転職活動は在籍中と離職後どっちがいい?企業側が感じる印象とメリット・デメリットを解説
「転職活動を始めるのは現職をやめてからの方がいいのか。」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、在職中と離職中での面接におけるメリットデメリットをご紹介します。在職中の転職と離職中の転職のメリットデメリットをしっかりと把握したうえで転職活動に踏み切るようにしましょう。
目次
転職するなら在職中?離職中?
在職中と離職中の転職にはそれぞれメリット・デメリットが存在します。
それを踏まえた上で、あえておすすめするのなら、在職中の転職をおすすめします。
離職中とはどういう状態?
まず「離職中」とは読んで字のごとく「仕事から離れた状態」の事です。
特定の仕事に就いていない、会社に所属していない状態を示します。
似た言葉に「無職」がありますが、これはより広い意味を指します。
現在職に就いていない「無職」のなかで、会社に勤めていたにも関わらず何らかの理由で会社から離れている状況にある人が「離職中」に該当します。
おすすめの理由①:企業からの印象
やはり面接官にとって、企業の考え方に納得し長く働いてくれる人の方が嬉しいに決まっています。
在職しながら転職している人は、現在の職を辞めてでも転職したいと考えている人です。
勿論、転職の理由にもよりますが、しっかりとした理由を考えたうえで今の企業と比較して面接に挑んでくれるのであれば、良い印象を与えられるのは間違いないでしょう。
おすすめの理由②:即戦力性
会社側としては、あなたを即戦力や将来的に戦力になり得ると判断して採用しています。
業界や業種によって、ある程度その会社に合わせたスタイルにカスタマイズする必要はありますが、離職の期間は短いほど重宝されます。
離職期間が短ければその分、社会人としての基礎を教えなおす必要が少ないのです。こういった理由から在職中の方が好まれます。
在籍中に転職活動をする際のポイント
以上を踏まえて在籍中に転職活動をする際のポイントを2つご紹介します。
離職後と異なる点になるため、是非確認しておきましょう。
履歴書の書き方
離職後との異なる点の1つは履歴書の書き方です。
在職中の場合は、職歴の最後である現在の会社名、職種のあとに「現在に至る」と記載します。
この記載がないと、一瞬で離職しているのかどうか判断しにくい可能性もあるため注意しましょう。
また、会社名や職種と一緒に現職での業績を簡単に記載するとその時点で自分のスキルを伝えることができます。
印象に残りそうなものを数字で記載すると客観的にも努力が伝わりやすくなるのでおすすめです。
スケジュール管理
在籍中の場合は、スケジュール管理も転職成功のための大切なポイントです。
在職中の1番のデメリットでもありますが、働きながら動こうと思ったらどうしても時間の制約はできてしまいます。
転職活動期間の目安や面接の日程調整など、改めて整理してスケジュール管理をしっかり行いましょう。
転職エージェントを利用すれば、現職が忙しくても代わりに応募から日程調整まで行ってくれます。
書類添削や相談からしてくれるエージェントも多いため、在職中に転職活動をするという方は是非相談してみてください。
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在職中に転職活動するメリット
転職をしたいと考えた際に、在職中にすべきかやめてからするべきか悩む人は多いと思います。
まずは在職中に転職活動を行うメリットからみていきましょう。
メリット① 転職に失敗しても収入源がある
例え転職がうまくいかなくても、仕事があることにより収入源が途絶えないことは大きなメリットと言えます。
転職活動は必ずしも思い通りに行くものではありません。納得いく企業から内定がもらえず苦戦する可能性は大いにあります。
その場合転職活動も長期戦になってしまいますが、在職中であれば引き続き仕事をして給与をもらうことができます。つまり心の余裕ができます。
メリット② ブランクがない
転職先の企業の中には、ブランクをみる面接官は多いです。
もちろん数か月単位であればほとんど問題ありませんが、数年単位になると選考で不利になる可能性もあります。
ブランクがなく働いていることで、企業としても即戦力として活躍してくれることを期待できます。また、常に社会に触れ合っていることで、立ち上がりが早い印象を与えることができます。
こういった理由からブランクがないことは、転職で有利に働くケースがあります。
メリット③ キャリアの再構築が可能
転職活動をしている中で、現職の業界や職種、企業自体の良さに気がつく場合があります。
離職してしまっていると、せっかく気づいても戻れません。
転職がうまくいかない理由が早期退職や転職回数の場合は、今の職場でもう少し働くことで、より市場価値を高めて良い環境に就職することが可能になるケースもあります。
転職活動を通して客観的な評価と向き合うことで、今の職場での自分の価値を見出してより輝ける可能性があるのです。
在職中に転職活動するデメリット
次に在職中に転職活動を行うデメリットをみていきましょう。
デメリット① 日程調整が難しい
面接の多くは「平日の9時~18時」つまり企業の労働時間内で行われることが非常に多いです。
在職中で転職活動を行う場合、面接の予定が調整することができず思うように進められないことが考えられます。
中には、そういう人のために18時以降の面接や土日祝日の面接を見とめている企業もありますが、相当レアなケースだと考えた方が良いでしょう。
在職中に転職活動を行う場合は、有給休暇をうまく利用して効率よく進めていきましょう。
デメリット② 会社にいづらくなる
あなたが周りに言わないようにしていても、どこかしらから転職活動をしていることがバレる可能性があります。
バレていなくても、あなたの仕事に対するモチベーションが下がる可能性も少なくありません。
転職活動と現職を並行して行うと「何故この会社にいるのだろう」「早く辞めたい」といった心境に至ってしまうかもしれません。そうなると仕事を雑に扱ってしまい現職からの評価を下げてしまうケースもあります。
例え転職しようと決めていても、仕事は最後まで全うするようにしましょう。
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離職中に転職活動するメリット
続いて、離職中に転職活動をするメリットのご紹介です。
メリット① 日程を自由に面接が受けられスピードが速い
離職中であれば平日の日中でも面接が可能です。また、1日に複数面接を入れることができるため、企業の選考もスムーズに進めることができます。
ですので、効率よく面接を組むことで選考も素早く進めることが可能です。その分内定も早く得ることができるでしょう。
メリット② 他のことを考える必要がない
在職中だと、どうしても自身の業務のことや同僚とのしがらみ、転職活動を会社にバレたくないといったことからストレスを感じることは大いにあります。
しかし、退職をしていることでそのような事を気にする必要がありません。
自由に面接をし行動することができます。転職に専念し、自分の過去の人生や今後のキャリアをしっかりと考えることができます。
ですので、より明確なキャリアプランを考え、満足の行く転職先を見つけることができる可能性が高くなります。
メリット③ 資格の取得も可能
もしも次の業界や職種で有利な資格がある場合、離職期間を使って取得や勉強することが可能です。
離職期間だからといってただ遊んでいる時間というわけではなく、次のステップへの蓄えの時間と捉えることもできるわけです。そうすることで、企業の選考でも十分にアピールすることができます。
離職期間も時間を無駄にせず取り組むようにしましょう。
離職中に転職活動するデメリット
デメリット① 転職に失敗すると後がない
大きなデメリットは転職できなければ、収入がゼロという点です。
貯蓄や副収入があれば良いですが、そうでない場合、生活が厳しくなってしまいます。
収入が危うく、焦って次の職場を決めたばっかりに、転職回数がかさんだり早期退職につながったりしてしまう可能性があります。そうなると経歴に傷がついてしまい。更に転職がしずらくなってしまいます。
転職活動は精神的にゆとりが持てないと、反対にマイナスになってしまう可能性があるのです。
さらに、今の職場に後戻りができない場合、戻りたい気持ちが出てきてもそれが叶わないというフラストレーションにつながります。
デメリット② ブランクができてしまう
「前職で働きすぎたから少し休憩したい。」
そう考える人は多いかもしれません。会社を退職して、仕事から解放されながら転職活動をしたいという人は多くいるでしょう。
しかし、社会から離れる期間が長くなればなるほど、社会に対する耐性や接し方のスキルが下がってきてしまいます。
もちろん必ずしもそういう訳でなくても面接官からしたらそう捉えられてしまうのです。
面接では必ずブランクについて質問されるでしょう。
ブランクはなるべくあけない方が良いのはもちろんですが、「なぜ空白の期間がうまれたのか」「空白の期間に何をしてきたのか」しっかり説明できるようにしましょう。
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企業が感じる印象の違い
では実際、面接官からみて在職中と離職中の印象の違いあるのでしょうか。
在職中の方の転職の印象、離職中の転職者の印象、離職期間が長い方の転職者の印象の、3つに分けて説明します。
離職期間は何ヶ月まで許されるのかもあわせて見て行きましょう。
在職中の方の転職の印象
転職理由について強く疑問に思われるでしょう。
今の職場にいれば、出世の可能性もあるかもしれない。大企業にいれば、もっと違う経験ができるのかもしれない。それでも、転職して弊社にきてくれる意思がある。
それは、今の地位を捨ててでも、新たな職場で、新たな業務にチャレンジしたい、というほどの理由があるためです。
この部分にどれくらい強い覚悟があるのか。そういう覚悟に、さらにキャリアプランや、目標が明確なのであれば、面接官はあなたのことを欲しがることでしょう。
離職中の方〜離職後数ヶ月〜
正直、離職後数ヶ月の方であれば、在職中の方との印象は変わりません。
ただ、離職中の方であればすぐにでも入社して働いてくれることを期待できます。その分即戦力としてプラスに見られるでしょう。
離職中の方〜離職後数年〜
ここの枠に当てはまる方は要注意です。面接官は、空白期間に対してあまりいい印象は持っていません。
必ずといっていいほど、「この期間中何をしていたのか」を聞いてきます。
有意義な生活を過ごしていたのであれば良いですが、そうでない場合は答え方に気を遣いましょう。
転職の際には必ず何故ブランクが空いてしましまったのか。ブランク期間に何を考えどう過ごしたか。についてしっかりと考えて準備しましょう。
空白期間として受け入れられるのは3ヶ月まで
一般的に転職期間は1ヶ月から3ヶ月とされています。
そのため、3ヶ月以内であれば大きな影響はないと考えられます。
一方で3ヶ月を超える場合は説明できるそれなりの理由が求められる可能性があるという事にもなります。
ただし、受け入れてもらえるかどうかはこの空白期間の理由にもよるため注意が必要です。
納得してもらいやすい離職期間の理由
資格の勉強
応募する職種に必要な資格の勉強であれば、意欲を評価してもらえるケースもあるでしょう。
特に難関とされる資格であればより納得してもらえる可能性は高まります。
ただし「勉強している(た)が取得に至っていない」というマイナスイメージにならないために、不必要に長引いている印象を与えないよう注意が必要です。
語学の勉強・留学
職種によっては語学力が欠かせない場合もあります。
特定の資格取得に英語が必要な事も考えられます。
短期の留学やTOEICなどを通して、具体的な応募企業への貢献イメージや、キャリアビジョンを提示しましょう。
また、語学の勉強以外にも理由を用意しておくと良いです。
家庭の事情
家族の介護などやむを得ない事情でキャリアがストップしてしまっているケースでは、企業が事情を汲んでくれる事もあるでしょう。
ただし、ブランクをどのように取り返そうと考えているか具体的に伝える、採用側が離職期間をネガティブなイメージとして捉えていると客観的に理解していると示す必要があります。
スキルアップ
フリーランスで単発の仕事を行っていたのであれば伝えましょう。
応募先企業に関連する職種であれば、企業側の懸念のひとつである「離職期間にスキルが鈍っているのでは」というポイントをカバーできる場合があります。
まとめ〜メリットとデメリットの理解が大切〜
在職中の転職、離職中の転職、それぞれに良い点も悪い点もあります。
必ずしもどちらが正しいという訳ではありません。
しかし、選択をする場合は本記事で紹介したメリットデメリットを理解したうえで選ぶようにしましょう。
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