ユニファ株式会社のビジネスモデルを分析!IoTで実現する「スマート保育園」とは【IoT企業への転職】
保育業界の課題解決と家族の幸せを生み出すために、情熱を傾けてきた企業があります。ユニファ株式会社はIoTを活用して、「スマート保育園」を実現し保育士の負担軽減、家族コミュニケーションを増やすことを達成してきました。経済産業省主催のコンテストで優勝やグッドデザイン賞を受賞など、世界的に見ても今大注目のスタートアップ企業です。この記事ではユニファのビジネスモデルを分析し、そこから転職に必要なある”もの”について解説します。
目次
ユニファ株式会社とは?
ユニファ株式会社(以下、ユニファ)は、保育業界の課題解決や女性活躍の推進をIoTでの実現を目指しているIT企業です。
「”家族xテクノロジー”で世界中の家族コミュニケーションを豊かにする」という思いで創業され、「スマート保育」などの事業を展開しています。
IoTで「スマート保育園」を実現
ユニファは保育士の負担軽減と保育の質の向上、また家族コミュニケーションを増やすために、IoTを活用した様々なサービスを提供してきました。
以下のようなサービスがこれまで非常に多くの保育園で導入され、日本の社会的課題解決のために多大な貢献を果たしてきました。
「ルクミーフォト」
保育士が専用のアプリで写真を撮るだけで、あとは自動でアップロードされ保護者が我が子の写真をいつでも見ることができます。
「ルクミー午睡チェック」
睡眠中の園児たちを見守るサービスです。園児の体の向きを自動で記録し、危険な体勢をアラートで知らせます。
「ルクミー体温計」
非接触型体温計と専用アプリで園児の日々の検温時間を短縮・誰でも体温の変化を確認することができます。
ユニファは目指す社会の第一歩として、IoTを活用したサービスを保育の現場に展開し、スマート保育園を実現・普及に取り組んでいます。
このように、先進的かつ革新的なアプローチで保育業界の課題解決に真剣に取り組んでいる企業はユニファだけと言えるかもしれません。
今後さらにどんなサービスを提供し成長を遂げていくのか、ユニファの事業展開に注目です。
代表取締役CEO 土岐泰之
ユニファの代表取締役CEOは土岐泰之氏です。
土岐泰之氏は2003年に住友商事に入社。当時としては最先端だったベンチャー投資部門で、スタートアップ企業への投資検討などを担当。
その後ローランド・ベルガーやデトロイトトーマツコンサルティングで企業の事業戦略や企業再生を経験しました。
そして、プライベートでの苦労の経験から家族コミュニケーション促進を支援するため、2013年にユニファを創業。
2019年9月現在で198名の従業員数を抱え、土岐泰之氏の情熱を原動力にユニファは成長してきました。
ユニファの経営理念
ユニファは同社のパーパスを「家族の幸せを生み出す新しい社会インフラを世界中で創り出す」と定義しています。
土岐泰之氏がユニファを創業した当時、保育業界の根深く難しい課題に取り組んでいる企業は多くはありませんでした。
しかし、土岐泰之氏は保育業界が抱えている問題を解決したいと思い、情熱と使命感を持ち、社会課題に向けて取り組みました。
「家族の幸せ」を実現するため、ユニファは家族の幸せを社会インフラで創り出すことをテーマにしています。
そして、パーパス達成のために3つのバリューを掲げています。
・One More Step もう一歩深く、もう一歩遠くへ
・Play Fair 議論を恐れるな、未来が逃げる
・Triple Win ユニファ良しが、顧客良しで、社会良しへ
こうした経営理念のもとユニファは保育業界の多くの課題を解決し、家族の幸せに貢献してきました。
スタートアップワールドカップで優勝
2017年に開催された最初のスタートアップワールドカップでユニファは1万社以上のエントリーから見事優勝しました。
このコンテストでは、Appleの共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏などビジネス界の著名な方々が審査したことでも注目されました。
IoTやAIを活用して保育業界の課題を解決するビジネスモデルが評価され、ユニファは初代チャンピオンに輝きました。
子育て世代や保育業界の幸せを生み出したいというユニファの想いが、スタートアップワールドカップでの優勝につながったといえます。
ユニファのビジネスモデル
ユニファが保育業界の分野で突出したソリューションを実現できたのは、徹底した現場主義が挙げられます。
実際に保育園に行き、保育士の方にインタービューし、どんな思いで子どもたちと接しているのかを把握。
現場の状況を観察し分析することで、保育士さんが持っている不安やストレスを言語化することができました。
そして、ユニファが成功できた理由は、明確になった課題解決に向けプロダクト制作を諦めなかった点です。
特に「ルクミー午睡チェック」は医療機器ということもあり、現場への理解と開発に最先端のテクノロジーが要求されました。
しかし、保育の課題を解決したいという情熱が原動力となり、他社が着手しなかった唯一のサービスを展開することができました。
創業からわずか数年で保育業界に広くユニファのサービスを浸透させるができたのは、現場を重視することから実現できました。
このように、認識されていながら積極的に着手されずにいた社会課題に焦点を当て、事業を展開したことがユニファの成功へとつながりました。
ユニファが解決する社会課題
ユニファは社会に存在する課題・不便さ・今までにないものを提供するために、パーパスとバリューを持っています。
一体どんな社会課題の解決をユニファは目指しているのでしょうか?
保育士の負担軽減
近年、保育士不足・保育所不足が深刻化していますが、ユニファはこの問題に真っ向から取り組む唯一の企業と言えるかもしれません。
保育業界が抱える大きな課題の1つとして、人材不足が挙げられます。保育士はリスクが大きい仕事ですが、仕事の幅も広く難しい仕事です。
そこでユニファは保育の質を高めながら、保育士の負担軽減目指したサービスを開発しました。その最初のプロダクトが「ルクミーフォト」です。
このサービスにより、写真をデジカメで撮ってパソコンに保存・整理してからプリントアウトするという手間を大幅に短縮することができました。
保育園に子どもを預けている家族も、その日の写真をネット上で見ることができ家族コミュニケーションが生まれます。
「ルクミーフォト」により、ユニファは保育士の負担軽減に成功し、家族コミュニケーションの機会も増やすことができました。
共働き家庭が増え、家族と過ごす時間が減ってしまいがちですが、保育から解決していこうという取り組みをユニファは行っています。
ユニファはこのサービスで保育の現場に大きく足を踏み入れ、保育業界の課題を解決する形のサービスを推進させていきました。
IoTを活用して保育士のリスク軽減
保育士は子どもの安全安心を守らなくてはいけないため、リスクが大きい仕事と言われています。
そこで次にユニファは、子どもの寝ている体勢を自動でチェックできるサービス「ルクミー午睡チェック」を開発しました。
これまで、保育士は園児が寝ている間、約5分に一度園児の睡眠状況や健康状態をチェックし、手書きで記録を取る必要がありました。
厚生労働省によると、年々減少傾向にはありますが乳幼児が突然死してしまう事故が平成30年には60件発生しました。
乳幼児突然死症候群(SIDS)と呼ばれているこの事故死の大半は、睡眠中のうつ伏せの状態で窒息して起きることがわかっています。
このSIDSの対応のために、保育士は5分毎に全ての園児の寝相をチェックし、状態を紙に記入しなければいけません。
保育士はこの記録業務に、時には休憩時間を削って子どもたちの安全を常に見守らなければならず、大きな負担となっていました。
この課題を解決するためにユニファが開発したのが、「ルクミー午睡チェック」です。
このサービスにより保育士の負担軽減を可能にし、保育の質を確保しつつより一層子どもの安全を守ることもできるようになりました。
女性の活躍を推進
総務省の発表によれば、国内の女性就労人口は2012年から毎年約50万人ずつ増加し、2019年には3,000万人を突破しました。
ですが社会で活躍する女性を支援するには、社会インフラである保育園が必須です。しかし、保育業界は様々な課題を抱えています。
この課題を解決しなければ、女性が活き活きと働ける環境・社会を実現することはできません。
ユニファはIoTを活用したサービス「スマート保育園」を実現させることで、働く女性が安心して子どもを預けられる取り組みをしています。
女性が家庭とキャリアの選択を迫られず、どちらも両立できるように、ユニファは家族の幸せを生み出すことを経営理念としています。
以上のように、ユニファは保育業界における課題を最先端のテクノロジーで解決するサービスを生み出しきました。
ユニファの今後の事業展開
ユニファは今後もIoT・ICT・AIを活用したサービスを展開し、スマート保育園の実現に向け事業展開してきます。
スマート保育園を日本全国に浸透させ、プロダクトや人材や新規事業への投資を中心に事業を拡大していく予定です。
そして、これまで得られた技術を活用して、BtoBだけでなくBtoCで家庭向けに提供するサービスを展開する予定です。
また、看護師がバイタルチェックをもとに健康管理を行うように、保育業界でも現場の様子や雰囲気をデータ化し、教育支援への活用。
加えて、グローバル展開の準備もしています。日本国内の0〜4歳児は約500万人ですが、海外では1億人の子どもがいる国もあります。
そこでユニファは日本で「スマート保育園」構想を実現させ、アジア圏、特に中国とインドネシアへの事業拡大を見据えています。
家族のコミュニケーションを豊かにできるサービスを提供したいというビジョンのもと、世界の課題解決に向かうユニファに注目です。
ユニファの転職採用例
ユニファでは、グローバルに活躍でき、実行力のあるメンバーを募集しています。詳しくはユニファ株式会社の採用情報ページからご覧ください。
オペレーション企画・リーダー
今後拡大するサービスや、オペレーション業務の企画・課題解決を中心とした業務です。
メンバーマネジメントやオペレーション戦略の企画立案・実行、オペレーションフローの改善などを行います。
<必須スキル>
ユニファの経営理念への共感・チーム設計やメンバーマネジメント・オペレーション業務の経験
<年収>
450万〜600万円
人事総務・マネージャー
上場に向けた準備と組織づくり、人事総務部としてコーポレート部門をサポートする業務です。
人事関連業務や総務関連業務、メンバーマネジメントなどを行います。
<必須スキル>
ユニファの経営理念への共感・人事関連業務の5年以上の経験・人事制度の実務・メンバーマネジメントの経験
<年収>
600万〜800万円
Rubyエンジニア・リーダー
サービスに関わるサーバーサイドの関連業務やメンバーマネジメントを中心とした業務です。
<開発言語>
Ruby(Web), Swift(iOS), Java(Android)
<必須スキル>
ユニファの経営理念への共感・Railsを使用したWebアプリ開発の経験・RSpecもしくはMiniTestのスキル・日常会話レベルの英語力など
<年収>
500万〜700万円
ユニファ株式会社の転職ポイント
ユニファでは経営理念に強く共感できる人を求めています。
ユニファは収益性だけを追求する企業ではありません。社会インフラとして、公共の福祉を実現していく企業です。
ユニファが抱く理想に共感し、保育業界の現状や家族コミュニケーションを本気で解決したいという情熱を持っている人。
また、そのためにチームで協力して、積極的にプロダクト開発やシステムの課題を見つけられる人材が必要とされています。
もちろん、IoTを活用して社会課題を解決していく企業ですので、エンジニアには開発経験やマネジメント能力も期待されています。
グローバル展開も目指していますので、これからのユニファを支えていけるような人材も求められています。
パッションと責任感を持ち、ユニファの成長を長く支え続けたいという人にはぴったりの職場といえるでしょう。
ユニファの会社情報
福利厚生は企業の信頼を高め、従業員のモチベーションやエンゲージメント向上に重要です。
ユニファは福利厚生が充実しており、社員が最高のパフォーマンスを発揮するための環境が整っています。
一般的なイメージとして有給休暇は、「休みづらい」・「もしもの時のためのもの」と思われていますが、ユニファでは違います。
ユニファでは自由に有給休暇を取得することができ、休暇中でも業務をサポートしてくれる環境が整っています。
そうしたカルチャーがあるので、ユニファでは有給休暇消化率が高く、従業員が居心地よく働ける企業としても有名です。
また以下のような福利厚生も整備されています(2020年10月時点)。
・副業可能
・従業員持ち株会
・通勤交通費全額支給
・各種保険
・希望するPCとデュアルディスプレイの貸与
・健康診断、インフルエンザ予防接種補助
・オフィスグリコ(オフィス内でお菓子の購入が可能)
希望するPCの貸与やオフィスグリコなどオリジナルティがある福利厚生が魅力的です。
また、ユニファでは子育て中のパパやママも多数在籍しており、柔軟なワークスタイルを取り入れていることもユニファの特徴です。
まとめ
この記事では、株式会社ユニファのビジネスモデルを分析し、そこから転職に必要なスキルについて考察しました。
ですが、「実際に自分はIT企業に転職できるのだろうか」・「一体どうしたらいいのだろう」と感じておられる方も多いかもしれません。
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