戦略コンサルタントってどんな仕事?仕事内容や年収、キャリアプランについて徹底解説!
ここ最近人気のある職種であるコンサルタント。その中でもいま最も熱いのが戦略コンサルタントです。特に中途採用は積極的に採用している企業も多く、転職市場においてもかなり注目されています。とはいえ、戦略コンサルタントがどういう仕事なのかいまいちピンとこない人も多いはずです。今回はそんな戦略コンサルタントについて解説します。
目次
戦略コンサルタントとは
企業の戦略に特化したコンサルタント
IT業界はもちろん、最近の転職市場でよく耳にするコンサルタントという仕事。名前を聞いたことがある人は多いものの、どういった人たちなのかは意外にも知られていないものです。
コンサルタントというのは、顧客企業の悩みを解決することを重点に置いた、いわば企業の相談役です。特に戦略コンサルタントは、企業の経営戦略に重点を置いた相談役の人たちです。
企業活動において最も重要な経営戦略、自分たちで考えることもできますが当然限界もあります。そこで戦略コンサルタントの力を借りることで、企業の経営戦略が抱える課題を解決するのです。
コンサルタント界隈では最も熱いジャンル
一口にコンサルタントといっても、その種類は多岐にわたっています。戦略コンサルタントも、様々なコンサルタントの種類の一つなのです。とはいえ、ここ最近の戦略コンサルタントは対応する分野が年々拡大しており、経営戦略以外の部分にも対応している場合もあるため、戦略に特化している一面もあれば、逆に総合的な一面もあるのです。
そしてそのようなこともあり、中途採用は通年募集している企業が多いです。幅広い分野から募集していることが多いため、転職者にとっては意外にも穴場だったりすることも多々あります。
どんな仕事をするの?
企業経営の影の協力者
では実際戦略コンサルタントの仕事内容はどのようなものか、という部分について解説していきます。
最初の部分でもお伝えしたとおり、主な仕事としては経営戦略について提案することがメインです。とはいえ、今企業が抱える課題を解決するという一過性のものではありません。
長い目で見た経営戦略はもちろん、マーケティングや人事、新製品の戦略など、経営のすべてを含めた戦略の課題を解決することがメインとなります。
企業といっても、古くからある企業もあれば最近立ち上げた企業など、様々なものがあります。そしてそれぞれ課題なども当然あります。
特に設立して間もない企業の場合、どのような戦略をとればよいのかなど、わからないことが多いのも事実です。そうした企業もサポートするのが戦略コンサルタントの役目です。
まさに企業経営の影の協力者です。
机上論では終わらせない
今までのコンサルタントというのは、企業の課題などを見つけ出し、そのうえで解決策を提案するというのが一般的でした。
現在でもその流れは残っていますが、戦略コンサルタントの場合はそれだけで終わりません。提案した解決策を実行するには具体的にどうすればよいかなど、提案の先の部分までサポートすることが多いです。
もちろんこれはコンサルタント側で行っている場合もありますが、最近では課題を抱える企業から具体的にどう実行すればよいのかという悩みを相談することが増えています。
その結果、課題の解決策を実行するためのサポートなどもコンサルタントが行っているのです。
求められるスキル・経験
そんなコンサルタントには豊富な知識・経験が求められます。
論理的思考力
戦略コンサルタントにとって基本となるのがロジカルシンキングです。経営の課題解決には、データの収集、分析、戦略の立案を通してあたりますが、高い論理的思考力を駆使する必要があるからです。
実務経験を通してもっとも鍛えられる部分だとも言えます。
ビジネススキル
課題を正確に聞き取るだけでなく潜在的なニーズも汲み取る能力、戦略を正確に分かりやすく伝える能力は顧客と対峙する際に欠かせないコミュニケーションスキルです。
社内外問わず積極的に関わり課題解決に活かすことにつなげられる、高いビジネススキルが求められます。
語学力
戦略コンサルタントとしてのプロフェッショナルな活躍のためには、語学スキルが求められる場面での対応も必要です。顧客や自社のメンバー、意見を聞く専門家とのコミュニケーションは日本語とは限りません。
英語力があれば活躍できるシーンは広がります。
マネジメントスキル
様々な意味での管理能力が問われる仕事です。
自己管理はもちろん、時間や進捗の管理も欠かせません。一方で自身や周囲のメンタルもケアするなどソフトとハード両面をカバーするスキルも求められます。
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コンサルタントって大変なの?
プロジェクト期間中はかなりハード
コンサルタントにあこがれていたり、コンサルタントに転職しようと考えている人は少なからずいるはずです。ここではそんな方にコンサルタントの現状について解説します。
基本的にコンサルタントの仕事は通常の会社の業務とは違い、少数精鋭で行うのがほとんどです。当然それぞれの役割というのは非常に重要であり、仕事自体もかなりハードです。
コンサルタントの仕事の多くはプロジェクトごととなり、当然期限というものもあります。その限られた期限の中で仕事をやり遂げなければいけないため、場合によっては睡眠時間が十分取れなかったりすることは日常茶飯事です。
しかしその分、仕事が終わった後の達成感はかなり高く、そうした達成感を味わいたいという理由でコンサルタントの仕事を続けている人も多いのです。
コンサルタントに休息の暇はあるのか?
それだけハードならば自分の時間が取れないのでは、と感じる人も多いはずです。
しかし最近では、コンサルタント企業側でもその部分はしっかり考慮しており、一つのプロジェクトが終わったらまとまって休息をとることができるようになっていることが多いです。当然その期間はしっかり休んだり、自分の趣味の時間に充てるなど自由です。
とはいえ、コンサルタントの多くはそのような休息期間でも勉強をしたりして学習している人が多いです。もちろん学習することは強制されていませんが、今後一流のコンサルタントとして成功したいと考えている人は、そのような時間の使い方があることを覚えておきましょう。
戦略コンサルタントのやりがい
戦略コンサルタントは経営課題という社内でも上流領域に携わるため、得られる達成感も大きなものがあります。
スペシャリストやハイレベルな人材と関わりながら仕事を進め、その成果が業績など数字として目に見える形になった際に得られる達成感は何ものにも代えがたいやりがいと言えるでしょう。グローバル規模で進める経験を積む機会もあり幅広く深い知識を得ることができるため、案件ひとつひとつを経て着実に自身の成長を実感できます。
また、常に多忙と思われがちなコンサルタントですが、実はワークライフバランスが取りやすい側面もあります。
プロジェクトベースでアサインされるため、期間中は多忙を極めるケースもありますが、ひと段落すればまとまった休みが取れる点は大きなメリットと言えそうです。
戦略コンサルタントに向いている人
集中力がある人
ひとつの事に熱中し、掘り下げた経験がある人はコンサルタントの適性があります。
コンサルタントというと華やかなイメージが持たれがちですが、実際は地道で膨大な調整の繰り返しです。やり抜くためには集中を継続する力、高い職業倫理感が必須です。
心身共にタフな人
ストレス耐性の強さも求められます。
クライアントのみならず多くの専門家、ハイレベル人材と関わりながら結果を求められる仕事ですので、常にプレッシャーにされされます。目の前の壁をひとつひとつ乗り越える楽しみを知っている人は向いていると言えるでしょう。
学習意欲・成長意欲が高い人
何かと自身にハードル設定できる人はコンサルタントとして活躍する素質があります。
キャッチアップが苦ではなく、むしろ情報収集し身につけることを楽しんで行える人、常に成長するための課題を課すことが自然と行える人は適正があると言えるでしょう。
巻き込み力がある人
責任感が求められるコンサルタントの仕事において、自らが先頭に立ち周囲を引っ張る力があるとより仕事が進めやすいです。
リーダーシップがある人とも言い換えることができます。
戦略コンサルタントの年収事情
最低でも500万円
コンサルタントという仕事が人気の理由は様々あります。当然年収もコンサルタントが人気である理由の一つです。戦略コンサルタントに限らず、基本的にコンサルタントの年収はほかの業種と比べると高いです。もちろん仕事内容は先に述べたようにかなり難しいですが、その分年収もかなり高いです。
企業に就職してコンサルタントとなる場合、当然年収は最低ラインとなりますが、それでも平均年収は500万円ほどと言われています。そこから昇進などをすると、年収も比例して上がるようになっています。そしてある程度の役職に就くようになると、その年収は1000万円を超えるようになります。
実力次第で年収は青天井
役職で年収が上がることもありますが、コンサルタントの場合は実力などでも上がることがあります。
例えばある企業でかなり成果を上げた状態で別の企業に転職した場合、その転職がきっかけでさらに年収が上がることがよくあります。そしてコンサルタントとして独立した場合、年収は努力次第でいくらでも上がるようになります。ここまでくると、年収数億円というのも夢ではありません。
このように、コンサルタントは最低年収でもすでに高いのですが、キャリア次第でどんどん上げることができるのです。そして多くのコンサルタントはより高い年収を得るために日々努力をしているのです。
年収アップに役立つ資格
戦略コンサルタントになるために必要な資格はありませんが、経営に関する資格などおすすめのものをご紹介します。
中小企業診断士
中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家としてのスキルを証明します。経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。
税理士
税理士になるために必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定する試験です。
公認会計士
三大資格のひとつとされ、弁護士、医師に続き合格率10%程度の難易度の高い資格と言われています。
USCPA
米国各州が認定する公認会計士資格で、会計の専門家として 国際ビジネス資格の最高峰に位置づけられています。
MBA
Master of Business Administration(経営学修士)経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり、資格とは異なります。現代に迎合したカリキュラムも増えており、経営に役立てる人も多いです。
コンサルタントのキャリアプラン
未経験ならアナリストから始まる
では最後に、コンサルタントのキャリアプランについて解説していきます。コンサルタントに興味はあるものの、自分は未経験だけどなれるのか不安だ、という人も多いはずです。さすがに未経験から一人でコンサルタントになるのはかなり厳しいですが、コンサルタントの企業に転職することは、簡単ではないものの不可能ではありません。
コンサルタント会社に入ると、まずはアナリストとしてキャリアが始まります。アナリストの主な仕事としてはプレゼンテーションの資料作成や企業調査など、コンサルタントの仕事のサポートが主な役割です。そのアナリストの仕事を通じてコンサルタントの仕事を勉強していくことが最初の段階となります。
のし上がるのも道を切り開くのも自分次第
ある程度アナリストとして経験を積むと、いよいよコンサルタントとしての仕事が始まります。そしてコンサルタントになると、その先のプランの幅はかなり広がります。もちろん実績などを積むことは大前提となりますが、実績があればあるほど様々な道に進むことができます。
そのまま企業に所属して高い役職を目指すもよし、転職などをして年収をどんどん上げるのもよいでしょう。また、この段階で独立して自分の道を切り開くということも可能です。
自分が今後どうしていきたいかという部分さえしっかりと決めておけば、どんな道にでも進むことができます。
戦略コンサルタントは厳しさと楽しさが比例
今回は今かなり熱い戦略コンサルタントの仕事について、仕事内容や年収、そして実際の仕事環境などについて解説しました。
戦略コンサルタントに必要なもの
コンサルタントになるには資格などが必要になるのか、と考える人も少なくありません。基本的に資格は必須ではありませんが、先述の通り場合によっては有利になることはあります。とはいえ、実際に採用する際は論理的思考力やコミュニケーション力などの能力がより注目されます。
特に20代の場合は、未経験でもコミュニケーション能力などを見込みつつ、今後活躍してくれることを期待して採用をするという企業が多いです。そのためコンサルタント企業には若い人がかなり多いです。
最後に
コンサルタントに対するイメージとして、常に昇進し続けるイメージを持つ人がいます。一見間違っているようで、実はあっていたりします。特に海外のコンサルタント会社の場合、昇進するか退社するか、という風潮がある企業が多いです。
では日本はどうなのかというと、そこまで厳しくはありません。
日本の場合はしっかり育てるという文化が根付いていることもあり、コンサルタントでもしっかりとした研修などの教育体制が用意されている所が多いです。もしこれからコンサルタントに転職しようと考えている人は、積極的に応募していきましょう。もちろん企業調査やスキルアップもしっかり行っていきましょう。
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