【シナリオライターのキャリアパス】活かせるスキルやシナリオライターから転職しやすい職種についてご紹介!
シナリオライターとして働きながらも、「このままでいいのだろうか?」という思いが浮かんだり、現状に不満を感じたりする人も多いのではないでしょうか。今後のキャリアを考えるなら、まずは自分の現状や今後やりたいことを見つめ直してみる必要があります。この記事では、シナリオライターのキャリアパスについて掘り下げていきましょう。
目次
シナリオライターとしてのキャリアパスは大きく2つ
シナリオライターのキャリアパスには、大きく分けて2つの選択肢があります。どちらの働き方が自分の希望に近いかを考えてみてください。
上流工程の業務にシフトする
シナリオライターという仕事に固執する気はなく、キャリアの幅を広げていきたいと思っている。その場合は、シナリオ作成のいわゆる上流工程の、管理的な仕事に移行するのが最も自然なキャリアパスです。
ディレクターやプランナー、プロジェクトリーダーやマネージャーになれば、活躍の場が広がりますし、収入アップも可能です。
今の職場で業務の幅を広げるのもよいですし、別の会社に活躍の場を移すこともできます。
フリーのシナリオライターとして独立
シナリオライターの仕事を極めたい、ライティングこそが自分の天職だ、という人には、フリーランスのシナリオライターとして独立するキャリアパスが向いています。
1つの会社の仕事にとらわれないのがこれからの働き方とも言われます。複数のクライアントから仕事をもらうことも、さまざまなジャンルの案件に携わることも、フリーランスなら可能です。
ただしフリーランスにはデメリットもあるのが現実です。後ほど具体的に紹介します。
キャリアパスに活かすべきシナリオライターのスキルとは
キャリアパスを考えるなら、武器となるスキルが現状どれだけ身についているかを確認することも大切です。シナリオライターのスキルには、次のようなものが挙げられます。
・表現力や構成力、語彙力など文章力
・スケジュール管理能力
・執筆スピードの速さ
・コミュニケーション能力
・トレンド・情報アンテナの高さ
・新しいものへの好奇心
足りないと思うスキルがあれば、そこを意識して仕事し、補っていきます。スキルを整理すると、今後どうすべきか、どうしていきたいかも考えやすくなります。
シナリオライターの経験が活かせる3つの関連職種
はじめの章では、社内で上流工程の仕事に就くのがキャリアパスの1つと紹介しました。この章では具体的に、どんな職種があってどんな仕事をするのかを確認しておきましょう。
企業やプロジェクトの規模によって役割分担や組織が多少異なりますが、大まかに説明します。
ゲームプランナー
ゲームの企画をするのがゲームプランナーの仕事です。どんなゲームがヒットしているのかを分析し、どんなゲームにするかを考えます。
世界観や大まかなストーリーを決め、具体的な制作に必要な仕様書を作成したりします。
ゲームディレクター
ディレクターは、いわばチームの現場監督的な役割を担う人です。開発に携わるデザイナーやライター、プログラマーなどのスタッフをまとめ、スケジュールや進捗の管理などを行います。
ゲームプロデューサー
ゲームを開発するチームの総責任者となるのがゲームプロデューサーです。チーム編成から予算、収益の管理、完成品の宣伝戦略などまで総括的に関わります。
こうした上流工程の業務ができると、転職する際も有利です。
キャリアパスを妨げる環境にいるなら転職も視野に
仕事は好きだが環境に不満がある、という人もいるでしょう。今の職場に留まることが自分にとってプラスでないなら、思い切って職場を変えることも必要です。
次のようなことは、キャリアパスを妨げる原因となります。
・人間関係が悪い
・仕事に対する価値観や考え方が合わない
・昇進や昇給などが見込めない
・仕事が正しく評価されない
自分の力を存分に発揮してのびのびと活躍できる職場でなく、改善を働きかけても状況が変えられない場合には、転職を視野に入れましょう。
シナリオライターの求人情報例
■ゲーム制作会社でのゲームシナリオライター
<実際の求人例・必須条件>
・必須条件:シナリオライター、もしくはその他(映像・書籍・Web等)のライティング経験
・歓迎条件:コンシューマーゲームのライティング、プランニングの経験 など
・在宅勤務・リモートワーク:相談可
・予定年収:400万円~1,000万円
■シナリオライター:正社員
<実際の求人例・必須条件>
・必須条件:ゲーム・アニメ・小説等における、シナリオディレクションの経験
・歓迎条件:大型IPタイトル等、IPホルダーの監修の厳しい業務に携わった経験 ・シナリオライターとしてのライティング経験など
・予定年収:500万円〜750万円
キャリアチェンジで未経験職種への転職という道も
シナリオライターの中には、制約が多くて好きなように書けない、修正が多くてやってられない、といった不満に耐えかねて辞めていく人もいます。
自分には向いていない、あるいは飽きた、という人は、別の職種にキャリアチェンジするのも1つの方法です。
とはいえ、転職者には即戦力を求める企業がほとんどなので、職種を変えるにしてもなるべく経験やスキルを活かせる仕事を選ぶのがポイントです。
次のような職種でも、シナリオライターの経験が活かせます。
動画クリエイター
動画クリエイターは、クライアントの要望をもとにシナリオを作成し、動画の作成や編集を行います。シナリオライティングの経験が活かせますが、PhotoshopやIllustratorなどが使えるスキルも必要です。
ライティングの講師
シナリオライティングをしながら、新入社員の育成に携わる人もいるでしょう。教えることが楽しいと感じるなら、専門学校などで講師として教えるという道もあります。
小説家
シナリオの執筆には、さまざまな制約があります。自分の言葉で発信したい、伝えたいことがあるという人の中には、小説家としての道を歩む人もいます。
ただし小説家だけで食べていける人はほんの一握りです。
ライティングに全く関係ない仕事の場合は、どんな仕事にも役立つコミュニケーション能力や情報収集能力、スケジュール管理能力などでアピールしましょう。
年齢が高くなるにつれ未経験職種への転職は難しくなるので、慎重に考えた上で決断し、早めに行動することをおすすめします。
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フリーランスになる前に知っておくべきデメリット
シナリオライターなどクリエイティブな仕事をする人には、独立してフリーな働き方をしたいと考える人も多いです。人間関係に大きく左右されない、自分で仕事を選べるなど、フリーランスにはメリットがたくさんあります。
しかしフリーランスには、次のようなデメリットもあります。
・自分で営業をしなくてはならない
・常に仕事があるわけではない
・収入が安定しない
・経理的な業務も自分でしなくてはならない
・健康面やスケジュールなどの自己管理が必須
・クライアントごとに異なる仕様ややり方に対応する必要がある
フリーになれば、まずは仕事を受注するための営業活動が自分の仕事です。
仕事が途切れることのないように常に次を探す必要もあります。並行して複数の案件をこなす必要もあるでしょう。自分の体が資本となるため健康管理も重要です。
また、収入や支出の管理、税金や社会保険の手続きも、自分で行わなくてはいけません。厚生年金でなくなれば年金が減るほか、雇用保険もないので失業手当の当てもなくなります。
収入が安定しないどころか、特にフリーになってしばらくは食べていけるかどうか、という人の方が多いかもしれません。
フリーになる前に、スキルを磨いて実績を重ね、人脈を作るなどの準備をしておきましょう。
シナリオライターが転職する際のポイント
フリーになる準備はまだできていない、でも職場は変えたいと考えるなら、押さえておくべき転職ポイントが2つあります。
求人情報や企業情報の確認は念入りに
シナリオライターと一口に言っても、任される仕事の範囲は企業によってさまざまです。給与や休日などの待遇も大きく異なります。また、経営トップの考え方や企業風土が自分に合うかどうかも重要なポイントです。
どこでも同じようなものだろう、とあまり確認せず転職先を決めてしまうのは後悔のもと。求人情報はくまなくチェックし、企業の情報も公式サイトなどで確認しておきましょう。
転職エージェントを利用
転職活動は、一人で進めるよりも転職エージェントを利用する方が断然効果的です。
転職エージェントなら、自分の経験やスキル、希望を聞いたうえで、企業と自分の条件が合致する求人を探し出してくれます。
そもそも転職すべきかどうかから相談することもできますし、キャリアパスについてもアドバイスがもらえる、心強い存在です。
職場の雰囲気や内部事情を知っている可能性もあるので、応募する前にぜひ聞いてみてください。
未経験からシナリオライターになるには?
シナリオライターは主に映画・テレビドラマ・アニメ・漫画・ゲーム・舞台・ラジオドラマなどの脚本を書く仕事です。
近年ではゲームシナリオライターの需要が高まっています。
シナリオライターの平均年収は300~500万円とされており、これは日本全体の平均年収約455万円と比較しても高い方ではありません。(参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)
ただしシナリオライターの年収は手掛けた作品のヒットによって大きく影響されるケースもあります。
未経験からシナリオライターを目指したい人のスタートラインは「専門学校に通う」「講座を受講する」の2つが一般的です。
また、シナリオコンクールに応募して実績を積む方法もあります。
入賞する事ができれば面接などで大きなアピールポイントにする事ができます。
求められるスキル
シナリオライターに求められるスキルは、発想力とそれをシナリオに書き起こすための構成力・文章力です。
納期がある場合が多いので、スピード感も求められます。
執筆スピードはもちろん、自身で進行を管理しなければなりません。
計画を立て、それに則って作業を進める管理能力が問われます。
また、文章作成にあたりWord、Excelなどのオフィス系ソフトを扱うスキルも必須と言えるでしょう。
向いているひと
文章の読み書きが好きであるという要素はシナリオライターとして欠かせません。
ただし趣味と仕事では異なりますので、自分の好みだけでなく多様なジャンルの作品に接する事で仕事の幅も広がります。
もちろん担当分野への興味があるほど向いていると言えますが、偏らずにできる限り広く興味を持てる人はシナリオライターの適正があると言えるでしょう。
また、仕事において他職種の担当者との関わりも多いためコミュニケーションが得意でビジネススキルを持ち合わせた人は活躍が期待できます。
まとめ
シナリオライターという仕事は、なりたいと思う人も多い人気の職種です。とはいえ、いざなってみると自分の思うようには書けない、修正ばかりでモチベーションが上がらない、スケジュールに追われてつらい、などの苦労が絶えません。
この先どうすべきか、とキャリアパスを考えるなら、まずは現時点で身につけたスキルを確認し、自分が一番したいことは何かを再確認するところから始めましょう。
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