転職に役立つ他己分析のやり方を紹介!自己分析との違いや実際の依頼例まで徹底解説!
他己分析は客観的に自身のことを把握するうえで非常に有効な手法です。転職活動に取り入れることで、新たな発見を得られることでしょう。今回はそんな他己分析について、自己分析との違いをおさえつつ、やり方をご紹介!実際にどんな質問をすればよいのかといった事例も載っていますので、積極的に取り入れていきましょう。
他己分析とは?
他己分析の意味
他己分析とは、自分以外の人から見て自分がどのように見られているかを確認するための方法です。
自己分析と合わせて使うことでバランスの良い分析結果になり、正しく自分を認識できるようになります。
例えば、自分では普通の行動であっても、他人からの視点で見た時に普通の人より行動的であると思われる事があります。自分自身のイメージと他人から見たイメージは異なるかもしれません。
簡単に説明すると、客観的視点と主観的視点のズレを少なくすることができます。つまり、自分自身を客観的に見る方法として用いられる分析方法です。
この他己分析を行うことにより、様々な面で以前よりも良い結果になると考えられています。
他己分析のメリット
他己分析をすることで自分を客観視することができるようになります。
そのため、就職活動や転職活動の際にこの他己分析を意識することで選考での通過率を高めることができるので、かなり有効的な分析方法と言えます。
他己分析をすることで有利に進みやすい理由としては、自分の願望や固定概念が影響して正しい分析ができない部分も、他人の視点を借りることで気づけることがあるからです。
自己分析だけでは、自分の願望や固定概念が影響して正しい分析ができないことにあります。ですが、自己分析で見えてこなかった部分を、他己分析で補う事でより自分を主観的にも客観的にも理解できます。
つまり、客観的に強みや弱みを明確に理解できる方法が他己分析です。主観的な強みと弱みは自分で考えれば見えてきますが、客観的な視点からも見ることができるのです。
勿論、自己分析と他己分析をバランスよく分析することが重要です。自分を知りたい時にはこの2つの分析を正しく行うようにしましょう。
他己分析の方法
他己分析の方法は、他人に自分の事を聞くことです。
聞く内容としては、自分の「欠点」や「利点」を好ましいでしょう。就職活動であれば自分のアピールできるポイントになります。「欠点」や「利点」に付随してその理由やエピソードを踏まえると、他己分析を効果的に行えます。
自己分析でアピール要素を考えていく人が多いのですが、実は面接において「他人からどのようなイメージに見えるのか」といったような客観的な要素を含めた考え方の方が好印象になる傾向があります。
他己分析で客観的な意見を知った後に自己分析との比較を行っていきましょう。予想できなかった内容も明確になってくるので、しっかりとした把握と対策を行えます。
あらゆる視点から自分を再認識することで、自分に足りない部分を把握することができ、成長につなげることができます。
自己分析
自己分析とは自分で自分の感情や性格などあらゆる要素を言語化するイメージです。
誰しも「自分の価値観」や「独自の思考」「自分なりの行動」があるはずです。その要素に自分はどんな風に思っているのかといった感情からのアプローチもひも解くのが自己分析です。
例でいうと陸上部に所属しているとします。その部活動で「学んだ忍耐力や精神力がその時に養われた」や「部活を通して自分は人に優しくなれた」といった感覚をエピソードとともに言語化することで自分に備わった特徴がはっきりしていきます。
この自己分析は就職活動で一般的に用いられる分析方法の1つです。その目的は自分の魅力(価値)を会社にアピールするためです。
自分が今面接においてアピールできる要素は何を持っているのかといった自己情報整理が目的になります。整理した後に自己分析した内容を文章化し、伝わる文章にしていくことで面接でうまく自分をアピールすることができます。
しっかり要点をまとめ内容を整理することでより明確に伝えることができるでしょう。
他己分析と自己分析の違い
他己分析と自己分析の特徴を理解した所で、2つの大きな違いを説明します。単純に言うと下記の内容になります。
他己分析:他人からどう見られているのか
自己分析:自分はどのように感じているのか
他人からのイメージや評価やなどを理解し、自分だけの視点では見えてこなかった「自分以外の視点」から自分を知ることができるのが他己分析です。
客観視点から見た自分の見えざる自己を言語化できることが最大のメリットとなります。この他己分析と自己分析を組み合わせて活用していくことで最大限に活用できます。
メラビアンの法則
メラビアンの法則によると「話し手が聞き手に与える印象」は視覚情報(表情)が50%以上を占めているとされています。
そして話し手の話し方が40%以下で内容が10%未満とされています。つまり、話し方は他人の印象に影響しますし、表情は視覚情報ですから、相手の印象と一番大きく関係していることで大きな影響が生じます。
驚きですが、内容が10%未満(自分で考える自己分析の多くがここ)ですから約90%他己分析で対応できる範囲ということです。このメラビアンの法則から見ると自己分析よりも、視覚的にも相手からどう見られているのかが重要になります。
他己分析をお願いする方法&質問
質問の内容
【どのような性格なのか】
他人が思う自分へのイメージを知るために重要な質問になります。もしも、ここで多くの人から「暗い性格」や「無口な性格」といった答えが返ってきても、それは他人が思う自分の印象なので、暗く見えない方法を考えて対策することで、プラスに変換できます。
また、自分を知っている人に質問するのと、会って間もない人に質問するのでは印象がかなり変化しますので、どちらの要素も必要です。仲のいい友人だけでなく、あまり自分を知らない人の意見を参考にすることで、就活でも面接官と同じ印象を聞くことができます。用途に応じで他己分析の相手を変えていきましょう。
【長所と短所は何なのか】
他人からどのように見られているかといった性格やイメージも大切ですが、やはり、就活において自分の短所と長所がはっきりしている方が重要です。長所は伸ばして、短所をカバーするような文章や内容を準備できます。
また、長所は尊敬できるポイントとよく重なることがあります。質問の内容はできるだけ近寄った内容を避けて質問しましょう。
【どんな仕事に向くか】
自分では思ってもいなかった職業が向いているといわれることも多くあるかもしれません。実際に向いている確率も高いことがあります。質問する際は自分のしたい仕事の選択肢は作らずに聞くことがオススメです。
他己分析に関係する『ジョハリの窓』
ジョハリの窓とは、心理学の1つとして認知されています。ジョハリの窓の特徴としては4つに分けられます。
・開放の窓:自分も他人も知っている自己
・盲点の窓:自分は気がついていないが、他人は知っている自己
・秘密の窓:自分は知っているが、他人は気づいていない自己
・未知の窓:誰からもまだ知られていない自己
この4つに分けることができますが、就職活動や会社でのコミュニケーションで良い印象をUPさせるためには、主に考える窓として「盲点の窓」と「秘密の窓」を「開放の窓」に近づけられるかが重要になってきます。
つまり、すべての分析は開放の窓の割合を増やす目的になります。
開放の窓の割合が多くなればなるほど自分を他者に正しく認識してもらえることで就職活動でも有利にことが進むようになります。
最後に
「他己分析で周囲の印象を知って良い方向へと対策」と「自己分析で自分の性格や長所と短所を言語化して対策」の2つをバランス良く組み合わせることが重要です。そうすることで、面接でより明確に自分の人物像を伝えることができるでしょう。
他己分析と自己分析の違いを理解して他者に与える印象と自分の魅力をアップさせましょう!
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