【面接攻略マニュアル】 ~面接準備~
「【面接攻略マニュアル】~自己分析/企業分析~」では、面接を受けるまでに必要なことを、押さえておくべきポイントと共に解説しました。では、当日はどのようなことに注意して臨めばよいのでしょう?今回は、そんな面接当日に注意したいマナーとよくある質問集を徹底解説します!
面接準備
大事なのは第一印象
面接では第一印象が非常に重要です。また、人の第一印象は90%見た目で決まるとも言われています。
特に大きな影響を与える要素は以下の3つです。
図を見て分かる通り、特に目につきやすい要素は服装や髪形・姿勢です。「シャツがシワだらけ」「靴がボロボロ」「髪がボサボサ」など清潔感に欠ける外見は印象が悪いので避けましょう。また、背もたれに寄りかからず気持ち前のめりで話を聞く姿勢も必要です。
自己紹介や質問に対する受け答えをする際には、はっきりと聞きやすい声を意識し、相手の目を見て「結論→原因」の順で簡潔に話すように心掛けると、面接官が受ける印象も良くなります。
面接当日のマナー
▼見た目・エチケットの確認
先程「大事なのは第一印象」とお伝えした通り、どれだけ優秀なスキルを持っている人でも、見た目で悪いイメージを与えてしまうと内定から遠ざかることがあります。面接に臨む前にあらかじめチェックしておきたい項目は以下の通りです。
☑スーツやシャツのしわ、靴の汚れがないか ☑寝ぐせがついていないか ☑携帯電話が胸ポケットに入っていたり、ボールペンが刺さっていたりしないか ☑口臭や体臭(香水やタバコは特に注意)
男性の方はネクタイの歪みや緩み、髭の剃り残しがないかなどは十分注意しましょう。女性の方は派手なメイク・アクセサリー・ネイルは避けましょう。ただし、ノーメイクも社会人のマナーが欠如していると判断されるのでNGです。
▼訪問時の注意点
面接当日の遅刻や直前のリスケジュールは大きな減点になりかねません。訪問に際して最低限覚えておくべき注意点は以下の通りです。
☑受付電話を鳴らす時間帯は面接開始時刻の5分前 ☑コートは脱いで手に持った状態で入室。部屋に通されたらカバン等の荷物は原則椅子の下に置く ☑面接官が入ってきたら起立して挨拶。椅子の背もたれにもたれる・肘掛けに手をのせる・足を組むなどの姿勢はNG ☑企業近隣での携帯電話の通話やタバコは控える
遅刻は厳禁ですが、早すぎる到着も△です。もちろん遅刻する際には連絡が必要です。転職エージェントを利用している方は、企業に直接連絡するのではなく、担当のコンサルタントに電話とメールの両方で「遅刻する旨」「理由」「何分くらい遅れるか」を伝えるようにしましょう。
また面接当日は、面接官だけでなく受付の方や社内ですれ違う社員の方もあなたを見ています。企業の近くまで来たら不要な行動はできるだけ控えましょう。
▼話し方の注意点
面接は1つのコミュニケーションの場とも言えます。この場で面接官との会話が上手くできないと、「入社後既存社員と上手くやっていけるのだろうか」と不安に思われてしまいます。以下の点に注意して、話し方でも好印象を与えられるように意識しましょう。
☑まずは笑顔で、明るく相手に届く大きさで話す。ただしフランクになりすぎない ☑緊張して目を合わせづらい場合は、面接官の顎の辺りを見て話す ☑面接官との会話は50:50。一方的に話さないように ☑相手の質問に対してまずは結論から答える(Yes/No)
「会話はキャッチボール」と言われます。自分の言いたいことを言いたいだけ話すというような相手のことを考えない話し方は、「仕事においても自分勝手に事を進めてしまう人」というイメージを与えかねないので気をつけましょう。
また、細かいことや理由から話し始めてしまうと、面接官側が受け取る情報が多くなり「結局何が言いたいの?」と思われてしまいます。要点を抑え必ず結論から話すようにすると、伝えたいことが相手に伝わりやすくなるでしょう。
よくある質問集
面接では様々な質問を受けます。中でも今から紹介する質問は多くの企業でよく聞かれる項目なので、「面接官が何を意図してその問いを投げているのか」を考えながら、面接前に回答を準備しておくようにしましょう。
面接前半
【自己紹介】
Q:自己紹介をお願いします。 A:あなたの経歴の全体像を把握するために聞かれる非常に大事な質問です。
自己紹介は、1分強という短い時間で経歴や実績を端的に話せるように準備しましょう。学歴、経験業界・職種、経験年数、実績など、俯瞰的な情報からミクロな情報までまんべんなくかつ簡潔に伝えることで、面接官に興味を持ってもらうことが重要です。
Q:あなたの長所・短所を教えてください。 A:自身の性格を客観視できているか(冷静に見れているか)を面接官は見ています。
ここでは2~3個、端的に自分の長所をまとめつつ、具体的なエピソードも用意しておきましょう。また、今後のキャリアプランと連動させて話ができると、面接官の中で話の一貫性が増し好印象です。一方、短所に関しては「理想の自分に対して現在足りないこと」という観点で考えて、それをカバーするために努力・改善していることをセットで話せると良いでしょう。
【転職理由】
Q:なぜ転職されるのですか? A:考えを持っての転職なのか、ただ嫌で辞めたいだけなのかを見極める質問です。
転職には何らかの改善したい点、現職への不満があると思います。4つの「P」(仕事内容、企業戦略、条件面、社風)から、「なぜ転職したいのか」をしっかり整理し、他責かつネガティブな転職理由はやめましょう。
Q:前職はなぜ志望したのですか? A:キャリア、転職に対する考え方の一貫性を確認する質問です。
この質問は転職経験がある方向けの質問です。過去の転職理由を確認するとともに、これまでどのような考えでキャリアを積んできたかが問われます。どんな理由を持って、何を改善したくて転職してきたか、過去を振り返り整理しておきましょう。
【志望理由】
Q:なぜ当社を志望したのかを教えてください。 A:転職理由との整合性をチェックする質問です。
「私は○○を理由に転職活動を行っているのですが、御社はその点●●に強く、私の課題や改善したい点を満たせるため志望しました」というように、転職理由がなぜ解消されるのかが伝わるように話ができると良いでしょう。
面接中盤
【スキル・経験】
Q:これまでの誇れる実績や成功探検を教えてください。 A:スキル、実績を最もアピールできる質問です。
売上や表彰された実績、携わったプロジェクトの内容や商品の成功事例など、「何を・どのように・どれだけ」成し遂げたのかを、数字を交えて具体的に話しましょう。
ここで重要とされるのは、成功体験そのものではなく、なぜ成功に導くことができたかという「工夫」「プロセス」の部分です。実績のみで終始しないことにより、「同様の実績を自社でも出してもらえるのでは?」という期待値が上がり好印象を与えることが出来ます。
【人柄】
Q:挫折・失敗経験を教えてください。 A:あなたが失敗から何を学べるか、失敗をどうリカバリーするかを見る質問です。
面接官は失敗の中身とそれに対するあなたの対応能力を見ています。日々の業務での失敗を話すのもいいですが、積極的にチャレンジしたことで起きた失敗談のほうが「自走できる人」というイメージを与えることができ、有利にはたらくでしょう。
【志向性】
Q:仕事をする上で大事にしている事はなんですか? A:仕事への価値観と企業の社風や文化が合っているか確認する質問です。
答える内容は人によって異なるのであまり気にする必要はありません。ただし、普段から「真摯に仕事と向き合っている」「より成長していきたいという考えをもっている」という点はアピールできるように話をまとめておくと良いでしょう。
面接後半
【希望条件・選考状況】
Q:ご希望年収はどのくらいですか? A:現在年収とセットでお話されると良い質問です。
「御社規定に従います。ただ、現在年収と同等以上でお願いできれば幸いです。」と答えるのが良いでしょう。年収アップを希望する際は、必ず根拠をしっかりと述べるようにしましょう。
Q:他にどういった企業を受けていますか? A:あなたを採用したいと思っている場合に起こりやすい質問です。
面接でのあなたの評価が良い場合、企業はあなたの選考状況が気になります。むやみやたらに答えるのはよくないですが、選社軸がしっかりしている場合は素直に回答して問題ありません。
【その他】
Q:何か質問はありますか?(逆質問) A:あなたの志望度が問われた質問です。
企業HPなどに載っている基本情報などを質問するのは「準備不足」と思われるためNGです。面接の場になると緊張して質問内容がなかなか出てこないこともあるので、あらかじめ2,3コ質問を用意してから臨みましょう。
最後に
面接前準備と当日のマナーについて、お分かりいただけましたでしょうか。
面接を通過し内定を手繰り寄せられるか否かはあなた次第です。質問に対し的確な回答を簡潔に述べて面接官に好印象を与えるためにも、自己分析と企業分析は欠かせません。
その場しのぎの対応で乗り切るのではなく、入念な準備と社会人としての最低限のマナーを忘れないようにしましょう。
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