グラフィッカーの将来性と現状を解説!仕事内容と年収は?求人傾向と必要なスキルを転職エージェントが紹介
ゲームのグラフィックを制作するグラフィッカーはゲームクリエイターの中でも大変人気のある職種です。しかしながら最近の時勢により、転職先として選ぶにしても現状や将来性が気になる人もいるのではないでしょうか。グラフィッカーの将来性や年収・転職について解説します。
目次
グラフィッカーとは
グラフィッカーとはどのような職業なのでしょうか。
仕事内容と大別されるグラフィッカーの種類についてご説明します。
仕事内容
グラフィッカーはその名の通り、グラフィックを作るクリエイティブ職の1つです。
主にゲーム会社で活躍する職種で、ゲーム画面のグラフィックを作ります。
キャラクターや映像・特殊効果などゲームの「目に見える部分」を作る、ゲームクリエイターの花形といえる職業です。
そのため非常にやりがいのある仕事なので求人でも大変人気があります。
逆に魅力的なグラフィックを作成できないと制作したゲームを手に取ってもらえない辛さもあるでしょう。
商品の印象に直結するため重要なポジションであり、達成感も厳しい面も大きい存在です。
グラフィッカーの種類
グラフィッカーは大きく分けて2つの種類に大別されます。
・2Dグラフィッカー
・3Dグラフィッカー
2Dグラフィッカーは主にイラストからグラフィックを作成します。
イラストの素材や背景を描いたり、イラストレーターから提出された原画の着色をしたりすることが仕事です。
3Dグラフィッカーはソフトを使って3Dのモデリングをしたり動かしたりします。
またエフェクトを作成するのも3Dグラフィッカーの分野です。
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グラフィッカーの現状
大まかな仕事内容が分かったところで、グラフィッカーを取り巻く現状の様子を見ていきましょう。
グラフィッカーにすぐ転職したいと思っている人は必見です。
非常に需要が大きい
グラフィッカーはとにかく需要が大きく、どの会社でも求められている存在といえます。
ゲーム機やスマートフォンゲームなど様々な方面に進出しているゲーム業界なので、今後もこの需要がなくなることはないでしょう。
特に最近は3Dでゲームグラフィックを作る企業が多く、3D作成技術を持つ人材は歓迎される傾向にあります。
弱肉強食の世界
一方でグラフィッカーは競争力がかなり激しい弱肉強食の世界です。
第一線で活躍するグラフィッカーは皆口をそろえて「常に勉強しないとすぐに追い抜かれる」と話します。
どれだけ厳しい世界なのか分かるのではないでしょうか。
今の状態に満足せず、常に貪欲に知識を吸収して勉強することがグラフィッカーとして生き残る秘訣です。
拘束時間が長い
自分の作ったものが世に出るグラフィッカーは非常に魅力的ですが、拘束時間が非常に長いという面もあります。
これはグラフィッカーに限った話ではなく、多くのゲームクリエイターにいえることでしょう。
ゲーム会社は他業種と比べると比較的若い企業が多いため、勤務中自体は割と自由で休憩時間も多めにとれることも多いようです。
しかし、1本のゲームを作るには何年もかかります。
なぜならその関係で仕事は忙しい上に拘束時間が非常に長く、残業が多くなる場合も少なくありません。
体のケアには気を遣っておきましょう。
グラフィッカーの将来性
昨今の時勢から、転職先の将来性を気にする人もいるのではないでしょうか。
この先グラフィッカーとして続けられるのか不安を感じることもあるでしょう。
グラフィッカーの今後の展望について解説します。
今後も需要の高さは続く
急成長を続けるゲーム業界にとってグラフィッカーはゲームの顔を作る必要不可欠な存在です。
この状況が続けば、グラフィッカーは今後も高い需要が見込めるでしょう。その点においても将来性のある仕事といえます。
ただし、会社単位の将来性となると話は別です。ゲーム業界もまた競争が激しいため、生き残れる会社は多くありません。
そのため今まで勤めていた会社は全部経営悪化でつぶれていた…という経験者もいるほどです。
流動的な業界でもあるため、上場している会社以外では1つの企業で長く勤めるのは大変かもしれません。
そのためどの企業でも通用する実力をつけることが大切といえます。
将来的に安定しているのは上場しているゲーム企業がほとんどです。
グラフィッカーの今後についてはゲーム業界の動向もチェックしつつ働くと良いでしょう。
常に最新の技術を学ぶ必要がある
グラフィッカーは大変人気のある職種なのでますます競争が激化していく可能性は否めません。
ゲームに使われる技術も日々進化しています。そのため常に最新の情報を取り入れて勉強を続ける必要があります。
希望が叶ってグラフィッカーになっても常に勉強は怠らないようにしましょう。
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グラフィッカーの平均年収
グラフィッカーの平均年収は400万円前後です。低くて300万円、高くて500万円以上と差があります。
これはあくまで平時の平均額であり、携わったプロジェクトによっては更に給与が上がることもあります。
つまり、作ったゲームがヒットすれば年収も上がるのです。給与面においてもやりがいのある職業といえるでしょう。
とはいえすべての会社で上がるとは限りませんので注意しましょう。
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グラフィッカーの求人傾向
中途採用の場合、グラフィッカーは即戦力が求められます。そのため実務経験があることを応募条件に挙げる求人が多いです。
無論未経験でも応募できる求人もありますが、実務で使えるスキルがあることが望ましいといえます。
グラフィッカーへの転職を考えているのであれば、相応のスキルを身につけてから選考に臨みましょう。
グラフィッカーになるために必要なスキル
グラフィッカーに転職する上で必要になる資格は特にありません。
しかしとっておくと便利な資格や必須になるスキルはたくさんあります。
必要なスキルはグラフィッカーの種類によっても大きく違うので、目指すものに合わせて勉強をしましょう。
CGグラフィックスキル
3Dグラフィッカーの場合、CGグラフィックを作成するスキルが必要です。
3Dグラフィッカーを目指すのであれば3Dモデル専用のソフトを使ってモデリングをできるようにしておきましょう。
専用のソフトというと専門学校などでしか使えないイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
ソフトは市販でも売られており導入できれば個人でも使えます。趣味としてCGを作っている人もいるので決して高いハードルではありません。
ただし、2Dのペイントソフトと比べると高性能なコンピューターが必要になります。
高性能なコンピューターでなければCGが作れないというわけではありません。
しかし負荷が激しいため動作が重くなってしまい、スムーズに作れないのです。
値段は上がりますがグラフィックを搭載したコンピューターでかつ性能が高いものを用意しましょう。
Photoshop・Illustrator
2Dグラフィッカーを目指すならAdobe社のPhotoshopやIllustratorというソフトを使えるようになる必要があります。
グラフィック系の仕事なら求人でも必須とされることが多いスキルです。
Photoshopは写真や画像の加工、Illustratorはイラストやロゴの作成・加工を得意とします。
どちらもある程度使えるスキルがあれば仕事に生かせますが、以下のような資格をとればよりスキルをアピールしやすくなります。
・Photoshopクリエイター能力試験
・Illustratorクリエイター能力試験
両方とっておくことをおすすめしますが、Photoshopの方が合格に次が高く取得しやすいです。まずはそこから始めてみると良いでしょう。
未経験からグラフィッカーになるには
グラフィッカーは魅力的な職業なので未経験でも憧れている人は多いのではないでしょうか。
絵を描くのが好きで一定の画力があれば独学でもなれる可能性は十分ありますが、未経験でいきなり転職するのは難しいです。
少し遠回りにはなりますが、未経験からグラフィッカーを目指すならキャリアステップをしっかり踏みましょう。
専門学校に通う
グラフィッカーを目指す上で最もポピュラーなのが専門学校に通うことです。
美術センスと知識を本格的に磨きたいのであれば美術大学の方が向いていますが、スキルなら専門学校でも十分身につけられます。
専門の知識や技術を学べばグラフィッカーの仕事に就ける可能性はかなり高くなります。
履歴書の学歴にも専門学校で学んだことを書けるため、自己アピールにもなるでしょう。
さらに学校にはゲーム会社やグラフィッカー以外にも多くのグラフィック関連の求人が集まります。
上場企業や大手のゲーム会社は専門学校で学んでいることを求人の応募条件に掲げていることも多いです。
以上の点からグラフィッカーになるための手段として専門学校は非常におすすめできます。
しかし専門学校は卒業するまで時間もお金もかかります。
学生ならともかく、転職のために専門学校に通うのは不可能という人も多いのではないでしょうか。
最近はオンラインで行う専門スクールもあり、少々時間はかかりますが早いところは3カ月でスキルが身につく学校もあります。
別の職種からステップアップしていくのも手
専門学校に通うのが不可能であれば、仕事をしながらキャリアアップしていくほかありません。
未経験可でもグラフィッカーを募集している求人もありますので独学でも仕事に就くことは可能です。
しかしながらそのような求人を出している企業は非常に少ないといえます。
そのため基本的には他の職種でゲーム会社に入り、そこからキャリアステップを踏む形でグラフィッカーになるのが現実的です。
入社する時の職種が必ずしもクリエイティブ職である必要はありません。
総合職などから入社してクリエイティブ職に就くこともできます。
他の職種で働いている間にスキルを磨いてアピールすることで、グラフィッカーへの道を開けることができるのです。
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ゲームの顔を作るグラフィッカー
グラフィッカーの現状と将来性・転職に必要なスキルなどを解説しました。
ゲームのグラフィックという顧客の目につくものを作るという魅力とやりがいの大きな仕事です。
グラフィックでゲームが売れるか売れないかを左右することになるのでかなり重要なポジションともいえます。
そんなゲームクリエイターの花形ということもあり、応募の倍率も高くなかなかなるのが難しい職業です。
またグラフィッカーになれたとしても常に勉強を続けなくてはなりません。ゲーム業界は業務も忙しいので仕事環境はハードなのが現状のようです。
グラフィックを作る技術はかなり重宝されるため、ゲーム以外の職業でも生かせます。
スキルという意味でも将来性のある仕事といえるのではないでしょうか。
変化と競争の激しいゲーム業界では常に動向を確認し最新の情報を取り入れることが大切です。
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