アプリケーションプログラマーの仕事内容を紹介!年収・必要なスキルは?特徴を知って転職を成功させよう
この記事ではアプリケーションプログラマーの仕事内容についてご紹介します。昨今注目が集まっており、プログラマーを目指す人も増えていますが、具体的な仕事内容や年収、必要なスキルはなんでしょうか?将来性にも目を向け、アプリケーションプログラマーについて解説します。
目次
アプリケーションプログラマーとは?
アプリケーションプログラマーとはプログラミング言語を用いて、パソコンやスマートフォンで動作するアプリ開発を行う仕事です。
主にiPhoneやAndroidといったスマートフォンやタブレット、PC向けのアプリを開発する人がアプリケーションプログラマーと呼ばれています。
「アプリ」と聞いてすぐにイメージできるのは、ゲームやInstagram、Twitter、また最近ではZoomといったものではないでしょうか?
実はアプリケーションプログラマーと一言にいっても、専門分野により種類がいくつかに分けられます。したがって、その分野で、あるいはアプリの目的によって必要なプログラミング言語や専門知識は大きく異なり、多種多様となります。
アプリケーションプログラマーの代表的な種類をご紹介します。
Webアプリケーション
Webアプリケーションとは、Google ChromeやSafariなどのWebブラウザから利用できるアプリケーションのことです。
アプリのインストールは必要なく、起動できるOSを限らずにブラウザ上で使える点がWebアプリケーションの特徴です。つまりWebアプリケーションを1つ作ってしまえば、iOSでもAndroidでもMacOSでもWindowsでも動かすことができます。
Webアプリケーションの代表的な例として、以下のようなサービスが提供されています。
・Googleが提供する「YouTube」や「Googleマップ」 ・ECサイトの「Amazon」や「楽天市場」 ・ソーシャルゲームやコミュニケーションツールの「Skype」
普段ではあまり意識することがないかもしれませんが、実は上記のようなサービスは全てWebアプリケーションプログラマーが構築しています。
Webアプリケーション開発に使用されるプログラミング言語は主に下記の言語です。
フロントエンド
・HTML ・CSS ・JavaScript
サーバーサイド
・PHP ・Ruby ・Java
しかしながら、Webアプリケーションではスマートフォンのカメラを操作するようなアプリを作ることができません。
スマートフォンの機能を利用したアプリを制作するにはネイティブアプリケーションで作るしかありません。その点を次に取り上げます。
ネイティブアプリケーション
ネイティブアプリケーションとはスマートフォンやパソコンにインストールして利用するアプリのことです。
具体的には、iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playからインストールして使用するアプリだと理解すればいいでしょう。ネイティブアプリケーションの代表的な例として、以下のようなサービスが提供されています。
・Microsoftが提供する「Microsoft Office」 ・SNSツールの「Instagram」や「LINE」 ・ゲームアプリの「Fortnite」や「Hearth Stone」
ネイティブアプリケーションは端末にダウンロードして端末上で動作する点が特徴です。Webアプリと比べて、実行速度が高速である点にメリットがあります。
また、起動できるOSが限定されますが、必ずしもネットワーク環境が必要ではなく、オフライン環境でも使用できる点にも大きな価値があります。
ネイティブアプリケーションの最大のメリットはデバイス機能を利用できることです。この特徴は「ネイティブ機能」と一般的に呼ばれています。これにより、カメラ機能やGPS機能、プッシュ通知機能などといったデバイス固有の機能を活用したアプリを開発することができます。
ネイティブアプリケーション開発に使用されるプログラミング言語は主に下記の言語です。(プラットフォームによって異なります)
・Swift ・Objectiv-C ・Java ・Kotlin ・C#.net ・C++
ハイブリッドアプリケーション
ハイブリッドアプリケーションとはWebアプリケーションとネイティブアプリケーションを組み合わせたアプリケーションのことです。
ハイブリッドアプリケーションはWebアプリケーションの技術をもとに作り、そこにさらにネイティブ機能を利用することができます。Webアプリケーションとネイティブアプリケーションのメリットを持ち、プログラムを開発できることが最大の特徴です。
このような特徴を持っているので、ハイブリッドアプリケーションは開発コストを抑えることができます。
加えて、Webアプリケーションの技術で開発するため、UIの構築にHTML5やCSS3を活用でき、自由度が抜群な点も大きな魅力です。
ハイブリッドアプリケーション開発に使用されるプログラミング言語は主に下記の言語です。
・HTML5 ・CSS3 ・JavaScript ・Ruby
アプリケーションプログラマーの楽しさと大変なところ
プログラマーと聞くと「きつい」「長時間労働」というイメージを持っている方も少なくありません。
もちろん大変な部分もありますが、楽しくやりがいを感じることができる点が大きいこともプログラマーの魅力的なポイントです。では、実際にはどのようなやりがいや大変さがあるのでしょうか?
やりがい
アプリケーションプログラマーのやりがいは、これまで世の中になかったアプリを開発することができるという点です。
自分が作ったアプリが社会に広まり、多くのユーザーが利用するサービスになるという実感ができ、大きなやりがいを感じるでしょう。また、常に新しい技術を学び、プログラムを構築していくという楽しさもあります。
特にIT業界は技術の進歩が速いので、プログラマーとしての成長する機会が多く、学べば学ぶほど優秀なプログラマーになることができます。
そして、自分の成長が年収に現れやすいことも、アプリケーションプログラマーの特徴の1つといえるかもしれません。
大変なところ
アプリケーション開発の大変なところは残業が多いことが挙げられます。納期が近かったり、複雑なシステムの際には、多忙を極めます。
またシステムにバグが見つかると、バグの修正やテストに多くの時間が割かれ、繰り返し確認する作業にストレスがかかります。加えて、開発に携わりながら常に新しい情報や技術を取り入れていくことも必要で、スキルを常に向上させていくことが求められています。
このような環境に厳しさを感じ、大変さを感じる時は少なくないでしょう。
ですが、最近ではプログラマーの労働環境が改善されている傾向があり、プライベートの充実もできる求人がみられるようになってきています。
アプリケーションプログラマーに必要な資格・スキルは?
未経験者がアプリケーションプログラマーになるために必要な資格やスキルはどんなものがあるでしょうか?
資格は特に特にない
実はアプリケーションプログラマーになるために必要な資格はありません。
資格がなくてもプログラミング言語を習得すれば、仕事を始めることができます。つまり、実力が物を言う世界です。
実際にアプリケーションプログラマーの求人を見ても、応募に資格を必須条件とする案件は少ないです。
就職にアピールできる資格
アプリケーションプログラマーに必要な資格はありませんが、持っているとアピールできる資格はあります。
・Android技術者認定試験制度
・システムアーキテクト試験
・CIW JavaScript スペシャリスト
・PHP技術者認定試験
・Python3エンジニア認定データ分析試験
・Ruby技術者認定試験
・ITパスポート試験
また、最近では海外のプログラマーと働く機会も増えてきているので英語の資格があるとアピールできます。
・実用英語技能検定
・TOEIC
・TOEFL
・IELTS
必要なスキル
プログラミングスキル
当たり前のことですが、アプリケーションプログラマーになるためには、プログラミングスキルが必要です。
iOSアプリならSwift, AndroidアプリならJavaやKotlinといった言語を習得し、プログラムを構築できるようにならなければいけません。
簡単に習得できるものではありませんが、プログラミングスキルを磨いていくと、高度なアプリの開発も可能になり、仕事の幅も広がります。
デバックスキル
プログラムを開発すると必ずバグが発生します。原因は様々でスペルミスや設計上のミス、言語自体のバグもあります。
バグが発生するとプログラムが正常に動作しなくなるので、バグを早く取り除く必要があります。バグの原因を特定し、解決できる「デバックスキル」はアプリケーションプログラマーとして非常に重要です。
コミュニケーションスキル
プログラマーは黙々とパソコンに向かって作業するイメージがありますが、コミュニケーションスキルも必須です。
クライアントが望んでいるシステムを開発するためには、チームリーダーや他のプログラマーとのコミュニケーションが欠かせません。
ミーティングなどで理解できなかった部分を質問せずに進めてしまい、結果、意図していないアプリを作ってしまうこともあります。したがって、アプリケーションプログラマーはコミュニケーション能力も高く求められます。
アプリケーションプログラマになるには??
では、未経験者がアプリケーションプログラマーになるためにはどうしたらいいのでしょうか?下記のような方法があります。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールでは、わからない点をプロの先生に質問することができるため、独学よりも挫折しにくいというメリットがあります。
自律的学習が難しい人や、一緒にプログラミングを学び仲間が欲しいという人にはおすすめです。
ですが、各スクールにより異なりますが金銭的負担が大きいことがデメリットと言えるでしょう。
独学で勉強する
書籍やYouTube、学習サイトを活用してプログラミング言語を独学することもできます。学習費用が小さいというのが大きなメリットです。
ただし、独学で行き詰まった際に質問できる先生がいないため、自分で解決しなければいけないため、途中で挫折してしまうこともあります。とはいえ、まずは独学から初めて、その後続きそうだったら学習スタイルを変更するという方法もあります。
上記のような方法でプログラマーを目指すことができますが、無料で転職相談することによっても不安や悩みを解決することができます。
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アプリケーションプログラマーのキャリアパスは?
アプリケーションプログラマーのキャリアパスを解説します。主に5段階に分けることができます。
1 .プログラマー
運用保守と開発経験を積み、業務知識を身につけプログラミングスキルを磨いていきます。この下流工程の経験が次のステップにつながります。
2 .システムエンジニア
クライアントとのコミュニケーションが増え、システムの仕様書を作成したり、基本設計・詳細設計などの上流工程の業務を行います。
組織全体のマネジメントにも気を配る能力を身につけると、次のステップにつながります。
近年では、システムエンジニアがプログラマーを兼務することも少なくありません。
3 .プロジェクトリーダー
個人でシステムを構築する業務からガラリと変わり、プロジェクトリーダーはエンジニアをまとめる現場管理を主な業務とします。
開発メンバーとのコミュニケーションも大切で、スケジュール管理やトラブルが起こったときの的確な判断力も必要とされています。
プロジェクトの規模によっては、プロジェクトマネージャーがプロジェクトリーダーを兼務することもあります。
4 .プロジェクトマネージャー
クライアントの要望をヒアリングし、システム開発に必要な予算やスケジュール・チームを結成してプロジェクト成功を目指します。
プロジェクトリーダーが現場の管理を主に行うのに対して、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体のマネジメントが主な業務です。
プロジェクトマネージャーは高いコミュニケーション能力とマネジメント能力が求められ、責任が重大な仕事ですが、その分やりがいがあります。
5 .コンサルタント
コンサルタントは、これまでの深い知識と経験をもとにクライアントの課題解決のため、ヒアリングや新システムなどの提案を主な業務とします。
クライアントの業務内容や市場の動向・ビジネスモデルを深く理解して、どこに課題があるのかを見極め、解決策を提案する必要があります。
そのため、コンサルタントは経営層との重要なコミュニケーションが多く、IT全般に広く・深い知識が求められます。
アプリケーションプログラマの年収は?
アプリケーションプログラマーの年収はかなり個人差があると言われています。
これはプロジェクトの大きさや所属する会社、フリーのプログラマーとして働いている人もいるからです。
厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査によると、30代のプログラマーは約353万円で、40代になると約450万円となっています。
しかしながら、開発する言語や正社員かフリーランスかの雇用形態・経験やスキルも年収に大きな影響があるので一概には言えません。年収からみたプログラマーの魅力的な点は、スキルを磨き、経験を積み重ねていけば年収をあげることができる点です。
アプリケーションプログラマーの将来性は?
IT人材不足だと久しく叫ばれていますが、2030年に日本国内のIT人材が約79万人不足すると予測されています。
したがってアプリケーションプログラマーの需要がなくなることはなく、将来性が高いと言えるでしょう。
IT技術の発展により、その時代によって必要とされるスキルや言語能力は変化すると思われますが、ニーズがなくなるということはありません。
それでこれからアプリケーションプログラマーの需要がますます増え、技術を持ったプログラマーは年収も増加していくと考えられます。
まとめ
この記事ではアプリケーションプログラマーの仕事内容についてご紹介しました。
今からプログラミングの学習を始めても遅いことはありません。まずは、求人をチェックして求められているスキルを確認してみるといいでしょう。
とはいえ、掲載されている求人企業の会社情報や業務内容やビジネスモデル調べるのは、時間がかかり大変です。
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