二次面接で落ちる理由と合格率を上げる4ステップ
「せっかく二次面接まで行っても落ちてしまう、なかなか通過しない…」と悩む方も多いのではないでしょうか？二次面接は一次面接以上にスキルチェックに合わせて転職理由や志望動機の一貫性など厳しく見られる可能性があるため、企業分析や自己PRなどの準備が大切です。本記事では二次面接になかなか通過しないという方にむけて、二次面接に落ちるフラグ・サインから合格率を上げる4ステップをご紹介します。面接に対策に是非ご活用ください。
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二次面接で落ちてしまうよくある理由
せっかく二次面接まで進めたにもかかわらず落ちてしまう理由には、次のようなものがあります。
・企業研究・理解が足りず志望動機が浅い
・転職理由と志望動機・理由に一貫性がない
・自身のスキル・自己PRに再現性がない
・企業側が求める人材とマッチしていない
以下、詳しく解説します。
企業研究・理解が足りず志望動機が浅い
志望動機が浅く、企業研究や企業理解が足りていないという印象を与えてしまうと、二次面接で落ちてしまう可能性があります。
一次面接は、基本的なビジネスマナーなどの確認が主な目的である場合が多いでしょう。
しかし二次面接では、より深く自社への理解が確認されます。
そのため、面接官が志望動機から「なぜ自社で働きたいのか」という理由について納得感のある回答を得られなければ、企業研究や企業理解が足りていないと評価されてしまいます。
志望動機が浅く入社意欲が低い印象を与えてしまうことは、二次面接で落ちる可能性を高める要因です。
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転職理由と志望動機・理由に一貫性がない
前職や現職を退職、転職したいと決意した理由と、転職先を選んだ理由に一貫性がなければ、志望度の高さは伝わりません。
例えば「もっと個人の能力を評価してほしい」という転職理由を挙げているにもかかわらず、「チームワークを重視する理念に共感したため志望した」という志望動機では、論理的な思考力をもつ人材として評価を得ることは難しいでしょう。
企業の「なぜ自社で働きたいのか」という疑問に対し、「前職で実現できなかったことがこの会社でなら叶う」と伝わるような志望動機にすることが大切です。
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自身のスキル・自己PRに再現性がない
一次面接は人事部の採用担当者が、二次面接では配属予定の部署の先輩社員や上司が面接を担当することも多いため、より実際の業務内容に関連が深い質問も増える傾向があります。
そのため、保有するスキルについてより掘り下げた質問も多くなるでしょう。
スキルや経験を自己PRに含める場合、転職希望先での再現性の高さが評価対象となります。
入社後、携わる業務で具体的にどのように自身のスキルを活かそうと考えているか、現場視点で分析されることを念頭においた準備が必要です。
企業側が求める人材とマッチしていない
応募書類から判断されるスキルレベルや経験、一次面接での基本的なビジネスマナーや応対に問題がないと判断されたとしても、企業が求める人物像とマッチしていなければ採用に繋げることは困難です。
社風や理念に合う人材かどうかも、二次面接では分析されています。
自分の能力をアピールすることに加え、チームに馴染もうとする姿勢や企業内の制度を活用して成長する意欲なども伝えるようにしましょう。
しかし無理に合わせると入社後にギャップを感じやすいため、企業が求める人物像とマッチしているかどうかは求職者側にとっても大切な視点です。
実際に合わないのは仕方ないことですが、準備不足が原因でマッチしないと評価されてしまうことは避けられるよう、しっかりと対策しましょう。
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面接で落ちてしてしまうフラグ5選
転職の二次面接で落ちるフラグには次のようなものがあります。
・面接でよくある質問しかされない
・回答しても深掘りする質問をしない
・入社後にやりたいことや目指したいキャリアについて聞かれない
・組織についてや事業についての説明がない
・面接の予定時刻よりも早く終わってしまう
ただし落ちるサインがあったとしても、必ず転職に失敗するとは限りません。
傾向を把握して、冷静に対処できるよう準備しましょう。
面接でよくある質問しかされない
二次面接であるにもかかわらず、掘り下げた質問がない場合は、すでに面接を切り上げようとされている可能性があります。
一次面接の内容と大きく変わらなかったり、実際の業務内容に触れず形式的な質問しかされないと感じたら、落ちるフラグかもしれません。
特にこれまでの経験や保有するスキルについての質問がない場合、求職者への興味が深くないことが考えられます。
応募書類で不足なく必要な情報が網羅されていたとしても、二次面接ではより実務内容に即した質問を通してスキル面の確認を行うことが一般的です。
補足の説明や踏み込んだ質問がないということは、採用を見送ろうとしているのかもしれません。
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回答しても深掘りする質問をしない
質問への回答に対して、考え方まで掘り下げて聞かれない場合は、採用担当者側に入社後の活躍イメージがない可能性が考えられます。
実際に入社してもらいたいと考えたら、採用担当者は求職者の意見や考えまで知ろうとします。
しかし深掘りして話を展開しようという意思が感じられないようであれば、その時点で採用に踏み切る意思がないのかもしれません。
また、回答に対して質問で返すのではなく、否定する場合も同様です。
話を終わらせ早めに切り上げたいが、面接の時間を考えて最低限の項目だけ聞いておこうという考えで質問している可能性があります。
入社後にやりたいことや目指したいキャリアについて聞かれない
入社後の希望について一切触れられない場合は、採用に対して消極的なフラグである可能性が高いでしょう。
求職者に対して採用の意思があるなら、入社後のイメージや将来のビジョンを共有しておきたいと考えるのが一般的です。
しかし入社後の話がでなかったり、キャリアプランについて話したにもかかわらず、あまり触れられなかった場合はお見送りとなってしまう可能性があります。二次面接の時点で求職者側の意思確認や希望に関する質問がないようであれば、逆転は難しいかもしれません。
仮に意思をまったく聞かずに採用に踏み切る場合は、希望と異なる業務内容である可能性も考えられます。
組織についてや事業についての説明がない
採用の意欲がある場合、企業は自社の魅力について求職者に知ってほしいと考えます。
しかし組織体制や事業、また各種制度などについての説明がないのは、自社理解を深めてほしいという意思がない、もしくは低いのでしょう。
すでに一次面接で自社の魅力についてアピールしていたり、その後の面接で伝えようと考えているケースもありますが、採用に対して前向きな場合は少しでもアピールしたいと考えるものです。
自社についての説明がないのは、求職者に対する興味が薄いことが理由である可能性があります。
面接の予定時刻よりも早く終わってしまう
面接の予定時刻よりも大幅に早く終わった場合は、不採用のフラグかもしれません。
特に雑談で盛り上がったものの、結果として掘り下げた質問などはなく、肝心な項目について伝えきれていないと感じる場合は注意が必要です。
時間の目安として、予定時間の2/3より早かった場合、切り上げられた可能性が考えられるでしょう。
後半の逆質問の時間が取られなかった場合も同様です。
ただし、すでにほしい回答が得られており現場の担当者が人柄の確認だけを目的としているケースや、採用予定人数が増え時間を短縮せざるを得なかったケース、企業側の事情で時間がとれないケースなどもあります。
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二次面接の合格率を上げる4ステップ
二次面接の合格率を上げるための4つのステップについて解説します。
・ステップ1：一次面接の振り返りは必ず行う
・ステップ2：転職理由と志望動機に一貫性があるか見直す
・ステップ3：入社後に取り組みたいこと、将来目指したいことを具体的に言えるようにする
・ステップ4：逆質問は実際に働くことをイメージした内容を準備する
一次面接と二次面接で求められる回答の違いを踏まえて、対策を行いましょう。
ステップ1：一次面接の振り返りは必ず行う
二次面接は一次面接を深掘りした内容になるため、振り返りを行っておくことが大切です。
履歴書や職務経歴書と一次面接での内容を照らし合わせ、二次面接で掘り下げられる質問を想定しましょう。
面接の段階が変われば面接官も変わりますが、内容は引き継がれています。
志望動機や自己PRはより具体的に回答できるよう、改めて業界研究や企業研究で競合他社との優位性を見つけたり、入社後に携わる業務で活用できるスキル、企業が目指す将来性と自分のキャリアプランの親和性などを言語化しておくとよいでしょう。
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ステップ2：転職理由と志望動機に一貫性があるか見直す
転職理由と志望動機には一貫性が必要です。
前職ではどのような状況で、どういった考えをもつようになり、それが志望先企業を選ぶ動機に繋げて不自然な流れにならないか再度確認しましょう。
もしも一次面接で伝えた転職理由や志望動機に不安がある場合は「一次面接では○○と回答しましたが、△△という考えももっています」と、付け加えるかたちで改めて考えを伝えてもよいでしょう。
その場合も、志望動機の軸となる「なぜこの会社でなければならないのか」というポイントからぶれないようにすることが大切です。
ステップ3：入社後に取り組みたいこと、将来目指したいことを具体的に言えるようにする
二次面接では、志望度の高さを伝える工夫が必要です。
そのため、実際に入社後に携わる仕事を通して取り組みたいことを明確にしておきましょう。
例えば自分のスキルや経験を活かした業務効率化や、コミュニケーションを円滑にする仕組みづくりなど、具体的に貢献できる事柄を伝えることをおすすめします。
また、将来のビジョンも言えるよう準備しましょう。
志望動機で伝える「なぜこの会社でなければならないのか」と、自分が目指す姿がマッチしていれば、より入社への意欲が伝わり評価に繋がります。
ステップ4：逆質問は実際に働くことをイメージした内容を準備する
面接の最後には、逆質問の時間を設けてもらえることが多いです。
質問を通して入社意欲を伝える機会と捉え、入社することを想定した質問を通して相互理解を深めましょう。
例えば以下のような質問がおすすめです。
・○○（志望職種）の方の1日の働き方を教えてください。
・私の強みである○○を活かす機会はございますか？
・入社までに準備しておくことがございましたらお聞きしたいです。
逆質問の時間は、内定獲得に向けて最後に自分の熱意をアピールする場として、面接官が採用に踏み切る材料となるような印象を残せることが理想です。
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二次面接に落ちない！二次面接の頻出質問と回答例
二次面接で頻出の質問には、次のようなものがあります。
・今回の転職活動の理由を教えてください
・数ある企業の中でなぜ当社を選びましたか
・入社後に取り組みたいこと、描いているキャリアについて教えてください。
・他社の選考状況について教えてください。
以下、回答例とポイントを解説します。
今回の転職活動の理由を教えてください
私が今回転職を決意したのは、より規模の大きな組織のマネジメントに挑戦するためです。
現職では3年目からチームリーダーを任されるようになりました。
会社ではもともと10名以下のチームしかなかったのですが、私のチームが1年連続で目標達成したことで組織内の再編があり、現在は15名のチームを任されています。
もっと大きな規模で会社全体をけん引するようなプロジェクトをリードしたいのですが、会社の事業内容により、これ以上の規模のチームは期待できないようです。
御社は毎年さまざまな規模のプロジェクトチームが発足し、新しい人材のリーダー登用にも積極的と知り、この度志望いたしました。
現職ではコミュニケーションのツールを複数試し、チームに適した方法を都度採用してまいりましたので、御社でもメンバーの意見を重視しながら取り組みたいと考えております。
転職理由は前職の退職理由でもあるため、不満に寄ってしまいがちです。
しかし志望動機として伝える際には、ポジティブな言葉へ言い換えましょう。
もしも給与や待遇に不満があったのであれば「より評価してもらえる環境に身を置きたい」、キャリアアップが望めない場合は「自分の目指すキャリアの方向性と御社の環境がマッチしているため」など、不満よりもより向上したいという希望を伝えることが大切です。
数ある企業の中でなぜ当社を選びましたか
御社を志望したのは、○○サービスへ興味をもったことから業界の動向を調べるなかで、他社とは異なる視点で事業展開していると感じたためです。
○○サービスを提供する企業は多く、私自身もさまざまなサービスを利用した経験がございます。
しかし、御社のユーザーの声を反映する速さから、徹底したユーザー視点を追究する企業理念を知り、深く共感いたしました。
私も現職では、クライアントへのアンケートだけで終わらせずに、直接意見を伺うこととその意見を自分で技術者に伝えることを徹底しており、フィードバックを反映させるスピード感を重視しております。
類似したサービスが多いなかでも、御社が業界トップクラスの人気と業績を保っているのは、他のどの企業よりもユーザーの考えを尊重しているためだと考えております。
私がこれまでに培った、収集した意見の分析と活用方法を御社でも活かしたいです。
「なぜ自社を選んだのか」は、価値観がマッチしていることに加え、志望先企業の業界内での優位性も伝えると業界研究や企業研究の深さを印象づけることができます。
志望度の高さがより伝わりやすくなるでしょう。
入社後に取り組みたいこと、描いているキャリアについて教えてください。
入社後は、御社の主力事業である開発部門で生産性向上に取り組みたいと考えております。
私の強みは組織内の仕組みづくりです。
前職、現職ともに、課題を見つけて分析し、より生産性を向上させるために必要な仕組みを導入してきました。
御社ではよりクライアントの満足度向上を目指す意向だと伺ったため、開発部門内での進捗状況の共有を徹底し、先回りしてメンバー全員の状況確認を行いたいと考えております。
そのなかで、御社が掲げている事業拡大目標に貢献するために、より生産性を向上させ2年以内にクライアント満足度を90％まで引き上げたいです。
そのうえで追加の提案を行える関係を構築し、事業拡大を推進する役割を担いたいと考えます。
私自身は実績を重ね、3年目までには事業責任者を目指したいです。
入社後の取り組みには、企業が抱える課題にアプローチできるような自分の強みを伝えられるとよいでしょう。
そのためには、事前に業界研究を通して志望先企業の立ち位置を把握しておくことや、一次面接で会社が課題だと感じている点を聞いておくこともおすすめです。
他社の選考状況について教えてください。
御社と同じゲーム業界の企業を他に3社受けておりますが、第一志望は御社です。
現在の選考状況は、2社から内定をいただき、もう1社はこれから最終面接という状況です。
内定をいただいている企業からは、現在の選考状況をお伝えしたうえで10日間の保留期間をいただいておりますので、それまでに御社のご意向を伺えたらと考えております。
他社の選考状況については、正直に回答して問題ありません。
面接官が他社の選考状況について確認する目的は、志望度の高さをはかることや他社からの評価を知ることであり、第一志望であることを明確にしておくことが大切です。
また、場合によっては内定を出すタイミングの参考にしたい考えもあるでしょう。
すでに他社の内定を保留している場合、あらかじめ伝えておくことで結果を出すまでの期間に融通を利かせてもらえる可能性もあるかもしれません。
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二次面接では一次面接よりさらに掘り下げた質問がされることを想定し、しっかりと対策を行いましょう。
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この記事の監修者
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【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平
5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。
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