【プラントエンジニア】転職の求人情報を紹介!必要な資格や年収は?体験談を参考に将来性も確認しよう!
エンジニアの方の中にはプラントエンジニアを目指している方もいらっしゃるかと思います。エンジニアの中でレベルも年収も高いプラントエンジニアの必要資格や転職情報を紹介していきます。
目次
プラントエンジニアの仕事・技術者の役割とスキル
プラントエンジニアに必要なスキルや知識にはどのようなものがあるのでしょうか。
技術者の役割
プラントエンジニアリングのプロジェクトはいくつかの専門分野に分かれて行われます。
機械系エンジニア・化学系エンジニア・電気系エンジニア・土木系エンジニア、各領域の技術者が集結してプロジェクトを進めていきます。
求められるスキルは?
それぞれの専門分野で工学系の知識が必須となります。
またエンジニアの仕事は単独で進められるものではなく、関連部署や社外の関係者など大勢の人と関わっていく仕事です。
そのため交渉・折衝などの全体を取りまとめるコーディネーション能力は高いレベルで要求されます。
プラントエンジニアは知識・経験・コミュニケーション能力のみならず、プロジェクトマネージャーとしての資質も期待される職業といえるでしょう。
またプラント業界は海外展開が前提の業界ですから、英語のスキルが問われます。
TOEICのスコアや英検の資格をもっていると有利です。
建設業に当たりますので建設業経理士2級を持っていると大変有利になります。
建設業関係の有資格者を雇うことで会社に対する国の評価が高まるため、資格取得が奨励される傾向です。
他にも有利になる国家資格など複数ありますが資格が必須なわけではありません。
プラント業界の大手
日揮・千代田化工・東洋エンジニアリングが専業3社、御三家ともといわれエンジニアリングの大手です。
この3社はプラント建設専業での企業であり、海外の仕事を中心にビジネスを展開しています。
他にも三菱重工業・IHI・三井E&Sホールディングといった造船会社系、日立製作所・東芝など原子力発電建設会社も業界の牽引役です。
プラント業界の平均年収
大手3社の平均年収は以下の通りです。
日揮:983万円 千代田化工建設:944万円 東洋エンジニアリング:888万円
エンジニアの全体全国平均が718万円ですから、他業種と比べて賃金は高めといえます。
40歳前後に転職を考える
平均勤続年数は16.2年。新卒入社であるとすれば、40歳あたりで一度転職するということでしょう。
キャリアアップをめざして他企業に転職をしたり、ビッグプロジェクトに惹かれて派遣社員として働く道を選ぶ方もいるようです。
40歳前後というと一般的には転職が難しくなる年代です。
プラントエンジニアがいかに「経験」を必要とする職種なのかが分かります。
プラント業界の採用の現状
現在のプラント業界の採用状況はどのようになっているのでしょうか。
プラントエンジニアの不足
プラント業界は現状人手不足であるため、求人が多い傾向です。
特にこれからのプラント業界を担う30代のプラントエンジニアが求められています。
マネージャークラスの人材が不足している
30代とは別に40~50代のベテラン層も不足しています。
バブル崩壊後に大型プロジェクトが減少し、経験値の少ない層がマネージャークラスになり人材が育たなかったためです。
経験豊富なプロジェクトリーダーが欠かせないため、力のあるマネージャークラスが求められています。
これからの採用動向
現在稼働している工場を維持するだけでなく、より生産性が高く省エネを追求した工場が求められます。
今後、新エネルギーや新技術が生まれれば、新しいプラント建設のニーズは高まるでしょう。
プラントエンジニアの採用市場も活発になることが予想されます。
プラントエンジニアは、専門の転職サイトが開設されるほど専門性が高い職種です。
自身の経験がプラントエンジニア転職に活かせるかどうか、まずは転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
エンジニア転職経験者が薦める転職先として「同業種同職種」や「異業種同職種」があります。
経験・スキルが存分に活かせるのは同職種ならではです。
もちろん異職種からの転職は可能ですが、仕事内容が大きく変化するためスキルを身につけるまでは時間がかかります。
誰も経験していない「新エネルギー」「新技術」の情報をいち早く現場に取り入れることが「求められる人材」への近道です。
プラント業界のイメージ
プラント業界とはざっくりとイメージするなら、工場を作る仕事をする業界です。
ただ、ひとくちに工場を作るといってもジャンルは多岐に渡ります。
石油やガスなどのエネルギー、化学・医薬・金属など社会を支える物質、これらの生産設備設計・調達・建設まで一通り行う業界です。
さらに管理・運営・メンテナンスも行います。
国内にとどまらず、海外展開をしている企業が多くあることも事業形態の特徴です。
大きなプロジェクトになれば一国の発展に貢献できる可能性もあります。
技術を売る専門性の高い仕事であり、なおかつビッグプロジェクトを扱うスケールの大きさが魅力です。
一方で、大きな業界ゆえに業界全体を把握するのが難しいともいえます。
転職希望者はもとより、現在プラントエンジニアとして活躍している方であっても同様です。
またチームで動くためコミュニケーション能力やプロジェクトマネージャーとしての能力、海外案件では言語能力も高いレベルで求められます。
しかし、だからこそのメリットが多いのがプラント業界です。
長期的キャリア形成を見据えて手に職をつけたいと考えるのであれば最適な職種といえます。優秀な技術者は引く手数多です。
製造業が成熟した日本国内では新規のプロジェクト件数が減少傾向にありますが、新技術を生み出すのも日本のお家芸。
技術革新に遅れを取らないように、業界の現状や仕事内容の理解から始めていきましょう。
プラントエンジニア業10の分類
明確な線引きは難しいものの、ざっくりとプラントの種類は次のように分類できます。
・発電から送電・変電・配電に至るプラント
・各種通信施設
・石油や天然ガスなどエネルギーの生産・精製プラント
・鉄鋼生産のプラント非鉄生産プラント、各種製品製造プラント
・海洋石油など資源開発の施設
・橋梁・鉄塔・水門など陸上鉄鋼構造物
・上下水道設備や産廃処理施設などの都市環境に関わる施設
・都市開発システム・地域振興システム
・貯蔵・物流システム
プラントエンジニアは社会経済の発展と維持に欠かせない職業であることがわかります。
同時に、ビッグプロジェクトに携わることができる職業です。自身の成長に大きな影響を及ぼすのは間違いありません。
プラント業界の現状と将来
プラントエンジニアの仕事が理解できたところで、業界の現状と将来性を考えていきましょう。
現状
国内の製造業は成熟しており、新規のプロジェクトの件数が減少傾向にあることは否めない状況です。
しかし新しい技術や素材が開発された場合、工場もそれに合わせて新しい取り組みをせざるを得なくなります。
日進月歩の現代、現状維持と管理だけではビジネスチャンスを広げることができません。
最近では風力発電や太陽光発電などの自然エネルギー分野が拡大しています。
また、海外のビッグプロジェクトを受注する企業も増加傾向です。
アジア・アフリカ・中東など新興国は、今後さらなる発展が見込める地域といえるでしょう。
さらに近年はアメリカやオーストラリアの案件受注も増えています。
作業員不足・資材・賃金の高騰・計画ミスなどにより大手企業でも巨額損失を出してしまうほど大規模なプラント業界。
数年に渡るプロジェクトが大半であるため、政治・経済・社会の状況、ニーズの変化に左右されることもあります。
それでも業界が衰退しないのは、プラントエンジニアをはじめとする技術者の適応能力の高さゆえでしょう。
将来
プラント業界にも技術革新の波が押し寄せています。
AI・ドローン・IoTは人手不足や熟練労務者の不足を解消し、現場の安全管理にも貢献する技術です。
また資材の価格変動による損失・工期の遅れを防ぎ、効率の追求により採算性の向上も見込まれます。
さらにアフリカや中東の新興国、未開発地域には石油精製や液化天然ガスの生産設備・社会インフラ整備など多くの需要があります。
プラントが稼働している間はメンテナンスや管理が必要なため、社会活動が続く限りプラント関連の職種も必要とされるでしょう。
プラント業界のメリットとデメリット
他業種に比べ賃金が高いのは大きなメリットです。
しかし転職を考える際は賃金だけでなく興味や仕事のやりがい、社会への貢献度を考慮する方も多いでしょう。
プラントエンジニア転職のメリットとデメリットを挙げてみましょう。
メリット
プラントエンジニアとして働く方の志望動機を見ると、この職種のメリットが見えてきます。
どういった理由からプラントエンジニアという職を選んだのでしょうか。いくつか例を紹介します。
・インフラ整備に携わり社会に直接貢献できる
・世界の現場で仕事ができる
・企業活動の基盤となる工場の建設にやりがいを感じるため
・日本経済発展の最先端で活躍できる
・環境問題に世界規模で取り組める
・世界中の人々と共同で仕事に取り組める
このように社会貢献度ややりがいの高さ、世界規模の仕事に携われることは大きなメリットです。
志望動機には現れませんでしたが、年収の高さも考慮された要素でしょう。
デメリット
数年をかけて世界で働くビッグプロジェクトですから、魅力的である反面大変な仕事です。
週休2日や定時退社、残業無し、といった働き方を求めることは難しいかもしれません。
現場仕事が大半となれば環境面がデメリットになり得ます。
海外勤務となれば不慣れな環境にも素早く順応しなければなりません。
大きなプロジェクトを手がければ、プレッシャーがかかります。
ご家族をお持ちならば理解がなければ続けられません。
これらは現役プラントエンジニアの言葉ですが、これらを「デメリット」として片付けていないからこそ彼らは現役なのです。
社会に貢献しているという自負と責任感は他の仕事では味わえないものでしょう。
またメンテナンスや維持・管理を専門とする場合は、上記に当てはまらないかもしれません。
仕事内容に見合った賃金の高さというのも、プラントエンジニアのやりがいを支えているのではないでしょうか。
まとめ
プラントエンジニアには多種多様な働き方があり、一つに括ることはできません。
工学系の各部卒を条件にする企業もありますが、「未経験者歓迎」という求人も多く見受けられます。
こうした企業は入社後の育成プログラムを用意しているケースがほとんどです。
プラントエンジニアとしてどういった場面で活躍したいのか。自分が輝けるのはどんな働き方なのか。
多くの働き方があるプラントエンジニアだからこそ、はじめの一歩が難しいかもしれません。
こうした疑問を抱いたら、ぜひ転職エージェントにご相談ください。これまでの経験が活かせる働き方をご提案します。
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