株式会社PKSHA Technologyのビジネスモデル分析!技術力に注目【AI・RPA企業に転職】
株式会社PKSHA TechnologyではAIやRPAを駆使して様々なサービスを展開しています。人工知能によって解決される問題は様々で、日常的に活用されることが多いでしょう。今回は株式会社PKSHA Technologyが具体的にどういった方法で社会を手助けしているのか詳しくご紹介します。
目次
AIに関わるサービスを開発するベンチャー企業
株式会社 PKSHA Technology(パークシャテクノロジー、英文名:PKSHA Technology Inc.)は主に、
・自然言語処理
・画像認識
・ディープラーニング
などAIに関わるアルゴリズムやパッケージソフトウェアを開発し、企業向けのソリューションを展開しているベンチャー企業です。
2012年、東京大学にてAI技術研究を行う松尾研究室出身者により、前身となる株式会社AppReSearchとして設立されました。
行動解析やテキスト理解、画像・映像解析などのアルゴリズムモジュールを次々と開発し、創業当時から順調に事業を拡大しています。
2016年10月に100%子会社「株式会社BEDORE」を設立し、自動対話領域に進出、2017年には東京証券取引所マザーズに上場しています。
また2020年9月期の売上高は55億1500万円となっているのです。
2022年4月時点では東証グロースに再編されています。
株式会社PKSHA Technologyの企業情報
2020年10月23日時点での代表取締役は上野山勝也氏、東京都文京区に本社を構えます。
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ビジネスモデル
自社開発モジュールを複数組み合わせることでソリューション提案
同社は、AIによる自然言語処理、画像認識、機械学習、深層学習(ディープラーニング)などをはじめとしたアルゴリズムを開発しています。
またそのアルゴリズムは、顧客企業のニーズに応じて提供しているのです。
自社開発した複数のモジュールを組み合わせることにより、さまざまなソリューション提案を行うことが可能となっています。
代表的なサービス
AI技術に関連したアルゴリズムモジュールを開発し、それをライセンス化して収益をあげています。
他にもパッケージとしては
・画像認識エンジン「HRUS(ホルス)」
・自然言語処理技術を用いた汎用型対話エンジン「BEDORE(べドア)」
・機械学習を用いたCRM「CELLOR(セラー)」
・現実世界の予測・推論エンジン「PREDICO(プレディコ)」
などといったサービスを法人向けに提供しています。
なお直近では、日本語の自然なアクセントを自動推定する自然言語処理ソフトウェア「tdmelodic」の公開もしているのです。
更に自然言語処理ライブラリ「Camphr」(カンファー)に関しては、オープンソースとして公開しています。
「未来のソフトウェアを形にする」
同社は、「未来のソフトウェアを形にする」というミッションを掲げています。
これまでのソフトウェアのプログラムは人間の手で実装されてきました。
しかし近年は、深層学習技術によりソフトウェアに推論能力を埋め込むことで自動化を行うことが可能です。
または、人間の手ではデータにより記述されるでしょう。
同社では、既存のソフトウェアのほぼ全てがこのように推論能力をもつアルゴリズムを有して知能化されるものと予測しています。
同社はアルゴリズムを用いて各業界の人間が持つ知識・経験を学習することによりソフトウェアの性能を高めているのです。
そのため人間とAIテクノロジーのよりよい連携が広がっていくと考えています。
「未来のソフトウェア」としてのアルゴリズムを形にし、様々な社会問題を解決することを目指している企業です。
そのため同社では実際に、同社の開発したアルゴリズムは既に各業界の大手企業を通じて多くの一般ユーザにも利用されています。
長期的な事業拡大を行う
現在、「Mobility & MaaS事業」とよばれる、Smart City化に向けてリアル空間のオペレーションを知能化を取り組んでいます。
「Cloud Intelligence事業」と呼ばれる、デジタル空間上で行われる処理を知能化させていく取り組みも行っているのです。
Mobility & MaaS事業
画像認識に関わるアルゴリズムを活用したサービスの販売、IoTを利用した駐車場機器の製造販売・駐車場運営事業がこれにあたります。
2020年に株式会社アイテックを買収しており、同社における駐車場機器の販売が着実に伸びているのです。
Cloud Intelligence事業
アルゴリズムの活用による既存ソフトウェアの高度化・効率化がこれにあたります。
あたオペレーションのソフトウェア化といったニーズに対応するソリューション提案やソフトウェアの提供もいえるでしょう。
また顧客企業のニーズはますます高まっています。
そのため同社ではアルゴリズムライセンスの積み上げとともに、自動応答エンジン「DEDORE」を中心に拡販を進めているのです。
積極的に先行投資を行う
長期的な事業拡大に向けての先行投資に力を入れ、優秀な人材の確保やオフィスの増床などを行っています。
しかし新型コロナウイルス感染症の拡大により一部売り上げに影響を及ぼしました。
ですがむしろこれを成長機会ととらえており、Cloud Intelligence領域への投資は積極化していく方針です。
直近では、「Cloud Intelligenceの”重点強化”[加速]」と「Mobillity MaaSの手堅い事業拡大[仕込み]」の2本柱を掲げています。
そこで既存事業の成長および先行投資のバランスをとる施策を打ち出しています。
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各分野の専門性をもった社員多数
経歴はさまざま
同社に転職した社員の経歴については、
・IPA未踏、大手電機メーカー
・ITベンチャー企業
・外資系証券会社
・外資系大手コンサルティングファーム
・インターネットスタートアップのCTO
など多岐にわたり、各企業でさまざまな経験を積んだ社員が在籍しています。
また代表の上野山勝也氏をはじめ、大学助教経験者や博士号をもつアカデミック領域で高い専門性をもった社員もいます。
AIやRPAなどの技術研究の経験が生かせる
大学院などで機械学習や画像解析、アルゴリズムなどのAIに関係する分野の研究に従事しています。
また何らかの形でAI技術に造詣の深い社員が多く在籍しているのです。
そのため関連分野での高い専門性をもつことが重要視されています。
なので自身の知識や経験を生かせるとともに様々な分野で高い専門性をもった優秀なエンジニアたちとともに、成長していける環境です。
求められる人材
アルゴリズムエンジニアとソフトウェアエンジニア
同社では、AE(アルゴリズムエンジニア)とSE(ソフトウェアエンジニア)が必要です。
そのためAIによる言語処理・深層学習などを利用した各種アルゴリズムの開発や、法人向けサービス開発が可能な人材の採用例があります。
プログラミングに関する知識やAI研究・開発について高い興味・関心をもち、自らの専門性を発揮できる能力が求められるでしょう。
歓迎されるスキル
Webサービスの開発経験、プログラミングスキルが高い方は、積極的に実力を発揮できる場となるのではないでしょうか。
さらに、技術研究を行った経験および実績(専門誌などへの発表や特許の取得など)がある場合には、その専門性を生かすことができます。
・機械学習
・画像・映像認識・画像処理
・自然言語処理
・数学・物理学・数理科学
・コンピュータサイエンス
・コンピュータグラフィックス
・ロボティクス
・制御工学
などの分野おいて研究や開発の経験は歓迎要件とされています。
キャリアパス
ひとつの専門性をきわめるか、複数の技術に関する専門性を掛け合わせるのかなどといった指針があります。
つまり社員の志向性に合わせて「PKSHA Speciality Compass」と題したキャリアパスを可視化する指針です。
また社員の成長をサポートする体制も整えられています。
メンバーの多くは若い世代で構成されており、比較的フラットな組織と言えるため、自身の能力次第で裁量権をもって働けるでしょう。
働く環境が充実
待遇としては、基本給に加えて年2回の賞与、各種社会保険、住宅手当、表彰制度などがあります。
平均年収は659万円となっており、上場企業の中では高水準となるでしょう。
またベンチャー企業ということもあり、少数精鋭で構成されている企業のため自身の能力や実績次第では相応の年収アップが見込めます。
更にオフィス内にソフトウェア開発を行うための集中スペースが設けられています。
プログラミングなどは外界と遮断することでかなり集中できることが見込まれるでしょう。
そのためプログラマー以外でも、集中スペースなどの用意がされているのは仕事の効率を上げられるポイントとなります。
他にも近年オフィスを増床するなど、社員の働く環境も整備されているのです。
エンジニアたちの専門性を高めることや、技術の向上に関しても積極的に支援する風土となっており、技術書も多数所有しています。
そのためご自身の知識を高めつつ業務に従事することができるでしょう。
また、同時に別の会社にも籍をおきつつ、複業(パラレルキャリア)を実現している社員も複数在籍しています。
よって比較的自由度が高く、さまざまな働き方を実践できる環境として大変魅力的です。
※2020年10月時点の情報です。
まとめ
同社では、前述した通り「長期的な事業拡大に向けての先行投資」を行う方針を打ち出しています。
そのため優秀な人材の採用に積極的な企業です。
ベンチャー企業ではありますが有名企業との協業も進んでおり、社会に与えるインパクトの大きい事業に携わることができるでしょう。
AIやRPAといったテクノロジーは今後も成長が見込める分野であり、新たな可能性を秘めた領域となります。
また、大手企業も注目している分野でもあるため、社会に大きな影響を与えていくことが予想できるでしょう。
更に機械学習や画像解析などのテクノロジーを駆使してさまざまな課題に取り組んでいく必要があります。
そのためひとつの形にこだわらず、幅広く知見を広げていくことが求められるのです。
その分ご自身の能力や実績などによって評価されれば、大変やりがいをもって働くことができる魅力的な環境です。
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