WEBエンジニアってどんな職種?仕事内容や転職する上で必要なスキルついて徹底解説!
ほどんどの人が毎日何かしらのWEBサービスにお世話になっているかと思います。そんなWEBサービスを支えているWEB業界を、転職先として目指されている方も多いのではないでしょうか?今回はWEB業界未経験者でも比較的転職しやすい「WEBエンジニア」について、転職の際にあると有利なスキルや経験を解説していきます。
目次
WEBエンジニアの需要は高まっている
最近ではすっかり定着した「テレワーク」「リモートワーク」といった働き方。この働き方の変化に伴いインターネットサービスが拡がりを見せています。
小売店がネット通販を利用して自社製品を販促したり、飲食店が宅配サービスをできるようなアプリが流行っています。
こういったWEBサービスは私たちの生活にすっかり定着しています。あらゆるWEBサービスにより私たちの生活が支えられていると言っても過言でありません。
WEBエンジニアの将来性
WEBサービスの発展がめまぐるしい中、WEBサービスの中枢を担うWEBエンジニアの需要は高まる一方です。
2022年4月以降、正社員の求人案件は増加傾向に転じています。
WEBエンジニアは未経験でも転職できる可能性がある職種です。売り手市場のWEBエンジニアの転職を目指すために必要なスキルなどを深掘りしていきましょう。
WEBエンジニアとはWEB業界の「職人」ともいえる職種
WEBエンジニアとは、ブラウザで見るWEBサイトの構築をしたり、WEBサービスに必要なアプリケーションやシステムの設計/開発を行う職種です。
「WEBエンジニア」と一概に言っても、サービスによって携わる内容は技術は様々です。
HTML / CSS / JavaScript といったフロントエンドの技術から、Ruby / PHP / Python といったバッグエンドの技術などサービスに応じた言語があります。これらの言語に精通すればするほど、手に職を持つことになります。
まさにWEBエンジニアは、WEB業界の職人ともいえる職種です。
WEBエンジニアの仕事内容
繰り返しになりますがWEBエンジニアとは、WEBサイトの構築やWEBサービスに必要なアプリケーションやシステムの設計/開発を行う職種です。
WEBサイト作成工程毎にみると大きく分けて「企画・要件定義」「開発・コーディング」「運用・保守」の3つです。それぞれの仕事内容は下記の通りです。
①企画・要件定義
クライアントの要望から、どのようなサイトを作るか決める工程です。クライアントの要望をいかに叶えられるかが重要であり、WEBエンジニア側から提案をすることもあります。
②開発・コーディング
決定したサイトの仕様に沿って開発・コーディングを行います。開発にはプログラミング言語を使用します。途中で仕様が変更されることもありますが、都度柔軟に対応していきます。
③運用・保守
WEBサイトの制作が終わっても、WEBエンジニアの仕事はまだあります。WEBサイト公開後も問題が起きないように運用・保守していくことが大切です。エラーがあった際などは、復旧作業を行うことになります。
WEBエンジニアを大きく分類すると3種類
WEBエンジニアの仕事の内容は幅広いとお伝えしました。
WEBエンジニアを大きく分類すると「WEB制作フロント系のエンジニア」「サーバーなどに関するバック系のエンジニア」「スマホのアプリを開発するエンジニア」の3種類にわかれます。
それぞれを詳しく解説します。
WEB制作フロント系のエンジニア
ホームページの見た目をデザインの通りに構築していくエンジニアです。
フロントエンドエンジニアと呼ばれ、主にHTML、CSSを使います。コーダーとも呼ばれ、初心者でも身につけやすいスキルを扱うため、未経験者でも採用されやすいポジションです。
JavaScript/jQueryなども覚えていけば、サイトデザインにアニメーションの動きをつけ、より複雑なサイト構築が可能となります。
またWordPressのテーマを使ったサイト構築なども主流となっておりPHPスキルも求められます。
サーバーなどに関するバック系のエンジニア
ユーザー側からあまり見えない部分ですが、WEBサービスに必要不可欠なサーバー、データーベースの整備や、システムの構築などを手がけるエンジニアです。バックエンドエンジニアと呼ばれ、WEBの裏側を支える重要なポジションです。
ネットショッピングで使われるECシステムなどの開発、整備も行います。
フロントエンドを含めたWEB全体の知識と理解がないと務まらないポジションのです。
キャリアパスとしてフロントエンドエンジニアを経験した人が目指すことが多い職種となります。
スマホのアプリを開発するエンジニア
スマホのアプリはホームページ制作とは全く異なる言語と技術で制作されており、スマホ社会の近年に需要が高まっているポジションです。Swift、Kotlin、React Nativeなどの言語を使い、スマホアプリの構築、開発を行います。
WEBエンジニアの働き方は3パターン
「WEBエンジニア」と一口に言ってもその働き方には3つのパターンがあります。
客先常駐
クライアントのWebサービス開発を請け負うSESやSIer系の企業では、クライアント先の企業内で客先常駐エンジニアとして働くのが一般的です。
プロジェクトによって働く場所やメンバーが変わるという特徴があります。コネクション作りや視野を広げて色々な技術に触れる事ができます。
自社開発
システムを作成し公開もしくは販売する自社開発の企業は「企業内で利用するシステムの開発」「企業外のユーザーが利用するシステムの開発」に分かれます。
自社開発エンジニアの場合では、私服勤務やフレックス制など自由度の高い働き方が多い傾向にあり、企画段階から携わる事ができるのも大きな魅力です。
受託開発
受託開発はクライアントに依頼されたシステムを作成する働き方です。提案をすることはありますが、最終決定権は発注者側にあるのが特徴です。
受託開発もさまざまな企業の案件に関わる事ができます。また、企業として見た場合に受託開発は自社開発に比べて安定して仕事を獲得できる傾向にあると言えます。
未経験でも最低限のスキルをつければWEBエンジニアになれる
未経験者はフロントエンドエンジニアを目指そう
「WEB制作フロント系のエンジニア」は、WEB業界未経験者でも採用されやすいです。
スキルを身につけるための学習方法が、職種訓練の講座や専門学校から、動画配信や参考書での自宅学習まで豊富にあります。
スキル自体も他と比べ、初心者でも簡単に覚えらやすい内容なのでハードルも低く、WEBエンジニアは目指しやすい職種です。
資格よりもスキルの方が重要
基本的に、WEBエンジニアになるために必須の資格はありません。
※企業の募集要項に必要な資格が示されている場合は別です。
WEBエンジニアの資格として、有名どころでは「ITパスポート」や「Webクリエイター能力認定試験」などがあります。しかし、これらの資格は現場で役に立つわけではありません。
WEB業界未経験での転職活動の際には、履歴書に記載することで書類の通過率はあがるかもしれません。また、面接でも面接官へ自己研鑽アピールができるという点では多少有利になるでしょう。
しかし、深堀った話に繋がるわけではありません。
エンジニアが現場で求められるものは身につけているスキルです。
WEBエンジニアは、技術を持ってしてWEBを構築していくWEB業界の職人です。資格を保有している事より、実際にその手で問題解決ができることが重要となります。
WEBサイトの構築経験を重ねておこう
近年、WEBデザインがどんどん進化していくことで、サイトコーディングの仕組みが複雑化する一方です。
テンプレートに沿った単純なデザイン、コーディングをすることもあります。しかし、テンプレだけでなくデザイナーの自由な発想を構築して実現できるエンジニアこそが転職市場においても重宝されます。
どのようなデザインにも構築対応ができるように、様々なパターンのサイト構築を行なっていきましょう。
日頃から気になるサイトのソースなど調べ、構築練習用のコピーサイト制作をすることで、スキルアップにつながります。そこでつちかったスキルをポートフォリオにすると、転職でも大きな武器にもなります。
※コピーサイトは営利目的で公開などしないように、注意してください。コピーの目的は、あくまでもサイト構築の技術を学ぶことです。
最新の技術に常に目を向ける
WEBの世界は常に技術が更新され続けています。そのため、たくさんのWEB構築スキルを持っていても、そのスキルが古いままだと意味がありません。日進月歩のWEB業界において、最新の技術にいつも目を光らせ、自分の中へ取り込む姿勢が大切です。
WEBエンジニアに必要なスキル・能力とは
WEBエンジニアに必須の資格はありませんが、必要なスキル・能力は当然あります。
WEBエンジニアには構築スキルはもちろん必要ですが、他にも必要な能力があります。WEBエンジニアは単独で作業するのではなく、WEBディレクター、WEBデザイナーとチームとなり、ともに一つのものを作り上げる業種です。チーム作業をする上で、WEBエンジニアに求められることを確認してみましょう。
WEBエンジニアに必要なスキルの具体例
プログラミング言語
WEBページの基礎を作るHTML、ページのスタイルを規定するCSSは主にフロントエンドのエンジニアが使用します。加えてより高度な機能を実装するためのJavaScriptや、PHP、Pythonなどの知識が求められます。
テストやデバッグ
WEBページのエラーを解消するため継続的にテストを実施する方法と、エラーに対処するためのデバックの方法は知っておく必要があります。テストとデバックを効果的かつ継続的に実施するスキルは欠かせません。
SEO
WEBエンジニアは検索エンジン最適化(SEO)の正しい知識を身に着けておく必要があります。自社のWebサイトを上位表示させるためにSEO対策を正しく行う事は、多くの企業が重視しているポイントです。
レスポンシブデザイン
WEBページを、パソコンとモバイル端末の両方で問題なく閲覧するために必要な機能を実装するスキルです。正常に表示されないWEBサイトはユーザーの離脱を促すため、スマホユーザーが多い現代においては必須と言えるでしょう。
データベース
OracleやSQL Serverといった管理システムも熟知しておく必要があります。リレーショナルデータベースの構築が基本となるため、コーディング技術が求められるバックエンドのエンジニアには欠かせないスキルです。
セキュリティ
ウイルス感染やハッカー攻撃を防ぐためにはセキュリティへの知見が重要です。社内防衛だけではなく外部セキュリティサービスなどにも目を向ける情報収集能力も求められます。
LAMP環境
ユーザーがより快適にWEBサイトを閲覧するために必要なのがLAMP環境の構築です。LAMPとはOS、WEBサーバー、データベース、スクリプト言語に必要なソフトウエアそれぞれの頭文字を指しています。WEBエンジニアとして基本的なスキルのひとつです。
論理的に思考できる能力
WEBエンジニアは仕事柄、論理的思考の方が多い印象です。そして、WEBディレクターやWEBデザイナーは、どちらかと言えば抽象的な思考になる場面が多くあります。
抽象的にまとまらなくなってしまっている問題を、WEBエンジニアが冷静かつロジカルに整理できると、チームとして問題解決につながるのです。WEBエンジニアの特性を活かして、物事を冷静に論理的に捉える思考を育てましょう。
コミュニケーション能力
WEBエンジニアは黙々とディスプレイに向かってソースコードを打ち込んでいく職人であるがゆえ、寡黙な方も多くいらっしゃいます。もし「コミュニケーションが苦手だからWEBエンジニアを目指そう…」と思われているなら、それは大間違いです!
先にも述べましたが、WEBエンジニアはチーム作業を行う内の一人です。WEBディレクターやWEBデザイナーとのコミュニケーションがしっかりできてこそ、本当に能力のあるWEBエンジニアと言えるのです。
時にはWEBディレクターとともに、クライアントと直接打ち合わせをする場面もあるかもしれません。コミュニケーション能力が高いWEBエンジニアは、同程度スキルの寡黙なWEBエンジニアよりも確実に重宝されます。WEBディレクターや会社にとって、コミュニケーション能力が備わっているWEBエンジニアは百人力の存在となりえるのです。
WEBエンジニアの平均年収
平均年収
WEBエンジニアの平均年収は約570万円で、エンジニア全体の平均年収と大きな差はありません。
特徴としては全体の給与幅が360〜900万円以上と比較的広い点です。
また、平均年収を地域で比較すると最も高水準は東京都の約600万円で、最も低い秋田県とは約200万円もの差があります。
条件別の給与ではVue.jsが条件となっている求人案件の年収が最も高く、外資系企業、HTML5と続きます。
WEBエンジニアが年収を上げる方法
IT人材の需要に対し人材が不足していると言われる一方で、WEBエンジニアはやめとけと言われる仕事でもあります。
理由として、仕様書に沿ってコーディングを行えるレベルの人材はすでに足りているという現状があります。
プログラミング言語を扱えなくても、ノーコード開発アプリを使えば簡単な開発が行えるようになりました。
WEBエンジニアとして活躍し続けるためには、より需要の高いプログラミングコードが扱えるなど差別化を図る努力を怠らない事です。
人気のプログラミング言語
TIOBEの人気プログラミング言語ランキングによるとランキング上位のプログラミング言語は、Python、C言語、Java、C++、C#です。(参考:TIOBE Index for September 2022)
AI・機械学習やデータ分析で需要の高いPythonは未経験者にも人気があります。世界的な需要が高まるなか、日本国内では人材不足と言われています。
なお国内での求人件数順では、Java、Python、JavaScript、PHP、C#となっています。
WEBエンジニアを目指すなら、スキルの習得をすぐに始めましょう
WEBエンジニアはスキルや能力があれば、年齢にあまり左右されず、未経験者でも転職がしやすい職種です。しかし、スキルが全くない状態では採用につながりません。
現在では、パソコンさえあれば様々な方法でスキルを身につけることができる環境があります。
WEBエンジニアを目指すならスキル習得の学習をすぐに開始しましょう。
実際にWEB業界で働いた経験はなくても、個人で趣味のサイトを制作し運用し続けていたことが高く評価され、WEBエンジニアとして転職して活躍しているような方も数多くいらっしゃいます。サーバーの仕組みなども理解できるので、まずは個人サイトを制作することを目標に学習を始めるのもオススメです。WEBエンジニアとして転職が成功するように、スキルアップをがんばってください!
未経験からWEBエンジニアに転職を目指す方は、とくに、転職エージェントの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
求人の紹介や、あなたが身に付けているスキルの効果的なアピール方法など、あなたの転職活動のサポートをしてくれる存在となります。
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