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UUUM株式会社はどんな事業に取り組む会社?ビジネスモデルを徹底分析!【エンタメ×IT企業への転職】

「UUUM(ウーム)株式会社」はYouTuberの総合プロデュース事業を手がけている企業です。本記事では同社のビジネスモデルの分析を中心に、今後の事業展開や転職を成功させるためのポイントまで幅広く解説します。エンタメ×ITに興味がある方はぜひ本記事をチェックしてみてください。

会社の概要

 

UUUM(ウーム)株式会社は、動画サイトYouTubeで活躍するYouTuberの「総合プロデュース」を行うエンタメ系のIT企業です。

まずはUUUMの概要を解説します。

 

YouTuberのプロデュースを手掛けるエンタメ系IT企業

 

タブレットを操作する人

 

UUUMの創業は2013年6月。創業から7年のITベンチャーで、2017年にはマザーズ市場への上場をはたしている伸び盛りの会社です。

「セカイにコドモゴコロを」を経営理念に、新しい文化や価値を世の中に届けることを目標にしています。

 

UUUMは「YouTuberの総合プロデュース」事業を軸に、関連する領域を完全カバーしています。

とりわけ売上構成比の約35%を占めており、柱となるのが「動画の視聴・再生による広告収入(アドセンス)」です。

動画の視聴回数が増えれば増えるほど、収益がUPするため「動画再生回数」が非常に重要な指標になっています。

2020年3月~5月の決算報告では、3ヵ月間の動画再生回数は144億1,300万回を記録しました。

これは同社の設立以来、過去最高の記録となります。

 

チャンネル登録数も1.6億以上を記録しており、ひとり4チャンネル登録していると仮定すると約4,000万人がチャンネル登録している計算になり、主力事業においては軒並み好調だと言えるでしょう。

成長し続けているYouTubeというプラットフォームを舞台にしたエンタメ企業のなかで圧倒的な成果を挙げている会社です。

今後も注目を集め続けるベンチャー企業といえます。

 

新型コロナウイルスの影響

 

好調なUUUMですが、新型コロナウイルスの蔓延の影響により、前年に比べて全体的に売上が減少しています。

その理由として、緊急事態宣言中にクリエイター支援にお金を拠出したことが挙げられます。

クリエイターを大切にするUUUMだからこそであり、新型コロナウィルスの蔓延という特殊な事態に直面したが故のものです。

とはいえ先ほどもお伝えした通り、もっとも主力となる動画再生による広告収入(アドセンス)は微減です。

新たな戦略として「グッズ販売の拡大」「広告周辺領域の拡大」「社外クリエーターとの連携」の3つを掲げました。

 

さらに、新規事業に対する積極的な投資も行っています。

これまでうなぎのぼりに増収・増益を記録してきたことをなどを踏まえると、一時的な減益であるとみるのが妥当でしょう。

中長期的には、YouTubeというプラットフォームは、拡大することはあっても縮小することは考えにくいです。

動画広告市場は、2016年に842億円でしたが、2019年には2,592億円にも達しています。

3年で3倍にも膨らんだYouTube市場は2022年は5,497億円と着実に成長を続けており、2025年には1兆円を突破すると見込まれるなどこれからも伸びていくと考えられます。

参考:サイバーエージェント『2021年国内動画広告の市場調査を発表

 

ビジネスモデル

 

続いて、UUUMの「ビジネスモデル」についてご紹介します。

 

YouTube動画の視聴・再生によって発生する広告収入(アドセンス)

 

ノートPCで作業する女性

 

アドセンスとは、Googleが提供する広告および収入が得られるプログラムのことをいいます。

YouTubeにおいては、動画を閲覧しているユーザーに対して広告が表示されます。

その広告の再生回数に応じて、1回あたり30円~90円程度の収入を得ることが可能です。

マネジメントするYouTuberの動画が視聴・再生されればされるほど、アドセンスによる収入をより多く得られるというわけです。

 

先述の通り、3ヵ月間の動画再生回数は144億1,300万回と同社の最高記録となっています。

それに伴う広告収入も34億9,300万円と莫大な数字を記録しています。

なぜこれほどの収益をたたき出しているのか。

その理由は、業界トップクラスのYouTuberを多数かかえているからです。

「はじめしゃちょー」「HIKAKIN」など以外にも、有名YouTuberが多数在籍しています。

 

YouTuberと企業のタイアップによるプロモーション収入

 

UUUMのビジネスモデルをつかさどる2つ目のポイントが「企業タイアップ」です。

UUUMが総合プロデュースするYouTuberの1人ひとりには「熱烈なファン」がいます。

そのファン達に向けて、クライアント企業の商品を訴求するのが、企業タイアップというビジネスです。

 

たとえば、新商品のメイク用品の「売上UP」を目指しているクライアントがUUUMに問い合わせた場合で考えてみましょう。

メイク動画に定評のある人気YouTuberに、タイアップ企業のメイク用品を紹介させます。

それによって視聴者の興味を引き付け、クライアントの収益につなげるといった具体です。

人気YouTuberを多数抱えるUUUMだからこそ可能なビジネスモデルといえるでしょう。

 

企業タイアップの「具体的なフロー」としては以下の通りです。

このような流れが想定されます。

 

【企業タイアップのフロー例】

 

1.YouTuberの選定

クライアントがプロモーションしたい商品と親和性の高いYouTuberを選定する

 

2.プロモーションの企画・提案

商品の魅力を上手に伝えるシナリオの企画・提案をクライアントに行う

 

3.YouTuberによる商品紹介

YouTuberに商品を紹介してもらうことで、商品の注目度が高まる

 

4.商品の売上UPに貢献

プロモーションした商品は、ファンによる購買により売上がUPする

 

2020年第4期における「企業タイアップの売上高」は13億2,900万円で、アドセンスに次ぐ収益のかなめになっています。

新型コロナウイルスの感染拡大により、前年同期比ではマイナスですが、こちらも揺るぎないビジネスの柱といってよいでしょう。

 

YouTuberを使ったイベント企画やグッズ制作

 

ノートPCとカメラ

 

3つ目のビジネスが「YouTuberを使ったイベント企画やグッズ制作」です。

このビジネスでは、YouTuberとファンとのロイヤリティ(信頼関係)を醸成するためのコンテンツ企画と運営を行います。

YouTuberといえば、YouTubeという動画プラットフォームのなかだけで活躍する人といったイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、YouTuberが登壇する「リアルイベント」も多く開催されています。

こうしたイベントによってファンとのロイヤリティ(信頼関係)を強固にしつつ、チケットやファングッズの物販を通じた収益を得ます。

 

UUUMが主催するもっとも大きなイベントとしては「U-FES.」が挙げられます。

2016年は1万5000人、2018年には2万8000人を動員したイベントです。

2019年には、全国10都市で20近くものイベントが開催されました。

2023年には3年ぶりに東京ガーデンシアターで開催が決定しています。

 

他方、UUUMは「グッズ制作」にも注力しています。

たとえば、「U-FES.」ではYouTuberとのコラボ商品をファングッズとして販売しています。

Tシャツやステッカー・タオル・トートバッグなどをプロデュース。そのほかLINEスタンプの販売なども行っています。

なお、この事業は2020年第4期に3億6,000万円の売上を記録しています。

今後の展開が期待される事業の一つです。

 

自社サービス(自社チャンネルやゲーム)

 

4つ目が「自社サービス」です。

UUUMの主要なビジネスはYouTuberのプロデュースですが、以下のような自社サービスの運営も同時に行っています。

講談社と共同で運営する「ボンボンTV」や株式会社ポケモンと共同で「ポケるんTV」を運営しています。

さらに、UUUMが単独で「UUUM GOLF」というゴルフ関連のエンタメチャンネルを運営しています。

このほか、人気YouTuberが登場する「おいしいじかん」というおパズルゲームや「Yの冒険R」というアクションゲームを自社で開発。

人狼ゲームと脱出ゲームを組み合わせた「脱獄ごっこ」というゲームも開発しています。

自社サービスは2020年第4期における収益は5億1,000万円。前年同期比で+3,100万円を売り上げており、たいへん好調です。

 

会社が解決する社会課題

 

デスクトップPCと鉛筆立て

 

UUUMが提供するもっとも大きな社会的価値は「優れたエンタメコンテンツの提供」です。

新型コロナウィルスの感染拡大により、日本全体はどんよりとした閉塞感に包まれ、経済が停滞しました。

そういったなかで、私たちの心を元気づけてくれるのは、「優れたエンタメコンテンツ」です。

YouTubeは、家にいながらにして楽しめる最高のエンタメコンテンツです。

そして私たちにパワーと元気を与えて「明日からまた頑張ろう!」という活力を与えてくれます。

このプラットフォームで活躍するYouTuberを「縁の下の力持ち」として、下支えしているのがUUUMなのです。

 

今後の事業展開

 

UUUMはYouTubeというインターネットの中だけでなく、そこからリアルイベントにも繋げています。

今後どのような事業で人々にエンターテイメントを提供していくのか、現在の事業と今後の事業展開から探ってみましょう。

 

展開中の事業紹介

 

 

2023年時点で展開中の事業には次のようなものがあります。

 

宅トレブランド「MARINESS」

「宅トレを当たり前の世界に」をミッションに掲げ、宅トレグッズの販売を行っています。監修は宅トレクリエイター竹脇まりなさんです。

Youtubeチャンネルの総再生回数は2022年10月時点で10億回を突破しています。

 

ライフスタイルブランド「Dotene」

フィッシャーズによる日常をワクワクさせるライフスタイルブランド「Dotene(ドテネ)」は、「よく食べて、よく笑おう」がテーマです。

第一弾商品となった、お菓子メーカーの「UHA味覚糖」とのコラボ「お金グミ」は財布に見立てたパッケージにお金の形をしたグミがランダムに入っている仕様で、SNSで大きな話題となりました。

 

えぺまつり

人気のFPS「Apex Legends」大規模カジュアルイベントが「えぺまつり」です。

動画クリエイター、ストリーマー、元・現プロゲーマーなど、総勢60名の人気配信者が集まり視聴者にとって夢のコラボが実現します。コミュニティではなくプレイヤーレベルに応じてチーム編成され、優勝を目指します。

 

脱獄ごっこPRO

オンライン人狼脱出ゲームとして2019年にスタートしましたが、現在では漫画化やグッズ化など幅広く展開している事業です。

 

ボトルコーヒー「R COFFEE BOTTLE」

東海オンエアの「りょう」が監修するボトルコーヒー「R COFFEE BOTTLE」が2022年7月26日より公式オンラインストアで発売開始しました。

2023年には全国展開も始まっています。

 

六甲山アスレチックパーク GREENIA

六甲山アスレチックパーク GREENIA(グリーニア)は六甲山カンツリーハウスと六甲山フィールド・アスレチック、フォレストアドベンチャー・神戸六甲山がが合体した日本最大級のアスレチックです。

2021年春のオープンに際し、フィッシャーズが監修しています。

 

今後の事業展開のベースは「YouTuberのサポート強化」

 

拳を合わせるビジネスマン

 

同社は、主軸にしているYouTuberのプロデュース事業をより一層拡大していくことを表明しています。

新規事業に参入するのではなく、あくまでもベースラインを維持しながら、その領域をより一層深化させるというわけです。

具体的な取り組みとしては以下6つを取り上げています。

 

1.YouTuberのサポートを強化する

2.所属YouTuberを増やす

3.企業タイアップを増やす

4.新しいサービスへの投資を増やす

5.コンテンツの管理体制を強化する

6.社内の生産性を高める

 

今後の事業展開として、とりわけ注力していくと考えられるのが、「YouTuberのサポート強化」です。

同社の調査によれば、若年層のみならず全世代においてテレビからネット利用にシフトしています。

今後も、既存のマスメディアからインターネット広告への「予算シフト」は続行するものと考えているようです。

 

コンテンツの高品質化

 

YouTuberが注目され始めて以降、数多くのYouTuberが登場し、様々な動画が配信されるようになりました。

それに伴い「求められるコンテンツの水準」が高まり、より一層高品質な動画制作が求められるとも分析しています。

そこで、UUUMはYouTuberにとって「YouTuber1人では成し遂げられないコンテンツ作りのパートナー」であるべきだと考えています。

それにあわせ、以下3つのポイントに注力していく考えを示しています。

 

・YouTubeのみならず、さまざまなプラットフォームで活躍できる機会の創出

・成功ノウハウの提供

・YouTuberと一緒に高品質なエンタメコンテンツを作るためのチーム形成やサポート

 

つまり、YouTuberと共にコンテンツの高品質化をより一層強化していくということす。

UUUMだけの利益を求めるのではなく、YouTuberとWin-winの関係を築きながら、共に繁栄を目指そうという姿勢が浮き彫りになっています。

 

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転職採用例

 

話し合うビジネスマン

 

UUUMへの転職で、実際に採用された人はどのようなスキルや経験がある人なのでしょうか。

以下は、募集要項に記載のあった内容をまとめてみました。

 

【必須要件】

・何かしらの得意領域があり、その領域で3年以上の経験があること

 

【歓迎要件】

・エンタメ関連企業で働いた経験

・広告・デジタル業界で働いた経験

・ベンチャーで働いた経験

・マネジメント経験

 

「エンタメやデジタル業界、ベンチャー企業での就業経験が3年以上あり、得意分野がある」というのがポイントです。

 

転職ポイント

 

UUUMが求める人材は、ベンチャー気質があり「感動するようなコンテンツ」を生み出したい人です。

先述した基本条件を踏まえたうえで、どんなマインドのある方がより好まれるのでしょうか。

 

UUUMが求める人材

 

会議をするビジネスマン

 

・自分から主体的・自発的に行動できる人

・課題発見と課題解決のためのアクションが起こせる人

・人々が感動するようなコンテンツを作りだしたいという情熱が高い人

・前向きで素直なマインドがある人

・今までにないアイデアや価値を提供し続ける人

・自分の考えを周りの仲間にきちんと言葉で伝えられる人

・行動スピードが早い人

・物事の本質を突き詰めたり、じっくり考えたりすることができる人

 

要約すると、UUUMが求める人材は「現状にあぐらをかかないベンチャーマインドがある人」です。

そのうえで「エンタメコンテンツを通じて世の中に感動を届けたい人」といえるでしょう。

 

UUUMには全部で4つの職種がある

 

ノートPCとメモ帳

 

UUUMには全部で4つの職種と役割があります。

それぞれが相互に連携を取り合いながら、YouTuberの総合プロデュースを行っています。

 

・バディ・プランニングユニット

YouTuberのマネジメントやサポートや、企業タイアップの企画

 

・ライブ・エンタテイメントユニット

イベントやファンクラブの企画・運営、ファングッズの企画・制作

 

・メディアユニット

自社で運営しているYouTubeチャンネルの企画・運営や、YouTuberの動画の撮影・編集を行う

 

・システムユニット

システムエンジニアが情報管理ツールやデータの解析ツールを作成するほか、Webサイトを制作する

 

この中で注目したいのはファンエンゲージメントの醸成に直接関わる「ライブ・エンタテイメントユニット」です。

このユニットは数万人のファンとYouTuberが一同に会するビッグイベントの企画運営に関わります。

YouTuberが登壇し数万人規模のファンを動員するほどのビッグイベントを動かすのです。

大きな責任が伴うものですが「エンタメのもっとも美味しい部分を味わえる」のがこの職種です。

そういった点でも、たいへん魅力的でやりがいを感じられる職種だといえるでしょう。

 

求人を紹介してもらう

 

会社情報

 

UUUM株式会社

 

最後に、会社の基本情報について「社風」と「休暇・福利厚生」の2つの観点からお伝えします(2020年10月時点の情報です)。

 

社風

 

スタートアップ企業の社員

 

平均年齢は30.7歳で、ベンチャーらしく、オープンでフラットな社風です。

UUUMはYouTubeという、今もっとも先進的で急成長しているプラットフォームを舞台に成長する会社です。

そのため、前例にとらわれない自由な発想と、柔軟なコミュニケーションが求められます。

 

「自分の企画でエンタメ業界をあっといわせたい」

「今までにないイノベ―ティブな企画でYouTubeを盛り上げたい」

こういった熱気にあふれた社員が在籍しています。

 

休暇・福利厚生

 

年間休日は130日、週休2日が担保されています。

さらに、7~10月の間に自由に取得できる夏季休暇や、産前産後休暇、育児休暇などの基本的な休暇はしっかりと網羅しています。

ワークライフバランスを保ちながら、イキイキとやりがいをもって働ける会社です。

福利厚生については「リモートワーク制度」があります。

自宅での勤務が認められているほか「自己研鑽補助」がUUUMらしい福利厚生として挙げられます。

この制度では、エンタメコンテンツ(書籍・映像・雑誌・ニュース・音楽)の購入や外国語の学習や運動の習い事等により発生した費用の補助を行っています。

 

【GeeklyReview】UUUMの口コミを見る

 

 

まとめ

 

デスクトップPCと手帳

 

今回はエンタメ系IT企業「UUUM株式会社」について解説しました。

誰もが気軽に情報発信できるようになったなかで、YouTuberを目指す人もたくさんいます。

UUUMは玉石混交のなかから原石を見つけ出し、プロデュースしていくことで新たなエンタメを発信しているのです。

そして、まだまだ成長が見込める業界だからこそ、企業側も新しいことにどんどんチャレンジできる土壌があります。

エンタメ業界への転職を考えている方は、選択肢の一つとして検討してみてはいかかでしょうか。

 

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この記事の監修者

西内信

IT系ベンチャー企業にて法人営業を経験し、そこで培った経験を生かし総合人材会社へ転職。その後ギークリーを創業しました。今までにご相談に応じた転職者は3500名以上に上ります。転職者のご不安や疑問点など一緒に解決しながら、最適な未来が描けるようなサポートをさせて頂きます。

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