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RPAエンジニアはやめとけと言われる理由は?将来性や年収、向いている人を解説!

RPAは働き方改革に不可欠な業務効率化に欠かせない存在ですが、RPAエンジニアへの転職は「やめとけ」と言われることもあります。今回はRPAエンジニアの仕事内容に加え、やめとけと言われる理由や年収、将来性、向いている人を解説します。

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RPAエンジニアやめとけと言われるのはなぜ?

 

 

業務は単純作業を自動化させることだけではない

 

RPAは定型業務の自動化を担う職種であるため、業務内容も単純作業であると思われがちです。

しかし実際は、自動化のために業務プロセスを改善し、システムとの連携作業を行うなど幅広い対応が求められます。

効率よく自動化を進められるものとそうでないものもあるため、業務への深い知識や課題解決力も必要です。

このギャップによって「やめとけ」と言われることがあります。

 

AIの知識も必要

 

RPAツールは近年AIとの連携が進み、企業のDX推進にはいずれの知識も求められるようになりました。

RPAがあらかじめルールや手順が決まった作業を自動化し、AIは学習したデータに基づいて判断を行います。

IT業界のなかでもAIは特に日々めまぐるしく更新されている技術であり、学習難易度が高く、RPAエンジニアとしての業務に携わりながら最新情報を収集することは容易ではありません。

 

プログラミング知識も必要

 

RPAの導入に際してプログラミングは原則不要とされています。

しかしプログラムを作成する考え方は必要であり、プログラミング知識があれば、自動化やエラーへの対処などがスムーズです。

RPAツールを利用するだけでなく、単体で業務を自動化したい場合に必要なプログラミング言語の例は以下の通りです。

 

・Python
・C#
・VBScript
・VB.NET
・GAS(Google App Script)

 

キャリアパスが不明瞭

 

比較的新しい職種であるRPAエンジニアにとって、キャリアパスが明確ではないという声も聞かれます。

キャリアの方向性や選択肢が定まっていないことに不安を覚えるRPAエンジニアにとっては、「やめとけ」という意見の要因になっているでしょう。

しかし実際はRPA業界全体がこの問題に対して取り組む姿勢であるため、キャリアパスの整備を急務と捉え推進する企業の増加が期待されています。

 

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Aさんは元々介護業界に従事していましたが、IT化の遅れを実感しIT業界へ転職しました。

システム開発を希望して前職である企業に入社したものの、インフラ寄りの保守運用しか実施できず転職を希望されました。

 

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【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓

 

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RPAエンジニアとは

 

 

一口にエンジニアといってもさまざまなな分野がありますが、RPAエンジニアという職種には実は明確な定義がありません。

RPAとは、ルーティン化している事務作業などを自動化するロボットや技術を指し、業務負担の軽減に役立つ技術です。

このRPAロボットの構築から運用・保守までを手掛けるエンジニアを一般的にRPAエンジニアと呼びます。

膨大な事務作業を抱えている企業が、事務作業の業務効率化を求めRPAエンジニアに注目し始めているため、今後の活躍がますます期待されています。

後ほど詳しく解説しますが、RPAエンジニアは高収入も望める職種であり、注目されている職種の1つです。

 

RPAの市場規模

 

生産効率の向上や人的コスト削減のために、RPAツールを用いて各業務の自動化を図る企業は増えています。

ロボットが対応できる仕事の幅が広がっている事により、RPA市場はさらなる拡大が予想されるようになりました。

すでにRPA導入済の年商50億円以上の大・中規模企業では、テレワーク化においてもRPA活用部門や業務数が増加傾向でした。

これは出社人数を減らしたために、RPA活用が活発になったことが理由だと考えられます。

本格的にRPAを展開する企業は大企業では約40%、一方中小企業でも約50%が何らかの形でRPAを導入しています。

RPAの導入は大規模企業の方が進んでいるものの、中・小規模企業でもRPAの認知率が向上していることから、導入検討中の企業が増加していることでさらなる普及が期待できるでしょう。

 

また、総務省による自治体におけるAI・RPA活用促進も行われており、2023年の時点で導入済み団体数は都道府県が94%、指定都市が100%まで増加しました。

その他の市区町村についても約67%がRPAの導入に向けて取り組んでいるという結果です。

 

なお、RPA市場規模拡大にはRPAツールの増加も大きく貢献しています。

 

(参考:厚生労働省『RPAの導入状況について』)

(参考:総務省『自治体におけるAI・RPA活用促進』)

 

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RPAエンジニアの主な仕事内容

 

 

RPAエンジニアの主な仕事内容をご説明します。

 

業務の分析・RPA適用作業の決定

 

業務を自動化するにあたり、その業務に要する時間・手間・課題など、クライアントや実際の作業者と密になって細かく分析します。

そして業務フローの課題を洗い出し、プロセスの見える化をしたうえで、作業者が抱える課題を正確に把握していきます。

さらに作業者の業務負担を可能な限り軽くするには、どのようにシステム化するべきかを検討しRPAを適用する作業を決定していく業務です。

すべての作業を自動化できるわけではないですし、RPAの導入にあたっての費用対効果についても十分に検討し進めていく必要があります。

 

開発

 

開発はRPAツールを使用します。

今まで作業者が行っていた手順と同じになるようにRPAシナリオを構築し、クライアントの要望に沿って開発をしていきます。

ですが、クライアントの要望をすべて叶えることが難しい場合もあり、ここでもクライアントとすり合わせしていく必要があります。

また、実際に業務の負担が軽減されるかどうかは、ここでのRPAシナリオをどのように構築するかが非常に重要です。

 

保守

 

RPAの導入が完了したら終わりではなく、導入後はシステムの運用・保守が必要です。

構築したシステムにエラーが出た場合には、修正などの対応も行わなけらばならず、RPAのシステムを常に良好に保つ技術が求められます。

運用中に作業者からの問い合わせがあれば、クライアントに損失が出ないよう発生した問題を早急に解決しなければなりません。

また、時には大幅なシステムのメンテナンスが必要になることもあります。

 

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RPAエンジニアの年収相場と将来性

 

 

次に、RPAエンジニアの年収相場やその将来性についてご説明します。

 

RPAエンジニアの平均年収

 

求人を覗くと、RPAエンジニアの年収相場は400万〜1,200万円と幅があります。

これは主に未経験者と経験者の差になりますが、マネージャー候補ですと1,000万円をこえる求人が多々見受けられます。

RPAエンジニアへキャリアチェンジすることは、人材が不足している現段階では高い壁ではありません。

エンジニアの経験があれば後に年収1,000万も、文字通り夢ではなくなるということです。

 

IT人材年収診断を利用すれば、簡単に年収をどのくらい上げられるかを調べることができます。

RPAエンジニアとして年収アップを目指している方や、自分の適正年収と比較をしたい方はぜひ利用してみてください。

 

【あわせて読みたい】RPA人材の年収についてはこちら⇓

 

RPAエンジニアの将来性

 

今や日本はかなり少子高齢化が進んでおり、労働人口が少なく人手不足が社会問題となっています。

また長時間労働や過労死も問題視されており、働き方改革が叫ばれている中で多くの企業は人手不足を補うことが課題となっています。

そのため、今後ますます業務効率化が求められることは間違いありません。

 

さらに現在、システムエンジニアなどと比べると圧倒的に求人数は少ないですが、RPAエンジニアの求人件数は今後増えていくことが予想されます。

なぜかというと、先ほども記述した通り少子高齢化による重大な人手不足や長時間労働の問題が理由として挙げられます。

これは年々深刻化していくと危惧されている問題であるため、業務効率化には欠かせない存在のRPAエンジニアは、企業からの需要が高く、将来性は非常に明るいことが分かります。

 

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RPAエンジニアに向いている人

 

 

業務効率化の観点が持てる人

 

まず第一に、あくまで目的は業務の効率化・自動化である事を理解している必要があります。

ロボットの構築が仕事であるためプログラミングで解決しようと考える方がいますが、実はこれは正しくありません。

業務効率化の観点では、実装箇所の絞り込みが肝要です。

プログラミングはあくまで手段であり、それ自体が目的ではないのです。

そのためRPAの視点のみならず、要件定義・運用設計、業務自体の見直しなど俯瞰して考える事ができる人が向いています。

 

柔軟性がある人

 

現場によって大きく変わるのがRPAの開発方針です。

開発者に求められる働きは各現場によって千差万別で、方針を正確に理解し適応していく能力が求められます。

RPA自体が日々進化していますので、何事も柔軟に考えられる人はRPAエンジニアとしての活躍が期待できます。

 

ヒアリング能力がある人

 

RPAエンジニアにもコミュニケーション能力は欠かせません。

ひとつの案件を一人で担当する事が多いという特性上、自らヒアリングを行い要件定義を進めます。

相手は実際に業務を行っている業務ユーザーですので、ITに詳しいとは限りません。

それでも解決が必要な課題を聞き出し、専門用語を使わず相手に伝え、説明する能力は欠かせません。

 

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RPAの導入事例

 

 

RPAエンジニアについて解説しましたが、実際どのような企業がRPAを導入しているのでしょうか。

NTTグループが開発した「WinActor®」と、UiPath株式会社が手掛ける「UiPath」という2つのRPAツールにフォーカスを当てお伝えします。

 

WinActor®の導入事例

 

株式会社エヌ・ティ・ティ・データの公式ホームページによると、インターネット広告事業の大手ヤフー株式会社もWinActor®を導入しています。

クライアントからのサービス申請受付・返金処理業務など、手作業で対応していた部分を業務自動化し業務効率を格段にあげています。

また、人気番組の企画・制作も手がけている讀賣テレビ放送株式会社も、WinActor®を導入している企業です。

同社では社内の事務作業にWinActor®を導入した結果、年換算で2,000時間以上の効率化を成功させました。

 

UiPathの導入事例

 

次にUiPathの導入事例です。株式会社の公式ホームページを覗くと、多くの有名企業がUiPathを導入していることが分かります。

大手保険会社のあいおいニッセイ同和損害保険は、災害対応プロセスにUiPathを導入しました。同社はサービス部門の様々な事務作業に100台以上のロボットを取り入れています。

そして、事故受付・保険金支払いなどの多大な事務業務時間を大幅に短縮し、災害時などに膨大な作業が発生しても対応できる体制を整えることができました。

 

他にも、キヤノンブランドを手掛けるキヤノンマーケティングジャパン株式会社は、2016年から2019年の間に100件ものRPAを導入しています。

それにより決裁に必要な事務処理が膨大にありましたが、UiPathの導入でおよそ12,000時間もの工数を削減しました。

このように様々な業種でRPAを導入しており、その裏ではRPAエンジニアが導入を支え、業務効率化を次々に成功させています。

 

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RPAエンジニアになるために必要なスキル

 

 

RPAエンジニアに明確な定義がないため、必要な資格はありません。

ですが、RPAエンジニアになるために持っていると有利な知識をご紹介いたします。

 

システム開発のスキル

 

やはりシステム開発の知識はエンジニアにとって重要なスキルです。

RPAロボットの構築・運用の流れは、一般的なシステム開発における流れと共通しています。

よって、システム開発の経験があればRPAエンジニアとしても十分に生かすことができます。

 

プログラミングの知識

 

RPAツールでロボットを構築する作業にはプログラミングと通ずるものがあり、基礎知識が必要になります。

よって、プログラミングの知識がない場合はRPAツールを使いこなすのは難しく、多くの時間を要する可能性が高いです。

逆に言うと、プログラミングの知識があればRPAツールを使用するのは比較的容易になります。

 

Access、Excel VBAの知識

 

これまではAccess、Excelのマクロを活用して作業の効率化を行うのが主流でしたので、これらの経験や知識はRPAでも活かすことができます。

よって、Access、Excel VBAの知識も重要視されますので、スキルとして培っておいて損はありません。

 

WinActor®・UiPathの知識

 

導入事例でもお伝えしましたが、日本の企業が取り入れ始めている大手RPAツールにWinActor®やUiPathが挙げられます。

これらの知識があれば即戦力になりますので、よりRPAエンジニアとして重宝されるでしょう。

 

RPAエンジニアの資格

 

RPAエンジニアの資格として、「RPA技術者検定」・「NTTデータ株式会社RPA技術者検定」があります。

これらは必須の資格ではありませんが、一定の知識の基準となるため持っていて損はありません。

 

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RPAエンジニアの求人例

 

 

若手活躍中のRPAエンジニアの求人例

 

通信キャリアビジネスの領域に特化して、ICTを中心とした業務支援を手がける企業です。

大手通信キャリア、またそのグループのパートナーとして多様な案件に携わります。

物流業界のアプリケーションシステム開発、レコメンドサービスやAIチャットシステムの構築、決済システムやポータルサイトの開発、BtoC向けの物販アプリケーション開発において、その後の運用まで携わることができる環境です。

 

【平均年収】

300万~500万円

 

【仕事内容・求められるスキル】

業務ヒアリング・設計、開発、保守・運⽤など、RPAロボットの設計から運⽤、サポート、コンサルティングを担っていただきます。

顧客への提案はRPAだけでなく、システム開発やクラウドサービス等のDX推進に必要な業務改善まで多岐に渡るため、関連スキルや経験を活かすことができます。

システムエンジニアやプログラマとして、要件定義、設計、開発、納品、稼働しているロボットの監視、エラー調査、ロボットの修正も行うスキルが必要となります。

 

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マネージャー候補のRPAエンジニアの求人例

 

コンサルティングサービス、システムインテグレーション、クラウドアプリケーションサービス等を主軸にシステムに関わる事業全般を手掛ける企業です。

同社の業界特化RPAは導入後にコスト50%カット・月間190時間削減など業界で高い評価を得ています。

また、人材の居住エリアと、求人情報の所在地のマッチングを最適化する独自サービスも提供します。

 

【平均年収】

600万~840万円

 

【仕事内容・求められるスキル】

人材紹介・人材派遣・再就職支援・官公庁受託事業・ダイレクトリクルーティング領域向けのアウトソーシング型RPAソリューションのRPAエンジニアマネージャーもしくはマネージャー候補として従事していただける人材が求められています。

スケジュール管理・予算管理・品質管理・リスク管理などと当時に、コーディングも担うことがあるため、プレイングマネージャーとして自社内開発に取り組んでいただきます。そのため、プロトタイプを作るスキルがあると役立てることができる仕事です。

 

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エンジニア関連_キャリアアップ

RPAエンジニアのキャリアパス

 

 

RPAコンサルタント

 

自社の業務にどのようなRPAを導入するか分からずにいる企業はたくさんあります。

そこで、サポートを求められるのがRPAコンサルタントです。

導入すべき業務を洗い出し、効果予測を行うRPAコンサルタントの仕事は、SEのシステム導入提案のようなものです。

経営に関係するため、上流工程のエンジニア経験がある場合は有利なキャリアパスでしょう。

 

プロジェクトリーダー・マネージャー

 

プロジェクトリーダー・マネージャー(PL・PM)もキャリアパスのひとつです。

ただしその場合、扱うのはRPAシステムだけではありません。

一般のシステム開発の経験・スキルも持ち合わせている必要があります。

 

ITコンサルタント

 

RPAエンジニアとしてスキルを磨き、業務の知識・経験を積む事で、システム開発全般に役立つ経験が得られるはずです。

RPAツールも日々進化しています。

新しい情報にも目を向け常に取り入れる事で、RPAコンサルタントの先、ITコンサルタントへのキャリアパスも可能になるでしょう。

 

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RPAエンジニアが重宝されている「今」が転職のねらい目

 

 

これまでRPAエンジニアについて幅広くご紹介してきましたが、転職するべきタイミングはまさに今といえます。

RPAエンジニアは新しい技術が要求されているため、今はまだ人材が不足している状況です。

また、RPAが注目を浴び始めていることや将来性があることからも、今後RPAを使えるエンジニアの価値がぐっと高くなるといえます

今後価値のあるスキルを習得したい方や、高収入を目指したい方は是非チャレンジしてみてはいかかでしょうか。

 

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RPAエンジニアにキャリアアップしよう

 

 

RPAエンジニアは、資格や経験がなくてもなれる職種ではありますが、プログラミングの知識や経験がある人材が求められることが多いです。

どの企業においても業務効率化は日々課題となってるため、RPA技術の需要は高まっており、RPAエンジニアは今キャリアアップを目標とする方にとって最適な職種でしょう。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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