株式会社レアジョブのビジネスモデルを分析!受講者の声を聞く取り組みに着目【EdTech企業への転職】
今では、当たり前となったオンライン英会話。そのサービスをアイディアから形にして急成長している『株式会社レアジョブ』はご存知ですか?レアジョブ英会話と言われるとわかる方も多いと思います。今回は、株式会社レアジョブについて、ビジネスモデルや受講者の声を聞く取り組みなどから分析していきます。
目次
会社の概要
レアジョブは2007年に設立された会社です。
設立当時はオンライン英会話サービスを提供する企業が次々立ち上がっていた時期であり、サービスとしては後発でのスタートでした。
その後順調に成長し続け、現在も企業規模が拡大しています。
また下記の通り、複数の連結子会社があります。
・RareJob Philippines, Inc.
・ENVIZION PHILIPPINES, INC.
・RIPPLE KIDS EDUCATIONAL SERVICES, INC.
・RareJob English Assessment, Inc. *登記申請中
・株式会社エンビジョン
・Geos Language Centre Pte Ltd.
ビジネスモデル
主要サービスは「オンライン英会話」
ビジネスモデルとして主要なサービスは「レアジョブ英会話」です。
一般向けのサービスはもちろん、法人向けのサービスも展開しています。
英会話サービスの業界はかなり入れ替わりの激しい業界であり、レアジョブ設立時と今では競合会社も大きく変わっています。
その中でレアジョブ英会話は、今年度の総売上で約30億円という外部予測が出るほど成長を続けているのです。
SaaSシステムの構築
オンライン英会話が出始めたころに、レアジョブも個人向けの英会話ビジネスを開始しました。
当時前例がなかったノンネイティブのフィリピン人とオンラインで個別レッスンを行うSaaSシステムを構築したのです。
創業者はいち早く個の時代が来ると察知し、オンライン環境によるグローバル化、そして日本人の英会話需要をくみ取りました。
レアジョブのサービス開発と受講者の声を聴く仕組みとは
法人向けサービスの展開
レアジョブが成長し続けてきた理由のひとつに、法人向けのサービス展開があります。
レアジョブ英会話法人向けサービスと、スマートメソッド®コースです。
レアジョブの公式ホームページによると、スマートメソッド®コースはとても苦労して編み出されたサービスです。
個人の英語レベルに対して独自基準のレベルを定め「コース受講後には1レベル以上アップする」というハードな設定がされています。
そのレベルアップを達成するには、レベルの高い講師が必要です。
また法人コースのため、受講者は年配の管理職クラスが多く、疑問点を論破することもあります。
初期には講師もまだ成長しておらず、カリキュラムやサービスが未完成でした。
習得できずに「自分に英語は無理なんだ」と去っていった受講者もいたそうです。
そんな声を身近に聞きながら改善に改善を重ね、今では評判の高いコースとして認知されつつあります。
社内にエンジニアもたくさんいるため、独自の学習管理システムなども構築しました。
オンライン完結でマンツーマンの英語版ライザップを完成させたのです。
個人向けのレアジョブ英会話アプリにも開発秘話がたくさんあります。
そんな社員の努力を公開しているのも、ベンチャー企業ならではの親しみやすさを感じさせます。
株式会社レアジョブのサービスミッション
レアジョブでは「日本人1,000万人が英語を話せるようにする」というサービスミッションを創業当初から掲げています。
1,000万人という規模は英会話スクールにとってどの程度なのでしょうか?
テレビCMも実施しているとある英会話大手サービスでは会員数1万人程度といわれています。
比較的後発のサービスでは2020年に40万人を突破したと発表した企業があります
ちなみにオンライン・オフライン双方の英会話の先駆けサービスでは、現在会員数10万人。
そんな中、レアジョブ英会話は80万人と圧倒的な会員数を誇ります。
日本の人口から考えると少ない印象ですが、英会話という業界でみるとかなりの数を目指しているとわかります。
どんどん前を見据えているから、前年度120%越えで成長していける会社なのです。
また英語を話せるようにするという、実用的な部分にかなり重きを置いています。
英語が話せない状態で入社した社員も、半年後には外国人スタッフと談笑しているという会社のブログが印象に残ります。
しっかりと英語教育への質にこだわり、これからもサービスを展開していくレアジョブ英会話は、さらに人気が出ること間違いなしです。
会社が解決する社会課題
質の高い英語教育の実現
グループビジョンには、「Chances for everyone,everywhere」(グローバルに人々が活躍する基盤を作る)という世界観があります。
「できないこと」が「できること」に変わることは、「特別が普通に変化する瞬間」と創業者の中村岳さんは語ります。
日本人が「普通に」外国人とコミュニケーションをとれる英語力を獲得し、ビジネスをはじめグローバルに活躍するチャンスをつかめる。
講師になるフィリピン人は、環境や事情に関わらず、英語力や指導力を活かした仕事に就ける。
このようなwin-winな関係を構築できたのもレアジョブの強みといえます。
EdTech企業としてのレアジョブ
レアジョブは成果にフォーカスするEdTech Companyです。
学問的な観点で開発している英会話習得メソッドや機械学習(AI)・データ分析などのテクノロジー活用、幅広い領域において「質」の高い研究開発を推進しています。
今後もこれらをサービスに組み込み、改善し、効率的な英語の習得や個別に最適化した学友や人材開発の実現を目指していきます。
現代という複雑で高度な課題に対して真剣に考え抜き、教育をアップデートする強い気持ちを持った社員が多く在籍している企業なのです。
今後の事業展開
ビッグデータやAIを活用
まず考えられるのは、ビッグデータやAIの活用です。
これらを最大限に活用できれば、着実な成果を出せるサービスを生み出せる可能性が上がります。
これまでに蓄積されたレッスンデータを分析することで、受講者にとって最も効果的なレッスンはどんなものだったのかが読み解けます。
その分析結果を実際のレッスンに応用させていくことで、より実践的で日常で使える英語力の習得を実現できるでしょう。
人材確保が急務
オンライン英会話を学びだけでなく、受講者が実践的に英語を使えることを前提としたサービスの提供をするには、主力となる人材確保が急務になるでしょう。
今までは「英語を学ぶ」領域をやってきたレアジョブですが、今後の展開としては「英語を使う」領域に変化させていきます。
社会にポジティブなインパクトを与えたいという気持ちから「教育企業」としてグローバルな舞台でのコミュニケーションやファシリテーションを英語で学んでいきます。
今まさに、オンライン英会話サービスを提供する会社から脱却しようとしています。
転職採用例
アルバイトをしていた人も、DMMやライバル英会話スクールで働いていた人もいます。
口コミサイトなどを見ると、目立つのはやはり経営理念の Chances for everyone,everywhereに共感し、自立して仕事をしている人が多いという点。
ベンチャー企業ならではですが、指示待ちでは働けない職場で、とても活気がある印象です。
転職ポイント
人事に関わる各リーダー達のコメントがホームページに掲載されています。
共通している点は、会社として過渡期であるため、ひとつひとつの業務を言われただけでなく、自分で考えて改善していく姿勢のある人が歓迎されています。
併せて周囲を巻き込んで、いい流れを作れる人材も求められます。
エンジニアとして仕事をする場合、ただ言われたものを作るのではなく自身の想いを込めて取り組める人材であることが必要です。
フロントエンドの制作物は技術の進歩の速さをうまく活用し、ユーザーへの価値提供をしていくホスピタリティがあると良いでしょう。
ベンチャー企業ならではの自由な風土がしっかりと根付き、企業理念に則って改善をし続けられる人が必要とされています。
また外部評価で目立つ部分としては、新しい企業なのに人事制度や社内規定がしっかり定められている点です。
産休や時短勤務などの制度もあるようですので、女性にもキャリア形成しやすい会社です。
株式会社レアジョブの企業情報
充実した福利厚生
レアジョブでは、福利厚生が充実しています。
具体的には以下の通りです。
休日:土日、祝日、年次有給休暇、夏期休暇、年末年始休暇、慶弔休暇
保険:社会保険雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
その他:福利厚生レアジョブ英会話レッスン無料、フィリピンへの私費旅行補助、TOEIC受験料支給、社内部活動補助金制度、ベネフィットステーション、スキルアップ支援制度、懇親会補助、ドリンク、駐輪場完備、副業可
働きながら英語力を鍛えられる
珍しい福利厚生に、レアジョブ英会話レッスン無料があります。
1日1レッスンまでは業務時間中にも利用できる制度もあります。
求人概要を見ていると、社員に英語力を求めていないこともあるのは、入社後に確実に英語力を鍛えられる自信がある現れなのです。
またフィリピンへの私費旅行補助やTOEIC受験料支給、社内部活動補助などユニークな福利厚生もあります。
副業OKなのもベンチャー企業には珍しいですね。
さらに福利厚生としてシャッフルランチという制度があり、社内交流が盛んです。
部活動などで横のつながりが増えていくことも社員の満足度に繋がっています。
まとめ
“Chances for everyone, everywhere.”(グローバルに人々が活躍する基盤を作る)というミッションを社員全員が意識しています。
その手段としてオンライン英会話を使って日本人のグローバルなチャンスを掴めるように成果にこだわり、サービスを展開する企業です。
EdTech企業として、ユーザーの声を取り入れた英語教育と自社開発のサービスを活用し、日々革新していく姿勢を持っています。
社員同士も交流や連携があり、お互いの分野でアイディアや指摘をし合い、みんなで成長していく社風があります。
EdTech企業は活躍の場を広げており、IT転職業界においても注目株です。
EdTech業界で自身の経験を活かしたい方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
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