DXエンジニアになるには?年収や求められるスキル、未経験転職に役立つ資格を紹介
DX(デジタルトランスフォーメーション)の需要が拡大するなか、「DXエンジニア」も転職先として人気が高まっています。そこで今回はDXエンジニアへの転職を目指す方向けに、仕事内容や年収、求められるスキルや未経験からの転職に役立つ資格を解説します。
目次
DXエンジニアとは?
そもそもDXとは
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業がデジタル技術を活用して変革することを指します。
ビッグデータとAIやIoTのような最新技術を掛け合わせて、新しいサービスを創出したり業務プロセスを改善することで、競争上の優位性を確立するのが目的です。
企業は、DXを推進することでコストを削減し生産性を向上させることができます。
組織に変革をもたらし、過去の技術や仕組みで構築されたシステムを指す「シスレガシーシステム」からの脱却を実現します。
DXエンジニアの役割
DXエンジニアは、ビジネスの課題解決・利益創出のためにIT技術を活用して、プロジェクトを主導していくという役割があります。
DXエンジニアは時に企業の経営陣とともにDX推進をする役割もあるため、マネジメントスキルやリーダーシップのある人材が適しています。
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DXエンジニアの平均年収
高い需要があるDXエンジニアですが、気になるのは年収です。
「IT人材白書2020」によると、先端IT従事者、つまりDXエンジニア全体の約20%が年収1,000万円以上、約半数が年収700万円以上と発表しています。
DXエンジニアの仕事は専門性が高いため、未経験の場合は年収300万円台でのスタートになる可能性があります。
しかし、経験を積むことで一般的なITエンジニアより高水準の年収が期待できるでしょう。
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DXエンジニアの仕事内容
実際にDXエンジニアが、どのような仕事を担当するのか確認してみましょう。
DX関連の戦略立案・企画
DXを行うということは、新しいデジタル技術によって現状の業務を改革することや、新しいビジネスモデルを取り込むことを意味します。
自社の課題を洗い出し、競合他社の動向を把握しながら、最適なシステムを最適なタイミングで導入する必要があるのです。
そのため、DXエンジニアはその知識を活かして、DXに関わる戦略立案や企画をリードする役割が求められます。
システムの刷新と運用保守
DXの企画に沿って、DXエンジニアはレガシーシステムすなわち既存システムの刷新を図ります。
各部署が業務最適化のために独自に発展させている既存システムは、部署間で連携を取ることができず、
かえって業務の非効率化を招いているかもしれません。
DXエンジニアは、このような課題を解決させるために既存システムを刷新し、最適なシステムを導入します。
新しいシステムの導入後の運用保守もDXエンジニアが担い、社内業務が効率的に進むようにシステムを監視します。
経営データの分析
DXによって得られるデータは、企業経営の重要な資産となります。
膨大なビッグデータを分析して、事業戦略や今後のビジネスモデルの構築などに役立てることが可能です。
導入したシステムの詳細を理解しているDXエンジニアは、ビジネスに活用するための数値分析を行う場合もあります。
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DXエンジニアの種類
アーキテクト
高い専門知識を有し、企業のビジネスをITの観点で支える職種です。
システム全般の設計に対し全体構想を担います。
そのため、システムに関連する幅広い知識・スキルにおいて高いレベルが求められるだけでなく、クライアントや関連部署と連携をとるコンサルティングスキルも必要です。
システムエンジニアとしてリーダー経験があると役に立つでしょう。
周囲を巻き込む力や高いコミュニケーション能力も求められます。
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AIエンジニア
「プログラミング」と「アナリティクス」のそれぞれの分野で、AIの開発と活用を行います。
人工知能の開発には、理数系の思考やPythonに代表されるプログラミング言語スキル、機械学習の知識が欠かせません。
また、AIは膨大なデータの分析・解析に対し強みを発揮する特徴を持ちます。
データが増えるほどに精度が上がるAIの特性を活かし、ビジネスに役立てるのもAIエンジニアの仕事です。
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プロデューサー(PM・PL)
一般的に、プロジェクト全体の管理を担うのがPM、進捗の管理を担うのがPLです。
PMは最終的なプロジェクトの目標達成に、PLは実行に対しそれぞれ責任を負う「役割」を指します。
これらの責任範囲を網羅しつつ、クライアントの課題解決や自社への利益に対しても考慮し、全体の戦略を管理するポジションがプロデューサーです。
クライアントはもちろん、パートナー企業や関連部署と連携を取りながら、DX実現に向けて全プロセスを主導するのがDXプロデューサーに求められる役割です。
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プログラマ・エンジニア
ITエンジニア・プログラマの必要スキルに加え、AIや機械学習の知識、ビジネスの知識が求められるのがDXにおけるプログラマ・エンジニアです。
DXエンジニアには、最先端のデジタル技術を駆使してビジネス戦略を立案することが求められます。
そのため、自社の経営課題や業界の動向、消費者のニーズを細かく分析する必要があります。
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DXエンジニアに求められるスキル
DXエンジニアになるために必要なスキルは何でしょうか。DXエンジニアとして、市場から高評価を得られるスキルを紹介します。
データの分析・構築スキル
DXエンジニアには、DXの導入によって得られる膨大なデータを分析し、必要なデータを構築していくスキルが求められます。
自社が抱える課題に沿ってデータを洗い出し、解決のためにデータをどのように活用するかを考えるのが、
DXエンジニアとしての重要な役割です。
特にAI(人工知能)を活用したデータ分析が多くの業界で広まっており、未来予測に基づいたビジネスチャンスの発掘に活かされています。
ITスキル
DXエンジニアにとって、現在主流となっているIT技術への知見とスキルは必要不可欠です。
DX導入に適したシステムを選択するために、Webアプリケーションの仕組みや業務効率化を図る
システムの運用方法を正しく理解していることが求められます。
運用に関連するITの他にも、セキュリティといった保守に関連するITスキルも必要となるでしょう。
戦略的視点
DXエンジニアは、自社のビジネスに対して戦略的視点を持っていることも重要です。
データ分析を行うことで、売上拡大やコスト削減に向けた戦略を立案できます。
戦略実行フェーズでは、エンジニア視点とビジネス観点で自社に必要なシステムを見極めなければなりません。
システム要件を行うには、経営戦略や業務フローを正確に捉えた視点が必要となるのです。
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DXエンジニアの現状と将来性
高い需要を見せるDXエンジニアですが、この需要は今後も続く見込みです。
そのため、DXエンジニアは将来性のある仕事と言えます。
DXエンジニアの現状を紐解き、将来的にも需要が続く理由を確認してみましょう。
IT人材自体が不足している
専門的な知識が必要となるIT人材を確保することは厳しく、常に不足しています。
さまざまな仕事で業務のIT化が進み、IT業界だけではなく全ての業界においてIT人材が必要です。
特に、機械学習やAIといった先端ITの知見がある人材は、需要に対して圧倒的に数が足りていません。
また、既存の古いシステムを担ってきたエンジニアが高齢により退職することで、システムの把握や移行ができるIT人材が減少傾向にあることも課題となっているのです。
特にDX化を進めるうえで人材不足が課題だと答える企業は53.1%にのぼることも分かっています。(参考:総務省『令和3年 情報通信白書』)
経営面でもDX化が重要視されている
古いシステムを解消し、DXによって新たなシステムや技術を社内に取り入れていくことが、企業経営面においても重要視されています。
新しい技術を取り入れられず古いシステムに頼ったままの状態では、システムのブラックボックス化が懸念されます。
古いプログラミング言語や技術を扱えるエンジニアがいなくなればシステムを維持できず、データ損失やセキュリティ問題など大きなリスクをはらむことにつながるのです。
また、発達するIT技術に対応できずにいると、企業として新しいビジネスモデルを生み出せなくなる可能性もあります。
このことからも、DX化は企業の経営面でも重要であると考えられます。
需要は今後も拡大していく
老朽化、ブラックボックス化したシステムを更新しなければならない企業はまだまだ多く存在するため、今後もDXエンジニアの需要は拡大することが見込まれます。
企業のDX化は、経済産業省も積極的に推進しています。
経済産業省の調査によると、多くの日本企業で古いシステムが残存しており、この状態のままでは2025年以降に大きな経済損失が生じる可能性があります。
これを「2025年の崖」と呼び、国内経済の停滞や国際競争力の低下を招くことが懸念されているのです。
企業のDX化は国を挙げた取り組みとも言えるため、DXエンジニアはますます必要な存在となるでしょう。
DX化が特に進められている業界
私たちの生活に密着したDX化の例として、フードデリバリーサービスが挙げられます。従来の電話注文からオンラインで決済まで完結できるようになったことで、手間を省いたり人為的ミスを防ぐなど効率化を実現しました。
他にもサービス業ではオンラインショップやWeb予約システム、医療現場では画像診断やオンライン診療にAIが活用されるなどDX化が進められています。
深刻な人手不足に大きく貢献しているのが農業の分野です。
一般企業のオフィス業務でもシステム管理が普及しており、DX化は誰もが効率化の恩恵を受ける存在になりつつあります。
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DXエンジニア転職に有利な資格
Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azureに関する知識が問われる資格です。
Azureはクラウドサービスとして高いシェア率を誇ります。
DXを実現するクラウドサービス活用が求められるDXエンジニアの実務に役立つ資格のひとつだといえるでしょう。
Fundamental、Associate、Expert の3つのレベルで構成されているものの、全体的に難易度は高いとされており、国際的に認められているため人気の資格でもあります。
AWS認定
AWS(Amazon Web Services)に関する知識、スキル、ノウハウが問われる資格です。
全12種類、4段階の難易度レベルが設定されています。
資格取得後、維持するためには3年ごとに更新する必要があり、AWSに関する最新の技術・知識を有する証明になります。
Certified ScrumMaster®(CSM®)スクラムアライアンス認定スクラムマスター
DX推進においては、アジャイル型組織が重要視されます。
そのため、アジャイル開発手法のひとつであるスクラムの認定資格を保有しているとプロジェクトマネジメントに役立つでしょう。
取得には認定スクラムトレーナーのクラスに参加し、課程修了後に受験、合格することで証明書が付与されます。
資格取得後は、2年間で一定の学習時間を集計し、更新料を支払うことで維持できます。
Google Cloud認定資格
「GCP資格試験」とも呼ばれる資格で、Google Cloud テクノロジーに関する知識、スキルが評価されるものです。
クラウドの進化に沿った最新のスキルを証明できます。
基礎レベル、アソシエイトレベル、プロフェッショナルレベルの3段階のレベルが設定され、プロフェッショナルは2年、その他は3年で更新が求められます。
Python3エンジニア認定基礎試験
DX推進に不可欠なデータ作成、活用にはPythonが適しています。
Python3エンジニア認定基礎試験の難易度は比較的低く、認定テキストで学習することで未経験者でも取得可能とされているため、DXエンジニアを目指す方におすすめです。
実務ではフレームワークやライブラリも使用するため、あわせて学習しておくと転職の際に役立つでしょう。
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市場価値が高いDXエンジニアとして活躍しよう
国を挙げてDX推進が叫ばれている中、日本企業の多くがDX導入できておらず、今後も日本のビジネスにおいてDXは重要な鍵となります。
DXを実行するために必要となるDXエンジニアは、これからも確実に需要が拡大することから、IT人材の中でも市場価値の高いポジションです。
IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、多数のDXに関わる職種や企業の情報を多数保有しています。
興味のある方は、ぜひご相談ください。
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