転職前後のボーナスで損したくない方必見!タイミングや注意点を解説します
「転職するとしてもボーナスをもらってからがいい」と考える方は多いです。しかし、うまく退職報告をしないと、もらえたはずのボーナスがもらえなかったという事態にもなってしまいます。そんな「ボーナス転職」について、転職エージェントがポイントや気を付けたい点を解説します。ボーナスももらいつつ最高の転職を叶えましょう!
目次
ボーナスを貰ってから転職するのは悪いことではない
転職の際はボーナスを考慮しよう
転職をするときに悩むのがボーナスです。
これまで働いてしっかり会社に貢献してきたのであれば、貰わずに転職するというのはもったいないです。
特にボーナスの支給が年1回や2回しかない場合や、1度に支給される額面が大きい場合には、可能な限り貰っておきたいものです。
ボーナスは働いて会社の利益を生み出していることに対する正当な報酬です。
転職することが決まっていたとしても、後ろめたさを感じることなく割り切ってしまって良いでしょう。
会社から見たボーナスの仕組み
経営者によってボーナスに対する考え方はそれぞれですが、労働基準法の定めでは、経営者は勝手な都合で急に給与を下げることはできないという側面があります。
一方でボーナスの支給については、金額も時期も会社の都合により変更することができます。
ボーナスは会社や経営者にとっても都合の良い側面があるシステムであるため、転職活動は計画的に進める必要があります。
ボーナスを逃さない転職のタイミング
まずはボーナス規定(賞与規定)を確認
ボーナスをもらってから仕事を辞めること自体は、労働基準法を守れば問題のある行為ではありません。
ただ企業によってボーナス規定は様々です。
まずは規定を確認したうえで転職活動をスケジューリングしましょう。
確認するべき項目は「ボーナス算定期間」「支給時期」「支給条件」です。
特に「支給条件」は重要です。
「支給日時点で会社に在籍していること」といった条件が定められている場合があります。
満たせなければボーナスがもらえなくなるため確認しましょう。
中小企業などでボーナス規定がはっきりしていない会社であれば、退職の意思表示はボーナス支給後に行うべきだといえます。
夏のボーナス時期
夏のボーナスが7月に出るとしたら、その2ヶ月前には転職活動を開始したいところです。
その間に内定を貰えるかが勝負でしょう。
また、中小企業はボーナス支給日前に転職の意思を伝えると、ボーナスの査定対象期間から、その後の日数が除かれて減額される可能性が高いです。
そのため、転職を会社側へ伝えるのはボーナス支給後にしましょう。
しかし、ボーナスが支給される日に転職を伝えると会社側も唐突すぎて対処できないため、トラブルに発展する可能性もあります。
最低でも2~3週間前には伝えておくべきですし、引き継ぎがあるなら1ヶ月前には伝えるようにしましょう
つまり7月にボーナスが支給されると逆算して、5月には転職活動をスタートさせるのがベストなタイミングです。
そして、転職活動中にボーナス支給日を迎え他の会社の内定が貰えるとすると、ボーナスを貰った翌月の8月に会社へ転職意思を伝えましょう。
後任へ引き継ぎを行い、有給も全部使ってしまうのが良いです。
その後9月に新しい会社へ入社できるのが理想です。
冬のボーナス時期
では冬のボーナスを貰って転職する場合なら、どういうスケジュールを組めば良いのか。
その場合はおおよそ10月頭に転職先の企業へエントリーまたは採用試験を受け始めましょう。
次の12月の中頃にはボーナスが支給され、転職先から内定を貰います。
そのため12月末には退職の申し出をし、1月に引き継ぎをしっかりしてから2月には新しい会社に勤務できるのが良パターンといえます。
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ボーナスをもらって転職する際の注意点
人間関係が悪化する貰い逃げに注意
ボーナスを貰って辞めるとイメージ的に悪くなる可能性は0ではありません。いわゆるもらい逃げという形は避けたいものです。
そこで辞めるタイミングに気をつける必要があります。後任への仕事引き継ぎに十分な期間(二週間~一ヶ月ほど)を設けるのも大事です。また、会社の就業規則もしっかり把握しておきましょう。多くの会社では「支給日在籍要件」という規定を設けているところが多いです。
ボーナス算定期間在籍日数と、ボーナスの支給日まで会社に在籍していることの2点は重要です。確実にボーナスを貰って辞めるには、会社が決めた査定期間までしっかり在籍しなければいけません。「査定対象期間」に欠勤している日があれば、ボーナスを満額受け取ることはできなくなります。
ボーナスを支給してもらえる日に在籍していなければボーナス0円という事態で転職になってしまいます。
退職する際の注意点
注意したい点として、会社の中には、ボーナス支給日前に退職届けを受理したケースだとボーナスは支給しないというところもあることです。
退職届を出すタイミングを僅か一日でも間違えると数十万円というボーナスが泡と消え、貰えないまま辞めないといけなくなります。
ボーナスの規定は会社によって様々です。給与のように絶対に出さなければならないといったものではありません。
そのため、損をしないためにも無難なのはボーナスが確実に出るまで、会社へ辞職の意思を伝えないことです。
あくまで胸の内に支給日まで秘めておくのが良いでしょう。
引き継ぎと有給消化
引き継ぎの期間
引き継ぎに一ヶ月かかる会社もあれば、二ヶ月かかる場合もあります。
自分が持っている業務をあらかじめ洗い出して把握しましょう。
また、その業務内容を明確にすることでスムーズに引き継ぐことが可能です。
有給は全部消化できるか
転職先によっては退職後に、すぐ働いて欲しいといったところもあり、全ての有給を消化できないといったケースも出てきます。
損をしないボーナス転職をしたい方は事前に有給日数を確認し、現職の会社と転職先の会社との兼ね合いを十分考慮して計画をたてましょう。
転職先と現職どちらのボーナスも貰うために
転職先を優先してボーナスを貰う計画を立てる
ボーナス転職をするからには、退職した会社のボーナスだけを貰うだけではなく新しい会社でもボーナスを貰えるようにしたいものです。
しかしボーナス転職にありがちなのが、辞める会社のボーナスを貰うことばかり考え、新しい会社でのボーナスが少ししかもらえないというケースです。
ボーナス転職は転職先のボーナス査定期間も十分考慮して転職活動しましょう。
退職先のボーナスと転職先のボーナス両方を満額で貰おうと考えると、これはかなり難しいです。
そのためここで考えておきたいポイントは、転職先の試用期間までボーナス査定として考慮されているかです。
転職先のボーナスで注意したい点とは
試用期間までボーナス査定の期間として考慮してもらえる転職先なら、現職のボーナスは諦めて転職先のボーナス一本を狙ったボーナス転職をするのも1つの手でしょう。
そういった場合は、早めに転職して転職先の会社で満額のボーナスを貰えるようにするのもおすすめです。
ただし、注意するべきは転職先の会社でのボーナス算定期間です。
これが僅かな期間だけの場合になると、初年度の転職先ボーナスは僅かか、まったくもらえない可能性すら出てきます。
ボーナス算定期間を見誤る事なく現職を退職しないと、一気に収入が減って転職してから生活が苦しくなる人もいますので気をつけましょう。
まとめ ~転職の目的自体を見失わないように~
ボーナス転職のポイントについてお伝えさせて頂きましたが、転職活動の目的はあくまで自分にマッチした企業を見つけることです。
一番避けなければならないのは、ボーナスのために自分に合った企業への転職を諦めることです。
ボーナスはあくまで転職活動をより良いものするための一要素に過ぎません。
転職の目的自体を見失わないようにしましょう。
タイミングや入社時期に迷った場合は、本記事を参考の1つにしていただけますと幸いです。
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