3点紹介していきます。

イノベーションの機運を高める

近頃では働き方改革ということで副業やダブルワークを容認する流れができつつあります。

その流れの中で他社の社員をインターン生として積極的に受け入れる企業が増えています。

これは自社にイノベーションの機運を高めるためです。

このように社内に刺激を与えることで他社から来たインターン生ならではのノウハウを取り入れながら新しいビジネスを模索できます。

人材の獲得手段としてのインターンシップ

人材の獲得競争は大変激しいです。

特にベンチャー企業や中小企業は知名度やブランド力、待遇などで後れを取っているので、なおのこと厳しいと言わざるを得ません。

そこで使われている手法が社会人インターンシップの開催です。

インターンシップを通じて自社を知ってもらうことで転職先の候補にしてもらえるようにすることができます。

転職におけるミスマッチの予防

転職してもらえたものの、社風が合わないなどの理由で離職されては企業にとって元も子もありません。

そのため、企業にとってミスマッチを回避することは避けては通れない課題です。

そこでミスマッチを回避するために社員として登用する前にインターン生として雇うことがあります。

まずは実際の業務環境を知ってもらい、その上で社員になるかどうかを決めるというものです。

社会人インターンシップのメリット：応募者側の視点

前項では社会人インターンシップのメリットについて、企業側の視点から3点解説しました。

ここでは打って変わって応募する転職希望者側の視点から社会人インターンシップのメリットについて4点紹介していきます。

自身の市場価値を把握できる

1つの組織で働いていると自分がどれほどの市場価値があるのか把握しづらいものです。

無論、所属している組織内であれば貢献度などといった指標で確かに評価されます。

しかし、他社のインターンに参加することで異なる評価軸でのフィードバックをもらうことが可能です。

また、所属している組織では普段は使わないようなスキルを使うこともあるでしょう。

そのため、これまで自分でも気が付かなかったような潜在的な市場価値を見つけることができます。

さらに、自分のスキルが所属している組織外でどこまで通用するのかを確かめることも可能です。

スキルとモチベーションの向上

社会人インターンシップに参加することで得られる発見は多いです。

これまでとは異なるスキルや特製を持った社員に出会うことで刺激を受けるでしょう。

また、インターン先ならではのマネジメント手法を学ぶこともできます。

このような経験を通して、モチベーションは向上し、スキルアップにも繋げることが可能です。

転職活動の準備として

転職するための準備として社会人インターンシップに参加することも有効です。

実際にインターンシップという形式で興味のある業界や企業で働いてみるとその後のキャリア形成を考えやすいからです。

また、仮にインターン先と相性が合わなかったとしても、自分のキャリア形成を見直すことができたことに変わりはありません。

その場合は転職エージェントからセカンドオピニオンをもらうとさらに考えやすいでしょう。

社会貢献

中には社会貢献したいという思いから社会人インターンシップに参加する人もいます。

自分のスキルを思うように活かすことができず、挑戦の機会を求めるために応募するケースが多いです。

このような性格のインターンシップではフィールドが海外になることもあり、よりハードな環境で自分のスキルの通用度を知ることができます。

また、キャリアの見直しもできますから、先述した3点をよりアンビシャスなものにしたのがこのケースといえます。

社会人インターンシップの種類

これまで社会人インターンシップのメリットについて、企業側と応募する転職希望者側のそれぞれの視点で合計7点紹介してきました。

そこで気になるのが社会人インターンシップについて、具体的にどういった種類があるのかということです。

社会人インターンシップの種類は開催される期間ごとに3種類に大別することができます。

1日開催

1日開催のインターンシップは会社説明会のような性質が強いです。

具体的に行う内容としては、会社説明や見学、場合によってワークショップなどがあります。

転職や長期インターンに応募する前に1日開催のインターンで大まかな業務環境を把握するのがおすすめです。

～2ヶ月開催

社会人インターンシップでいうところの短期開催とは数週間から2ヶ月程度を指します。

このインターンシップではフルタイムでの参加になることが多く、結果も求められます。

この短期インターンシップでは各部署をOJTで経験したり、地域活性化などのようなプロジェクトに関わることが可能です。

3ヶ月以上の開催

3ヶ月以上の期間での開催は長期という扱いになります。

ただし、プログラムによっては短期インターンシップよりも融通が利く場合があります。

それは必ずしもフルタイムではないからです。

そのため、現職を維持しながら終業後に参加したり、週末に参加することも可能な場合があります。

なお、結果が求められるという点では短期インターンシップと変わりはありません。

社会人インターンを募集する企業は多い

これまで社会人インターンシップのメリットと、その種類について解説してきました。

しかし、実際に社会人インターンシップを開催している企業は多いのでしょうか。

事実として、開催している企業は多く、業界の幅も広がりを見せています。

そのため、気になる企業や業界があればまずはインターンシップを開催しているかどうか確かめましょう。

もしあれば、お試し転職だと思って参加することを推奨します。

社会人インターンシップでは給与が発生する

社会人インターンシップには新卒採用向けのインターンシップではあまり見られない特徴があります。

それは一部の例外を除いて給与が発生するということです。

ただし、1日開催のインターンシップについては会社説明会のような性質が強いことから給与は発生しません。

それ以外のプログラムでは基本的に給与が発生し、時給は概ね1000円前後です。

また、長期インターンシップを中心に時給とは別に成功報酬が発生するプログラムもあります。

そもそも、何故社会人インターンシップで給与が発生するのでしょうか。

理由は正社員ではないといえども、インターンシップ参加者には自社の社員とほぼ同等の活躍をすることが期待されているからです。

また、場合によってはプログラムが終わった勢いで優秀な社会人インターン生を社員として登用するところもあります。

社会人インターンシップの応募方法

これまで社会人インターンのメリットや種類、給与などの事情について解説してきました。

しかし、社会人向けのインターンシップはどうすれば応募が可能なのでしょうか。

会社のホームページから

まずは会社のホームページを閲覧してみましょう。

ホームページの中に採用に関するページがあるので、そこで求人情報について確認することができます。

その中にインターンに関する情報がある場合もあるのでまずはチェックしてみましょう。

一見無難に思える手法ですが、1社づつチェックするようでは負担が大きくなりやすいです。

ビジネス使用に特化したSNS

ビジネス用のSNSを利用するという方法もあります。

例えばリンクドインなどがそうで、インターンなどの求人情報が流れてくることがあります。

また、担当者から直接スカウトがくることもあるので、併せて使いたい手段です。

インターン募集に特化したサイト

インターン募集に特化したサイトもあり、その中には社会人向けのみを扱うサイトもあります。

また、同時に期間や内容なども一目瞭然で分かるところが大変便利なポイントです。

そのため、先述した2点の方法と比較すると、格段に自分に適したインターンを見つけやすくなります。

転職エージェントにも聞いてみよう

これまで先述してきた3点の応募方法は全て自力で行うことが前提となっていました。

しかし、必ずしも全て自力で行うだけの余裕があるとは限りません。

また、見つけたはいいものの、インターン先の会社や業界がよく分からないのあれば心細いでしょう。

その場合は転職エージェントにひとまず相談することを強く推奨します。

転職のプロからのアドバイスやセカンドオピニオンも大変有用な判断材料になるからです。

また、相談しながらインターン先の候補を絞るという活用方法もあります。

社会人インターンシップに参加して転職活動の基盤を作ろう

今回は社会人インターンについて、参加するメリット、給与や求人などといった各事情について紹介してきました。

社会人インターンは採用する企業側にとっても、応募する社会人側にとってもメリットがあり、ウィンウィンの関係といえます。

その中で自分の市場価値を知ったり、今後のキャリア形成のビジョンを固めることができれば、転職活動も憂いなく行えます。

少しでも気になる企業や業界があれば、1日開催のインターンシップから入門してみましょう。

また、転職エージェントにも相談しながら転職活動の基盤を作っていきましょう。