ITアーキテクトを徹底解説!気になる年収から求められるスキル、コンサルタントとの違いまで幅広くご紹介します!
本記事では、ITアーキテクトについて年収や仕事内容、資格、必要なスキルの開設や、役割の似ている職種であるITコンサルタントとの違いまで幅広くご紹介します!ITアーキテクトについてあまり知らない方に対してもわかりやすく解説していきます。是非、ITアーキテクトを目指している方はご参考にして下さい。
目次
ITアーキテクトとは?
IT分野の設計・構築の役割
ITアーキテクトは、IT分野の中でクライアントの要望に応じたシステム・環境の設計・構築を行う役割を担います。
また、プログラマやエンジニアよりも上位の職種に位置付けられるため、システムを設計・構築するだけでなく現場のエンジニアに指示する重要な立場です。
また、業務内容の幅が広く、アプリ・ソフトウェアなどのシステム設計者やインフラ・ネットワークなどの設計エンジニアまで含みます。
資格の取得は有効
ITアーキテクトに有効な資格に、システムアーキテクト試験があります。
システムアーキテクト試験はスキルレベル4に指定されているため、難易度が高く合格率は15%と少なめです。そのため、価値の高い資格であると考えられます。
※スキルレベルは1~4まであり、情報処理推進機構により設定されています。
システムアーキテクトの資格を取得することにより、他の国家資格を受験する際に、試験の一部免除を得られる場合があるので、取得しておいて損はない資格です。
ITアーキテクトの仕事内容とは?
テクニカル調査
IT技術の動向を調査して、最適な技術を案件で使用します。この際、その技術が今後普及する技術なのか、人気が衰えるのかを判断します。
プロジェクトの発足時だけでなく、常々最新技術の動向を調査していく必要があります。
アーキテクチャ設計
クライアントからの要件定義を基本にして適切なアーキテクチャの構築やその代わりとなる解決策の調査を行い、その調査結果を元にしてシステムの基本を設計します。
問題解決
要件定義の段階やプロジェクトの進行中に発生した問題には、ITアーキテクトは責任者として問題の解決に導かなければいけません。
もし、問題を解決できない場合では、よりよい代替案を提案するなどクライアントに迷惑をかけない解決案の提案が求められます。
3つの専門分野に分かれる!
インフラストラクチャ・アーキテクト
インフラの安定運用、システム保守、リプレース計画、バックアップ戦略、負荷対策などの非機能要件を担当するインフラを専門としたアーキテクトです。
※非機能要件とは、システムの構成に当たり性能面やセキュリティ面において実現するべき用件です。
アプリケーションストラクチャ・アーキテクト
ビジネスフローを中心に置いた、アプリケーションの設計を専門としたアーキテクトです。
技術者だけでなく、案件の用件の深い理解が求められます。また、ビジネス上の課題の分析、それに基づく論理データモデル、基本設計を設計する必要があります。
インテグレーション・アーキテクチャ
単体の業務を専門とするのではなく、複数のシステムを合わせたサービスを作成することを専門とした分野です。
例をあげると、Google,Amazonなどのような多数のサービスを提供させるサイトでは、インテグレーション・アーキテクチャは重要な役割を担います。
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ITアーキテクトの年収とは?
上記の説明でITアーキテクトは、プロジェクト内での重要性が高いことがお分かりいただけたでしょうか。
そのため、年収は他のIT関連職業の平均よりも高く設定されているケースが多く、約700万円程度です。また、大規模のプロジェクトを担当するITアーキテクトは1000万円を超えるケースも少なくありません。
参考元:http://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf
ITアーキテクトに求められるスキルとは?
アーキテクチャ設計スキル
要件の定義・分析から設計指針を導き出して、課題分析やその評価を行います。
コンサルティングスキル
モデルや分析ツールに関係する技術を用いて、コンサルティングを行うスキルです。案件に適したコンサルティング技法や成果物から必要なものを取捨選択する必要があります。
プロジェクトマネジメントスキル
プロジェクトの範囲・資金・人員・リスク・スケジュールなどのマネジメントを行うスキルです。
リーダーシップスキル
技術分野の知識を利用して、プロジェクトの目的に導く必要があります。さらに、ITアーキテクトはプロジェクトメンバーやオーナーに対して、技術的な指導の役割を担うので、リーダーシップ性が求められます。
コミュニケーションスキル
プロジェクトの関係者と連絡を取り、情報収集・整理を行うスキルです。
ITアーキテクトの役割として、クライアントからの要望を取り入れ、構成したアーキテクチャをエンジニアとクライアントと食い違いのないよう説明する必要があります。
そのため、自分の考えを適切に伝えることができるコミュニケーションスキルが求められます。
ネゴシエイションスキル
構成されたアーキテクチャに対してプロジェクト関係者との交渉・合意を結ぶスキルです。大規模のシステムの場合は、関係者から多様な意見が寄せられます。
この際には、プロジェクト進行の要件やシステム品質などのバランスを取り、利害調整のための駆け引きを行う交渉スキルが必要です。
ITコンサルタントとは?
ITコンサルタントとは、ITを利用して企業の問題を解決する専門家です。IT戦略やシステム開発の提案、システムの最適化などを行い企業の経営をサポートします。
仕事内容は?
ITコンサルタントは、クライアントの企業から経営戦略や業務フロー、業務範囲、導入システムなどに関して聞き、それを整理・分析してITの観点から企業の課題を解決します。
また、分析結果から新しいシステムの導入や課題解決のための提案を行います。これには、クライアントに対して、問題となっている点と解決策の有効性を伝えるプレゼンテーション力が必要となります。
他にも、課題解決のために採用されたプロジェクトをまとめ、人材管理や品質管理、プロジェクト全体の進捗管理を行います。
コンサルタントとの違いは何?
ITアーキテクト、コンサルタントは、両者ともシステム構成の重要な役職で、クライアントのIT戦略やシステムアーキテクチャの構成に関わるクリエイティブな職種です。
そのため、論理的思考やモデリングなどの共通のスキルが複数存在します。
ただし、コンサルタントは業務と戦略、ITアーキテクトは技術と戦略という異なる側面があります。
下記では、両者の違いをわかりやすくするため、それぞれの特徴をご紹介します。
ITアーキテクトの特徴とは?
ITアーキテクトは、多種多様な技術の動向を見定め、組み合わせてユーザーが求めるものに最適なシステムアーキテクチャを構築する専門家です。
他にも、インフラ・アプリケーション・インテグレーションストラクチャの3つの専門分野に分けられます。各専門分野の特徴は上記に記載しているのでご参考下さい。
コンサルタントの特徴は?
コンサルタントは、クライアントの経営戦略やIT戦略にある問題を分析して、業務改善や戦略見直しの支援などの解決策を講じます。
また、コンサルタントは、ITコンサルタント・ERPコンサルタント・ビジネスコンサルタントの3つの専門分野に分けられます。
ITコンサルタントは、IT戦略の立案を始めIT製品の導入支援を行います。ERPコンサルタントは、ERPパッケージを応用した業務の改善支援を専門にしています。ビジネスコンサルタントは、戦略の立案を始め業務改善を行います。
このように、ITアーキテクトとコンサルタントは、同じ側面を持ち合わせていますが、ITアーキテクトは技術、コンサルタントは業務という異なる側面があることがわかります。
まとめ
本記事では、ITアーキテクトに求められるスキルを始め、仕事内容、年収をご紹介しました。また、似ている職業:コンサルタントとの違いについて解説させていただきました。
さらに、プログラマやエンジニアの上位職として、ITアーキテクトは位置付けられているため、より高い能力を求められる代わりに、平均年収も高く設定されています。他にも、ITアーキテクトを目指すのに当たって有効な資格についても紹介させていただきました。
是非、ITアーキテクトへ、プログラマ・エンジニアからのキャリアップを目指してみてはいかがでしょうか。
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