金融系SEとは?平均年収や向いている人の特徴、注目の大手企業を解説
金融系SE(金融系エンジニア)は「つらい」「やばい」と聞かれることもありますが、実際のところ仕事内容や年収はどうなっているのでしょうか。転職を検討している人なおさら気になりますよね。本記事では金融系SEの仕事内容や年収、転職を目指す際に求められるスキルや注目の大手企業まで解説します。
目次
金融系SEの転職における注目大手企業11選
金融業界に属する企業はITシステムを必要としているため、すべての企業がシステムエンジニアの人材を必要としています。
したがって、金融系システムエンジニアの転職という視点で考えても、金融業界大手企業がそのまま当てはまります。
金融業界自体大手企業が多い業界ですが、業界ごとに最大手と呼べるのは以下の会社です。
メガバンク:三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
損害保険:東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険
生命保険:日本生命保険、明治安田生命保険、第一生命保険
証券会社:野村証券、大和証券
他にも、信託銀行、クレジットカード、投信など多くの大手企業が存在します。
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金融系SEの年収
厚生労働省2019年賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの給与額は、以下の通りです。
月給:38万円
賞与:112.9万円
平均年収約:568.9万円
他の職種も同様ですが、転職の場合求職者のスキルと経験によって、契約時の年収は変わってきます。
ここでは、最新の求職事例を元におもな業界ごとに予定年収を紹介します。
【銀行】
大手メガバンク:予定年収600万円~1300万円
外資系銀行:予定年収650万円~850万円
【保険】
中小の保険会社:400万~600万円
外資系生命保険会社:700万円~1000万円
【証券】
中堅証券会社:予定年収450万円~800万円
外資系証券会社:予定年収400万円~800万円
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金融系SEの仕事内容
システムエンジニア転職希望者であれば、SEの仕事について知識はあるはずです。
ここでは、その中でも金融系SEの仕事を解説します。金融業界ならではの特徴もありますので併せて紹介します。
金融系SEとは?
金融システムエンジニアとは、銀行や保険会社、証券会社などの金融業界に属する企業向けのシステム設計や開発を担当するシステムエンジニアのことです。
金融系システムエンジニアの業務は大きく分けると、システム開発、システム管理、システム運用の3つとなります。
システム開発:企画、基本設計などの上流工程から開発に至る業務を行う
システム管理:おもに進捗管理を行い、開発業務にも携わる
システム運用:システム安定稼働を目的として、インフラ基盤の管理運用を行う
転職市場で求められている業務
次に、具体的に現在転職市場で求められている業務を紹介しましょう。
金融系システムエンジニアの転職市場で必要とされてきている業務に、システムのDX化やクラウド化への対応業務があります。
DX化やクラウド化に伴って、既存のシステムを対応させる業務への人材補給もみられます。
また、近年企業で求められてきた業務にセキュリティ関連の業務があります。
特にサイバー攻撃の脅威は深刻化が進んできており、体制強化のための求人がみられるようになっています。
金融系SEの仕事は激務でつらい?
金融系システムエンジニアの仕事が、日常的に激務で長時間の残業が続くということはありません。
ただし、重大なシステムエラーなどが発生した場合は、金融機関ですので大至急復旧しなければなりません。
その場合には長時間の残業が続く可能性があります。
信頼性に関わる仕事のため責任が重く、ライフワークバランスもとりにくいことから激務と言われることがあります。
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- ご年齢:30代前半
- ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
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SE(システムエンジニア)の職種
システムエンジニアはメインで担当する業務によって種類が分かれます。
システム開発担当
システム開発担当者はシステム開発を中心とした仕事を行います。狭義でのシステムエンジニアとは、システム開発担当者にあたります。
システム開発上級者は上流工程の設計開発を行います。
システム開発者には、2つのタイプの人がいます。
ひとつは開発要件定義や開発プロジェクト管理を行うマネージメントを担当するゼネラリスト。
そして、システム開発の特定の専門領域の作業を行うスペシャリストです。
プログラマー
プログラマーは、メインの仕事としてプログラミングやテストを行う担当者です。
システム開発担当者を目指して経験を積む段階のSEと、スペシャリストとしてプログラミングを担当するSEも存在します。
作業スピードと高品質が求められる担当者になりますので、高度のスキルを持っていると転職が有利になります。
ブリッジSE
ブリッジSEは、海外のエンジニアと作業を連携して実施していくオフショア開発時にハブ役になるエンジニアです。
オフショア開発の目的のひとつであるコスト削減を達成しながら作業の品質を落とさない仕事が求められます。
インフラエンジニア
システムとネットワークを運用するためのサーバやネットワークの構築や設定を行うのがインフラエンジニアです。
セールス・サポートエンジニア
セールス・サポートエンジニアは、営業部門と連携してIT分野でサポート業務を行うエンジニアです。
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金融業界の特徴
転職を考える際には、転職市場の状況と求められる人材像を注視していく必要があります。
金融業界での転職を考える場合、金融業界の特徴を掴んでおくことが重要です。
世界情勢の影響を受けやすい業界
金融機関は、銀行、保険、証券、その他金融において、世界の状況に強く影響を受けます。
転職を考えるときには、金融市場はもちろん、世界情勢に注目しておく必要があります。
例えば、2020年発生した新型コロナウイルスによるパンデミック、ここ数年多発している自然災害などです。
企業の信用度が重要
金融業界は顧客の重要な個人情報を大量かつ詳細に保有しているという特徴があります。
またお金を取り扱う業界ですので、ミスは重大な問題となり、企業の信用を失い大きな企業イメージダウンに結びつきます。
過去にもシステム関係のトラブルで信用を失った金融機関は数多くありました。
金融業界への転職を考える際には、仕事が正確で間違えを起こさないという人物像が求められるのです。
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金融系SEの仕事のやりがい
金融系システムエンジニアのやりがいについて解説します。
経営そのものを動かす
金融業界は形に見えるものを販売しているわけではありません。
そのため、ほかの多くの業界にとってITシステムがサービス提供を主な役割としているのと異なります。
ITシステムそのものが本来業務を運用するツールであり、経営そのものを動かしているといえるのです。
つまり金融系システムエンジニアは、金融機関の経営にダイレクトに連動する仕事ということになります。
金融業界自体、社会に大きな影響を持っている業界です。
金融系システムエンジニアとして、品質の高いパフォーマンスを発揮することは、社会に貢献することを意味します。
金融系システムエンジニアの求人事例を見ると企画・基本設計などの上流工程のポジションの募集も多く、責任重大ですがやりがいもあることでしょう。
急速に進化するITへの対応
さらに、ITの進化はスピード感を増していて、対応のために更なるシステムの導入や既存システムの改善が大きな課題です。
また、金融機関に対するサイバー攻撃も巧妙化し、更なる対応が急務になっています。
これらの課題解決のためにも、金融系システムエンジニアのスキルが必要であり、金融機関におけるやりがいは大きいものです。
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金融系SEに求められるスキル
金融系システムエンジニアに求められるスキルは、ITシステムの変化によって変わってきています。
ここでは転職市場で現在求められているSEのスキルを紹介します。
スピードと品質
プログラマーの求人ではプログラム作成のスピードと高品質であることがスキルとして求められます。
複数のプログラミング言語をマスターしプログラミングのスキルを身につけている人は、転職市場で人材として価値があります。
求められるプログラミング言語は主にJava、COBOL、C#です。
新規サービスの開発・導入経験
システムの開発やリニューアル、DX化やクラウド化関連のSEの求人では、以下のようなスキルが求められます。
アプリ:上流工程からの開発と導入
インフラ:インフラの新規導入や更新、ネットワークやセキュリティ
クラウド:クラウドシステムの導入、既存システムのクラウド化、AWS等のシステム構築
このように、類似の経験やスキルを持っていることが条件となるケースが多くあります。
ITセキュリティ関連の実務経験
セキュリティ関連の業務のSEの求人では、分散系システム開発やインフラ基盤構築の実務経験が求められます。
そのため、金融業界でのITセキュリティ関連の実務経験があると有利です。 転職でのアピールポイントになる資格は以下の通りです。
有利になる資格
国内外で役立つ「CISSP」「CISA(公認情報システム監査人)」「SANS」、経済産業省認定の「情報処理安全確保支援士」などはセキュリティに関する高度な知識の証明として有効です。
そのほかにも、金融に関する「銀行業務検定」「CMA資格」や「AFP資格」なども業務に役立つスキルの証明となる場合があります。
セールス業務の知識や語学力
セールス・サポートエンジニア関連の求人では、ITシステムの関する知識だけでなくセールス業務に関する知識が必要となります。
海外との連携が重要となるオフショア開発などの仕事を担当する際には、英語力などの語学力がスキルとして必要になります。
金融系SEに向いている人の特徴
金融系SEに適性があるのは、責任感、正義感が強い人です。
機密性の高い情報を扱うという金融系の仕事の特性上、特に問われる資質だと言えます。
モラルを守ることができるリテラシーの高さや几帳面さも求められる職種です。
金融機関のミスは社会的に大きな問題となる可能性があるため、経験や勘に頼るタイプより、ひとつひとつ確認しながら進める正確さがあり、慎重な人が向いています。
また、システムの知識がないクライアントに対して分かりやすい説明が求められるため、相手の視点に立つ能力やコミュニケーションスキルも求められます。
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金融系システムエンジニアへの転職
金融系システムエンジニアの転職で注視したいのは、ミスをしない人物であることを必ず伝えることです。
なぜなら、SEがミスをしたことが原因となったシステム障害によって大きなシステム障害を引き起こすことがあるからです。
システム化が進んでいる金融業界ではシステム障害が重大な課題です。
さらに、サイバー攻撃も巧妙化し更なるセキュリティ強化も切迫した課題となっています。
転職者側からみると、金融業界はシステムエンジニアを必要としている業界であり、積極的に応募していくべき業種だといえます。
将来性のある金融系システムエンジニアになるには
金融系システムエンジニアの仕事は、ITに関する知識だけでなく、それぞれの特徴的な業務を習得していく必要があります。
それらのスキルを獲得するまでに多少時間がかかる傾向があります。
しかし、企業においてスキルと経験を積んでしまえば、人材として価値が認められるのです。
また、金融業界の特徴的な業務を取得することで、人材としての市場価値が高まることになります。
金融系SEを目指すならIT業界特化の転職のプロに相談
銀行、保険会社、証券会社、カード会社などの金融業界に属する企業向けのシステム設計や開発を担当する金融系システムエンジニア。
この職種は社会に大きな影響を持っている金融業界の中での仕事のため、責任が重大であるとともにやりがいも大きい仕事です。
転職市場においても求人が多く、条件も悪くないので、スキルと経験がマッチした人は転職先として検討すべきでしょう。
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