「ユニコーン企業」ってどんな企業?2019年注目のユニコーン企業もご紹介!!
ユニコーン企業という言葉を聞いたことがありますか?あまり聞き馴染みのないという方も多いと思いますが、そんなユニコーン企業が世界を大きく変えており実際に皆さんの生活にも密接したユニコーン企業というのも存在するのです。今回はそんなユニコーン企業とはどんな企業なのかについて紹介していきます。
目次
ユニコーン企業
ユニコーン企業と聞いて皆さんはどんな企業を思い浮かべますか?
まだあまり日本では浸透していない言葉なので正確に意味を理解している方は少ないと思います。
しかし、そんなユニコーン企業は皆さんの生活に密接しており誰もが使ったことがあるようなものがユニコーン企業によるものであるなど、社会生活をする上で重要になってきている企業が多くあります。
そもそもユニコーンって?
ユニコーンとは一角獣とも呼ばれ、馬のような体躯に一本の鋭い角が生えている伝説上の生き物の事を指します。
ではなぜ企業にこの伝説上の生き物の名を冠されるようになったのでしょう。
それはユニコーン企業と呼ばれる企業は、ユニコーンのような稀でありとても価値のある存在であることから米カウボーイ・ベンチャーズ創業者のアイリーン・リーが使い始めたのが広まったといわれています。
極めて稀なユニコーン企業
極めてまれで価値のある企業とはどういう企業の事を言うのかというと、創業間もない会社であるにもかかわらず大きな企業価値を保有する企業の事を言います。
現在は違いますが、FacebookやTwitterなど創業から間もない間に世界中に広がったこの2つの会社も当時はユニコーン企業と呼ばれていました。
ではユニコーン企業と呼ばれるにはどんな条件があるのでしょうか?
ユニコーン企業と呼ばれる条件
先程以前はFacebookやTwitterもユニコーン企業と呼ばれていたと話しました。
「えっ!今は違うの?」と思われる方も多いかと思います。
どちらの企業も登場した時ほどの伸び率やインパクトはありませんが、継続的に成功続けている会社なので価値がある企業を指すユニコーン企業から外れるというのは変に思われるかもしれません。
しかし、ユニコーン企業と呼ばれるには「評価額」「設立年数」「上場の有無」「業態」の4つ条件を満たさないといけないのです。
評価額が10億ドル以上である
ユニコーン企業と呼ばれる最初の条件は評価額が10億ドル以上であることです。
日本円に換算するとおよそ1,100億円以上が目安になります。
評価額とは、その会社にどれくらいの価値があるのかを市場価値などから判断したもので企業買収などの際によく聞く言葉です。
簡単にいえば「この企業にはこれぐらいの価値があるから、買い取るにはそれぐらいは必要だね」といった金額が評価額といえます。
ユニコーン企業と呼ばれる企業の中にもクラス分けがあり、100億ドル以上はデカコーン企業、1000億ドル以上はヘクトコーンと呼ばれています。
これはそれぞれ10個単位を表す「deca」とユニコーンを組み合わせたもの、100倍を意味する「hecto」とユニコーンを組み合わせた造語です。
起業10年以内
2つ目の条件は起業してからどれくらいの年数がたっているかです。
ユニコーン企業は価値のあるベンチャー企業を指す言葉という認識もあり、起業から年を重ねた企業はベンチャー企業という枠組みから外れていきます。
その外れるタイミングがだいたい10年くらいと認識している方が多いため、10年以内を契機としているのです。
先ほど話したFacebookやTwitterも企業から10年以上たっているので、ユニコーン企業ではなくなったのです。
非上場であること
3つ目の条件は非上場であることです。
上場している企業はユニコーン企業とは呼ばれません。FacebookやTwitterも上場をしています。
これもこの2つがユニコーン企業と呼ばれなくなった理由の一つです。
IT企業である
この条件は必須ではないのですが、起業からわずかの時間のうちに企業価値を爆発的に高めないといけないため必然的にIT企業でないと実現が難しいため条件に入っています。
爆発的な成長をしているベンチャー企業のほとんどがIT企業であり、時代に評価されやすいIT業界がユニコーン企業になるための条件といえるでしょう。
ユニコーン企業の動向
ユニコーン企業はどれくらいあるのか
そんな稀といわれるユニコーン企業ですが、現在世界中にどれくらいあるか知っていますか?
調査会社であるCB Insightによって2018年3月に報告されたデータでは、ユニコーン企業は世界中に237社あるとされています。
数字だけ聞くと結構多いように感じるかもしれません。
しかし、これは世界中の企業数から比べると非常に少なく稀な存在といえます。
2016年に企業情報データベースを作っている『Orbis-オービス』が2億社収録したとニュースになりましが、これはM&Aや海外企業調査などで使われる企業をリストアップしたものという事で価値がそれなりに高い企業といえます。
世界から見て価値がある程度ある企業ですら2億社あるのですから、小さい会社も含めるとものすごい数になります。
そう聞くと237社というのは極めて稀な存在であるという気がしてきませんか?
アメリカ・中国が独占
2018年11月に調査会社CB Insightがユニコーン企業ランキングで、トップ10をアメリカと中国が独占しているという結果になったことを発表しました。
1位: ウーバー/米国/680億ドル(約7.7兆円)
2位: 滴滴出行/中国/500億ドル
3位: シャオミ/中国/460億ドル
4位: 美団大衆点評/中国/180億ドル
5位: エアビーアンドビー/米国/293億ドル
6位: スペースX/米国/212億ドル
7位: パランティアテクノロジー/米国/200億ドル
8位: WeWork/米国/200億ドル
9位: Lu.Com/中国/185億ドル
10位: ピンタレスト/米国/123億ドル
【参考:https://forbesjapan.com/articles/detail/18278】
特にここ数年の中国の成長が凄まじく、ユニコーン企業の総数もアメリカに迫ってきているとのことだそうです。
ちなみに日本の企業は1社のみユニコーン企業となりました。
2019年注目のユニコーン企業① Preferred Networks
先ほど話した唯一ユニコーン企業として名が挙がった日本の企業がPreferred Networks(プリファード・ネットワークス)です。
2014年3月に起業したまだまだ若い会社なのですが、AI開発や深層学習の事業に取り組むユニコーン企業に選ばれました。
東京都千代田区に本社がある企業で、PA未踏ソフトウェア創造事業「抽象度の高いハードウェア記述言語」、第30回ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト世界大会19位である西川徹氏が代表をするなど、非常に技術力が高いスタッフがそろっている会社です(参考:https://www.preferred-networks.jp/ja/)。
唯一の日本企業という事で今後の動向が気になるところです。
日本のユニコーン企業は少ないのが現状ですが、企業価値が100億円を超えるネクストユニコーン企業と呼ばれる企業は複数あるのでこちらも併せて動向が楽しみです。
2019年注目のユニコーン企業② Uber
Uber(ウーバー)は自動車配車サイトやアプリを手掛けている会社で、先に紹介したユニコーン企業ランキングで見事1位に輝いた企業です。
近年日本の事業にも参入してきており、交通産業というのは世界からも注目が集まっており交通の様々な問題に対して、Uberがどんな行動を起こしていくのか今後の活躍が期待できる企業です。
アメリカはやはり世界の市場の中心になっており、ユニコーン企業と呼ばれる新しい活躍する企業がどんどん生まれてきています。
現在ユニコーン企業が一番多い国はアメリカと言われており、その市場の大きさがうかがえる結果となっています。
2019年注目のユニコーン企業③ 滴滴出行
滴滴出行(ディディチューシン)はこちらもユニコーン企業ランキングで第二位に輝いた期待の企業で、主に中国国内で交通サービスを展開している会社です。
主に中国でしか活動をしていない企業でありながら企業価値が高まっている部分を考えると、国民が多く、国土も非常に広いことが中国の強みになっていることが分かります。
世界的にも交通産業は注目の集まっている業界でもあるので、今後滴滴出行がどのように展開していくかその動向が気になるところです。
最後に
いかがでしたか?
ユニコーン企業とはどういうもので、どんな企業がユニコーン企業に選ばれているのか分かりましたか?
現在ユニコーン企業はアメリカと中国が大半を占めており、日本に至っては1社しか選ばれておりませんが、今後活躍が見込めるネクストユニコーン企業というのも続々と出てきているので期待して動向をチェックしてみて下さいね。
皆さんの生活を劇的に変える可能性を秘めているユニコーン企業の活躍に今後も目が離せませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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