プログラマーに年齢制限はある?未経験からキャリアアップする方法も解説
未経験だけど、IT業界でプログラマーとして働きたい!でも、フロントエンドってなに?サーバー?年齢制限があるんじゃないの?そんな疑問を解消し、IT業界でプログラマーとして活躍できるための心構えをお伝えしていきます。
目次
プログラマーに年齢制限はあるの?
IT業界は比較的若いプログラマーが活躍しているイメージがありますよね、どこか先進的で、イケイケな若い人たちがギラついている……そんな想像を持っている方も多いと思います。
一口にIT業界と言ってもその内容は様々ですので年齢層やタイプも一概には言えません。
ですが一つだけ言えることとしては、未経験からプログラマーに転職する上で年齢による制限などは一切ありません。
確かに、web系と呼ばれる自社サービスを開発する会社は若い実力のあるプログラマーが多い傾向にある事、40歳を過ぎると求人案件が著しく減るとされる事から「プログラマーの年齢の壁」という言葉を耳にした方もいるでしょう。
ですが企業は実力主義であることが多いので年齢はあまり気にしません。
もちろん、若い人のほうが伸びしろがあったり、吸収が早かったりしますが、年齢を重ねていることがそのままハンデになるような業界ではないと断言できます。
採用担当者も、年齢だけ確認して落とすことはほとんどないといえるでしょう。
平均年齢は?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、プログラマーとして働く人の平均年齢は32.7歳です。
IT業界全体での平均年齢は38歳とされているので、低い傾向にある事が分かります。
その他業界では平均年齢が40代前半である事からも、やはりIT業界に「若い」というイメージがあるのも頷けます。
その中でもより平均年齢が低いプログラマーではありますが、実はその勤続年数の平均が6.6年と言われているのです。
男性が平均約14年、女性は約10年で全体ではおよそ勤続年数12年が平均とされるなかで、半分程度ととても低い事が分かります。
プログラマーの求人案件数自体は増加傾向にある事と併せても、若いうちに始める人は多いが続ける人が少ない傾向にあると言えそうです。
年齢による制限はありません!
とはいえ、未経験からいきなり大手IT企業へプログラマーとして転職することは難しいです。これは年齢に限らず、スキルの問題として、です。
プログラミングスキル0、もしくはほとんどない未経験者がすぐに転職できるとは考えないほうが無難でしょう。
まずはSIerと呼ばれるシステム開発を他社から受注する企業へ入社し、プログラミングの基礎からみっちり勉強することをおすすめします。
そうした現場で経験を積めば業界内での転職もスムーズに進みますし、しっかりスキルが身についていれば年齢がネックになることもありません。
むしろ年を重ねたプログラマーはシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーとして重宝される傾向にあるので、積極的にステップアップを目指すこともできます。
目標を立てて、どんなプログラミング言語を習得したいのか、要素としてどういう部分を強みにしたいかなど明確にし、しっかりと方向性を持って進むと良いでしょう。
SIerなら門扉も広いのでおすすめ
IT業界の職種には色んな種類があります。中でも人気なのがWeb系のプログラマーです。
いきなりweb系のプログラマーとして転職することは難しいので、まずはSIerへ転職することを目指しましょう。
多くの企業がプログラミング未経験でも歓迎しているので、門扉はかなり広いと思います。
というのも、今はIT業界も人手不足なので需要に供給が追いついていない状況です。
未経験でも手厚い研修を用意していたり、OJTを導入して即戦力を育てるなどの施策を行う企業が増えていますので、まずはこうした企業を足がけとして、プログラマーに転職することをおすすめします。
気になる年収について
プログラマーに転職したらどれくらいの給料を得られるのか気になるのは当たり前のことです。
「別に月収は興味がない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、大多数の方の年収問題は非常に大切な要素といえます。
安月給という印象があるプログラマーですが、平均年収は約418万円ほどです。
日本の平均年収である441万円(国税庁平成30年分民間給与実体統計調査)と比べて低い傾向であると言えます。
しかし20代の平均年収350万円に対し、30代は463.5万円、40代で512.5万円、50代で570.5万円と、スキル・実績を積む事で年収はアップする事も分かります。
先ほどの「若いうちに始める人は多いが続ける人が少ない傾向にある」という実情からも、続ける事で需要の高い人材となり年収も上がる職種だと言えるのではないでしょうか。
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プログラマーに求められるスキル
プログラミングスキル
プログラミングスキルはプログラマーに必須と言えます。
プログラミング言語には多くの種類があり、業務内容によって求められるものが異なります。
・Web系…JavaScriptやJava、PHP、Ruby、Pythonなど、
・組み込み系…C言語、C++、アセンブリ言語
・ゲーム開発…C#、C++
・ネイティブアプリ開発…AndroidならJavaやKotlin
・iOS…SwiftやObjective-C
まずは言語の基本構文から始めて、目的に応じて習得する言語を増やす事で活躍の場を広げられるでしょう。
ハードウェアを扱うスキル
ソフトウェアであるプログラミングを書くうえで、ハードウェアの知識も役立ちます。
プログラムやシステムで何らかの問題が起こった際にコンピューターの構成要素や仕組みなどを把握しておく事で素早く的確に対処できるからです。
倫理的思考
物事を順序立てて考えるスキルがプログラミングには欠かせません。
ロジカルシンキングのスキルは、対コンピューターだけでなく、第三者への説明にも必要とされる能力です。
英語スキル
英語力はプログラミングに関する最新の情報をキャッチアップする際に役立ちます。
プログラミングの技術自体が海外から流入するものが多いため、英語力があれば実践までスムーズです。
海外とのやり取りが発生する案件でも重宝されるでしょう。
コミュニケーション能力
パソコンと向き合って仕事をするイメージを持たれがちなプログラマーですが、実際はチームで動くケースが多いです。
クライアントの要求を正しく理解するためのヒアリング力、システムエンジニアやデザイナーと同じ目標に向かって業務を進める協働力は必須と言えます。
学習意欲
そもそもITに対して深い興味があり、最新の情報をキャッチアップし自分のものにして行く学習意欲もスキルとして欠かせません。
プログラミング言語も頻繫にバージョンアップが繰り返されます。
常に自ら技術向上のために学習を続けるモチベーションを保つ事も、プログラマーとして大事な素養のひとつです。
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プログラマーの将来性
プログラマーに将来性がないと言われる理由
AIの進歩により、将来性が危ぶまれるとされる職業が増えています。
プログラミングの自動化により、AIがプログラムを作れるようになると考えられている事が「プログラマーに将来性がないのでは?」と言われる理由のようです。
また、コードを知らなくてもプログラムを作れてしまうノーコード(NoCode)開発向けのツールも登場している事も一因かもしれません。
プログラマーはプログラミング言語を用いてコードを書き、プログラムを実装する仕事です。
しかしコードを書く事だけが仕事ではありません。
システム開発において、プログラムから実装まで一切のトラブルなく完璧にプロジェクトが進行し、完了する事はまずないと言っていいでしょう。
この問題解決こそがプログラマーが時間を掛ける点であり、まだまだAIだけでは到底対応できない工程なのです。
実際、総務省が行ったアンケートによると「今後3~5年で増える見込みの仕事」として、プログラマーを含むとされる「研究開発・技術系専門職」は第1位になっています。(出典:総務省「令和元年版 情報通信白書|AIの利用が経済や雇用に与える影響」)
将来性は目指すキャリア次第
一方で、コードを書く事しかできないと将来性は期待できません。
IT業界においてプログラマーは、エンジニアとして最初のステップに位置付けされている職種と言えるでしょう。
市場価値はスキルや実績を主として高められていく業界です。
プログラマーとしてIT職をスタートさせるのであれば、どのようなキャリアパスが考えられるのかも検討しておく必要があります。
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どんなキャリアがあるの?
さきほど、ちらりと触れましたがプログラマーにはその先のキャリアが開かれています。
ここからは実際にプログラマーとしてIT業界に飛び込んだ後、どんなキャリアがあるのか、イメージしやすく家の建築に例えて説明していきます。
プログラマーは現場の大工さん
プログラマーが行う作業はコーディングと呼ばれる、システムを実現するために必要なプログラムを実際に記述していく仕事になります。
家を建てる場合を想定してみるとわかりやすいのですが、プログラマーは現場で作業を行う大工さんです。木を削ったり、釘を打ったりして骨組みから細部に至るまで実際に組み立てを行います。
その一つ上の工程にいるのが、システムエンジニアと呼ばれる職業です。
システムエンジニアは建築士
システムエンジニアはお客様と実際に会話をしたりして家の設計を担当している工程です。家の建設に例えるなら建築士にあたります。
建築士はお客様の求めるニーズを正確に汲み取り、知識をフルに活用してその希望に応えられる住居を考えますが、これをシステム(仕組み)に当てはめたものがシステムエンジニアです。
クライアントの抱える問題をヒアリングし、どんなシステムを作れば問題が解決されるのか考え、必要なプログラムを導き出します。
こうして用意されたプログラムをコーディングして実装していくのがプログラマーになります。
実はシステムエンジニアのさらに上流工程にはプロジェクトマネージャーと呼ばれる責任者が存在します。
プロジェクトマネージャーは営業部長
家を建てるためにはどれくらいの予算や期間が必要で、どこから材料を調達してくるのか考えて立案する責任者が存在します。これを営業部長だと仮定します。
システムの構築でも、こうした納期の設定を行ったり、顧客と費用の折衝を行う責任者が存在します。これをプロジェクトマネージャーと呼びます。
システムの運用、保守まで責任を持って行う立場になりますので、経験が豊富で実力のある人が担当することが多いです。
上流工程を目指すのがセオリー!
こうした上流工程を目指してキャリアアップをしていくのがプログラマーのセオリーになります。
実際に多くのプログラマーがこうしたキャリアを実現し、最終的には独立したり起業したりしています。
しかし、IT業界の面白さは必ずしも上流工程を担当しなくても独立、起業を目指せる自由さにあります。
\ キャリアのお悩みを解決! /
キャリアアップするためには?
キャリアアップするためには、まずプログラマーとしてスタートしコーダーとしての知識を取得します。
プログラミング言語を覚えて理解するというのがプログラマーとして活躍するために必要な第一関門です。
JavaやJavaScript、HTMLやCSS…。
はじめはわけの分からない文字の羅列に思えるでしょうが、それも仕方ありません。
プログラム「言語」ですから、他国の言語をイチから勉強しているのと変わりません。
英語を勉強するのと同じように、何度も繰り返し使っていることで「この場面ではこれを使うべきだ」という感覚が身についてきますので、とにかくまずはコーディングを覚えます。
次第にプログラム全体が見えるようになってきますが、そのあたりで自分が欲しいサービスなどを開発してみると良いでしょう。
プログラミング言語は独学で勉強することもできますが、途中で行き詰まってしまいどうにもならなくなる可能性もあります。
- プログラミング言語の中でも何かの言語に特化して学びたい
- 自分の市場価値を高めたい
- 失敗せずに効率良くプログラミングについて学びたい
- ある程度の実績を作ってから転職したい
そんな強い気持ちを持っている方は、プログラミングスクールへの通学を検討してみても良いでしょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールで学習すると、「仲間」と「サポート」を得ることができます。
独学でプログラミング言語を学んでいると、わからないことがあっても自力で解決するしかありません。
ネットや書籍で躓いたポイントを探し出し、何度も試行錯誤する―…。
確かに、自分で解決するということは自分の力になるでしょう。
ですが、レベルが高すぎる問題に突き当たってしまった時、「もうダメだ」と諦めてしまう可能性も。
そういう時、プログラミングスクールに通っていればプログラミング経験豊富な教師に質問しながら効率良く学習を進めて成長できるでしょう。
スクールによりますが、現役プログラマーを教師として雇用しているところもありますから、現場のリアルな声が聞ける機会を得られます。
保有していると就職に有利になるIT系の資格取得サポート、アプリケーションやスマホゲームなどの履歴書送付時にアピールできる制作物も作成できます。
受講方法には、通学とオンラインスクールの2つのタイプがあります。
現在お仕事をしている方も通えるような、カリキュラムの時間が選べるところも存在するので評判なども考慮してスクール選びをするのがおすすめです。
通学コースの場合は仲間と一緒にグループで受講するので、一緒に頑張ろうと思えてやる気が湧きます。
1人だと挫折してしまいそうだと不安な方がプログラミングを学ぶのに、プログラミングスクールは最適な方法といえるでしょう。
なお、無料で教えてくれるスクールも存在しますが、20代までなどの条件つきなど注意点があるので受講を検討する際はあらかじめ要項を確認するようにしてください。
また、プログラミングスクールに通う以外にも転職エージェントに登録するのも効果的な手段です。
転職エージェントに登録する
キャリアアップするには、転職サイトなどの転職エージェントに登録する方法も有効です。
転職したいけれど時間がなく、じっくり求人を選べない方は特におすすめ。
転職エージェントを通して求人を探すメリットには、非公開求人や自分に最適な求人情報を紹介をしてもらえることなどがあります。
面接官・採用担当者や企業側がどういう人材を欲しがっているかのアドバイスをもらえたり、面接対策、履歴書の作成サポートをしてくれるところも。
「未経験だから、入社後に研修期間がしっかり設けられている企業が良い」などの希望も考慮して求人を紹介してもらえます。
- 正社員の求人を探している
- 派遣でも時給が高いところが良い
転職先に明確な希望がある方は転職エージェントを利用してみると転職成功率がアップするでしょう。
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ニーズに合ったサービスを提供する
コーディングを身につけると「実現できること」が増えていきます。
つまり自分が欲しいものを自分で作ったり、ニーズを調査して誰かにウケるものを作ったりすることができます。
世の中にある全てのテクノロジーはこうした「技術」と「ニーズ」が出会った先にあるものでした。
まだここにないものを作るためにも、自分にできることを増やし、ニーズを調査する嗅覚を備えることは重要です。
そこでポイントになるのは自分の感覚です。
自分がほしいと思ったものは、他の誰かも欲しいと思っている可能性があります。
まずは自分が「あったらいいな」と思うものを想像し、作り上げる技術を身に着けましょう。
\ 自分に合う働き方が分かる! /
独立も視野に入れられる魅力的なIT業界、向いてる人は?
大体の案件では、プログラマーとして二年以上の経験を積めばフリーランスとして仕事を受注することができます。
こんなに早いスパンで独立できる仕事はなかなかありません、また実力次第では自分でプロジェクトを組み、システム設計からコーディングまで行うことも可能です。
高報酬も期待できる、夢のある業界と言えますが、技術の流行り廃りが早くたゆまぬ努力が必要な分野ですのでもちろん向き不向きがあります。
では、プログラマーに向いている人とは具体的にどのような人なのでしょうか。
好奇心旺盛な人
絶えずなにか新しいものを開発したり、知らないことを知って糧にしたいという好奇心を持っている人は向いています。
数年前は主流だった技術がすでに時代遅れと笑われてしまうほどサイクルが早い世界なので、いつでも高いアンテナを張って情報収集を続けられる人が好ましいです。
若い人のほうが吸収が早いので向いているといわれがちですが、歳をとっても好奇心を忘れずにいる方にとっては天職となるでしょう。
野心がある人
独立、起業がしやすい分野ですので野心を持った方にはかなり輝いて見える業界でしょう。
実際、エネルギッシュな方や野心家がおおくいる業界ですので、良い刺激を受けながら独立や起業に向けて動くことができます。
誰かのためになる仕事がしたい人
システムやプログラムはクライアントのためにあります。
使う人がこれまでよりも良い生活を送るためにテクノロジーは存在していますので、自分の力で誰かに良い変化を起こしたいという気持ちが強い方には向いている仕事です。
未経験からでも十分転職のチャンスがある
未経験では転職しづらいと思われがちなプログラマーですが、実はそんなことありません。
ここまで記事を読んでくださった方はおわかりのとおり、結論を申し上げると、未経験者でもIT業界の求人は存在しますし年齢条件なしの案件だってあります。
どうしてIT業界へ飛び込もうと思ったのか、どんな特徴があって、どんな仕事をするのか。
そこでどのような貢献がしたいのかをちゃんと自分の言葉で話せる人には門扉が十分に開かれている業界ですので、年齢を理由に諦めるのはもったいないです。
30歳であろうと40歳であろうと、関係ありません。ポテンシャルを秘めている方なら、IT業界の門戸はいつだって開いています。
本気で転職先を探しているなら、この記事を参考にしてプログラミングスクールへの通学や転職エージェントに登録するなど行動に移してみましょう。
geeklyでは年齢不問で未経験でも就業可能な案件をたくさんご用意して、あなたが一歩を踏み出すことをお待ちしています。
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