SENSY株式会社のビジネスモデル分析!感性解析で顧客体験はどう変わる?【AI・RPA企業への転職】
コロナ禍という未曽有の危機に社会が直面し、今まで通りの企業活動が難しくなってきております。こんな時代に、企業が生き残るためのカギは「マーケティング」です。時代に合った、お客様に嫌がられない集客・広告展開を考えて参ります。
目次
SENSY株式会社の概要
商品を売る際に、顧客一人一人の感性を読み取って的確に売り込むのは難しいでしょう。
しかしAIによって分析し、顧客の満足度を上げることが可能です。
それをやり遂げているのがSENSY株式会社となります。
今回はAI技術を活かしたマーケティング方法から会社情報までくまなくご紹介します。
マーケティング業界は今後どう変わっていくのか
現状と望ましい方向
常に、広告は溢れています。
普通に生活していれば、1日に何万という商業用広告を、人は受け取っています。
新聞広告、電車の中吊り広告、テレビのコマーシャル、ポスティング広告。
それらの多くが、望まれるものでは有りません。
だからこそ、テレビ録画には広告消去機能が、ポスティングでは「チラシの投函お断り」の張り紙があるのでしょう。
これは、ユーザー・企業双方にとって素晴らしいことではないでしょうか。
今後起こりそうな変化
今までは、POSシステムデータの活用や商店主の経験や勘などで、商品構成が組まれてきました。
それはあくまで「実績値」「過去の事実」に基づくもので、今後を占うものでは有りません。
時代は変わり、AIが個人の嗜好を分析し、予測し、商品構成を組むのを助けてくれるようになりました。
今までの広告は、望む・望まないにかかわらず一律で提供されていました。
ですがパーソナライズされ、その個人の嗜好に合った広告のみを表示することができるようになった、ということです。
ネット上には情報が溢れ、自分が望まない広告や商品が多数目に飛び込んでくるのが現状です。
それを効率よく、自分の望むものだけを表示してくれる機能が有ればユーザー・企業にとって、非常に有用なサービスになります。
このようなサービスを提供している会社が、今回紹介する「SENSY株式会社」です。
このSENSY株式会社の画期的なところは、単に購買履歴データを分析して伝えるだけでなく、AIを活用して感性と購買履歴を紐づけた点です。
人工知能を用いて感性に訴えるレコメンドを生成する、ということですね。
この「感性」の部分が、今までにはなかったことです。
感性解析を軸にして予測モジュールを用意し、各クライアント企業の課題に合わせて組み合わせて使用します。
SENSY株式会社のビジネスモデル
デジタルクローゼット
「SENSY株式会社」では、ユーザー個人が登録している服を登録できるデジタルクローゼットを開発しました。
クローゼットに登録したアイテムに基づいて、AIが新たなアイテムをリコメンドし、さらにコーディネートを自動提案します。
コーディネートの悩みから解放されるなんて、夢のようでしょう。
チラシの最適配布
これにより、チラシの配布枚数を最適化して利益を改善することもできます。
チラシというと、従来は「枚数が勝負」という要素が大きく、あとは経験値で、反応率の良かった地域に集中的にまくくらいが関の山でした。
あるいは、チラシの内容や文言を変えることにより、なんとか反応率を上げる努力をしてきたわけです。
これも、様々なテストを抱えながらやるしか方法はありませんでした。
しかしテストごとにコストはかかりますし、時間もかかります。
それどころか、テストの途中で間違いを起こせばお客様に悪印象を起こすだけという結果にもなりかねません。
また、何度も同じ会社のチラシを見慣れてしまうと、お客様は既視感によってチラシの内容もろくに見ずに捨ててしまうでしょう。
だからこそ、事前にお客様の嗜好を知ることが大事なのです。
お客様ごとに好みそうなチラシを事前に分析し、最適数を配ることが出来れば、その効果はとてつもなく大きいと言えるのではないでしょうか。
パーソナライズした販促メール
販促メールの重要性は日々高まっています。
多くの方が、何十という販促メールを毎日受け取っているのではないでしょうか。
通販で商品を買ったり、出かけた先で顧客登録をすると、定期的にメールが送られてきます。
通常の販促メールでは、それらの中に埋もれてしまうことは避けられません。
もし、「お客様別に、最も反応するメールを送る」ことが出来れば、どうでしょうか。
自分のために書かれているのではないか?とお客様が思うようなメールを送られれば、反応率が一気に上がることは容易に想像できます。
SENSY株式会社は、感性分析によって、それを可能にしております。
SENSY株式会社が解決する社会問題
SENSYは創業時より小売業界での課題を解決する鍵は、「消費行動の理解」であると考えてきました。
それにより、どんな問題が解決できるのでしょうか。
無駄なコストを省き、購読解除を回避する
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言いますが、今までの広告はそのような発想が主流であったことは否めません。
しかし、チラシを数多く打てば、それに比例してコストも膨らみ、望まない人にとってはゴミにしかなりません。
メールも同じです。
何度も顧客の興味から外れているメールを送り付ければ、「迷惑フォルダ」に振り分けられるでしょう。
あるいは、メルマガ自体を購読解除されてしまいます。
いかに、顧客の興味に的を絞ったメールを送ることが出来るか。
これは、EC市場における「生き残る鍵」とも言えるのではないでしょうか。
環境問題のソリューションとして
消費者の感性をAIによって解明する技術の研究開発により、廃棄ロス問題のソリューションにも挑んできました。
今後は、企業の環境問題に対する取り組みが大きくクローズアップされ、法律の規制も強くなるでしょう。
また消費者の意識が高まるにつれ、「選ばれる企業」であるためには、環境問題に対するソリューションも用意しておく必要があります。
SENSY株式会社のレコメンド機能を活用することにより、環境問題にも対応することが出来るのです。
パーソナライズの技術が、環境問題にも貢献する、ということでしょう。
SENSY株式会社の今後の事業展開
売れ残り在庫のないアパレルショップ
販売形態が、委託ではなく、買取販売の時、在庫はお店の死活問題となります。
いかに売れ残り在庫のない店舗を作っていくか。
ここに、人工知能の学習機能を活用したSENSY株式会社の感性分析が生きてきます。
お客様一人一人の感性分析を行うことにより、的確な需要予測が立ち、無駄のない仕入れが実現します。
その結果、売れ残り在庫がない、という夢のような店舗展開も可能になるのです。
自社の情報が欲しい人だけに届く広告展開
今までは、「できるだけ多くの人の目に触れる」ことが、自社に興味を持ってくれる人にヒットするための手段でした。
それを、人工知能の学習機能による解析、感性分析により、より的確に、自社の製品を本当に必要としている人のみに届けることが出来ます。
レコメンド機能によりネット広告でも望んでいる人のみに届くので、迷惑広告によるサイト自体へのネガティブな反応も減らせます。
つまりお客様にとってはもちろんのこと、広告が掲載されるサイト運営者にとっても望ましい状態が実現できるということです。
コスト投下の最適化
自社の製品が欲しい顧客に的を絞った広告展開、商品提案が出来ますので、その分コストを抑えることが出来ます。
感性分析によりそのお客様がどんな嗜好を持っており、どこにならお金をかけていいかが分かります。
その部分に集中した商品展開を行うことで、粗利を大きくすることも可能となるでしょう。
オーダーメイド広告
1万人の人に、1万通りのDM発送を。
人工知能の学習機能により、来店日・好み・広告への反応を人工知能に予測させ、完全にパーソナライズされたマーケティングを展開できます。
例えば、Aさんにはあるアイテムを15%オフの条件でオファーし、Bさんには別のアイテムを25%オフの条件でオファーします。
一人一人に合わせたクーポン展開も可能となるでしょう。
サイト上に、自分の好きなものしか出てこない。
ネットサーフィンであれ、何か目的のある検索であれ、ネット上では、自分の興味のあることしか見ていません。
そのためそこに自分の興味とは関係のない事柄がでてくれば、不快に感じることは容易に想像できます。
人工知能の学習機能により感性分析をし、本人の興味にピンポイントで合わせた広告展開をすると良いでしょう。
そうすれば好きなことに埋没している間に、いつの間にか買ってしまうということも起こり得ます。
SENSY株式会社の転職ポイント
人の感性を学習する人工知能を用いて、自分をサポートしてくれるパーソナルAIを一人一台持つという社会を作っていくというビジョンです。
そのため変化を恐れず、変化はあって当然と考えそれに対応していく人が求められるでしょう。
・AIを使って、マーケティング業界に革命を起こしたい方。
・AIについて、広い分野で関わりたい方。
・これまで会社の上層部の頭脳の中や会議で行われていたことを、人工知能を活用して商品需要予測を精緻化するワクワクを共有したい方。
・今まで学んできたAI学習の知識を活かし、様々な分野でそれを活かしたい方。
実際の業務
ユーザーの個人的な感性を解析し、どのようにレコメンドを打ち出していくか。
その情報を提供するのが、主な業務です。
アイテム別に顧客動向を予測し商品構成を組むお手伝いをするのはもちろんです。
しかし今回のポイントはユーザーの個人的感性を学習し、マーケティングに活かすということです。
EC市場でパーソナライズした情報を提供するのはもちろんのこと、人事部門での活用事例もあります。
「評価に偏りがないか」を、AIを活用して分析するのです。
SENSY株式会社の会社情報
SENSY株式会社は福利厚生も充実しており、社員が息抜き可能な社内イベントも設けています。
また私服での勤務が可能となっているため、オフィスカジュアルであればパンツスタイルでもスカートでも構いません。
スーツとは違いラフな格好で仕事が出来れば、気持ちもリラックスするでしょう。
まとめ
人工知能を活用してパーソナルな需要予測をし、顧客がどのように商品を提供していったらいいかを提案する会社様です。
上記で述べてきた通り可能性は無限で、今後間違いなく発展していくAIの分野ですので活躍のフィードはとても広いです。
導入事例としてスーパーのイオンやアパレルのMRAK STYLERなどもあり、やりがいは十分に有ります。
三菱商事とも業務提携しており、社会的信用も十分です。
将来性のあるIT企業に転職を検討している方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
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