株式会社カオナビのビジネスモデルを分析!マネジメントの問題をITで解決!【HRTech企業への転職】
株式会社カオナビは、東京都港区に本社を構えるIT企業です。カオナビは人材管理ツールを提供している会社で、当社のサービスは大手メーカーやメガバンクなど約1,800社に導入されており(2020年3月時点)、さまざまな業界・会社で支持されています。では、カオナビはどのような会社でなぜ多くの会社から支持されているのでしょうか。また、カオナビへの転職はどのようにすれば成功できるのか、会社の展望を交えながらお話します。
目次
株式会社カオナビってどんな会社?
まずは、株式会社カオナビの会社概要についてお話します。
株式会社カオナビは、企業向けに社員のタレントマネジメントツールをクラウドで提供しているIT企業です。
東京の本社をはじめ、大阪、名古屋、福岡と東京より西の大都市圏にオフィスを構えています。
2012年の事業開始以降、当社のツールは業界の垣根を超えたさまざまな企業で支持されました。
そのため事業開始から7年という短い期間で東証マザーズに上場を果たしたのです。
※2022年4月4日の市場再編により東証グロースに上場しております。
会社設立から上場まで平均20年かかると言われている中、設立から12年弱、事業開始から8年弱で上場を果たしました。
そのことからいかに短期間で当社のサービスが注目されたかが分かります。
カオナビのビジネスモデルとは?
では、カオナビの提供するタレントマネジメント用クラウドのビジネスモデルを説明します。
カオナビの提供するクラウドサービスのポイントは以下の通りです。
ターゲットはHR領域
カオナビはHRTech分野のサービスです。
HRTechとは、人事や人材(Human Resources:HR)と技術(Technology:テクノロジー)を組み合わせた造語です。
そのため主に人事分野に役立つITサービスのことを指します。
また人事分野の業務は「教育・評価」、「採用」、「労務」の3つに分類されます。
カオナビが提供しているシステムはは「教育・評価」ができる人材管理システムに分類されているのです。
SaaS型のサービス
SaaSとはSoftware as a Serviceの略です。
提供者(サーバー)側で稼働しているソフトウェアを、インターネット経由で利用者が利用する形式のクラウド型サービスになります。
基幹システムに比べて安価で短時間で導入が可能で維持費もかからないため、大手企業をはじめ中小企業でも導入しやすいのが特徴です。
社員の顔写真をアイコン化して人材管理をするシステム
カオナビがさまざまな企業で注目された最大の要因は、社員の顔写真で社員管理できる点です。
カオナビ以外にも人材管理や人事評価のシステムはあります。
ですが各企業の人事には社員の名前と顔が一致しなくて人材マネジメントがうまくいかないという課題がありました。
カオナビの人材マネジメントシステムは、社員の顔写真をアイコン化して人材管理をする仕組みです。
そのためこれまでの人材管理システムより使いやすいという評判を得られたことから、短期間で注目されるようになりました。
カオナビが解決できる日本の社会問題とは?
カオナビが提供するクラウドサービスは、多くの企業の人事課題を解決し高い支持を得ています。
しかし、カオナビのシステムは個別の企業問題のみならず、日本の社会問題を解決する力を持っているのです。
では、どんな問題を解決できるのでしょうか。
労働生産性の向上
日本では高齢化社会が進み、多くの企業が業務運営に必要な人員の確保に苦労しています。
仮に人員が確保できない場合は社内人材を有効活用することで対応しなければなりません。
カオナビは社員の顔が見える人材管理ツールです。
そのためどの部署に誰がいて、どんな能力があるか、またその社員のスケジュールはどうなのかが簡単に可視化できます。
社員の現状を簡単に可視化できれば、誰にどの業務を振ればいいのかが分かります。
更に誰を異動させたら社内の余剰人員が無くなり業務がスムーズに進捗するかも分かるでしょう。
限られたリソース(人員)を有効活用し、効果的な業務分担を可能にするという点で企業の労働生産性を向上させることができます。
日本では2019年に働き方改革がスタートし、高齢化社会の中で労働生産性を上げるために残業規制の強化などあらゆる施策が打たれました。
カオナビのサービスは働き方改革が目指す労働生産性の向上を助けるツールという点で日本の労働問題を解決に導けるサービスです。
HRTechのプラットフォーム化
HRTechビジネスは急成長を遂げているビジネスであらゆる会社であらゆるサービスが生まれている分野です。
加えて、人事の業務は「教育・評価」、「採用」、「労務」に分かれます。
ですが各企業は「教育・評価」ではA社、「採用」ではB社、C社では「労務」のシステムをそれぞれ利用しています。
このような状況だと、それぞれのシステムを効率的に活用できません。
カオナビが全てのHRTechのプラットフォームになり、カオナビを基軸に「教育・評価」、「採用」、「労務」のシステムが利用可能です。
それにより人事の業務効率を高めることになります。
カオナビは2018年に「人材データプラットフォーム構想」を発表し、日本のHRTechのプラットフォームを目指すことを宣言しました。
カオナビは急成長しているHRTech系サービスの旗手となり、日本のHRTechビジネスの交通整理に着手しています。
カオナビが目指す今後の事業目標は?
カオナビは「人材データプラットフォーム構想」を実現させるために、以下3点の目標を達成したいと考えています。
2020年度内にカオナビ導入企業数3000件を突破
人材データプラットフォーム構想を掲げる以上、カオナビを人事管理システムの定番に成長させる必要があります。
更にリーディングカンパニーとしてHR Tec市場を牽引できる存在でなければなりません。
そのステップとして、2020年度終了までに3000社にカオナビ導入を目指し、当社のサービスを加速的に普及させることを目標に定めています。
登録メンバー数150万人に拡大
同社ではカオナビに基本的な人事情報を管理するだけではありません。
人材の経験、技能、評価などを集約できる巨大なHRTecサービスに成長させたいと考えています。
そのステップとして登録メンバーを150万人まで拡大することを目標として掲げているのです。
またカオナビ導入企業数を増やすとともに、他のHRTechの企業とも連携・拡大を進めています。
従業員数200人体制へ
人材データプラットフォーム構想を実現するために、当社での製造・販売体制や生産性向上を促進しています。
重ねて柔軟性とスピード感がある事業展開ができる組織作りを目指しています。
このような組織を構築するために採用を積極的に行い、社員を200名体制にすることが同社の目標です。
カオナビではどんな社員を募集している?カオナビの募集求人
カオナビでは従業員を200人体制にするため、人材の採用を加速的に行います。
では、どんな人材を採用したいと考えているのかをご紹介しましょう。
ITエンジニア
カオナビのシステム改良・構築を行うために、あらゆる分野のITエンジニアを募集しています。
即戦力の採用が大前提ですが、あらゆる技能のITエンジニアを積極採用する方針です。
プロダクト企画・設計
サービスの企画、デザイナーも下記の通りで職種があります。
・ プロダクトマネージャー(PdM)
・ UI/UXデザイナー
システムそのものの質や見た目にもこだわっていきたいというカオナビのポリシーを垣間見ることができるでしょう。
営業職
カオナビでは以下2種類の営業職も活躍しています。
・ フィールドセールス
・ インサイドセールス
フィールドセールスの仕事内容は、いわゆる外回りの営業です。
企業人事に対して課題解決を行いながら新規でカオナビの導入を検討している企業に訪問し、カオナビのプロモーションを行います。
対して、インサイドセールスの仕事内容は電話営業+メール営業です。
カオナビの導入ニーズを拾いアポイントにつなげ、フィールドセールスにバトンタッチをするのがミッションです。
営業職の仕事を細分化して効率的にビジネスを回していこうという会社の社風を垣間見ることができます。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは、いわゆる既存顧客に対する対応をする職種で、操作サポートや運用定着を支援するのがミッションです。
カスタマーサクセスには以下の職種があります。
・ カスタマーサクセス(企画職)
・ カスタマーサクセス(制作・ディレクター)
・ カスタマーサクセス(ユーザコンテンツ運用担当)
・ カスタマーサクセス(顧客アドバイザー)
・ カスタマーサクセス(コンサルティング担当)
・ カスタマーサポート
既存顧客対応については、企画職、コンテンツ制作、実際の顧客へのコンサルティングなど業務を細分化し、顧客対応に力をいれています。
コーポレート
カオナビではエンジニアや営業だけではなく、コーポレート職、すなわち経理や法務などの管理系職種もいます。
職種は以下の通りです。
・法務
・経理財務
・社長室
・広報
マーケティング
同社ではマーケティングに力を入れるべく、以下のマーケッターもいます。
・マーケティング・プランナー(オフライン担当)
・Webディレクター/アナリスト
どうすればカオナビに採用される!?カオナビ転職のポイント
では、カオナビに採用されるためにはどのようなスキル、人物面が求められるのかについてお話します。
即戦力性をアピールする
基本的に短期間で目標達成するための採用なので、即戦力採用です。
ただし、全ての職種で絶対的な即戦力採用をしているわけではありません。
例えばフィールドセールスの求人票には採用要件以下と記載されています。
・法人向け無形商材の営業経験
・下記歓迎要件のうち、1つ以上のご経験がある方
・人材領域、もしくは人事をターゲットとした営業経験
・経営層や部門責任者に対する営業経験
・業務システムやWebサービス等の営業経験
・IT商材の営業経験
つまり、IT営業経験者である必要はなく、無形商材の営業経験であれば広く採用の可能性があります。
逆にITエンジニアなど即戦力中の即戦力じゃないと採用されない求人もあるでしょう。
しかしそういう場合は競合人材が少ないため、経験者は採用されやすくなります。
また採用職種が多岐に渡るため、自分の経験が募集職種のどこかにフィットする可能性があります。
求人票を確認して自分がどの職種で採用されやすいのかをチェックしましょう。
ゼロベース思考ができる
カオナビで求める人物像に「仮説思考」、「そもそもなぜ?を考える」と挙げています。
つまり、1つの課題に対して「常識」をもって解決しようとする人はあまり好まない傾向です。
1つの課題に対してなぜ課題が産まれているのか、どうやったら解決できるのかを自分の頭で考えられる人を採用したいと考えています。
常識にとらわれないゼロベース思考は習慣化されば誰でもできるようになるでしょう。
カオナビへの転職を考えるならば、ゼロベースをする習慣を今のうちからつけるようにすると良いです。
効率的な考え方、行動ができる
カオナビで求められる人材に求める要素を「シンプル」、「ぱっと働いてぱっと帰る」と書かれています。
仕事をするにあたって、本質をとらえて無駄を省く働き方ができる方は採用される可能性が高いです。
人を大事にする
カオナビは人の顔を可視化するサービスです。人の顔を覚える、人の話を聞くといった人を大事にする人を求めます。
人が好きな方というのはそれだけで評価される可能性が高いです。
カオナビで働くメリットは?
カオナビで働くメリットは以下の通りです。
※各種制度は2020年10月時点の情報です
長時間労働を強いない
カオナビは「ぱっと働いてぱっと帰る」という言葉を行動指針に使っています。
つまり、創意工夫して仕事をさっさと終わらせて定時退社のできる人材を求めているのです。
ITの会社と聞けば長時間労働が多そうなイメージをもたれる方がいらっしゃるかもしれません。
ですが長時間労働、残業とは縁遠い会社です。
資産形成のサポートをしている
カオナビには確定拠出年金や持株会制度があり、社員が資産形成を行いやすくするための福利厚生を整えています。
社員の健康を大事にしている
カオナビでは予防接種、人間ドッグ、女性検診の受診サポートに力を入れ、社員の健康を大事にしています。
時短・時差・在宅勤務制度が可能
会社からの承認が必要ですが、育児や配偶者の転勤に合わせ、時短・時差・在宅勤務制度を認めています。
働く女性に優しい会社です。
服装が自由
顧客先に出向くフィールドセールスはスーツ姿で働く必要がありますが、他の職種の場合は働きやすい恰好で働くことを承認しています。
自由な服装で働きたい方には適した会社です。
まとめ
カオナビは人材管理のクラウドサービスを提供しているHRTecのリーディングカンパニーです。
また、あらゆる企業の、ひいては日本の労働問題を解決しています。
当社のビジネスは社会貢献性が高い上、福利厚生がしっかりしていますし自由な社風が魅力的に映る方も多いでしょう。
2020年10月13日時点、カオナビでは「人材データプラットフォーム構想」を実現するために積極的に採用活動を行っています。
カオナビのようなHRTech企業に転職して世の中を変えたい方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
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