転職回数が多いのは何回目から?選考への影響と転職回数を気にしない業界も紹介
「転職回数が多いけどまた転職したい」「転職回数を気にしない業界は?」とお悩みの方に向けて、今回は転職をしやすい人の特徴や改善方法、転職したいと思った時の対処法、キャリアの方向性に加えて転職回数があまり関係ない業界について徹底解説します。
目次
転職回数が多いと転職は難しくなる?
転職回数が多いと判断されるのは何回?
一般的には20代で3回以上、30代で5回以上、40代以降で7回以上の転職経験があると、転職回数が多いと判断される可能性があります。
年齢を重ねて転職回数が多くなると、選考突破の第一関門である書類選考の通過が難しくなることは事実です。
企業によっては採用に関する規定があり、転職回数が3回以上の人は選考対象にならないとするケースもあります。転職回数が多いと判断されると、本人の能力が優秀であっても採用選考の土俵に上がれないこともあるのです。
転職したいと思ったら、自分のキャリアビジョンを現職では本当に叶えることができないのかどうか、まずは慎重に判断することが大切です。
専門性の高い仕事は転職回数よりも実績重視
専門性を要求される業界・職種に関しては、転職回数は気にしない企業もあります。
例を挙げると、専門性の高いサービスを提供しているコンサル企業、外資系企業などです。
なかには転職回数を「キャリアアップ」とポジティブにとらえる企業もあります。一方で業務成果に対して高いレベルが要求されることは念頭に置いたほうがよいでしょう。
システムエンジニアやコンテンツディレクター、弁護士・税理士といった士業のスペシャリストなどの職種も転職回数の影響は少ないでしょう。
職務経歴上の経歴は多くなると転職回数も多くみえますが、専門性が高い仕事では実績があれば、企業側に評価されて書類選考を通過する可能性があります。
優秀な人ほど転職回数が多い?
転職回数と優秀さの関連性が取りざたされる理由として、日本ではまだまだ年功序列の考えが根強いからと言われています。
優秀な人は成果と給与が見合っていない、労働環境を良くしたい、キャリアアップしたいという考えから転職活動を考えます。
なぜなら、優秀なら即座に役職や年収がアップするという職場が少ないからです。
日本では30代でおよそ半数以上が転職の経験があるとされています。
自身の能力に対する労働環境を改めて見直すタイミングは、30代で訪れる人が多いようです。
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転職回数を気にしない業界・企業の特徴
人手不足
転職回数よりもビジネススキルや即戦力としてのスキルを重視する傾向にあるのが人手不足の業界や企業です。
たとえ未経験者であっても、人柄やポテンシャルが評価対象となることもあるでしょう。
例えば慢性的な人手不足が業界全体の課題となっている、IT業界や介護業界、飲食業界などが該当します。
また、人材の流動性が高い営業職や販売職でも常に人材を募集している傾向です。
転職回数の多さに不安を感じる方は、人手不足とされる業界のなかでも、これまでの職種で得たスキルが活かせる業界を選ぶとよいでしょう。
将来性が高い
市場規模が拡大中の業界でも、転職回数の多さよりも自社のニーズに合っているかどうかで評価する傾向にあります。
例えばIT、Web、ゲーム業界です。
一見専門スキルが必須に見える業界ではあるものの、未経験者でも挑戦しやすい職種からスタートして、キャリア形成する方も多くいます。
そもそも転職回数が多いとされる業界でもあるため、しっかりと企業のニーズを把握したうえで自分の強みを的確にアピールすることができれば、採用されやすいといえるでしょう。
他にも需要や将来性が高い業界には、医療、介護、物流、運送業界などが挙げられます。
スキル、経験が重視される
転職回数が多かったとしても、即戦力として評価されることができれば経験の多さを強みとしてアピールすることもできます。
保有するスキルや経験が重視される業界では、転職回数不問としている企業もあるでしょう。
特に同じ業界や同じ職種への転職の場合、自身のスキルや経験が企業の求める人物像とマッチすることもめずらしくありません。
このようなスキル、経験が重視される傾向にあるのは、技術力が市場価値に直結するIT業界、金融業界、コンサル業界、外資系企業などです。
いずれも専門性が高い知識が求められるため、即戦力となる人材は歓迎されるでしょう。
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転職したいと思ったときの対処法は?
副業に挑戦してキャリアの可能性を模索する
転職したいと思ったら自らのキャリアの可能性について模索することが大切です。
現在は、クラウドソーシングサイトを活用すれば在宅で手軽に始められる副業があります。
例えば記事のライティングやExcel、Googleスプレッドシートへのデータ入力の仕事です。
最近では、仕事の経験を伝えるスポットコンサルやSNSを利用したマーケティングなどの仕事もあります。
転職をしたいと思ったら、自らが今後望む領域での仕事で、まずは副業から挑戦してみることもおススメです。
あらかじめ仕事内容を知ることで、正社員として転職する場合にミスマッチのリスクを下げることにもつながります。
ただし副業を始める大前提として、会社の就業規則をしっかり確認するようにしましょう。
自己分析すること
転職したいという現状について自己分析してみることも大切です。
自らが苦手と感じる業務をしていないか、人間関係への不満の原因は何かなどです。
自己分析ができていない状況で転職活動をしてキャリアチェンジに成功したとしても、同じような壁に遭遇することもあります。
転職するクセができている場合は、仕事の壁にぶつかったときにまた転職を考えてしまう可能性がでてきます。仕事でつらいことがあっても、時には「耐える」「乗り越える」という考え方も大切です。
一方で、いつまでも耐え続けることが本当に良いのかを見極めることも大事です。
仕事がつらい原因について自己分析して、転職をしない期間など目標値を設定します。
その目標を乗り越えたとき、現職を続けるのか、人事異動を希望するのか、転職をするのか、今後のキャリアについて考えてみるとよいでしょう。
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転職エージェントに相談する
転職回数が多いと「なかなか採用されないのでは?」と求人に応募するだけでも躊躇する方がいます。
「応募書類へ転職回数をどう記載すれば良いのか」「マイナスイメージを与えない書き方は?」と不安を抱える方もいるでしょう。
転職回数の多さに不安がある場合は、転職エージェントにサポートしてもらうのが効果的です。
転職エージェントでは、無料で履歴書や職務経歴書など応募書類の添削が受けられます。
特に現在のスキルをどの業界・企業で活かすことができるか、転職回数の多さをポジティブに伝える方法など、企業の内情や採用担当者の考えを熟知した転職エージェントに一度ご相談ください。
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転職回数が多い人が採用されるコツ
転職回数が多くても、伝え方によって企業側からの印象は変わってきます。
ここでは転職回数がマイナスにならない伝え方やコツをご紹介します。
今までの転職理由を明確にする
採用面接では、直前の退職理由だけでなく今までの退職理由を聞かれる場合もあります。
特に転職回数が多いと気になって質問をする採用担当者もいるでしょう。
そこで毎回ネガティブな転職だったり他責ばかりしている理由だとしたら、入社しても自分が気に入らなかったらすぐ辞めるのではないかと懸念を抱かれてしまいます。
今までの転職理由を整理して、前向きな部分をしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。
キャリアに一貫性をもたせる
転職理由をはっきりさせたところで、今までのキャリアの共通点を見つけましょう。
毎回全く違う働き方で全く違う職種だと、軸はどこにあるのだろうと疑問を持たれてしまいます。
企業の志望理由にも共通点が活かせるように、自分が大切にしている仕事をするうえでの価値観や軸を明確にして一貫性をもたせましょう。
スキルアップしてきたことをアピールする
転職回数が多いということは、それほど様々な経験を積んでいるということです。
その経験の多さをポジティブに受け取ってもらえるよう伝え方を工夫しましょう。
今までの転職経験を経てスキルアップしてきて、自分は何ができるのかを具体的にアピールすることで即戦力として評価してもらいやすくなります。
転職回数は偽らずに意欲を見せる
いくらマイナスな印象を与えたくないからといって、転職回数を偽ることはNGです。
嘘を吐いて仮に入社できたとしても、それがバレてしまった場合に法的な問題になってしまうこともあります。
転職回数を偽ることはせずに、挑戦する気持ちや向上心があることをアピールしてデメリットをメリットに変えていきましょう。
人間力の高さを伝える
転職回数を「経験」と捉えてもらうためには、コミュニケーション能力の高さをアピールする事も有効と言えます。
人間関係のトラブルが転職理由でない事を分かってもらう為にも、これまでに複数の職場で培って来た人間力の高さを大きな強みとしてアピールしましょう。
相手の目を見る、ハキハキとした話し方で適度な声の大きさやトーン、笑顔を見せながら、聞かれた事に対し適切な回答をするなど意識したいポイントです。
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転職回数が多い人の特徴は?
現実と理想がかけ離れている人
仕事とプライベートなどで現実と理想がかけ離れている人は、転職回数が多くなる傾向があるかもしれません。
「やりたい仕事」に挑戦したいというチャレンジ精神はよいことです。一方で、これまでのキャリア経験を踏まえて実際に転職して「できる仕事」であるかという現実的な観点で考えてみることも大切です。
現実と理想についてかけ離れないためには、自らの人生について冷静に分析することがよいでしょう。キャリアの棚卸しにもつながります。
ストレス耐性が強くない人
ストレス耐性が強くない人も転職しやすい傾向があります。
会社組織というのは、経営者・役員の指示に従って業務を遂行することになります。社内外を含めてあらゆる立場の人が、様々な思惑を持ち協力しながら業務を行うのです。
意見がわかれることもあり、人間関係が悪くなることもあります。このような場合、仕事上の人間関係と割り切れない人もいることは事実です。
心理的負担がたまりストレスを抱え込んでしまった結果として体調が回復せず、休職や退職という道を選択する人もいます。
パワーハラスメントなどの捉え方は個人によって異なりますが、ストレスを感じやすい人は敏感になることも事実です。
転職を繰り返さないために、入社前に社風・文化は確認するようにしましょう。面接時は採用担当者の言動も確認して、逆質問もしっかり行うことが大切です。
企業研究を怠っている人
短期間で何度も転職を繰り返している人は、転職における重要な事前準備である企業研究を怠っている可能性があります。
このような就活の基本を疎かにしている人は、採用されても職種や社風が合わずにすぐ退職してしまうため転職の回数が増えてしまいます。
多くの採用担当者は「転職希望先の企業研究は当然しているもの」と考えているでしょう。
そのため、転職回数の多い理由が「自分に合致した仕事がなかったから」というようなものだとしたら、採用担当者へ良くないイメージを与えてしまいます。
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感情的に決断しやすい人
状況にもよりますが、転職によって職場環境を変える事は機会損失の可能性につながります。
それでも行動を起こす事は好奇心やチャレンジ精神が旺盛と言えますが、その一方で論理的思考より感情的に決断しがちとも捉えられてしまう側面があります。
中長期的な考えよりも新しいものを優先させてしまう、つまり飽きっぽいと判断されがちである事は踏まえておいた方がいいでしょう。
ただし、転職が多くても採用されやすい人は、この印象をポジティブなイメージに変えて伝えているとも言えます。
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転職回数の多い人のキャリアはどうすればよいか
会社員以外の働き方を検討する
転職回数が多い人は、会社員という働き方について考えてみることも大切です。
本記事で「現実と理想が離れている人」と「ストレス耐性が強くない人」については、転職回数が多くなりがちということを解説してきました。
正社員で働くことは、経営者・管理者の元で業務を遂行することになります。自らが希望しない仕事も時には遂行することが必要なのです。
これが難しいと感じる場合は会社員ではない働き方も模索することが必要になるでしょう。
選択肢として起業・フリーランスなどが考えられます。業界・職種にもよりますが、業務委託の求人も企業によっては存在します。
正社員とフリーランスのメリットを考える
正社員は福利厚生や給与が安定しているメリットはあります。一方で実力があればフリーランスも時間的拘束に縛られずに個人が仕事を選ぶチャンスもあります。
会社員が向いているのか、起業やフリーランスが向いているのか、個人の働き方についても考えてみることもよいでしょう。
独立経験を活かしてマネジメントクラスへの転職を目指す
会社員を辞めて独立したからといって、会社員に戻れないことはありません。
独立後の仕事の進め方は、案件を受注できる「営業提案力」、時間を有効に活用して業務を遂行する「タイムマネジメント力」、時にパートナーへ協力を依頼する「マネジメント力」が問われます。
この経験は会社員に戻りたいと思ったときに加点されることもあります。
独立後に会社員として戻る場合は、経営経験を活かしてマネジメントができるポジションへ転職することをおススメします。
ポジティブな理由の転職はプラスに働く
例えば五回転職した場合、五回も転職してしまったではなく、五回転職したおかげで様々な職種の経験やスキルを身につけられたとも解釈できます。
転職回数が多いほどマイナスになると一概には言えません。
転職の多さがスキルアップや目標の仕事に就くためであれば、逆にプラスへと変わることもあります。
また、転職を重ねるにしても理由に一貫性があれば、転職が多くても採用担当者にそこまでマイナスのイメージを与えません。
例えばゲームアプリ開発に興味があり、プログラミングのスキルアップを目指しているとします。
その結果、ゲーム業界とは関係のないIT系の企業を転々としていても、それはキャリアを磨いてきたポジティブな転職といえます。
ゲームアプリ開発に携わりたいという軸がブレてないこの転職は、回数を重ねてキャリアに傷がつくというよりもむしろ仕事に対する真摯な熱意を評価してもらえる可能性もあるのです。
転職回数が多くても共通点があれば武器に変わる
例えばPCショップの販売員からプロバイダのカスタマーサポートに転職し、次はソフトウェア開発をするチームのエンジニアに転職したとします。
この転職の流れで見えてくるポイントは、全ての転職がPCに関わるIT関連というところです。
つまり一貫性のある共通点で結ばれています。
転職回数は多いですが、上記のような転職を重ねた末に、経験を評価されSE(システムエンジニア)やPM(プロジェクトマネージャー)へキャリアアップされる方もいるのです。
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転職を成功させたい場合はプロに相談しよう
転職回数を重ねることで転職難易度が上がることは事実です。しかし一方で、専門職では回数を気にしない可能性もあります。
転職回数が多くても転職することは可能です。
企業の懸念点としては、「入ってもすぐにやめてしまうのではないか」ということです。そのイメージを払しょくするためにも、しっかりと自己分析を行い転職理由を整理しましょう。
そのうえで、「何故転職したいのか」「次に転職した場合しっかり腰を据えられるのか」を伝えられるよう準備しましょう。
IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、求人情報や企業の情報を多数保有しているだけでなく、転職回数の多さをポジティブに伝えるサポートも行っています。
転職回数の多さにお悩みの方、不安がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
転職エージェントと一緒に、自分にとっての最適なキャリアプランや今後のキャリアを考えてみましょう。
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