年下上司との付き合い方を解説!関係を良好にするコツや呼び方は?事例を元に転職エージェントが解説します
ある程度経験を積んで転職をすると、新しい会社では年下上司の下で働く機会も多くなっています。そして年功序列が根付く日本ではプライドが邪魔して、「年下上司とうまくやれない」という悩みを抱える人も多いです。今回はそんな人のため、年下上司との付き合い方や良好な関係を築くコツなどについて詳しく紹介していきます。
目次
今では珍しくない年下上司
現代では年功序列制度の見直しや転職による中途入社者の増加などにより、年下の上司と働く機会が多くなってきました。
しかし年功序列という環境に慣れている場合には、年下上司との接し方が分からないという人も多いです。
頭では自分の立場を理解できても心が追いついていかず、ずっともやもやを抱えながら働いている年上部下。
そのもやもやが爆発して人間関係のトラブルに繋がらないようにするためにも、年下上司との付き合い方を学んでおくことは大切です。
年下上司との関係が難しい理由
では、なぜ年下上司と接する際に難しさを感じてしまうのか、その理由についてみていきましょう。
年下上司が気を使っている
例え自分が年齢を気にせず年下上司に接しようとしても、年下上司の方が気を使ってしまう場合があります。
周りには厳しく言うのに自分だけには敬語で話すなどされると周りとの差が出てしまい、その場に居づらくなるということがあります。
その居づらさからだんだんイライラが募っていってしまうと、関係が悪化してしまいます。
能力、経験不足を感じてしまう
経験豊富な年上部下は、年下上司の仕事ぶりを見ていると、仕事の進め方やクライアントとの対応などに力不足を感じるところは多いようです。
アドバイスや注意したい気持ちもあるけれど立場上強く本人に言うこともできず、その狭間で葛藤してしまうという悩みもあります。
言い方次第では相手に圧迫感を与えてしまう可能性もあるため、躊躇してしまうようです。
世代による価値観の違い
「報告をメールではなくLINEでする」や「時間にルーズ」など、自分の世代では理解し難い価値観にギャップを感じるという悩みもあります。
時代によってマナーなど常識は変わることもありますが、その変化に合わせるべきなのか、自分の価値観を変えないべきかで迷ってしまうのです。
年下上司とのコミュニケーションが出来ていないと、お互いの価値観の溝は埋まっていかないでしょう。
年下上司とうまく付き合っていくコツ
では、年下上司とうまく付き合っていくためのコツを紹介していきます。
部下の役割に徹する
会社組織というのは仕事をする場所であり、上司と部下にはそれぞれ役割があります。
どちらの立場が上か下ではなく、部下として与えられた仕事をこなし、成果を出していくという役割に徹することが重要です。
その経験があれば、後に自分が年上部下を持った際にも気持ちが分かる上司になることができます。
年下上司の気持ちを汲む
年下上司の下で働くのはやりづらさを感じるかもしれませんが、一度相手の気持ちにもなってみることが大事です。
年下上司の立場になってみれば、年上の先輩を部下として使うということは気を使うし、やりづらさを感じているはずです。
自分が年上部下を持った時に、その人がやってくれたら助かると思うようなことをしてあげると、相手もそれに相応の対応をしてくれるはずです。
お互いが同じような気持ちであることを認識し、歩み寄ろうとする姿勢が必要です。
積極的にコミュニケーションをとる
年上部下は経験を積んでいれば積んでいるほど、プライドもあり、自ら年下上司へコミュニケーションを取りに行きづらい部分もあります。
「年下なんだからそっちからコミュニケーションを取りに来い」というような態度では、年下上司との溝は埋まらないでしょう。
年下上司から積極的に年上部下へコミュニケーションを取っていくのも難しい部分もあるはずです。
ここは経験も人生も先輩として、広い心で自ら積極的にコミュニケーションを取っていく姿勢が大事です。
仕事だと割り切る
年下上司と付き合うことも仕事の一つであると割り切ることで、余計なことを考えないようしましょう。
社内の立場や自分のプライドなどを気にするのではなく、年下上司との付き合いを含めて給料をもらっていると考えることが大切です。
何か数字で結果を残すことだけが仕事ではなく、人との付き合いも仕事と割り切ることで、無駄なイライラから解放されます。
年下上司の呼び方は?
年下上司と年上部下との間で困ることの一つとして、呼び方が挙げられます。
今まで上司や先輩だった人が部下を「くん」付けで呼んでいた場合、その部下が上司になった時にも「くん」付けを変えないケースが多いでしょう。
会社組織の常識でいえば、もし役職が付いていれば「〇〇役職」、せめて「さん」付けで呼ぶべきところです。
役職者や上司としての威厳を発揮して、部下をまとめていく年下上司の立場からすると、「くん」付けはいい気はしないでしょう。
プライドもあるかもしれませんが、良好な関係を築くためにも、せめて「さん」付けで呼ぶようにしましょう。
年下上司とのよくあるトラブル
では、実際に年下上司との間で起こるトラブルの事例についてみていきましょう。
年上部下の意見を聞かないトラブル
上司という立場になると、どうしても部下に対してはプライドを持つようになり、年齢関係なく部下からの意見に耳を貸さない人がでてきます。
経験豊富な年上部下からのアドバイスも聞き入れようとせず、業務改善できる部分などが進まないというトラブル事例があります。
こういった場合は、年下上司が信頼を置く人からアドバイスを言ってもらうようにすると比較的聞いてもらいやすくなるでしょう。
仕事の指示に関するトラブル
不適切な人事異動や人材育成の意味も込めて、経験や実力不足のまま昇進する年下上司もいます。
仕事の指示の仕方なども分かっておらず、分からないことを部下へ丸投げしてしまい、トラブルに発展するケースがよくあります。
年上部下も「自分だったらこう指示するのに」などの不満を持ちつつ、従わなければいけないという立場に嫌気がさしてしまうのです。
そんな時は、年下上司のさらに上の上司へ相談を持ち掛けて話し合うべきでしょう。
接する態度でのトラブル
年下上司から「くん」付けや呼び捨てで呼ばれたり、仕事のミスを必要以上に叱責されたりなど、上から目線の態度によるトラブルも多いです。
どうしても自分より経験不足な年下上司が態度だけ大きくしているのが見逃せず、仕事へのモチベーションが下がってしまうケースがあります。
ある程度の上から目線は仕事上目をつぶる必要がありますが、行き過ぎた叱責などがあった場合はより上の上司へ相談した方がいいでしょう。
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年下上司に不満を抱いた時の対処法
では、年下上司の言動に不満を抱いた時の対処法についてみていきましょう。
客観的な視点を持つ
年下上司との関係に悩んでいる時には、自分の視野が狭くなっている場合があります。
2人だけの関係で見るのではなく、第3者の視点、つまり職場の周りの立場になって見てみることが大切です。
客観的に2人の関係を見ることで年下上司の言動の意味が分かったり、自分の立ち居振る舞い方が分かったりすることがあります。
2人の関係に不満があるならば視点を大きくし、外から自分を見ることで気分を収めていきましょう。
年下上司をマネジメントしている意識を持つ
人に対して不満を抱いてしまうのは、同じ土俵で物を考えているというのが一つの原因です。
そのため経験豊富な先輩として、年下上司を立派な上司へ育てるためのマネジメントをするという少し高い視点を持ちましょう。
「上から言われて従っている」のではなく、「従ってあげている」という感覚を持つと不満感もなくなってくるでしょう。
年下上司へのNGな言動
では、逆に年下上司にしてはいけないNGな言動についてみていきましょう。
年齢や経験を理由に指示に従わない
勤続年数などが長くなればなるほど、自分の仕事やり方に固執してしまうようになります。
年下上司から効率が良い方法などアドバイスを受けた時、「今まで自分はこれでやってきた」と意固地にならないようにしましょう。
一度言われた通りに新しい方法を取り入れてみて、ダメだったら元の自分のやり方に戻すという柔軟な考え方が大切です。
余計なアドバイス
経験や実力が足りない年下上司を見ていると、どうしてもアドバイスをしたくなってしまうかもしれません。
しかし年下上司は自分の考えで成長していきたいと思っている可能性もあるため、むやみなアドバイスは逆効果です。
アドバイスするにしても、言い方に気を付けながら、上から目線にならないようにしましょう。
年下上司と年上部下がお互い気を付けるべきこと
では、年下上司と年上部下の関係が良好になるために、お互いが気を付けるべきことについてみていきましょう。
共通のルールを設ける
年下上司と年上部下がお互いにやりづらさを感じてしまうのは、共通の認識不足があります。
お互いが考えている事が分からないのを補うものとして、共通のルールを設ける方法は有効です。
・役職や立場の違いを明確にして、お互いの権限を設定しておく
・お互いに不満が合った場合には、1対1で話し合いの場を設けることを事前に決めておく
など、あらかじめお互いに仕事がやりやすい環境を作っておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
ビジョンを共有する
お互いの人間関係について目を向けるのではなく、共通のビジョンや目標を掲げ、それに向かうように意識することが大切です。
・今期の目標達成のために、このチームでは顧客満足度を高めていく
・この部署では今後クライアントに新しく〇〇サービスを提供していく
など一つの目標に向かって上司、部下の立場を超えたチームとしての役割を果たしていくという方向に視点を持っていきましょう。
まず自分の意識から変えてみよう
年下上司とうまく付き合っていくためには、自分の意識から変えていく必要があります。
年齢や役職を意識しすぎず、人としての信頼関係を構築することを大切にしましょう。
そうすることで、自然とお互いのコミュニケーションが良好になっていくはずです。
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