住んでいる場所が遠いと転職では不利になる?
転職を考える場合、住んでいる場所から勤務医までの距離を不安に感じる方は多いのではないでしょうか。転職活動時に住まいが遠い場合、企業の採用担当者は気になるのでしょうか?また、採用時に不利になるのでしょうか?今回は、住んでいる場所が職場から遠いと転職活動時に不利になるのかどうか説明していきます。
目次
住んでいる場所は選考に関係ある?
転職において、現在の住所が転職先の勤務場所から遠いことだけではすぐには不利になりません。応募の段階で勤務先より遠方に住んでいても、入社までに引越したり特急電車を利用するなど、通勤時間が短くできる可能性があるからです。
しかし、恐らく面接の際に、どのように通うのか質問されます。その際に、通勤時間を短縮する手立てを考えていなかった場合は懸念点として感じられるかもしれません。
企業が懸念することは?
住んでいる場所が応募企業から遠い場合、単純にそれだけでは不利になりませんが、企業側が懸念することがあります。
ちなみに遠いとされるおおよその基準としては、通勤時間が1~2時間を超える場合や通勤費が2万円を超える場合です。
通勤時間
通勤時間については、単身者であれば1時間、家族と同居している場合であれば2時間を超える場合に懸念されるます。
「通勤が苦痛にならないか」「通い続けることができなくなり、早期離職をしてしまうのではないか」という点に関して心配されるでしょう。
ただ、単身者であればより通勤のしやすい場所への引越もしやすいため、家族と同居している場合ほど心配されることはあまりありません。
通勤費
社内規定にて通勤費の上限額が2万円となっている企業が多いです。つまり、これを超える場合は自己負担となります。そのため、そのような負担を負ってまで勤め続けるつもりがあるのか懸念されるでしょう。
また、通勤費が2万円を超える場合は特急や新幹線などを使っても通勤時間が長くなる可能性が高いため、勤め続けられるのかということを心配されます。
通勤時間が長いというこは、その分通勤電車の終電時刻に合わせて退勤する時間が早くなります。そのため、残業可能時間が他の社員に比べて短くなるため、一緒に仕事をしている社員から不満が出る可能性もあります。
職場の人間関係が上手くいかなくなることで円滑に業務を進められなくなるのではないかということを懸念されてしまうのです。
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遠方から通勤することの問題点
住んでいる場所が応募企業から遠い場合、現在の住まいに近い支社に配属にならない限りは、採用後も遠方から通勤する可能性が高くなります。通勤するだけで疲れてしまったり、仕事のストレスを解消する時間や、睡眠時間が短くなることでし、体調を崩してしまうこともあります。
もし、小さな子供がいる場合、家事・育児の分担が難しくなり、配偶者に負担をかけてしまうこともあります。その結果、自身や家族の体調不良での離職となってしまうこともあるため、採用時に心配されることもあります。
また、通勤費も高額になる場合は企業の規定を上回る金額は個人負担となります。企業によっては特急料金や新幹線料金、高速道路通行料金を個人負担としている場合もありますので、採用後も遠方からの通勤が予想される場合は事前に確認が必要です。
通勤時間や費用の他、残業時間の確保が難しくなることも問題となります。普段は残業がなくても突発的に発生してしまった場合、対応できなかったりほかの社員に負担がかかってしまうようなことが重なった結果、職場内での信用を失ってしまうことも考えられます。
これらの問題点は、入社時までに引っ越したり、通勤ルートを工夫することで事前に回避することができます。転職活動時に企業によっては懸念事項となるため、不利にならないよう応募時にどの様に対応する予定か伝えておくとよいでしょう。
転職で不利になる可能性が低い場合
ここまで遠方済みの場合のリスクについて述べてきましたが、あまり不利にならない場合もあります。
テレワークが認められている
在宅ワークやサテライトオフィスの利用が認められているなど、毎日の通勤を条件としない企業に応募する場合です。
この場合、採用する企業側も遠方からの応募は想定内のため不利になることはあまりありません。ただし、月に数回の出勤や、場合によっては出勤ありなどの条件の場合、あまりに遠方の都道府県からの応募だと不利になる可能性があります。
そのため、求人情報をよく確認したり、転職エージェントなどを利用し担当者に確認することが必要です。また面接の段階で予めその懸念点を伝えておくのも一つの手です。
時間外勤務の仕組みができている
残業時間については、持ち帰っての作業が認められる場合はそのようにさせてもらえるか確認しましょう。万が一終電を逃してしまった場合は近くのホテルに泊まるなどして対応する事も可能です。
実際、繁忙期となると、場合によっては通勤時間が30分程度であっても終電を逃してしまうという事は起こりえます。
会社の近くに住める拠点がある
転職先の勤務条件によって、どうしても夜遅くなる日が多そうな場合、職場近くにウィークリーマンションやシェアハウスなどを確保することも一つの方法です。職場近くに両親など頼れる人がいれば一時的に頼らせてもらえないか相談しておくのも良いでしょう。
実際に、普段は遠方から通勤し、残業や接待などで遅くなった場合は比較的職場に近い実家に老齢の両親の様子見を兼ねて泊まる方もいます。
このように、転職活動で不利とならないよう、臨機応変に対応する心積りがあることを企業側に伝えられるように準備をしておくことが大切です。
応募や面接での注意点
ここまでは住まいが遠い場合の懸念点や不利にならないための対処法をいくつかお伝えしました。では、応募や面接時に他にどのような点が必要でしょうか。
それは、志望動機をしっかり伝えることです。
他社に比べ応募企業のどこに魅力を感じて応募したのか、どの様なことをやりたいのか、志望動機や入社後の目標などをしっかりと伝えることで、ほかの候補者に比べて志望動機が強いことを伝えることができます。
その結果、遠くからでも応募したいほど魅力を感じて応募をしてくれたとよい印象を与えることができるでしょう。
まとめ
転職活動において、遠方に住んでいることがそのまますぐに不利になることはありません。
ただ、「実際に勤務可能か」「定着してくれるのか」ということを懸念される場合があります。そのため、
・採用後は引越して近場に住むつもりなのか
・引越さない場合は、体調管理や残業などにどのように対応するつもりなのか
といった企業側が懸念に感じている点について伝えられるようにしておくことが大切です。
そして、配偶者や子供がいる場合、出勤・帰宅時間が遅くなることで負担をかけてしまうので、どう解消していくか事前に検討しておくことも必要です。親戚や知人に相談したり、家事サービスなどを利用してみて頼れるところを見つけておくことも転職の心理的な負担を減らしてくれます。
あとは、企業を探すうえで在宅ワークがどのくらい可能かなど、応募先の勤務条件をよく確認しておきましょう。
事前に企業の懸念点や、勤務地が遠くても応募しようと思った理由を明確にしたうえで選考に挑みましょう。
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