日本に上場企業はどれくらいある?労働者の割合はどれくらい?上場企業へ転職するポイントも紹介します
日本にはたくさんの企業があります。その中でもひとつのステータスとされているのが、上場企業かどうか。そこで今回は、日本にはどのくらいの上場企業があるのか、そして気になる上場企業に転職するメリットやデメリットをご紹介します。上場企業は、とてつもなくすごい企業だ、ということがわかりますよ。
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上場企業とは
みなさんは「株式会社〇〇」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。今、日本にある多くの会社がこの株式会社にあてはまります。
株式は株式市場で売買されており、この市場のことを証券取引所といいます。日本で特に有名な証券取引所は東京証券取引所、通称”東証”とよばれています。
上場とは、この証券取引所で株式が売買される状態のことを挿します。
プライムやスタンダード、グロースなど様々ありますが、簡単にいうと、審査基準が異なると考えてください。特に審査基準が高いのがプライム上場であり、多くの会社はこの東証プライム上場を目指して頑張っているわけです。
上場企業ってどれくらいある?
皆が憧れる上場企業。実際日本にどれほどの数の上場企業があるかご存知ですか?
実際に発表されている数値を見ていきましょう。
上場企業の数と割合
日本取引所によると、以下の数字が公表されていました。
()内は、うち外国会社
合計:3,823
経済産業省の発表で、現在日本の企業数は421万社。
つまり、上場企業だけで0.09%、プライム上場ともなると0.04%となります。
それだけ厳しい審査基準を乗り越えた会社であることは一目瞭然でしょう。
労働者の割合
旧東証一部の上場企業の従業員数は、300万人と言われています。
現在統計局の発表で、労働者数は6,676万人。ですので、労働者の4%が旧東証一部の上場企業の労働者といえます。
上場企業のメリット
日本企業の中で、入社すればエリートとも言える上場企業。頑張って入社したものの、メリットを感じられない…なんてことは避けたいはず。上場企業に入社するメリットを見ていきましょう。
- 信用があがる
- 知名度が高いので転職でも有利になる
- 制度が整っている
- 安定している
- 優秀な人が集まりやすい
信用があがる
上場しているということは、厳しい審査を通過した、すぐには倒産しないであろう会社です。
もしあなたがお金を貸すとします。A君は毎月きちんとお金を稼いでいて、安定した生活を送っています。一方、B君は収入もまばらで、今にも倒れてしまいそうです。あなたはどちらにお金を貸しますか?
相当な物好きではない限りA君に貸しますよね。だって、お金を返してくれそうだから。
それと同じように、あなたが銀行でローンを組む際、上場企業と非上場企業なら、間違いなく上場企業勤務の方が審査は通過しやすいです。
あなた自身に直接のメリットはないかもしれませんが、第三者からみて上場企業に勤めていることは、それだけ安定していると判断できるのです。
知名度が高いので転職でも有利になる
上場企業の割合はそこまで高くありません。それだけ、厳しい審査であるということです。
つまり多くの場合、上場している起業はその分野において知名度が高い場合が多いです。
もちろん、会社名で全てが決まるわけではありませんが、「有名企業であればきっと教育をしっかり受けたのだろう」「就活でがんばったのだろう」など、いい印象をもたれる可能性があります。
転職の鍵を握るのはあなたですが、それでもいい印象を与えるきっかけになることは間違いありません。
制度が整っている
ベンチャー企業や非上々企業と違って、上場企業は会社が安定していないといけません。
会社が安定するためには、一定数の社員を確保しなければならず、そのためには人事制度や教育制度などが充実している必要があります。
なんとなく主観的に評価をしたりせず、決められた枠組みの中で活動ができるので、安心して勤務することができます。
安定している
会社の経営は景気によって上下します。ただし、そういった煽りを受けた結果、先に倒産に追い込まれるのは、間違いなく非上場企業です。
もちろん、上場企業でも分野によっては倒産することもあるかもしれませんが、上場企業の前に他の多くの企業が倒産することになるので、安心して生活することができます。
優秀な人が集まりやすい
上場企業には国立大学や有名私立大学など、学歴上位層が集まる傾向にあります。
もちろん、それが全てではありませんが、やはり活躍している人をみると、高学歴な方が多いのも事実。
そういった人の中で仕事をすると、仕事の仕方はもちろんプライベートでも感化され、一緒に起業!!なんてこともあるかもしれません。
上場企業のデメリット
上場企業にデメリットはないように思えるかもしれませんが大企業だからこそ抱えるデメリットはもちろん存在します。一体、どんなデメリットがあるのか、見ていきましょう。
- 裁量のある労働ができない
- 従業員全員の顔がわからない
- 出世ができない可能性あり
裁量のある労働ができない
安定しているということは、自由がないことになります。
制度がきっちりきまっていたり、マニュアルが完備されていることで会社は安定はしますが、あなたの裁量を出すことはかなり難しいと言えます。
そこに面白みを感じない人は、転職や退職をする羽目に・・・。
従業員全員の顔がわからない
上場企業になると、支社が増えたり、従業員が増えたりしてしまいます。
そのこと自体は非常に良いことかもしれませんが、会社に見たことも聞いたこともない人がいる、というのは少し寂しい気もします。
様々な人と触れ合えると考えるか、全員を知ることができないと考えるかは、あなた次第です。
出世ができない可能性あり
優秀な人が集まる会社だと、あなたがどれだけ優れていても埋もれてしまう可能性があります。
他の会社ではエース級な人も、上場企業では一般職、なんてこともよく聞きます。運が悪ければ、ずっと一般職。場合によっては、地方転勤なんてこともあるかもしれません。
しれつな争いの中で磨かれることも多いとは思いますが、そういうことが苦手な人は向いていないかもしれません。
上場企業へ転職するには?
非上場企業から上場企業へ転職することが可能なのであればしたいという方は多くいらっしゃると思います。
では実際にどういったコツや準備が必要なのでしょうか。
企業研究は漏れなく徹底する
基本的には上場企業だからと言って必要な準備が変わってくるといったことはありません。企業研究をしっかりとしておくことはもちろん必須です。
上場企業はやはり情報量も手に入れやすいので膨大な量である上に、同じく志望している方も同様に情報が手に入りやすい状態であるということを理解しておいてください。
なので、“企業の情報を漏れなく調べる”ということは徹底しておきましょう。
求人情報も漏れなく収集する
どこの企業が人材募集を行っているのか、上場企業は限られた数ではありますがそれでもかなりの数の求人があります。
その中で実際に現在募集中の企業はどこか、自身にマッチする企業はそもそもどこなのかといった情報に関しても漏れなく収集しておくことが転職成功の秘訣でもあります。
SNS広告でも上場企業が求人の募集をしている様子を見かけることがあると思いますが、それらはほんの一部であり、実際には企業が非公開で募集している求人などがあるということも理解しておきましょう。
※非公開求人:Webでは公開できない求人。募集企業が公開非公開を判断しています。
企業研究も求人情報収集も徹底するためには?~転職エージェントを活用しましょう~
転職サイトに登録をして、希望条件に上場企業という条件を追加して検索をしていればある程度の求人情報は収集可能です。
企業研究に関しては上述した通り、上場企業であれば大抵の情報は調べることができるようになっているので、自身で調べきることができるかどうかということになります。
転職エージェントを活用しましょう
しかし、膨大な情報量をインプットすることにはかなり工数がかかります。さらに非公開求人というものは基本的には転職サイト上では閲覧ができないケースが多いです。
また、求人には第二新卒枠や、ポテンシャル採用、急募のものなどがありますので、それらに関しても常に情報収集できている状態である必要があります。
そこで、転職エージェントを活用することをおすすめします。というのも、転職エージェントは各企業の情報を詳細に知っていることはもちろん、面接対策も過去のデータから行うことができます。
さらに先程から記載している非公開求人に関しても転職エージェントに登録すると独自のデータベースで公開している上、求人の紹介もできるので非公開求人の情報を収集することが可能になります。
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まとめ
- 日本の上場企業の割合は0.1%未満
- 上場企業に所属すると制度が整っていたり、箔が付くなどメリットがある
- 出世しにくい、風通しが悪い等のデメリットもある
- 上場企業の合う合わないは人それぞれ
将来、安泰な暮らしがしたのなら、上場企業はお勧めです。非上場企業に比べて、安定感はもちろん、社会的な信頼も高いです。
しかし、もし自分らしく自由に働きたい人やリスクを取ってでもチャレンジしたい人は上場企業は合わない可能性があります。
今は転職が当たり前の時代です。悩む方は一度、上場企業への選考を受けてみて考えるのが良いでしょう。
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