IT業界は40代「だから」転職が成功する!転職エージェントがポイントや注意点を解説します
働き盛りの40代での転職は、人生を大きく左右する分岐点になります。躊躇する方も多いですが、実はIT業界やゲーム業界は人材不足で、転職のチャンスが十分にあるのです。今回は40代の方が転職を成功させるためのポイントについて、転職エージェントがご紹介します。
目次
IT/WEB/ゲーム業界は人材不足で売り手市場
売り手市場の原因
人気のIT業界やゲーム業界は人材不足で売り手市場といえます。
大きな要因としては、IT業界は目まぐるしい発展を遂げているためです。新しい技術が生まれるたびに、サービスに活用されるため日々多くの事業が生まれます。それに合わせて人材も必要となり売り手市場となるのです。
人材不足の別の理由として挙げられるのが、スキルアップのために転職する人が多いことです。まず、エンジニアという職種に視点をおくと、常に技術は進化しています。IT技術の発展スピードは目覚ましいものがあり、常に新しい技術や言語を習得しなければなりません。
技術面だけではなく、「企画」という点においても、未知の世界を既知にする新しい発想力や実行力が要求されます。いずれの職種においても、古い考え方に固執しないで常に革新的なアイデアと技術が必要とされる世界です。
更なるスキルアップを目指して最先端の開発に挑戦できる環境へ転職したり、労働時間や年収などを理由に、より良い環境を求めて転職したり、常に人の入れ替わりが激しいことから人材不足に陥っているのです。つまり、求人案件は常にあるということです。
エンジニアは即戦力が求められる
IT業界やゲーム業界が人材不足とはいえ、エンジニアについては、40代で全くの未経験で一から挑戦するのは厳しいのが正直なところです。求められているのは「即戦力になる人」です。
40代でエンジニア未経験の人の採用実績が全く無いというわけではありませんが、Geeklyの調査では、未経験者のエンジニアの採用はわずか5%という結果が出ています。
参考記事
40代のエンジニアの転職活動の動向
年齢に関らずエンジニアの募集があるのに対して、40代は保守的で転職について積極的ではない傾向が見受けられます。「Geekly」の調査では、2018年2月~2020年1月までにエンジニア・クリエイター・ゲーム職種の経験がある求職者の新規登録は計34125名でした。
引用元:Geekly Media「【IT業界】転職動向まとめ ~登録者データを徹底解析します~」
その中で、圧倒的に多くの割合を占めるのは20代で約40%。40代はわずか約10%強という結果です。しかし、募集は年齢層に関らず「経験者」が条件であり、決して40代が除外されているわけではありません。
募集している会社が求めているのは、「即戦力となる必須条件に満たされている人材」です。経験値が浅いより、経験値豊富な40代を求めている企業は少なくありません。つまり、40代はライバルも少なくチャンスが大いにあるということです。
エンジニアの求人はWeb開発の求人が圧倒的に増加している
近年、IT業界はWeb開発の募集案件が増加しています。エンジニアに求められるメイン言語やスキルも変化しています。スマートフォンアプリの開発に注力している会社も多く、特にフロントエンドエンド技術の需要が高まっている傾向があります。
Web開発の募集で必須条件とされる言語スキルはPHPが中心となっています。また、新規サービスの開発ではRubyやPython言語を必須条件とする企業も多い傾向があります。
Geeklyの調査では、採用された職種の割合は以下のような結果となっています。
”エンジニア職種ではWeb系エンジニアが全体の1/4 、クリエイター職種ではWebプロデューサーが全体の40%以上、ゲーム職種ではゲームプロデューサー/プランナーとゲームデザイナーで全体の70%”
引用元:Geekly Media「【IT業界】転職動向まとめ ~登録者データを徹底解析します~」
調査資料によると、エンジニアだけではなく、クリエーター職の転職率も高いことがうかがえます。クリエーター職の登録者はエンジニアと比較するとかなり多い傾向があります。
40代のクリエーター職の求人は、企画から携わり、プロジェクトをまとめるプロデューサーとして進捗管理や改善、予算策定から管理までできる能力が求められています。
40代の転職はマネジメント能力が求められる
40代は、マネージメントスキルを磨いて会社員として昇進する方向を目指すか、エンジニアとして一線で活躍し続けることを目指すかの分岐点でもあります。40代の求人募集は「マネージメント経験や能力」を問われる管理職や営業職の募集も増える傾向があります。
企業側が40代の募集をかける場合は、マネージメント能力に長けた人材かどうかを非常に重要視しているのです。必ずしもマネージメント経験がある人材を求めているわけではなく、今までマネージメント経験がなくても、これから能力を発揮できる可能性を見込んで採用します。
人生経験がある程度あり、社内・社外でのコミュニケーション能力に長けていて、チームを統率できる人材を企業は求めています。また、マネージメント能力に加えて、企業にどのように貢献できるか、人脈や戦略が具体的にあると更にアピールポイントになります。
40代でも異業種からの転職はできる!
IT業界やゲーム業界は全く未経験の40代の人でも、業界への転職は可能です。例えば、サービス業や営業職を経験してきた人には「ヘルプデスク」「カスタマーサポート」「営業職」という職種で採用の可能性があります。
これらの職種はサービス利用者や顧客の声を直接聞いてサービスの改善や開発の改善に反映させる大切な役割を果たします。
ヘルプデスクやカスタマーサポートは、40代の未経験者でも多数採用されている実績があります。40代でも、人と接することが好きで、コミュニケーション能力に優れた人は需要があります。
具体的には、電話やメール、チャットでサービス利用者からの問い合わせに対応するのがお仕事です。場合によっては、パソコンから遠隔操作で問題解決をすることもあります。
また、ゲーム業界であれば、ゲーム音楽を制作するサウンドチームが必ずあります。例えば、レコード会社で音楽制作やプロデュース業の経験と実績があれば、ゲーム業界でも活躍できる可能性もあります。
いずれの職種も共通しているのは、技術的なスキルだけではなく、重要視されているのが「コミュニケーション能力に優れている人材」であることです。
キャリアプランを明確にする
40代はこれまで仕事をしてきた長い経験と実績があり、技術面だけではないスキルや能力が求められています。まずは、これまでの経験から今後のキャリアプランを明確にすることが転職成功への大きなポイントになります。
企業側は、あなたがこれまでの経験でどのような考え方を持っているかやコミュニケーション能力を見ています。これまでのキャリアを分析して将来のビジョンをしっかり描いて明確にしておくことが大切です。
これまで素晴らしい経験をしているのに過小評価をしていたり、今まで身に付けてきたスキルや能力に自分自身が気づけていないことも意外とあるものです。また、そのスキルが今後どう活かせるかわからないこともあるでしょう。
客観的に見たあなたの潜在能力や可能性、企業が求める必須条件に満たされているかいないかは他者によって気づかされることがあります。自己分析による思い込みで、可能性の幅を狭めてしまってはいないでしょうか。転職エージェントはそんなあなたのサポートをします。
専門分野の知識や経験も大切ではありますが、40代はそれ以上に人間的なスキルや対応力、そして柔軟性が求められます。IT業界やゲーム業界は変化が著しい業界です。「今までこうだったから」と頑固にならず、新しい環境に適応できる能力も必要とされることを視野に入れておきましょう。
まとめ
今回は40代のIT業界・ゲーム業界の転職で求められる5つのポイントをご紹介しました。
40代は、これまでの経験を積み重ねてきた強みと安定感があり、これから大きな飛躍が期待される年齢です。これまでの豊富な経験値を活かして更にステップアップし、より豊かな人生設計をするために、ぜひ参考にしてみてください。
GeeklyはIT/Web/ゲーム業界専門の転職エージェントとして、求職者の方の転職活動をサポートしています。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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