企画エンジニアになる方法を解説!企画・開発双方ができる人材の重要性は?求人例を転職エージェントが紹介
ベンチャー企業も大注目のIT人材「企画エンジニア」。自ら企画を提案し開発も手掛ける彼らの重要性とは一体何でしょうか?企画エンジニアの強みと弱み、そして採用担当者が起用の判断基準とするポイントから「企画エンジニア」になる方法を解説します。
目次
IT業界で重要視される「企画エンジニア」
技術職を代表する「ITエンジニア」はシステム設計や開発を行う“ものづくり”のスペシャリストです。
スマートフォン向けのゲームやWebサービスなどIT分野にはさまざまな活躍の場があります。
しかし日本IT業界ではITエンジニアの人材不足が深刻な問題です。
企業でも幅広い人材募集とその育成に力を注いでおりITエンジニアの人口は着実に増えてきました。
その一方で“ものづくり”だけではエンジニアの差別化が図り難くなっています。
その最中ベンチャー企業や自社サービスを提供する企業で注目されているのが「企画エンジニア」です。
近年では企画エンジニアの能力を重視し積極的に採用する企業も増えてきました。
そこで「企画エンジニア」になる方法やその重要性、実際の求人例などをご紹介したいと思います。
エンジニアとは違う?企画エンジニアの仕事
これまでは企画職がアイデアの提案をしエンジニアはそのアイデアを具現化してきました。
双方の役割は明確に分担されており企画側がエンジニアに依頼する形です。
企画側の持ってきた提案をその通りに作るエンジニアは依頼以前の企画段階では関与しません。
このためエンジニアはサービスに関わっている実感を得難いともいえます。
一方の企画エンジニアでは顧客の要望やアイデアを形にするため企画の初期段階から関わります。
そして自身でも改善と検証を繰り返しチームと相談しながらプロダクト実装まで携わるのです。
つまり企画職とエンジニアの特性を併せ持つのが「企画エンジニア」の仕事だといえます。
注目人材「企画エンジニア」の求人
企画の提案もできる企画エンジニアのニーズは主に少数精鋭の企業を中心に拡大中です。
特に自社プロダクトの開発を行う企業では組織全体に関わる仕事を任され重宝されます。
実際の「企画エンジニア」の求人はAR(拡張現実)やVR(仮想現実)などのアプリケーション。
ソフトウェアやWebサービスの企画開発ほか交通産業のモビリティシステム開発などさまざまです。
通常エンジニアの年収は携わる業務やスキル、また市場の需要によって変化します。
企画エンジニアは案件の進行・管理を担うことからエンジニアよりも高い年収設定です。
企画もできるエンジニアは注目され始めた段階のため、その年収はまだまだ未知数といえます。
しかし今後は「IoT」や人工知能「AI」など最先端IT技術が生活にも浸透していきます。
それにともない企画エンジニアの市場ニーズは増加しその人材価値も高まることでしょう。
企画と開発が両方できる人の重要性
ITエンジニアの人口が増えると共にエンジニアの仕事だけでは他との差別化が難しくなります。
そんな中「企画エンジニア」が存在感を増しているのは何故でしょうか?
企業から見た重要性や企画エンジニアの「強みと弱み」も見てみましょう。
「企画エンジニア」の強み
企画とエンジニア双方の特性を併せ持つ「企画エンジニア」の強みは主に以下の通です。
・企画段階からエンジニア目線で実現可能かどうかがわかる
・自身で改善と検証を進めるためプロダクト全体を把握しやすい
・顧客に対して的確な提案ができる
・部署間の確認待ちなど時間ロスが少ない
・プロダクトそのものに集中しその向上を図れる
これまで企画側だけでは「実現できる」かの判断ができず部署間で何度も情報交換が必要でした。
また発案時よりも規模が大きくなりプログラマーに外注作業を依頼することもあったのです。
このように情報伝達の時間的なロス、予算コストなどを軽減できる企画エンジニアは重要な存在といえます。
「企画エンジニア」の弱み
上記で述べた通り、より優れたプロダクト作りには「企画エンジニア」が欠かせません。
企業側にとってもメリットが多いことから企画エンジニアの市場価値は上昇中です。
しかし熱い注目を集める企画エンジニアにも「弱み」はあります。
それは実現する「手段」が分かるため現実的に可能な企画に走りやすいことです。
つまり理想や夢のある斬新なアイデアから遠ざかった退屈な企画になりやすいといえます。
強みである「エンジニア視点」は企画エンジニアの‟弱み”にもなり得るのです。
企画エンジニアの採用基準とは?
エンジニアである以上プログラミングなどの「高いスキル」が最も重要と誰もが思うかもしれません。
しかし多くの採用担当者が面接や履歴書では転職者のスキルレベルは測れないと感じています。
企業によっては転職者にプログラミングテスト受けてもらうこともあるのです。
また企画職からITエンジニアに転身する人など、エンジニアとしての経験が浅い転職者も多くいます。
つまり企業は「高度なスキル」のみで判断して企画エンジニアを起用している訳ではありません。
それでは企画エンジニアに求められる必要な能力とは一体何でしょうか?
採用担当者から見た企画エンジニアに必要な能力をご紹介します。
企画エンジニアに必要な3つの能力
採用担当者(企業)が企画エンジニアに求める能力は主に以下の3点です。
・高いコミュニケーション能力
・素直でポジティブな考え方
・ロジカルシンキングと問題解決力
それぞれの能力について詳しく解説していきましょう。
高いコミュニケーション能力
自社サービスを提供する企業の企画エンジニアは企画営業も担います。
企画営業ではクライアントの要望を形にするため何度もヒアリングを行うことがあります。
この際クライアントの要望を的確に理解し提供できるサービスを提案しなくてはいけません。
クライアントの考えるイメージを理解して何が提案できるかを判断することはもちろん。
プログラミング言語を初心者にも説明できるほどの高いコミュニケーション能力が必要になります。
素直でポジティブな考え方
採用担当者が企画エンジニアに求める能力の1つが 「素直でポジティブな考え」です。
企画エンジニアは自身でもシステムの改善や検証を重ね、より優れた「ものづくり」を目指します。
そのためにはプロジェクトに関わるチームが一丸となってゴールに向かう必要があるのです。
チームで試行錯誤をくり返すうちに意見が衝突することも度々あります。
その時、他者の意見をポジティブに受け止め素直に聞けることがとても大切です。
特にエンジニアから企画エンジニアを目指す人は、自身の考えにこだわり過ぎないよう注意しましょう。
論理的な思考力と問題解決力
企画エンジニアとして働くうえでロジカルシンキング(論理的思考)と問題解決力は重要です。
たとえばシステムにエラーが発生した場合、その原因を解明し解消する必要があります。
エラーの要素がどこにあるのかを突き止めるには「何となく」では解消できません。
論理的な思考を基にさまざまな解決策を試しながら思考と現実のズレを消していくのです。
そして自分の思考を他の人にも理解できるよう論理的な説明が必要になります。
プロジェクト全体を管理をする企画エンジニアには、論理的な思考力と問題解決力が求められるのです。
企業から求められる企画エンジニア
上記のように採用担当者が企画エンジニアを採用するポイントは経験やスキルではありません。
転職者が企業理念を理解し互いに目指す方向性がマッチしているか。
自分が「作りたいもの」を伝えられるコミュニケーション能力があるかを見ています。
面接の際は自分の目指すものと企業理念がマッチしていることを説明できるようにしましょう。
【企画エンジニアになるために】
企業から求められる能力を知ることで企画エンジニアなるための方法もわかります。
ここでは企画エンジニアになるために普段から取り組める方法をご紹介しましょう。
積極的に「共感」をリサーチする
企画エンジニアだからといって自分の「やりたいもの」だけを作れるわけではありません。
企画職でも基本ですがクライアントが求めるもの、つまり顧客ニーズを把握する必要があります。
そしてクライアントから「共感」してもらえる提案をするには何よりもマーケティングが重要です。
できるだけ多くのクライアントと言葉を交わし積極的に関わるようにしましょう。
IT業界ではより多くの「共感」を得ることがプロダクトの成功に繋がるのです。
「ロジカルシンキング」を鍛える
ロジカルシンキング(論理的思考)は企画エンジニアにとって重要な能力です。
クライアントとのヒアリングで自身の提案を相手が理解しやすいように魅力的に伝える時。
そして業務をする上でも自身の考えをロジカルに話す必要があります。
このロジカルシンキングは日常的にトレーニングし強化することが可能です。
普段の会話でもまず先に結論を話し、その後に理由を伝えるように意識してみましょう。
最初は自分の考えが上手くまとまらないかもしれません。
その時は上記の要領で書き出してみるのも効果があります。
慣れてきたら理由をさらに掘り下げて説明できるようにすると良いでしょう。
自身が「目指すもの」をはっきりさせる
企画エンジニアとして第一線で活躍する人は皆、自身が「目指すもの」がはっきりしています。
たとえば「地元企業で地域を活性化したい」「自社サービスの会社で企画をやりたい」などです。
自身が「目指すもの」をはっきりさせるには自己分析が良いでしょう。
自分は「何がやりたい」のか「将来どうしたい」かと自問自答を繰り返してみてください。
企画エンジニアとして自身が目指すものが分かれば企業選びや面接でも有利です。
希望企業の研究をして効果的なアピールをする
上記のポイントから自身に必要な取り組みをやってみましょう。
また企画エンジニアとして働きたい企業を見つけた時はその会社の企業研究をしてください。
面接では希望企業と自身がどれほど‟マッチしている”かをアピールすることが重要です。
無料相談を有効活用して希望企業について情報収集するのもおすすめです。
企画エンジニアは充実感が得られる仕事
IT業界で注目を集める「企画もできるエンジニア」は今後も多くの企業から求められることでしょう。
マルチな活躍やさまざまな能力を開花させたい人にとって企画エンジニアは充実感のある仕事です。
これまでのポイントを参考にあなたもぜひ企画エンジニアとして活躍してください。
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